「年をとるのが愉しくなる本」森毅 著

2005年09月30日(金) 20時00分
こんなタイトルの本、青春まっただ中では読みませんよね。私とて読みたいわけではないけど、でも森さんの本なので・・・・と言い訳しながら読んだりして。

時代に流されるでもなく、時代に抗うでもなく、時代の波にすいすいと乗りながら生きていってる感のある森先生です。生きにくいときには、つい時代のせいにしがちですが、それを超越した生き方ってあるのですよね。要は自分をしっかり持っているってことですが。そして、「こうしたらいい!」という言い方ではなくて、「こういうやり方もあるのとちゃうの」的なはんなりとした物言いも、決めつけの嫌な私にはすんなりと受け入れられるのでした。

この本、別に年寄り向けに書いたものではなく、若い人にあてたところも多々あります。中でも同意同意だったのは、今の時代「自己実現やら自分探しが流行しすぎ。これは決定論的な考え方が支配してるから。でも人生は結果論。自分らしさという枠があるならば、それ自体もう自分らしくない」と。「生きがい発見、そんなことはしなくてよろし。だって、いま、生きてるやないの」とも。

若者が自分で自分を縛りすぎてるところ感じられます。何でもやってみたらいい、失敗したらまたやり直せばいい。そんなシンプルなことが、理屈づけられて遠ざけられるような気もします。自分に合うものを探していくことは大切ですが、何かやっているうちに思わぬ方向に転ぶというのも人生。人生なんてわからないものです。

また、森さんは若者に孤独との対峙を勧めています。戦後、"みんなと一緒に"的な集団連携的安心感になりすぎている。ほとんどの人は孤独は嫌でしょうが、逆に誰でも孤独を抱えて生きているもの。時には孤独が逃げ場になることだってありますね。若い頃にはどっぷりと孤独とつき合うことも必要かもしれません。年をとれば、やがて孤独は身を包むのかも。これはまだ実感としてはわからないことなのですけど・・・

森先生、今年は喜寿でしょうか。もうずいぶん前に、道でお見かけして、TVと一緒だぁと思いましたが、お声もかけずにすれ違ってしまいました。ちょっとお話しすればよかったと思いました。先生、お暇そうでしたから。いつまでもお元気で、先達の知恵をお話しください。
  • URL:https://yaplog.jp/arirobin/archive/17
コメント
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー 絵文字 プレビューON/OFF

不正な自動コメント投稿を防ぐため、チェックボックスにチェックをしてください。

利用規約に同意
 X 
禁止事項とご注意
※本名・メールアドレス・住所・電話番号など、個人が特定できる情報の入力は行わないでください。
「ヤプログ!利用規約 第9条 禁止事項」に該当するコメントは禁止します。
「ヤプログ!利用規約」に同意の上、コメントを送信してください。
2005年09月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
最新コメント
アイコン画像汁ーんwwwwww
» 3通の年賀状 (2009年06月14日)
アイコン画像こあぁぱおっふwww
» 3通の年賀状 (2009年05月12日)
アイコン画像ピュワァーっっっっちゅwwww
» 3通の年賀状 (2009年05月07日)
アイコン画像すかし
» 3通の年賀状 (2008年10月18日)
アイコン画像をとこ
» 3通の年賀状 (2008年10月04日)
アイコン画像汁大臣
» 3通の年賀状 (2008年09月30日)
アイコン画像俺と妹
» 3通の年賀状 (2008年09月27日)
アイコン画像ちちち
» 3通の年賀状 (2008年09月25日)
アイコン画像ちちち
» 3通の年賀状 (2008年09月23日)
アイコン画像ろびん
» 3通の年賀状 (2006年04月17日)
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:arirobin
読者になる
Yapme!一覧
読者になる