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花を入れる花瓶もないし

/ 2019年04月15日(月)

唐突に酒を覚えた。今までどんなに「コレはジュースみたいなもんだから!」と言われたものでも「ウヘェ、にっがーまっずー」と感じていたのに、この四月、たまたま一口飲んでみたら不思議とまったく苦くない。なるほどコレはジュースみたいなもんだ!おそらく私の舌か脳神経かわかんないけどどっかしらの大切な部分が壊れて大人になったのかもしれない(34才)。そして酒を飲むことでたいていの悩みはその輪郭がうすらぼんやりとぼやけていくこともわかった。なるほどこれでみんな酒を飲んでいたのか!なんでもっと早く教えてくれなかったのよ!酒があれば私は鬱とかにならなかったのでは!?(「酒を飲んでも鬱にはなります」姫乃たま談)
とにもかくにも日常にはめんどうなことが多すぎる。その日常に加えてイレギュラーなプレッシャーも日々ズンドコやってくる。アルコール度数は4パーセント。それをさらに炭酸で割って薄めに薄めて脳みそに流し込み、緩んだ頭にヘッドホンを乗せて電気グルーヴで皿を洗う。踊りながら洗う。だいぶ激しく洗う。もう洗えてんのかよくわかんなくなってくるけどもまぁいいだろう死にゃしねえ。
キッチン窓の向こう側には気持ち悪い虫が張り付いている。玄関にはダンボールが積まれている。立っているのがやっとだから踊ってるんだ。色んなことがどうでもいい夜の快感。私は酒を覚えた。


Posted at 23:32/ この記事のURL

偏愛ビジュアリスト

/ 2019年04月03日(水)


先日、東海林毅監督のショートフィルム『偏愛ビジュアリスト』に呼んでいただきました!
本編を範田紗々さん(菩薩)と観させていただいたんですが、二人で
「なんか凄いものを観た……」
と震えた次第です。東海林監督は私が思っていたより40段くらい上のヤバイ人だった!面白いので皆さまもぜひ観て!

ちなみに私がなぜトークゲストに呼ばれたかと言いますと、東海林監督は15年前、私の唯一の主演Vシネ『女陰陽師〜陰魔侵食〜』を撮ってくれた恩人なんですね〜。

いや〜ほんとに、あの頃の私の演技力ってもうすごい、そのー、なんだ、えーーーと、、、なんで受かったのかな?という感じで、当時のオーディションのことをしみじみ思い出してみたんですけども、確か数人並んで次々に台本を読む、みたいなことをして、そのセリフに

「臨・兵・鬥・者・皆・陣・列・前・行!」

があったんですよ。
みんなだいたいその辺はしどろもどろになりがちなところ、私は中二病という深刻な病を抱えていた関係で、超スラスラ読めてしまうんですよね。
それで多分監督も「この子できる子!」って思っちゃったんだろうなぁ。自分でもまさか他のセリフが全然読めないなんて思いもしなかったです。本当に申し訳ないことをしました。反省しかしていない。
なんとか撮影を終えて映画も完成し、関係者だけの上映会にも呼んでいただき、己の演技力に絶句です。
上映終了の瞬間、当時めちゃくちゃ仲悪かったマネージャーに真顔で「逃げるぞ」と言われて走り去ったのをよく覚えています。(監督曰く「あの時、小明ちゃん泣いてたよね」。泣くほどに……!)
しかも、それが監督の商業デビュー作ということもあり、私としてはもう土下座したいんすよ。頑張ったのだけれど、あれってもう謝って許されるレベルではない芝居な気がする……。

↑そんな感じの話を、『偏愛ビジュアリスト』の壇上で話したところ、なんと、監督もずっと

「僕がこう撮っていればあの子はもっと……僕がもっと良い演出をしていれば……僕が……」

と思っていたんだって!!
しかも、「僕の撮った子が苦しんでると気の毒」という理由で『アイドル墜落日記』も初版で買ってくれてた……優しい……!
監督、監督は何一つ悪くなぁい!!!
悪いのはぜんぶ私ぃ〜〜〜〜〜!!!!

そんなわけで、お互いに「なんか申し訳ない」と感じながら15年を過ごしてしまっていたと知り、今まで申し訳なさに押しつぶされていた感謝の気持ちがメントスコーラのように溢れ出て、とにかく分かり合えてよかった!!!と、感動に感動を重ねた次第でございます。
忘れたまんま走り去ってしまった青春の置き土産を取りに戻れたような幸運な一日に感謝です。





東海林監督と『女陰陽師』シリーズの2代目ヒロインと範田紗々さんと!
範田さんはとにかくずっと菩薩のオーラが出ていて有り難かったです。
さらに東海林監督の女陰陽師でVシネにデビューして14年、出演作はもう49本目になるとか。壮大……!(たぶん初代ヒロインの経験を経て2代目は演技上手い人になったんだろうね)
東海林監督、歴代ヒロイン全員揃った『女陰陽師〜エクスペンダブルズ〜』の撮影お待ちしてますよ〜。

東海林毅監督のショートフィルム『偏愛ビジュアリスト』は池袋シネマ・ロサで四月五日まで!
まだの方はぜひぜひ〜!




Posted at 00:51/ この記事のURL

また会おう

/ 2019年03月04日(月)

子供が猫を見るときに良く
「ねこ、おこってるの?」
「ねこ、めっちゃおこってる!」
って言うんだけどこの猫は元からこの顔で、なんならめっちゃ甘えてゴロゴログルグルいってるときの顔がコレだから。この顔と音がいつもそばにあって、それはもうあまりにも自然な日常の一部なのです。

そして唐突にアレなんですがこちらの猫、正式には朔太郎を先日看取りました。11歳。癌でした。私は父が癌、母も癌(サバイバー)、そこへきて猫、お前もかという感じで、もう気持ちの持って行きどころがわからない。少し早すぎるんじゃないのかとか、もっと早く気づいてあげられればとか、嘆いても悔やんでもカウントダウンは進んでいくのです。
注射、投薬、その他諸々、色々やってはみましたが、結局のところほんの少しの延命になるだけのようで、寒い中の移動と待ち時間でストレスを与えるくらいならば、好きな場所でゆっくり過ごさせよう。猫の安らか看取り大作戦の決行です。
リビングには猫の基地(すべてのものを近くに!)を設置し、昼は走り回る子供たちの足や降ってくるおもちゃから猫を守り(看病よりもこれが一番骨が折れました)、夜は私がリビングに枕を持ち込み、しばらくぶりに私と猫の二人きりの時間。猫は私のお腹に乗ったり腕に乗ったり、のんびり寝て過ごしました。
思い返せば昔はこれが当たり前だったのに、いつの間にやらデカい外人が増え、小さい生き物が増え、二人(私+猫)で過ごす時間はどんどん減ってしまったもんな。迷惑だったかな。ずっと二人でいたかったかな。それとも賑やかで楽しかったかな。私は猫じゃないからわからないけれど、猫はずっと私の隣で眠っていた。
そして時折ピクピク体を痙攣させ
「ついに来たか!」
と私が起き上がると、猫は平然とムニャムニャしており、どうやら走っている夢を見ているだけ。トラップだ。
やがてごはんも食べなくなり、体は驚くほど細くなったけれど、顔だけはずっと丸かった。こいつ本当に頭蓋骨がデカいんだな、と思った。水を飲むだけの日が続いても目には力があり、ちゃんとトイレに行こうと動いていたし、あれだけ嫌がらせでそこら中におしっこを撒き散らしていた猫なのに本当に大したものだと感心した。(マーキングではなくアレはたしかに嫌がらせであった)
猫はまるでインドのサドゥのように省エネをしながらふつうに暮らしていたので、
「このまま長生きするのでは?」
と思ったりもしたけれど、その時というのはやはりきてしまうもので、よく晴れた日の午前、猫はついに起き上がれなくなり、ナァァーーンと大きめに声を上げた。それはニュアンス的に
「あーこれはもうあかんわ」
と言ってるようで、
「そうかそうか、頑張ったなぁ」
とゆっくり猫をクッションの上に乗せて、頭を撫でておしゃべりをした。
それは昔住んでた部屋のこと、何回かした引っ越しのこと、喧嘩したときのこと、ずっと側にいてくれたこと、愛していたこと、今も愛していること。あなたはとても可愛くて、本当に可愛くて可愛くて可愛い。頑張ってくれてありがとう。ずっと一緒にいてくれてありがとう。猫はビクンと体を震わせ瞳孔を開き、呼吸を止めた。そして私が声をあげると、またムガッと頭を起こして私を見た。トラップだ。
それをしばらく繰り返したのちに、キラキラのガラス玉みたいな目から、スッと光が消える。蝋燭の火が細い煙をあげた瞬間だった。
子供のように大声をあげて泣く私を不思議そうに見つめる一歳の次男が、私の真似をして猫をそっと撫でた。
綺麗な箱にクッションとお気に入りのタオルを敷く。そっと寝かせて大きく開いた目を閉じさせると、猫はいつもゴロゴログルグル甘えていたふてぶてしい顔になった。体はまだ暖かく、ただ魂だけがそこにないのが不思議だった。

さて次の試練は長男(およそ4歳)である。
長男は果たしてどこまで理解できるのか。通っている保育所まで迎えに行き、
「お花を買って帰ろうか」
と誘う。
「猫ちゃんはもうねんねから起きないから、ベッドを綺麗に飾ってあげよう」
我ながらわかりづらい説明である。
「そうだね、ねこちゃん待ってるね!」
案の定何も伝わらなかった。
家について手を洗い、花を猫ベッドに入れていく。いつもと違う箱に入って花で埋まってしまった猫に、長男は
「かわいすぎる〜。トコトコトコ、歩いてそれ(箱)に入ったみたいね?……お目目、つぶっちゃったの?ねこちゃん、どこいくの?」
なんとなく少しずつ察している様子に私は言葉を詰まらせながら
「猫ちゃんはずっと体が痛かったけど、もう痛くないところに行った。オバケちゃんになるよ」
となんだかマヌケなことを言う。
「痛くないの?あー、こわくない?」
「こわくないよ。かわいいオバケだよ。でも、もう会えないの」
「会えるよ。また会おう」
なぜかそう言い切る長男。
また会おう。そうだよね、また会おう。いつかまたきっと会おう。さようならした大好きな子たちに、いつかまた会えると思ってもいいよね。れおんくん、さくちゃんがそっちに向かいました。どうぞ仲良くしてね。いつかまた会おう。大好きだよ。ありがとう。だけどまだ足元に、ついつい猫を探します。







Posted at 23:22/ この記事のURL

1.13の詳細だよ〜

/ 2019年01月08日(火)

遅くなりました!!

1月13日のイベントの詳細になります!!!

新しい場所です、ロフトヘブン!シャレオツ〜
そして今回はもぐもぐさんと北村ヂンさんが来てくれます!
久しぶりのあかふくオールスターだぞ〜〜〜みんな覚えているかな???
忘れた人もしょっぱならから知らねーよって人も大歓迎〜〜〜お待ちしてまーーーす!!!


Posted at 22:35/ この記事のURL

綿いっぱいの愛を!

/ 2019年01月08日(火)


年末は夫実家に帰省でした。
長男はワクワクと荷造りを開始してリュックサックにアレもコレもとおもちゃを詰め込んで、そんなに持ってけねーよと全部出されるのを何度か繰り返し、結局お気に入りのぬいぐるみをパートナーに選んだ。名前はパンちゃん。しろくまの男の子。
かさばるなぁと思ったけれども、これが異常に役に立ったのだった。長い電車移動も、
「パンちゃん!ほら、電車乗ってるよ!」
と窓の外を見せてあげたり、飛行機でも
「パンちゃん、ちゃんとシートベルト入って!」
と進んでベルトにねじ込み、離陸の際には一緒に感動し、義実家についても向こうのオモチャとコラボして遊び、お散歩中は寒いからお腹に入れて歩き、綺麗なものや楽しいものを見たときは
「しゅごいよ!パンちゃーん!」
と感動を共有していた。もちろん寝るときも一緒。
パンちゃんのおかげで比較的駄々をこねることも少なく、機嫌よく過ごせていた気がします。
あと単純に少年とクマちゃんというビジュアルが可愛い。




ありがとうパンちゃん、あんた助演男優賞だよ!

しかしながらアレだわ、インサイドヘッドやトイストーリーシリーズで号泣してしまう人にはわかると思うんだけれども、子供がぬいぐるみと遊んでると、なんかもう見ていられなくなるんですよ。沈むと分かっているタイタニックのオープニング見てるような気分というか……。

かつて私にも仲良しのぬいぐるみがいっぱいいて、いつも姉の小暗と遊んでたんです。
古ぼけて綿が完全に寄っちゃってて、色も茶色くなってるけど恐らくはじめは白かったであろう猫のぬいぐるみ姉妹のミミちゃん、にゃーちゃん、ミーちゃん、それから末っ子の熊さんのしいちゃん。しいちゃんはトロくて三姉妹に置いていかれがちで、いつも「待って待って〜」ってみんなを追いかけていた。
私はそんなしいちゃんと仲良しで、遊び相手だったり話し相手だったり八つ当たりの的であったり、なんなら恋人の練習であったり、十年以上ずっと友達だった。
それでも、いつのまにか抱きしめることも頭を撫でることもしなくなり、実家の押入れの中でほかのぬいぐるみと一緒に長い間忘れさられ、実家を売る際、母に
「これ捨てるけどいい?」
と言われた時にはゴミみたいにビニール袋に入れられていた。ビニール越しのしいちゃんを見たら私は何も言えなくなった。

子供の頃、頭の中にはいつもいろんな世界が広がっていて、私はこの綿の詰まったフワフワの友達と、たくさんの冒険に出かけたのを思い出す。
畳部屋にあったぺったんこのマットレスはアマゾンの凶暴なワニから私たちを守る船で(そこから落ちたら死ぬ)、寝室の電気の紐は空からの命綱(落ちたら死ぬ)、私たち姉妹のベッドの外は星が散りばめられた宇宙で(ベッドから出ると死ぬ)、破れかけのお手玉だってごちそうになった(まれに毒入りがあり、食べると死ぬ)。
ミミちゃん、にゃーちゃん、ミーちゃん、しいちゃん、壊れたオルゴールのピエロ、パンダの兄弟、結婚式でもらったゴリラたち。あの子達と一緒だったら私はどこにでも行けたし何にでもなれた。みんなみんな友達だった。みんなみんな生きていたのに。ビニール袋にぎゅうぎゅうに入れられたあの子たちはもう何も話さなかった。それは私が話しかけるのをやめたからだった。

今、私はお母さんになって、頭の中は冒険よりもごはんの支度とお風呂と寝かしつけでいっぱい。
息子のお友達はパンちゃん。しろくまの男の子。
君たちはどんな旅をするのかな。それもいつか忘れてしまうのかな。


Posted at 00:49/ この記事のURL

1.13!!!!!

/ 2018年12月21日(金)
すみません唐突にアレなんですが、まぁないだろうと誰も彼もが思っていたというか、存在すら思い出さなかったであろう、あの、アイドルがよくやる《生誕祭》を実地させていただくはこびとなりました。なんか会場がうっかり空いたんですよ、渋谷あたりの。びっくりですよね。
当日はお久しぶりのもぐ中さんと北村ヂンさんという、懐かしのあかふくオールスターズが来てくれそうです!あとは誰も来ないです。強いて言うならあなた、あなた、あなたにーーーいーーてほしいーーーーー。それが私の願いだったのよ、愛しいあなたは寒いとかお布団から出られないとか他現場がどうとかしのごの言わずにいらしてね!!!
詳しくはまた!!!!


ならないかもしれないから出来れば来て!!!


Posted at 16:54/ この記事のURL
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