半世紀前 とは?

May 19 [Sun], 2019, 19:44

引越しの発掘品、
1966
1968

お二人とも1930年生まれ、対照的な著者?
海辺で生まれ、自ら潜り、撮ることにこだわった男と、
都会に生まれ、ジャーナリズムの世界から海に入っていった男。
そして、自ら潜りまくった熱い記録と、
科学ジャーナリズムから見た海。

これらの本が刊行された50年前、
ダイビング雑誌がようやく創刊され、
人がようやく直接、
水中の世界を身近に感じられるようになり始めたころ、
一方では、ようやく世界的な海底探査、開発が動き出した時代。

舘石さんとは残念ながら、お会いすることは叶わなかったが、
かつて、その下で働いていたのが友人で、
色々と噂話は伺っていた。
街ではポルシェを乗り回し、豪放磊落な方だったと。
そいつは、出張の際、空港まで、社長自らの運転で、ポルシェで送ってもらったことがあるらしく、
茶目っ気たっぷりなところもあったよう。

自ら潜り、昭和38年には100m潜水に挑戦し、
水中ヌード撮影、水中結婚式、
加山雄三のドラマ撮影、
ダイビング雑誌の創刊、
今では当たり前になったレジャーとしての
スキューバダイビングのポピュラリティーを上げた功績は多大である。

工藤さんとは大昔、奥谷先生のご縁でお会いしたことがあり、
なんともスマートな人、という印象がある。
経歴をみても、三木鶏郎の事務所で、脚本やら、作詞をしていたと思えば
NHK科学番組のプロデュース、
海洋開発技術協会理事、
そして、DIVという、カメラのハウジングメーカー、というか、工房を経営、
時代と主に、海に傾倒していった人。

本書に描かれる、その時代の海洋開発、海洋観測は、
1966年に東大海洋研の白鳳丸、翌年に水産庁開洋丸の竣工によって、
本格的にはじまった感がある。
前半は海洋開発、海洋観測の歴史と背景が描かれている。
そしてまだ、海洋に対して大きな夢を持っていた時代、
海底都市、水中列車、水中遊園地、
陸上を海に持ち込もうという夢、幻想が色濃く出ているのは面白い。
現実としての、海中公園、種苗放流、潮汐発電、
さて、50年後の現在、かつての夢はどこまで実現され我々に何をもたらしているか。
その一方で、原子力、温排水問題、資源の海底探査、遠洋漁業と沿岸漁業の関係性、
今我々がかか得ている問題の多くがすでに指摘されている。

50年後の世界から見た夢と現実、
なかなか面白い。
 
  • URL:https://yaplog.jp/bibliophilia/archive/2792
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