古書店のカタログとは?

September 28 [Wed], 2005, 15:10
かつて荒俣宏先生が、その著作で述べておられるように、
ヨーロッパの老舗古書店の年に数回発行されるカタログというのは、すごい!
詳細な商品の記述もさることながら、著者の略歴やら、
版の違いなどこと細かく解説がついており、
それは単なるカタログというより、『書誌』に匹敵する物となっている。
先日届いたオランダのJunkのものなどは、136冊の本を236ページを費やして説明している!

ただ、こういった老舗古書店の本は、
「一般」の古書店にくらべるとお値段が大変よろしい。
こちらは貧乏集書家であるから、なるべく安く高品位の獲物を探し歩く訳で、
自然とそういった方向の古書店からカタログが多く届く。
こっちの方はもうシンプルな物で、これが届くと、眼を皿のようにして読み込んでいくわけ。

ただこうした郵送カタログには悩ましさがあり、
出物は、カタログ郵送のわずか数日のギャップが、
欧米人との明らかなハンディとなり、注文すれどもすでに人のモノ、
涙したことも数えきれない。

最近では、e-mailやmailing list をつかってカタログが配信されることも増えて
ギャップはちじめられてはきたが、
さらに一歩、最近は積極的にこちらから探しにかかることになった。
というのも、ネット上に大型古書店データベースが数多く出現して、だいぶ安定的になってきたから。
こいつらを使うと探していた本、買いたい本がでてくるわでてくるわ。
てなわけで、ぼくの預金通帳は常に低空飛行、
部屋は本棚からあふれた本で埋め尽くされていく訳です。
でも、最近発行の少なくなりつつあるプリント・カタログのページをめくる楽しさって、
なかなか便利さだけでは譲れないものもあります。

ドイツからDharma(2005) Indonesian Shells、
アメリカからJay(1839) A Catalog of Shells, 3rd ed. が届く。
Jayは覚悟の上だったが、製本されていない状態で、当然予算的にモノクロ図版。
図版上に細かい褐色の点が全面に散っていて悲しいが、実用的には十分。
貧乏人はこういうのを地道に拾い歩くしかない。
宝くじを当てて手彩色版を買うぞぉ!と遠吠えをする(泣)。

本日の一杯、チュニジア産Eau de vie de Figues、36゚、
さらっとした甘さで干しイチジクの種を噛み潰した味。美味。
MasterCardのCMで「チュニジアで飲んだ何か」ってこれかも。

「Klondike Highball」って?

September 27 [Tue], 2005, 12:10
ロングカクテルの名前。
sweet/dry vermoth をジンジャエールで割ったもの。
ベルモットの風味とジンジャエールの辛さが絶妙。
その名前をとったのが新橋のお店クロンダイクハイボールです。

お店のコンセプトはスペインの「バール」。
いわゆる「バー」とはちょっと外れて、にぎやかにおいしい物を食べながら飲むお店。

丁寧に作られたスペインのタパス(小皿料理)各種、生ハム・ハモンセラーノがおいしい!
おなかのすいた向きにはパスタで作るバエージャ(バエリア)や
スペインのピザ「コカ」各種なんてのがメニューに並ぶ。

これに合わせてビール、ポム・ド・ノルマンディ(林檎の発泡酒)、
シェリー各種なんてのをいただく。

ただそれだけじゃなく、この店の良いのは、本店が『CL』だけに
手頃でおいしいウイスキーが棚に並び、
そのソーダ割り、いわゆる「ハイボール」がなんともおいしい。

本店ではなかなか頼みにくいカクテルもお手の物。
一人でも、数人でも、女性同士でも楽しめる希有なお店です。
ただしキャパは本店ほどではないにしろそれほど多くはないのでご用心。

水樹和佳子『共鳴者』(エニックス)読み始める。
水樹さんは『イティーハーサ』や『樹魔・伝説』でしられるSF(?)漫画家。
たまたま近所のBook offの棚で見つけたのだが、小説をお書きになっているとは。
読みはじめから、彼女らしい、登場人物の無垢な感情の表現に引き込まれています。

ドイツの専門古書店Conchbooksとアメリカの古書店からカタログが届く。
とりあえず、あまりレアな古書はないのだが、
かねてより探していた雑誌の「セット」がオン・リストされている。
高い。。。。と思いながら、手は本屋に出すメールのためにキーボードを叩いている。

昨日は抜いた奥歯の傷がやや痛むのでお酒は控えて。。。。
でも今日は懲りずに研究室の宴会。。。。

「ピンチョス」って?

September 26 [Mon], 2005, 12:20
最近、スペイン風の居酒屋、いわゆる「バール」がはやっているらしい。
タパス、スペイン風のおつまみを食べながら、ワインやシェリーを楽しむ。
日本人も優雅になりました。
惜しむらくは日本にはシェスタの習慣がない。
あののんびりとしたリズムはせっかちな日本人にはちょっとなじまないのかも。

大昔、ポルトガルとの国境近くのVigoという街にいったとき、
シェスタが明けて、にぎわい始めたバールで、ゆっくりとした時間の中、
黄昏を楽しみながらいただいたハモン(ドライタイプの生ハム)と
セルベッサ(ビールですね)はおいしかったです。

 さて、ピンチョスはそんなスペインの簡単なオードブル。
楊枝やら串やらで刺し貫いたおつまみ、
いわゆる、ナイフもフォークも必要ないフィンガーフードですね。
最近のちょっとしゃれたパーティーなどでは
きれいにアレンジして盛りつけられた色とりどりのピンチョスが
パーティを盛り上げる大事な要素になっているとか。

てなわけで、ただいま宴会の計画準備中なわたくしでした。

 本日、星野之宣『宗像教授異考録 1』(小学館)購入/読了。
なかなかしっかりしたストーリーテリングでよろしいのですが、
個人的にはもうちょっとおどろおどろしい、
諸星大二郎「妖怪ハンター」シリーズの方が好み。

そういえば、「生命の木」が映画化されるとか?!いったいどういう映像になるのやら。。。。

週末は『CL』、新橋『Klondike Highball』トライブと朝まで大宴会、
よって、昨日はめずらしく休肝日でした。ビールは誤差の範囲?

Pedantic とは?

September 24 [Sat], 2005, 16:50
衒学的、あるいは衒学趣味。
哲学的な用語や知識をちりばめてバロック的な雰囲気を醸す手法というか。

日本の小説においては小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』、
中井英夫『虚無への供物』などがよく例に挙げられる。
最近では京極夏彦などもだいぶ衒学趣味的。

巨大な書斎・書庫を誇る洋館。
満ちあふれる知の密室の中でおこる殺人。
知識によって彩られ提示される解答。
ここら辺が共通ポイントかも。衒学趣味には推理物がよく似合うよう。

 ウンベルト・エコーの『薔薇の名前』なんてのもよいですね。
うずたかく書物の積まれる迷宮を持つ、
微妙に異端的な雰囲気を醸し出す山奥の聖教会。
失われた稀覯書。
よいシチュエーションだわ〜。
ついついDVDも買って、見ほれてしまった。
というか、古い紙の幻臭にくらくらしそうな映像でした。やっぱり古書フェチ。

昨日は結局「つばめキッチン」→「芋蔵」→新橋「Klondike Highball」でした。

最近の愛読書。なぜか『ピカピカ ピンチョス』(柴田書店)。
なぜに?

「神亀」って?

September 23 [Fri], 2005, 2:24
埼玉県は蓮田の銘酒、太田和彦氏ご推奨、「夏子の酒」にも登場しました。
こだわりは純米酒しか作らないこと。
おり酒、発泡濁り、ふなくち、いろいろなタイプを醸されていますが、
ぼくのお気に入りはなんといっても純米吟醸『ひこ孫』。
この、飲み口のよさ、ほのかな酸味、やわらかい香り、大好きです。
大吟だとやっぱりちょっと吟醸香が気になるか。

昨日は『CL』で2杯
Laphroaig, 88 17yo, 45, "Douglas of Drumlanrig"
Glenkeith, 69-02, 59.1, Jack Wiebers
keithは底をたっぷりいただき、オイリーでたのしかったです。
Laphroaig はやや乳酸が残る、ちょっと面白い感じ。peatyで十分にラフロイらしいのだが。

本日はこの後、つばめキッチンで打ち合わせ。肝臓が休めないぞぉ。

真瀬とも『アレルッキーノの柩』(早川書房)読了。
うーん、もうちょっとペダンティックなものを期待したのだが。。。。

「落花生3つ」って?

September 22 [Thu], 2005, 0:07
しょうゆ皿に載せられた殻つき落花生3つ。
十条「斎藤酒場」のつきだしです。

つきだしといったって、どこぞのお通しみたいに
それで200円だか、300円だかとるわけではなく、
たのんですぐくる飲み物とつまみとの間のほんの気持ちのつなぎ。
殻をぱきぱきわって、渋皮をむきながら酎ハイでものんでると、
まもなくこざっぱりしたつまみが出てくるそのタイミングの小粋さ、気持ちが嬉しいです。

齋藤酒場は太田和彦氏のおかげ(?)で、
十条なんて場末にありながら、超有名店になってしまった。
といっても、きゃぴきゃぴのギャルが押し寄せる訳もなく、
昔ながらの地元民の居酒屋であるところがうれしい。
おかあさん曰く、毎日でも仕事帰りに通える値段設定。
酒は清酒160円、つまみは花らっきょう150円から。
おなかがすいたら名物串カツ(2本)、自家製カレーコロッケ(2個)、ボテサラいずれも200円。
この日の最高はマグロ刺身で400円。
千円あればしっかり飲めます。

なんといってもお気に入りは、酎ハイ250円。
機械で作る酎ハイなんだが、配合のバランスがいいのか、とにかく、ぼくの口に合う。
チェーン居酒屋のアルコール臭いのとは明らかに異次元の酎ハイです。
日曜休み、祝日は営業してます。

昨日は同僚Yと品川で日本酒2杯。自分の呑み分はともかく、
Yには飲んだことのないという『神亀』を進める。
みずからは『酔鯨』をたのむYにはちょっとものたりなかったか。

Bouchet & Rocroi (2005) Classification and Nomenclator of gastropod families.
がBackhuysより到着。
しまったぁあ!同じ本、別の本屋にもたのんじまった。。。。(涙)

端本とは?

September 21 [Wed], 2005, 11:20
全集などのセットの不揃いのもの、あるいはそのバラをさす古書用語。
 当然不揃いなので、全巻セットものよりも安い。
最近、全集ってはやらないけどね。

 この不揃いをちまちま探し集めてそろえるってのも、ある意味楽しみだったりするんだけど、
洋古書の場合、なかなかそうはいかない理由があります。
ただしそれは20世紀頭以前のもの。

18世紀中頃から19世紀の書籍、特にフランスの出版物は、
いわゆる軽フランス装と呼ばれる、折り丁本体を糸でかがって、
あるいはバラで、紙の簡単な表紙でくるんだだけのシンプルなものがほとんど。
それを購入者が各自製本に出し、ヴェラム革を染め、マーブル紙を見返しにあしらい、
自分の好みに仕立てる、
いわゆるルリュール(装丁美術)を施すのが通例だった。
だから、同じタイトルでも、ほんの作りは千差万別、
端本をバラでそろえるとなると、本棚はもう、てんでバラバラ。
当然、その装丁の具合によってもお値段が変わります。

とはいえ、こちらはそんな贅沢もいっていられないので、
ウェブの検索エンジンを駆使して、あるいは古書店から情報をもらって、
未装丁のものであろうと何であろうと必至で買いあさるのであるが、難点がもうひとつ。

端本とはいえ、やっぱりこの時代のものは高い!
今、眼をつけているKiener 『貝類図譜』の端本2冊はぜひ欲しいけど、
1冊13万前後のよい値段(それでも多分安いんだけど)。
ボーナス時期まで残っててくれるか。。。。

昨日、オランダの老舗古書店Junkから届いたカタログに掲載されていた
Sowerby『Thesaurus Conchyliorum』
5巻セットのうちの第5巻(含99葉の手彩色カラー図版)は Euro 5,200-。
とぉっても欲しいけど、手の出るものではありませんね、当方の財力では。
敬愛する荒俣宏先生・鹿島茂先生のような
思いっきりとそれを支えるバックグラウンドが欲しいワタクシでした。
さぁて、また宝くじでも買いにいくか。。。

昨日は『齋藤酒場』、酎ハイ2杯、串カツ、ゲソわさ、オクラ納豆、カレーコロッケで、
なんと破格の1,350円。お世話になっております。

「もつやき」って?

September 20 [Tue], 2005, 19:25
内臓肉が大の好物である.
痛風になるぞなどと脅されてもやめられるわけもなく.
 なにせ,子供の頃のおやつが「もつやき」だった.
おこずかいを貰うと,おやつがてら,
当時1本10円のもつやきを買いに走ってはむさぼり食っていた(値段設定から年がばれそう).
レバ,シロなんてスタンダードよりは軟骨(気管),フワ(肺),かしらなんてあたりを選択的に.

だから,当然,もつやきというと,「豚」である.
近頃の小じゃれた焼き鳥屋はもちろん埒外.
飲み屋で軟骨などたのんで,鶏の「やげん」なんかでてきた日には怒り心頭.
まあ,牛のモツも悪くはないのだが,
それはどちらかというと,焼き肉屋である.
モツ焼きはやっぱり豚で酎ハイである.
テーブルがちょっと油染みてるくらいの店が最高である.

そんな最近のお気に入りは池袋の『みつぼ』.
怪しげな店名であるが,もつやきは上等,
他店ではなかなか見ないフワ,キクなど種類数も多い.
ジュンク堂書店の脇という場所柄から,
本を片手にもつやきとホッピーに舌づつみをうつお客さんも多く,
ちょっと面白い雰囲気. だいすきです.
ただ,込みすぎるのと,
結果として,売れ線のもつの終了が早いあたりが難点か?
残念ながら,日曜は閉店.
おすすめです.

Bruguiere (1791) Tableau Encyclopedique Methodique des Trois de la Nature. の
軟体動物の最初の部分が到着,
大型銅版画図版189葉は圧巻.
これで手持ちの3巻とあわせて端本だったものがようやく揃った.
しかし,この巻での関係する図版は30葉ほど.
764USDを内容・時代的に安いと考えるか,
端本としては高いと考えるか,判断に迷うところ.
お仕事的には....
でも,見つけた瞬間には難しいことを考えずに
全巻をそろえることしか頭になかった気が.
病気です.

それでもまだ,テキストの巻が入手できない.
うーん,課題?山積です.財政もあるしねぇ....

「日比谷の地下」って?

September 19 [Mon], 2005, 23:37
前のログの最後に書いた 「日比谷の地下」 というのは
有楽町の駅を内側に降りて晴海通りをわたったすぐの地下、
モルト好きにはいうまでもない都内屈指のショットバー
『Campbelltoun Loch』, 
my favorite den です。

オーナーの中村さんは某ちょー有名なホテルの出身で、
6年ほど前からココにバーをオープン。
わずか9席のdungeonは一度入るとなかなか、いや永久に抜けだせない迷宮で、
ぼく自身も、はや、5年以上通い倒して、
うまいモルトをおそらくは東京一安く飲ませていただいている。感謝!

昨日飲んだラインナップは

Glenturret, official, 15yro, 40, 90年代後半ボトリング
Springbank, 65-91, Lombart Collection, 46.
Caol Ila, 80-96, Signatory, 56.9
Ardbeg, 91-04, Crosshills 1/2

turretは好みの銘柄、個人的にはもうちょっと塩っぽさがほしいところ。
Springbankがオモシロイ。Honeyっぽさはなく、最初はやや酸味、全体にテレピン油系のオイリーさ。
Ardbegはあまりみない甘ぁいアセチル系。甘さが口蓋に残る。
CL常連2大巨頭の一人、S氏曰く、バナナチップ味?
わからなくもない、変わったArdbegでした。
しかし、昨日は2杯の予定だったのだが。。。。

今日は近所のもつやきやさんでレモンサワー2杯。

山田正紀「イノセンス」徳間デュアル文庫 読了
明日は事務に Bruguiere を引き取りにいかねば。

bibliophilia とは?

September 18 [Sun], 2005, 21:24
とりあえずはご挨拶とご説明.

 世の中にはあらゆるものに対していろいろなランキングがあるようで,
書籍愛好に関しても,愛書家,愛書狂,書虫・書痴など,
至るところは結局「痴」でして,

「自分の本は誰にもさわらせないっ!」
「本を開くときは120度以上ひらかないっ!」
「手袋手袋っ!!!」
などという人も世の中にはいるようで.

 でもって,ブログ名の「bibliophilia」.
「biblio-」というのが書籍であることはまあわかりやすいところですが,
「-philia」って?たまに耳にする語尾だと思いますが,
「necrophilia」, 「pedophilia」 など,あちら系のあんまり芳しい単語には使われない
「愛好症」,いわゆる病的なものを表す心理学的な用語の語尾ですね.
うーん,病的...

自分的には,あまり本に頬ずりするわけではなく,
仕事上始めた集書が「いきすぎている」という自覚はあり,
ここでは「書籍収集依存症」なんて表現が適切かも.
ついさっきもウェブ上の古書店で見つけた古書,
つい,チェックアウトしてしまいました.ワンプッシュ200USD...
もちろん,出物なんですっ!やすいのっ!と言い訳がましく...

あるこほりっく はお馴染みの単語.

てなわけで,このブログでは管理者の依存症の進行具合をレポートしていく予定です.
初回なので,少々長くなりましたが,とりあえずっ.

明日は朝が早い?ので,そろそろ日比谷の地下へかえろうっと(??)
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