なまこ石鹸 って?

July 30 [Thu], 2009, 20:52

インドネシアのバティックの端切れでできた包みを解くと


マンゴではない。
マンゴ色の「石鹸」
Nusantara Maju なまこ石鹸 である。

ランカウイにいってきた友達からのおみやげ。
ナマコをココナッツオイルで煮込んで作ったナマコ油(Minyak Gamat)は
マレーシアでは昔から肌の傷や病気に効く万能薬として長年利用されていたらしい。
最近ではそのナマコエキスを使った石鹸も
美肌石鹸としておみやげに人気を集めているそうだ。

ナマコといえば「サポニン」
発泡性の高い物質である。
たっぷり「コラーゲン」も配合。
「骨片」によるスクラブ効果もばっちり?

まずはお試し。

100-1=99+1 って?

July 28 [Tue], 2009, 23:43
季節柄、こんなところで。
ああ、またやっちゃった。


「九十九怪談」は「新耳袋」に続くシリーズの2巻目。
100の怪談を一晩で読むと怪異に襲われる、というならいにあわせ
99の怪談ということになっているのだが、
じつはナンバリングされていない1編があるので、
一晩で読むと実は百物語が成立してしまうというトリックというかギミック。
新耳袋にくらべると、「山の牧場」のような不条理感というか、
わけのわからない怖さはやや薄れたか。
やはり、怪談の怖さは理解できない、解釈できない怖さが一番か。

一方、「百鬼夜行抄」は、律もだいぶ大人になってというか、
冷感症(爆)に磨きがかかり、少々霊能者っぽくなりすぎか。
相変わらずというか,ますますいろいろ巻き込まれている。
司ちゃんとの関係も、今回の巻では微妙に変化しつつある。
青嵐もいよいよあれだし。
さてどうなっていくのか。

夏の夕暮れに、生ビールとともにどうぞ。

「魅惑の足まねき」 とは?

July 25 [Sat], 2009, 20:16

遊び心にあふれた、フジツボの生物学、というか
フジツボワールドの本。
岩波書店も柔らかくなったもの、
というか、それだけ、活字離れが深刻なのか。

フジツボの生物学というと、
個人的には畑正憲の「ムツゴロウの博物誌」が思い浮かぶ。
もしかすると現在の仕事に向くきっかけの1つであった本。
フジツボの「巨根」とその撮影の逸話の話。
あれ、そういえば、岩波映画社と三崎の臨海が背景だったような。

本書も、そういった、移動できない故の生殖の話やら、
幼生の話、分類進化などを一般向けにわかりやすく解説する一方、
ダーウィンのフジツボと進化論の関連、
近代博物学の中のフジツボ、
付着生物としての、人との関わり、食文化やら、
果ては、フジツボペーパークラフトやら、アクセサリーづくりまで、
ナント、変態・着底についてはパラパラ漫画までついている。
ほんと、フジツボへの愛情にあふれた本である。
移入種も含めた日本の浅海性フジツボ図鑑はすばらしい。

こんなアンケートの結果も載っている

「フジツボ研究者にきいてみました Q フジツボを一言で表すと?」

A かわいい 優雅 チャーミング(!?) ハラハラさせられる (??)
うたれ強い etc etc
さすが研究者のみなさん、愛情が感じられる表現。

個人的には、特に、Haeckel やら Orbigny, Gosse,
Darwin のフジツボモノグラフなどのクラシック文献の図版が
数多く掲載されているあたりに、自分と近い匂いを感じる。
著者の紹介に
「フジツボ関連グッズ(博物画、古書、化石など)の蒐集」
とあるあたり。
和本も武蔵石寿「目八譜」なんてのまで載っている。
フジツボの「切手」にいたっては、恐れ入りました、という感じ。

食べる話も面白い。
カメノテ、ミネフジツボはもちろん、
チリの巨大フジツボ「ピコロコ」は是非機会があったら
一度食べたい。
じつは、ピコロコとおぼしきフジツボのフライを
かつて館山で食べたことがある。
シーフードフライの1つで、冷凍で入ってきたものだったのだろうが
蔓脚がついていたので、それとわかった。
そこそこおいしかった記憶がある。
カリフォルニアではエボシガイ類も食べたことがあるが
結構旨かった。やっぱり食文化は大事。
秋にいくスペインでは現地のカメノテを是非食べたいと思っている。

さらには、都市伝説「ひざからフジツボ」についても、
ばっさり斬っている。解説は是非本書で。

いや、楽しめました。

座右の書 とは?

July 23 [Thu], 2009, 20:12
「座」ではないが、いつも枕元において、
ことあるごとに眺めている?読み込んでいる?書がある。


イタリアの古書店 Libreria Naturalistica が出版した
1800-1868年のあいだにアメリカおよびヨーロッパ各地で出版された、
「図を伴う」軟体動物関係の出版物リストである。

Libreria Naturalistica といえば、
以前書いた Ruppell の別刷りを買った
イタリアの”高級”自然史系老舗古書店。
そこが全力を挙げて?編纂したのがこのカタログ。
1800年以前というのもあるのだが、そちらは実用的には
あまり縁がない(というか、財力不足で。。。)。

なんで線引きが 1868 かというと、
イタリアの貝類学会誌
"Bollettino Malacologico Italiano" が刊行開始されるまで
ということらしい、イタリア語なんでよくわからんけど。
この線引きはちょっと微妙。
たとえば、ドイツの Dunker などはカバーしきれていないし、
Lischke なんかも掲載されていない。
この Chromolithograph のいい時代がカバーされていないのは
ちょっと残念。

とはいえ、これがあるとすこぶる便利、
主要なクラシックはほぼカバーされているといっていい。
単行書のみならず、軟体関係の論文が掲載された主要な雑誌のリストやら、
主要な海洋探検のリストなどいろいろついている。
書誌情報はちょっと薄いが、ざっと一覧できるのは助かる。
というか、
bibliophilia の欲望をそそられる。特に後半の図版が。

これと併せて、たびたび話にでてくる
Antiquariaat Junk の100周年カタログ。


こちらは充実した書誌情報がついていて、
まさに重要なリファレンス。

最近では Dieter Schierenberg のカタログあたりが
座右の書、というか、欲望のグラビア写真集?となっている。

かつては図鑑に○をつけて、持ってる貝をチェックする小僧だったが、
今や、古本蒐集。カタログに丸をつける日々。三つ子の魂、である。

その 希薄さ とは?

July 22 [Wed], 2009, 20:57


ほんとに久しく、川上弘美を読まなかった。
なんでだろう。
未読の本の山の中には、
映画化された「風花」の背も、話題になった「真鶴」の背も見える。
最新作「どこから行っても遠い町」だって持っている。
読みかけの中には「古道具中野商店」も
「ニシノユキヒコの恋と冒険 」だってある。

何だろう、原因は。
言い方はへんだが、川上弘美の、あの「希薄さ」が希薄になったように感じたせいだろうか?
何ともいえない川上弘美ならではの文体、物語の「空気感」が。
いや、自分のなかで、川上弘美に対する物差しがずれたせいだろうか。

そんな悩みながら、
やはり読みかけで放置していたエッセイ集「此処彼処」(日本経済新聞社)を
手にとってみた。
「場所」にこだわったというか、「場所」を思うエッセイたち。

ひさしぶりに読むその文章の「間合い」というか、「距離感」は、
やっぱり素敵だ。

さて、次はどの宿題を片付けるか。

「すれ」とか「穴あき」 って?

July 21 [Tue], 2009, 20:49


葉山しおさい博物館館長 池田等氏の著作。
ビーチコーミングむき?の貝類図鑑。

子供のころ、このサイズの図鑑が、夏休み近くになると学校で売られて、
よくおねだりをして魚貝図鑑、昆虫図鑑なんかを買ってもらった。
海に持っていって、民宿の畳の上でよく眺めた。
本書はまさに、そんな夏休みの におい がする図鑑。

掲載されている貝類はタイトルどおり、温帯域の海岸で目に付く貝類を150種、
そして、まさにタイトルどおり、
いわゆる図鑑の貝類標本ではなく、
打ち上げれ見られるような、すれていたり、穴が開いていたり、
いろんな表情の打ち上げの貝類を、変異ではなく変化豊かに掲載している。
ここら辺がまさにこの図鑑の眼目であり、
池田さんならでは、のプレゼンテーション。

貝ひろいにかよった、館山の夏の海岸が思い出される、名著。

てことで、今日から沖縄!
貝とるぞ〜っ!!

近代デジタルライブラリー とは?

July 19 [Sun], 2009, 20:52

Internet Archive などとはくらべるべくもないが
それでも大進歩であることは確か。

先日国会で成立した21年度の補正予算には
国立国会図書館所蔵資料のデジタルアーカイブ整備費
百数十億円が計上されていたという。
これは、なんと前年比100倍規模だという。

これは、Google book search に対抗する目的のものという。
今年度中に国内図書の1968年刊行分まで計約77万3千冊を
電子化する計画だ。

現在,国会図書館の蔵書は全部で917万冊。
このうち明治・大正期に刊行された書籍の一部、
約14万8千冊がデジタル化されて、
『近代デジタルライブラリー』としてネットで公開されているが、
これは同館の全蔵書のわずか 1.6 %にすぎず、
この予算が成立することにより約92万冊、
同館の国内図書の4分の1近くのデジタル化がようやく終わる計算になるという。

現時点で,近代デジタルライブラリーから
我々の利用できる「貝類」関係の明治/大正期の著作としては

○ 貝類手引草 / 平瀬与一郎著,平瀬介館, 1909
○ 東京帝室博物館天産部海産貝類標本目録. 第1編(頭足類,翼足類及櫛鰓類) / 岩川友太郎編,東京帝室博物館, 明33.12
○ 東京帝室博物館天産部海産貝類標本目録. 第2編(従楯鰓類至弁鰓類) / 岩川友太郎編,東京帝室博物館, 明38.10
○ 東京帝室博物館天産部日本産貝類標本目録. 第1編(海産腹足類及掘足類),東京帝室博物館, 明42.6
○ 日本産貝類図譜. 第1 / 内山柳太郎編,東京動物学会, 明36.8
○ 普通貝類の栞 / 平瀬与一郎編,平瀬介館, 大正3
○ 介類蒐集案内 / 平瀬与一郎著,平瀬商店, 明30.2

なんてあたりが収録されているのだが、
やはり、平瀬関係の「介類雑誌」とか、
前にも書いたが、黒田先生などの地方目録類を網羅してほしい。
著作権の問題等,重々承知しているが、なんとか。

それよりもなによりも、
現在の収録形態がマルチページの pdf はどではなく、
見開き単票の jpeg または jpeg2000 であるというのが
とっても痛い。
作権等、利用の問題もあるのかもしれないが,
Google book search に対抗して
システムの利用を伸ばすことは難しいだろう。
また、テキストメインであるため、モノクロ2階調化されているので
写真など図版のあるものはつらい。

是非改善を。

国立国会図書館 平成21年度 重点目標
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/vision_h21_emphasis.html

Periodical - Proceedings

July 18 [Sat], 2009, 19:47
ここにも兆しが。


Proceedings of the Malacological Society of London

の Vol.1 がポッツリ上がっていた。
Proceedings は Society の会員になっていると,
web 上の出版社の HP からオンラインで論文単位の pdf ファイルを
閲覧、DL できるのだが、
いかんせん、スキャンの精度が悪かったことと
古い雑誌の常で、論文ごとではなく、
号の最初あるいは最後にまとめられた図版を探すのが結構やっかいだった。
その点、BHL で巻号まるまるの収載になったことは、
多少、検索を楽にしてくれることになるかと思われる。

IA-BHL から全文検索可能な main BHL への早期の移行を期待したい。

Periodical - Bulletin

July 18 [Sat], 2009, 18:49
いよいよもって,大詰めに来つつあるのか。
Smithsonian Library から

Bulletins de la Société malacologique de France

が上がりはじめた。

以前にもブログで書いたフランスの貝類学会誌
わずかに7巻という 短命な雑誌だったが、
Jousseaume などのα-分類学にとって重要な論文を多く掲載している。
そのうちの、4巻分がすでにあがっていた。

Google BookSearch 収載分と違い
こちらは DL 可で、かつ、当然,スキャンもいい。
ありがたいことである。

このところのアップの勢いをかりて、つぎは、
Bollettino Malacologico Italiano
あたりを是非。

とりいそぎ情報まで。

回遊経路 とは?

July 17 [Fri], 2009, 11:54
だいぶ話題を引っぱっているが,
Lischke のモノグラフ、
代金を振り込んだら、翌日には荷が届いた。


開包すると、見た目、わりと問題なさそうな3巻。
背の壊れも,表紙のすれも予想したほどひどくないし、
手当もされている。十分に男前のセット。


図版のシミも,いくつかつらいのもあるものの,
この値段だったら,掘り出し物,大もうけである。
見返しがサラ紙で,だいぶ酸化が進んでいるのが
ちょっと気になるところではあるが。

何よりもこの蔵書印。


歴史あるドイツの博物館の旧蔵書という履歴が,
bibliophilia のスケベ心をくすぐる。
蔵書印の上には "duplicate" のサイン。
重複したものを処分したのだろうが,
うーん,さすがヨーロッパ。
これくらいの時代のものはさして貴重ではないのだろうか。
それとも,延々と極東のはずれに流れ着くまで
結構時代が経っているのだろうか。
その他の蔵書印、蔵書票はない。
扉の右上すみに小さく「M」ではじまるサインのような書き込みがあるのだが
インクがにじんでうまく判読できない。
詳細な履歴が知りたいものだ。

しかし困った。
場合によっては重複した vol.1 を一冊処分するかと思っていたのだが,
既に持っていたやつは,19世紀末 Art Nouveau 風の
しゃれたデザインの装丁で,
こいつは図書館の Digital library にのってしまっているので処分できない。
一方,今回の3巻は揃いの装丁になっている。

うーん、結局 bibliophilia が本の処分なんてことを考えるのが
所詮,無理なこと。
あきらめて duplicate 抱えるしかないということで、
処分はぼくの死んだあとに考えてもらいましょう。
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