お気に入り って?

December 24 [Sat], 2011, 18:38
 
 
今年は残念ながら、年末年始を海の上で過ごすことになった。
年末のご挨拶周りも、恒例の年マタギもできない。
モルトの恋しい季節になってきたのに、
いや、不在中にそのボトル、開けないでぇ、である。

てなわけで、仲良くさせてもらっているお店など、ちょっとおさらいを。
最近ご無沙汰のお店も多いのですが、すみません。

どこも有名店?なので店舗情報は載せません、あしからず。


Bar Campbelltoun Loch (有楽町)

もう、そこここで書かれているが、狭いです。かつ、混んでます。

だって、それはしょうがない。
美味いモルトを東京いち安く飲ませてもらえるので、
飲んべえが集まらないはずはないんですから。
とはいえ、やっぱりふとノンビリしたタイミングもあって、
もう、それは居心地のいいお店です。

シングルモルトで有名なお店ながら、
あるものであれば、某ホテルのバーじこみのカクテルも対応してもらえる。
いつか、オーナーバーテンダーのノブさんにマティーニを振ってもらったら、
「大振り」のカクテルグラスにきりきり一杯、
それもかなり硬めにつくっていただいて、
それだけでくらくらしたこともあった。

ビールはスコットランドのエール(びん)と、ハートランド、サイダーもある。

しかしキャンベルにいったら一杯目はやはり、

ウイスキーのソーダ割り。

季節、陽気にあわせてえらんだウィスキーで
つくってくれるソーダ割りは、絶品で、
一日の疲れを一瞬にしてぬぐってくれる。
 
相棒のふーちゃんがつくってくれるフードも、
しっかりしていて、とてもおいしい。
顎が外れそうな名物カツサンドや
金曜に焼くローストビーフ、パスタ類どれをとってもはずれはない。
混んでいるときは少々時間がかかることもあるが、
待つだけのことは間違いなくある。

そして、安い。
この店で今まで飲んだモルトの中で、一番高くっても、
ショットでせいぜいハーフ福沢さん。
それはそれはとんでもないモルトばっかり。
それも、ハーフでもだしてもらえる。
しばらく前いただいた
Bowmore OB '66 full-strength
はこのクラスだったけど、
ハーフで、3回だしてもらっちゃいました、すみません。

ノブさんは、いいモルトを安く、
大勢の人に飲ませたいという姿勢なので、
なかなかおかわりは頼みにくいんだけど。
っつうか、ボトルの回転速すぎで、
いいボトルだと、一週間もたない、なんて、ざらである。
気がつくと、飲み逃しが。
ほんと、とんでもないものを気前よく開けてくれるものだから、
客も大変である。
同じボトル、二杯なんて飲んでる余裕、ありません、ふつう。
 
かなりコアでマニアックな常連が揃っている店で、
平日のコアタイムなんか、
ぼくでさえ、入りにくいことがあるというのが玉にキズ。
一見のお客さんなんて、っつうか、
入ってもかなりこまるかも、知ってる酒なさすぎて。
見覚えのあるボトルで、 「 えっと、そこの Glenlivet 」 って、
それ、80年代流通のオフィシャル、オールドで、
かつ、イタリアまわり。。。
って、なにそれ?状態ですね。
いえ、美味い上に安いから(あくまでも比較の問題ですが)
いいんですが。
 
初めていくのなら、おすすめは土日。
なにせ、当店、年中無休。
年末年始は、大晦日に歳またぎ営業をしたのち、
宴会で浅草に繰り出し、朝まで騒いだ後、一休み、
元旦19時から営業するという、ノブさん化け物です。
で、土曜日。
お務め帰りのコアな常連さんがお休みで、ノンビリしています、
いや、ある意味、別なコアな常連のたむろっている日で、
別名「サークルの部室」状態。
特にこの土曜は、ぐだぐだです。
この日は、

「店名を変えなければ」、「とても同じ店とは思えない」、

などといわれています(笑)。
とはいえ、ノブさんと出してもらえるお酒はかわらずなので、ご安心を。
多少、平日にくらべ賑やかですが、緊張感ない分、入りやすいかも。
多少騒がしい点(ぼくも含め)は、ご容赦を。

あー、これ、全然バーガイドになってない。ノブさんごめん。


Bar Bar On ( 銀座7丁目 )

きりっとした、とてもいいお店。
なかでもぼくは、このお店の、土曜日の、
なんともいえないゆっくりした空気がすきです。

店名はオーナーバーテンダーの谷口さんが、
開高健が好きで、その著書 『 フィッシュ・オン 』 からとったとか。
けっして「 Baron(バロン) 」なんてご自分では名乗りません。
 
じつは30にして、はじめて、一人で入ったバーがこちら(かなり向こう見ず)。
よく考えたら、もう20年ちかいおつきあいになっている。

かつて、ぼくもとてつもなく無体で無謀な客で、
谷口さんに向かって

「 ビールありますか 」

などという、とんでもないことをお願いしたりしたこともあった
(シメイの青をだしてもらった記憶が。。。汗っ)。
ものを知らない若造だったけど、気に入っていただいたようで、
だいぶかわいがってもらって、
いいお酒を惜しげもなくだしていただいている。
土曜の早い時間にのんびりと、谷口さんを 「 かしきり 」 で、
『 骨董 』 の話やら、酒の話、本の話なんかを、
いい酒を出していただきながらするのは、とっても贅沢。
まさにバーを楽しむという感じである。
いろんな飲食店も薦めてもらえたり。
じつは、キャンベルを紹介していいただいたのも、
谷口さんだったりして。わたくしのモルトの「師匠」です。
 
とにかく、決してそんなことはないのだが、
一見敷居が高そうで、とっかかりを見つけにくいのだが、
そこは謙虚に、素直に聞いてみること。
糸口が見つかれば、それをたどっていけば、
それは、おいしいお酒の鉱脈に掘り当てたようなのもの。
ブランデーが一番の専門とおっしゃっているが、いえいえ、
モルトも結構なオールドをいっぱい抱えていて、
こそこそっと飲ませてくれる。

モルト、ブランデーだけではなく、
ジンやら、ラムやら、リキュールやら、
戦前のものなんてのごろごろしていて、それは果てしない迷宮。
年始には日本酒まででてくる、極上の佃煮をアテに。
いやー怖いお店です。
 
ただ、そこここに書かれているように
ツボをはずすと、別の意味で怖いお店。
カクテルは一杯目によくつくってもらう。ただしロング。
このお店、リキュールにしたって普通のものがない。
ストレートで飲んでもらうためのグレードのお酒ばかり、
なので紫色のショートカクテル、なんていわれたって、

「 ありません 」。 (とはいわないが)

そこらへんの予備知識がないとちょっと、つらいことも。
我々なじみの客にとって、ちょっと緊張するのは
「 はじめて 」 のお客様と同席すること。それはもう、ドキドキ。
ヤバいオーダー入れないか、耳をそばだてていたりする
(これは同じことを、飲み仲間の先輩もいっていた)。

しかし、何度も繰り返すようだが、すんごいいい店なんである。
オーダーは、
「 I.W, Harperのソーダ割り! 」 なんていきなり決めつけず、
「 柔らかめのモルトで何か 」 なんて、相談しながらどうぞ。
それもバーの楽しみのひとつ。
お値段は、ボトルの横に書いてあるので安心。
とんでもないお酒が破格で飲めます。


Bar Zenith ( 銀座8丁目 )

ぼくが知っている、唯一の「銀座のバー」らしいバー
(谷口さんごめんなさい。いえ、けっして)。

こちらもキャンベルつながり。
オーナーバーテンダーの須田さんとは、
キャンベルの夜明かしの宴会のあと、帰る方向がいっしょのこともあり、
お互いへろへろになりながら、乗り越さないようにね、とかいって
日曜早朝の京浜東北線に揺られてかえったことも。
そんなご縁で仲良くさせていただいている。

しかし、お店の須田さんはかっこいい。
須田さんは銀座の名店 『 恵里香 』 で修行をして、
数年前8丁目にこのお店をだした。
NBA 銀座支部長も務めている凄腕である。

地下のお店はカウンター8席とテーブル席1ボックス。
広く空間がとられていてとても贅沢。
銀座のオネーサンが似合いそう。
というか、ぼくの知っているなかでは、唯一、女性を誘える店か。

やはり、ここでは 恵里香 仕込みのきりっとしたカクテルを。
カクテルなんて普段はほとんど飲まないし、知らないが、
この店では違う。スペシャルティは Manhattan。
「 やさしめにね。 」 とお願いしたら、えがをで

「 できません! 」

といわれた、もう、一杯でくらくらのハーードパンチ。
かと思うと、季節のフルーツで優しいカクテル、
なんてのも(女性には!)つくってくれる。
モルトの品揃えも侮れない。
なにせ、須田さん、かつてはキャンベル のノブさんと一緒に
日本津々浦々の酒屋巡りをして酒を発掘していたひと。
もう、よいストックをお持ちで、こそっと隠し球を並べていたりする。
こんどまた、じっくりバックバーチェックに行かなきゃ、ね。


Bar Klondike Highball ( 新橋 )

キャンベルの2号店。
よく使わせてもらっているが、「食べたいとき」にお邪魔するお店。

スペインのバルを意識したシェリーの品揃えと、
CL系列らしいモルトを取り揃え、
フルーツを使ったカクテルもやってもらえる。

店名のクロンダイクハイボールは
ヴェルモットとジンジャエールのカクテルから。
ふつうのハイボールもとても美味しい。

このお店のいいところは、場所柄もあるが、
マニアックにならず、開かれている感じ。
いや、店自体は密室性が高く、
雑居ビルの2階、
窓のない一枚ドアの入り口でちょっと入りにくいのだが。

バーカウンターも低めで足がしっかり床に届くゆっくりしたつくり。
最初は薄暗くって怪しい雰囲気だった照明もすっかり明るくなって、
いい感じだ。

いや、シェリーの品ぞろえは相当マニアックなんだが、
もともとシェリーなんて知らないし、
こんな感じで、って相談しながら適当に頼むのがバースタイル。
結構値の張るオールドシェリーなんかもあるらしいんだが、
そんなの知らんもんね、と、
辛めのシェリーをシャバシャバ飲むのがいい。
もうちょっと色の濃いのだとか、甘味のないヤツ、なんて相談しながら。

チャージが500円だかつくが、
つきだしのオリーブ、ナッツ、ハモンのおつまみセットで納得。
これだけでも結構飲めてしまう、困ったものである。

店長の佐川さんの作るフードは
銀座の名店 『 しぇりーくらぶ 』 仕みのタパス、
一品600円からというお手軽かつ美味。
なにげにコールスローサラダなんかが絶品だったり。
お客さんに女性が多いのもうなずける。

雑居ビルの2階という立地がちょっと微妙だが、
女性をお連れしても喜ばれること請け合い。

ゆっくりと、ちょっとぐだぐだと、どうぞ。

目印は柳通り沿いに出ている看板。


Sandy MacDonald ( 神田 )

キャンベルの3号店。
普段使いのお店、的な空気感が好きです。

モルトもおきながら、バーボン、カクテルと手広く対応可。
実はモルトも結構隠し球、クセ球が多くあり、あなどれない。

店長のべー(川辺)さんは
かつて、ノブさんとふたりでキャンベルを転がしてた仲。
ノブさんの代打ちができる貴重な人材。
ぼくは、もう結構長いおつきあいなこともあって、
こっちの好みを解ってもらえてるところもあるんだが、
キャンベルと違って、ちょいとゆるい感じでモルトを楽しませてくれる。
というか、遊ばせてくれる。
そんな使い分けをしている常連さんも結構いる。

クロンダイクと同様、相棒タカちゃんの手によるフードも楽しい。
結構凝ったものまで出してもらえる。

サラリーマン街のなかの、
大きなウインドウから店内も覗ける路面店で、
するりと入りやすく、
結構地元にお勤めの人たちが常連でついており、
団体さん(?)がいたりすることもあるが、
僕は割と土日メインだったりするので、ゆったり。
何より店主2人の明るい笑顔にくつろげる、肩の力を抜ける店。
ちょっと、かあるく飲みたいなぁ、というときに、ばっちり。
キャンベルとうまく使い分けてるお客さんも多い。

キャンベル系列店、いずれも正月を除き年中無休なのがありがたい。
神田駅南口改札から徒歩3分のガード下って近さもグッドです。
終電ぎりぎりまで飲んでも駆け込めます、
足元があやしくなっていなければ。


Albion's Bar ( 十条 )

おとなりのバー。地元です。
とても危険、なんせ、ここで飲んでいるかぎり、
終電の心配がいらない。。。

バーテンダーの高木さんとは、やはり、キャンベルつながり。
休みの日には、キャンベルへモルトの勉強をしにおいでだったのですが、
いや、その飲みっぷりのいいこと。いつも見ほれてました。
後のち、地元のお店と聞いて、伺ったのですが、
そのお店で料理担当のお父上が、中学校の同窓だったりって、
もう、地元です(笑)。

高木さんはかつて銀座の名店 『 まり 』 で
バーテンダー修行をしていたひとで、その腕は確か。
そのうえ、その頃からこつこつといいモルトを集めていてくれたおかげで、
なんでこの地元でこんなモルトが、っていうのを
「 地元下町価格 」 でいただける。
特に Glen Grant がお気に入りな高木さん、
お任せでお願いすると、
ついつい Grant のオールドがずらりと並んだり。
ほんとこまったお店です、高木さんのツボを知った勧め上手にも。

月替わりで特集というか、テーマを決めていいボトルを開けてくれていて、
これも楽しい。
お父上が腕を振るうフードもとてもおいしく、
特に 「 レアチーズケーキ 」 は特筆もの。
クリスマスシーズンには大人気で、
バーでのとは別にチーズケーキをホールで数十はつくっているという。
女性誌に 「チーズケーキの美味しい店 」 で掲載されるって
、どういうこと?
モルトのアテにもおすすめです。

僕らモルト飲みには、地元にこんなの一軒あったら天国、
いや、地獄かも
なお店です。


Bar Quercus ( 池袋 )

池袋のはずれ、地下に潜むモルトの巣窟。
モルトバーというと池袋では 『 もるとや 』 さんが有名だが、
クエルクスの渡辺さんもたしか 『 もるとや 』 出身だったかと。
このお店のいけないところはですね、
旬なモルトが揃っていることと、
「 カードが使える 」 こと。
あかんですよ、懐と相談しながら
「 今日はここまで 」 って、いえないじゃん。。。
いつも飲み過ぎます。

店内はカウンター8席くらい?のほかに小ぶりなテーブル席が2席。
地下のお店と思えない広い感じがいいです。
階段を下りたエントランスはガラス張りで中が見渡せる
バーとしてはめずらしい作り。
明るい店内は開放感があり、サーフィンが趣味の店主の好み?
それと対照的に、バ−カウンターには
肩を寄せ合うように背もたれつきのチェアが。

フードもハギスをはじめかなりいろいろある、
あまり食べないのだが。

独立、開業してはや10年。
10月の周年には毎年オリジナルボトリングなんてしていて、これも楽しみ。
残念なことに通勤経路にないのがネック、個人的には、
いや正解なのかな。


歩古ホール ( 高田馬場 )

われらがアイドル?!寺家さんのお店。
高田馬場の奥、白夜書房の向かいの雑居ビルの3階、
っていう微妙な立地ながら、
お値ごろでうまいモルトを飲ませてくれると人気の?
おみせ。っていうか、寺家さんのいじられキャラで成立?
しかし、こつこつと、学生の頃から買い集めていたという
秘蔵のモルトと、
こつこつとインターネットなんかで情報収集をしつつ
集めるお値ごろのお宝、というラインナップは
なかなかにすばらしいです。
そういった情報も、仲間に共有してオープンなところが
ま、寺家さんのかわいがられるところなのかな、
ただ、ダイエットしようね、
って、お店に関係ない話ですが。


Bar Shancks (参宮橋)

かつてはうちの隣町の名バー 「 57番街 」 に務めていた
芳賀さんと吉良さん、
お二人が独立して開いたのが参宮橋のこのお店。
そういえば、なんで参宮橋なんだろう?って、聞いたことないなぁ。

土地柄か、いかにも地元のひとに愛されているバーという感じで、
いつお邪魔しても賑わっている。
カウンターと、テーブル席に椅子8脚くらい?
割とゆっくりした店内は居心地がいい。

雑居ビルの外階段を上がった2階という
ちょっと解りにくい立地ながら、
CL つながりだけあって、厳選されたモルトと、
芳賀さんが腕を振るうカクテル、
IPA などビールにも力を入れていて、
変なマニアックさはなく、わりとオープンな感じで入りやすい。

そして、何よりこの店の売りは 『 ハンバーガー 』。
炭火でしっかり焼かれたパテのみならず、
バンズにもスモークをかけるひと手間。
これが、厳選されたビールとも、モルトともあって、おいしい!

オーナーバーテンダーの芳賀さんは、
ちょっと見、修行僧のような、何となく取っ付きにくい感じがするが、
決してそんなことはなく、いろいろ面白い話も聞かせてくれる。
それに、なんといっても、吉良さんのにこやかな、明るい雰囲気が
お店の空気をとても柔らかく、居心地よくしていて、
お客さんがひっきりなしにくる理由の一端が解る。
地元に愛されながら、かつ、モルト飲みも集う、
という、なかなか希有なバーが Shanks です。


てなわけで、みなさま、今後とも、どうぞよろしく。
 
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