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対スマートグリッド ガス台頭 東ガス、「熱」活用しエネ供給基盤 / 2010年04月14日(水)
 エネルギーを無駄なく使う手法として、「スマートエネルギーネットワーク」というシステムが台頭してきた。エネルギー消費の半分を占める「熱」を有効活用しようという考えで、東京ガスなど都市ガス会社がコージェネレーション(熱電併給)などのノウハウ活用を狙っている。太陽光発電などを大量導入するため電力会社を中心に検討が進められている「スマートグリッド」と次世代のエネルギーインフラの主役を争う可能性もある。

 東京ガスは今月、「スマートエネルギーネットワーク推進室」を総合企画部の中に設けた。同部の笹山晋一マネージャーは「これまで地域冷暖房で培ってきたノウハウを生かしたい」と話す。

 地域冷暖房は、ガスを燃料としてコージェネやごみ焼却場の廃熱などを活用する。熱エネルギーは暖房だけでなく、水が蒸発するときに周囲の熱を奪う現象を利用して冷房する吸収冷温水機に使う。東ガスグループはすでに100カ所以上で展開しており、隣接した地域を接続してエネルギーを融通し合えばさらに効率化できると見込む。

 その先にあるのがスマートグリッドとの接続だ。スマートグリッドには、出力の不安定な太陽光発電を補うため大型蓄電池を相当数導入することが必要とされるが、まだ開発途上。スマートエネルギーネットワークと一体化すれば「晴れた日は太陽光を積極的に使い、雨の日は廃熱やコージェネを使う」(笹山マネージャー)というわけだ。

 東京都内では大手町や有楽町、霞が関などに地域冷暖房システムがあり、まだ廃熱を活用しきっていないごみ焼却場もある。東ガスはこれらをネットワーク化すれば、「年間数十万トンの二酸化炭素(CO2)排出を削減できる」と見込んでいる。

 一方、経済産業省は今夏にも横浜市など全国4カ所で、効率的なエネルギー供給システムの実証事業に着手する。スマートグリッドに関する技術開発が事業の柱だが、ガスも積極活用する計画で、横浜では東京電力と東ガスが参画する。エネルギー市場のライバル同士がタッグを組む珍しい事例だが、東ガスの岡本毅社長は「スマートグリッドとスマートエネルギーネットワークは対立する概念ではない」と話す。

 ただ、安定供給を至上命令とする電力会社は「自社以外からの電力は送電網に受け入れたくない」(業界関係者)のが本音。関西電力の斉藤紀彦副社長は「太陽光の不安定さを補うためには出力調整するのが最も経済的」としており、コージェネについてはCO2排出があることも指摘し活用には消極的だ。

 将来のエネルギー供給の基盤づくりをめぐって、ここでも電力対ガスの火花が散りそうだ。(粂博之)

【4月13日8時16分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100412-00000016-fsi-bus_all

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