Thesaurus Conchyliorum

January 28 [Wed], 2009, 20:09
おっといけない
Sowerby の Thesaurus Conchyliorum があがり始めた。
とりあえず、vols.11-12.

渋めの一枚を

同時に
Sowerby (1840) A selection of 150 plates from Sowerby's Thesaurus Conchyliorum or Genera of shells.

前者はもう分類学者/古書マニア垂涎の世界的な貝のモノグラフ集。
かつてスミソニアン国立自然史博物館にいったとき
軟体動物学の図書室の書架に「2セット」並んでいるのを見て涙を流したのも懐かしい。
国内では京大、東大に所蔵されているのみ。

現在までに一部マニアックな部分が復刻され、
苦労して1部はオリジナルを手に入れていた。
実は某貝類ディーラーがE-bookとして「高値で」販売していて、一部買ったり、していたのだが、
ようやくの pdf 無料配布である(涙

後者はそのダイジェスト版でモノクロ、解説なしという、絵本状態。とはいえ、図版は鮮明で、やっぱり一部持ってたりする。このダイジェスト版、しばらく前までは5万超くらいでそこここに売りに出ていた。が、最近はとんと見かけない。Junkなどにはでているのだが、いつの間にやら10万超。後悔しきりであったりする。

というわけで、Conchologia Iconica の up もそろそろ終了しそうなスミソニアン様、
早く全巻上げて下さいませ。

Die Cephalopoden

January 28 [Wed], 2009, 19:42
Naef (1821) の Die Cephalopoden が BHL に up された。

その業界ではいわずとしれた、頭足類(イカ・タコ類)の発生学のバイブルである。
発生の進行をステージ分けする上で未だに重要な物差しとなっている基準を定めた論文。
以前にこのブログでも取り上げた Jatta の頭足類分類のモノグラフと同じく
Fauna e Flora del Golfo di Napoli シリーズの一冊で、
発生のスケッチはモノクロームながら、実に見事で、
ディテールのあるフォリオサイズのリトグラフで刷られている。
これに続き Naef による頭足類稚仔の分類に関するモノグラフもあり、
じつは、この Naef の2分冊は既に Smithsonian の手によって全文英文訳、復刻されている。

それを今更、それも原語(ドイツ語)でのアップであるが、やっぱりバイブルは持っていたいものである、
のでDL

昨日はいつものもつ焼きやでビールと黒マッコリ。
黒豆を使ったこのマッコリが癖があって、癖になる。

早期撤退の必要性?

January 26 [Mon], 2009, 16:40
昨日は当番あけで1日遅れの有楽町CL集会。
Highland Park 8yo old
が目当てだったが、
brown connisser Capadonick
だとか
Springbank Pierless
だとか
なんだか怪しいセットをハーフで6杯。
どれもうんまかったのであった。

しかし、その前日のつかれ (当然ながら、宴会による疲弊) と、早起きに由来するお眠のため、
早々に撤退しつつも、しかし、しっかり一駅乗り過ごす。
浅い時間でよかった。
ヤバいときは、早期撤退しないとね。

古典探しのツボって?

January 25 [Sun], 2009, 11:51
自然史系に使えるオンラインライブラリ、デジタルアーカイブ、検索エンジンの整理をば少々
基本的には僕の利用しているもののみですので漏れは多々あると思いますが。
まずはオンラインライブラリから。どこも有名どころなのでリンクは張りません。

Malacologia

January 22 [Thu], 2009, 18:41
ようやく、待ち望んだ UP である。

Tapparone-Canefri, C. (1874)
Zoologia del viaggio intorno al globo della regia fregata Magenta durante gli anni 1865-68. Malacologia (gasteropodi, acefali e brachiopodi).

イシダタミやら、割と日本に関わりのある種類が原記載として掲載されている
インドネシアあたりの貝のモノグラフ。
なかなかTapparone-Canefri という名前は聞いても、実物を目にすることができなかった文献である。
京大地質学に所蔵されていることは Webcat で判っており、しかし、アクセスには遠いし、
かつてうちの学生さんが探して、なんと、東大農学部図書館にあるらしい?
という話にはなっていたのだが、詳細不明のままだった。

熱帯性貝類の分類などやっていると、ここら辺はまさにさけて通れない文献。

Up されたこと、とりあえずまずはめでたい。

Monographie des triforidae

January 19 [Mon], 2009, 0:56
ありゃ、うっかりしてたらこんなものまで。

Jousseaume, F. 1884. Monographie des triforidae.

実は数ヶ月前、けっこう必死で探した論文。
Jousseaumeのタイプ標本は最近パリ自然史博のHPから、結構見れるようになっているんだが、
やっぱり原記載文が、てなことで結構探した。
この論文が掲載された Bulletin. Société malacologique de France という雑誌はフランスでほんの数年刊行された雑誌で日本での閲覧は、Webcat, NDLともにヒットなし、閲覧はあきらめていたのだが、いきなり、知らぬ間にupである。
この時代のヨーロッパの雑誌は、国内で閲覧の難しいものがおおく、研究者泣かせであるが、
BHL-Smithsonian、あり難い事である。
しかし、うかうかできない。まめなチェックを。

とはいえ、bibliophileとしては、Bulletin. Société malacologique de France 、
欲しいぞ、と、検索の日々。

Obras Malacologicas

January 18 [Sun], 2009, 17:56
スペインの貝類学者 Hidalgo (1839-1923) による論文集 Obras Malacologicas がいつのまにかあがっていた。全4冊、そのなかにずっと探していた論文が含まれている。
チェックしていたはずなのに。それも Smithsonian から。
なぜにスペインの論文かというと、フィリピンの二枚貝の論文が入っているから。

Estudios preliminares sobre la fauna malacológica de las Islas Filipinas (1890-1903).

スペインはフィリピンンの旧宗主国。
Semperもそうだが、アジア圏の古い論文には歴史的に植民時代の産物としてかつての宗主国の研究者による論文が多々ある。それも一国とは限らないところが厄介。
フィリピンに対するスペイン、アメリカ、日本
インドネシアに対するオランダ
ベトナムに対するフランス、ロシア
などなど
結構重要な論文があるにも関わらず、これがアクセスが悪いものがきわめて多い。
熱帯アジアの自然史研究をする上での1大障壁である、困ったものだ。
一生懸命買い集めてたりするのだが、何せ時代と保存がわるく、出物がなかなかない。

是非是非どんどんアップくださいませ、スミソニアン様。

Mollusca marina

January 16 [Fri], 2009, 10:52
Smithsonian Library からの new entry がとまらない。

Dunker, W., 1858. Mollusca marina : Beschreibung und Abbildung neuer oder wenig gekannter Meeres-Conchylien.
これ、このブログでも以前に書いた Novitates Conchologicae Ser. 2 のこと。
キヨブタで購入したものの、1年でデジタル化、無料公開である。こちらも感無量である。
まあ、資料的にはpdf で十分だけど、本は仕事じゃないから。

Martens, v. E. & Langkavel, B., 1871. Donum Bismarckianum. Eine sammlung von Südsee-conchylien.
この論文は知らなかった。Martens らによる熱帯太平洋の貝類のモノグラフ。
ウネナシノミニナの原記載がのってたりする。図版もクリアでいい。
手に入れたいものリストのトップに上げとこ。

Otia conchologica

January 15 [Thu], 2009, 17:07
またまたこんなのがあがっていました。

Gould, A.A. (1862) Otia conchologica : descriptions of shells and mollusks, from 1839 to 1862 .

Gould といえば、先日買い逃した U.S. Exploring Expedition の軟体動物篇をやっつけた人。
テキストだけだったけど一瞬の躊躇が悔やまれました。もう出会うことはないかもしれない。
ただ、レポート自体は Smithsonian Library から見ることができる、当然カラープレート付き。(リンク)
で、例によってというか、当然のごとく1ページ単位のPDF。ああ、だれかつなげてくれぇ。。。。

で、Otia である。Johnson (1964) The Recent Mollusca of Augustus Addison Gould. によれば、Otia
は彼の研究業績の総決算にあたるモノグラフで、前出のExploring Expedition の材料も当然含まれている。この調査航海は北太平洋低緯度域を調査してまわったもので、その寄港地には小笠原や琉球、種子島といった、我々になじみの地名が散見され、研究上必携のモノグラフである。
実はこれも一回買いのがしている。大学院生の頃、同期のS氏が閲覧したくて、さんざん探しまわっていたのを間近に見て以来、常に気になっている文献であったのだが、あるときオランダの古書店のカタログに何気なく載っていて、一瞬見逃し、気がついてあわてて注文したものの、その一瞬は大きく、どこかに引かれていってしまった。
ようやく、ここに再会である(オリジナルではないので何となくよそよそしいが)。

べつにタイプの図が載っている訳でもなく、タイプの図だったら、Johnson (1964) で結構用足りちゃうし、
とツンデレ風に、いそいそと、

  
右はW.H. Dall のオリジナルブッックプレート

ペーパーレスって?

January 14 [Wed], 2009, 11:41
コンピューターの高速化、記憶メディアの大容量化、ネットワークの高速化
とてもありがたいことである。
ありがたい一方、失われつつあるものもある。これが問題。

オンラインジャーナルなるものがある。
pdf化された論文を出版社のHPから自由に検索、読むこと、DLができる
もちろんsubscribeしていることが大前提。
最近大学の図書館などは予算を思いっきりこちらにつぎ込んで(or 搾り取られて)
ハードカバーの専門書など、購入するゆとりがなくなっているなんて話も聞く。

電子媒体なので確かに無駄な紙を減らして、森林資源を守る、かもしれない。
よいことです。
手狭な図書館の書庫を冊子で塞がれることもない。
製本の費用もかからない、経費節減である。

じゃあ行き着く先は、文書はすべて電子化、ディスプレイ上での閲覧に、、、、なんないなんない。

最近は学会なんかでも順次進められている会誌の電子化。
何と、某水○学会は一昨年からついに英文誌のハードコピーを廃止してしまった。。。。
恐ろしいことである、
確かに毎月送られてくる冊子はうずたかくつもり、場所塞ぎで困ったことは確か。
しかし、いっさい送られてこなくなると、会費を払っている実感がなくなる。

電子体の閲覧権と、論文の投稿権、大会での発表ができる
といわれても、
冊子はとりあえず図書館経由で全部見れるし、
この冊子に単著で論文を書いたり、
自ら発表することはおそらくなさそう。
だったらなんで入ってるんだよという話になるんだが、
まあ、おつきあい。。。。。だけに、何も届かなくなるとつい忘れて会費未納。。。。
悪循環にハマっています。

で、ペーパーレス。
電子版は確かにお手軽だが、じゃあ、論文、電車の中で読めるのかっての。
論文を読むのはどちらかというと、電車の中とか喫茶店であることが多い。
ってことは、結局プリントしなきゃならない。
そのうえ、冊子体と違い、薄いプリントアウトは、ついついうかうかどこかにまぎれて。
いえ、整理の悪い私めがよくないのですが、
結局同じ論文を何度もプリントしてたりして。
で、読まずに積んでたりして。
まあ、学会で、過去の論文アーカイブがフリーで読めたりするのはとても助かりますが。

まあ、読まない部分の紙量を考えればそれでも紙資源の節約にはなってるんだろうけど、
でも、何でもかんでも空気みたいな電子にしてしまうと、
図書館の機能って何?
保存てどういうこと?
停電したら、クラッシュしたらどうするの?
というか、あの薄暗い書庫でうずたかく積まれた雑誌を
片っ端からチェックしていくあの快感をどうしてくれるの??

なんて、ハードコピーフェチは愚痴るのでありました。

しかし、わたしら分類屋は電子ジャーナルより無料のInternet Archiveあたりにとてもお世話になってたりして。
その分、大量のプリントアウトは森林資源に優しくなかったりして。
電子ジャーナル、うちみたいな弱小機関には高すぎです。。。。読みたい冊子は購読できない(涙)
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