きらパラP

January 04 [Wed], 2006, 18:15
草「ねーっ、みんなのクラス、どこ行くか決まった?」

昼休み、屋上でいつものメンバーでお昼ご飯を食べてる時に聞いてみた。
ちなみにいつものメンバーってのは、俺とゆーやとシゲと山下先輩。
気付いたらみんなと仲良くなってて、呼び方もテゴシはゆーや、加藤くんはシゲ、になってたんだよね。

手「遠足のこと?僕のクラスは遊園地に行くんだ」
山「俺のクラスもだよ。もしかしたら向こうで会えるかもね」
手「え…あ、はいっ」

ゆーやは違うって言い張ってるけど、明らかに先輩に恋してる。

草「会えるといいな、ゆーやっ」
手「も、ひろくんってば…////そういうひろくんはドコ行くの?」
草「うち?うちはね、海と臨海公園っ。さすがに泳ぎはしないけどね」
加「うそ。俺のクラスも同じなんだけど」
草「まじでっ?じゃ、俺らも会えるかもじゃんっ」
加「まぁ会ったところで何ってわけでもないだろうけど。草野って、ビーチバレーとかビーチフラッグとかばっかやってそうだし」
草「う…否定はしないけど…シゲは日陰で休んでばっかいそうだよね」

冗談のつもりで言ったけど、シゲに軽く睨まれてしまった。
でもあながち間違ってないと思う…。

草「あ、言い忘れるとこだった。シゲ、今日は先帰ってくれていーよ」
加「何か用事?」
草「俺、バイト始めることにしたんだっ」
手「え。ひろくんがバイト?ガソリンスタンドとか?」
草「や、それも考えたけどさ…それよりちょっと時給がいいから、喫茶店にしちゃった」
加「よく採用してくれたな、その喫茶店」
草「む。俺だって本気出せば…って言いたいとこだけど、実は姉ちゃんが前にバイトしてたコネで」
加「なるほどね…」


今日からバイトに行くのはALCARDっていう、落ち着いた雰囲気のオシャレな喫茶店。
森林公園の近くってのもあって静かだし、いかにも俺には似合わない。うん、分かってるって。
でもま、自由に使えるお金は欲しいし。

草「よし。バイトに備えてしっかり食べよっ」

お弁当を掻き込んで、購買で買ってきた菓子パンの袋を開けようとしたら、シゲと先輩に笑われてしまった。
だってお弁当だけだとお腹空くし、しょーがないじゃんっ。

今日は色々と笑われまくりだ…バイトでは笑われないように気を付けよっと。

きらパラO

January 02 [Mon], 2006, 18:39
草「…ふぁ…、っと」

噛み殺し損ねたあくびを先生に見つかりそうになり、慌てて手で口元を覆う。

錦「おぅ草野。俺の授業で欠伸とは、ええ度胸しとるな。よし、前でこの問題解いてもらおか」

ってばっちり見られてるし!

錦戸先生の授業では、居眠りはもちろん、あくび一つでもしたら容赦なくあてられる。
ま、放課後の勉強会のお陰であてられて困るってことはないけどねっ。


草「先生っ、解けました!」
錦「おぉ。この問題を解くとは…やるな、草野」
草「大したことないですよっ☆」
錦「……英語でも、そのくらいの成績取ってくれたらなぁ…」
草「ちょ、先生?!みんなの前でそんなこと言わないでよっ!;」
錦「俺は別に、お前の英語の成績がアヒル以下かもしれん、なんて言うてへんやろ」
草「そ、そんなヒドイよぉ先生…!」

アヒルってのは5段階評価の2のことなんだけど。
ってかクラスみんな笑ってるし!
恥ずかし〜…!




きらめき学園に入学して、はや一ケ月。
高校生活にもようやく慣れ始めてきたわけですが…この時期の行事と言えば、課外遠足。
クラスごとに話し合いをして、どこに行くかを決定するんだけど…

きらパラN

January 02 [Mon], 2006, 18:34
草「……;」
加「…俺は別にいいけど」
草「へ?」
加「勉強、教えてもいいよ。俺が分かる範囲でなら」
草「ほんと…?や、でもさ、加藤くんだって忙しいだろうし…」
加「あ、お節介ならそう言ってくれていいんだけど」
草「や、そりゃ、もし教えて貰えるならめちゃくちゃ助かるけど…」
加「草野、部活とか入る?」
草「え?ううん…」
加「じゃ、平日の放課後がいいな。教室か図書室が使えるし」
草「あ、うん」
加「で、肝心の草野の成績ってどんな?」
草「ぅえ?!え、えーと…;」

痛いところを突かれてしまった…;
でもなぁ…これから勉強教わる相手にウソつくわけにいかないし…。

草「実は俺…きら学、補欠合格だったんだよね。あは…」
加「ふぅん…。何できら学受けようと思ったわけ?」
草「うーん、…未だによく分かんないんだけど、なんか、ここじゃないとダメだって思って」

ほんとにそう思ったんだ。
どうしてもこの学校に行かなきゃって。
自分でも不思議なんだけど。

加「よかったな、受かって」
草「…うん。いちおう、だったけど」

加藤くんは微笑んで言ってくれた。
やっぱり、優しいひとじゃん。
昼間見たことは、人違いだったってことにして忘れようっ。

草「…で、早速なんだけど、数学、分かんないとこがあって…」
加「どの辺が分かんない?」
草「えーと。これ、ここまでは解けるんだけど…」
加「それはさ、こうやって計算したら…」
草「あ、そっか。なるほどなぁ…」



***

なんだかんだ言いつつ、空が暗くなるまで教わってしまいました…。


きらパラM

December 29 [Thu], 2005, 19:46
…えーと。
とりあえず、部屋の片付けしておいて良かった…じゃなくてっ;

草「も、もうほんっとごめんね!強引な姉ちゃんでさー…あはは…」
加「明るいひとだね。草野に似てるし」
草「そうかな?あ、そだ。わざわざ届けて貰っといて、お礼もしないわけにいかないから…」
加「ああ。いいよ、そんなの。ちょうど帰り道だし」

加藤くんは微笑んで言う。
…こんな優しいひとだし。
昼間のは、人違いだったのかもしれない。

草「…でも、やっぱ悪いし。…あ、お茶淹れてくるねっ」

何となく気まずい空気になって、逃げるように部屋を出る。
お茶を淹れにキッチンに向かうと、夕飯の支度をしていた姉ちゃんがニヤニヤしながら脇をつついてくる。

姉「智久くんはどうしたのよ?それともあの子が本命なの?」
草「そんなんじゃないってばっ。落とし物、届けてくれただけ」
姉「ふーん。でもいい子そうじゃない」
草「加藤くん?そりゃね…学年でいちばん頭いいし…」
姉「ほんと?じゃ、ちょうどいいじゃないっ」
草「何が…ってちょ、姉ちゃん?;」

止める間もなく、姉ちゃんは俺の部屋のドアを開けた。
もともとそんな広くないマンションだから、キッチンと俺の部屋なんて目と鼻の先で。

姉「加藤くん、だっけ。ねっ、うちのひろに勉強教えてやってくれない?」
草「ね、姉ちゃん何言って…;」
姉「この子ね、可哀想なくらい勉強がダメな子なのよ〜。その分、運動神経に吸い取られちゃったのかしらってくらい」
草「やめてよっ!もうっ…恥ずかしいこと言わなくていいからぁっ」

渋る姉ちゃんを部屋から追い出して、ばたんとドアを閉めた…までは良かったけど。
よくよく考えたら、また加藤くんと2人っきりなわけで。

きらパラL

December 29 [Thu], 2005, 13:38
今日は色々あって疲れた…。
早く帰って寝よっ…と言いたいところだけど、明日の授業の予習しなきゃだよね…。
はぁぁ。



草「あれ。姉ちゃんまだ帰ってないし…」

お腹空いたから何か作ってもらおうと思ったのに〜。
とりあえず着替えて…

制服のブラウスのボタンをふたつ外したところで、玄関のチャイムが鳴った。

草「なに、姉ちゃん鍵忘れたの……」
加「こんにちは」
草「……っっひゃぁ!;」

面倒だからって、脱ぎかけのままドアを開けてしまった自分が憎いっ。
明らかに下着丸見えだしっ。
尋ねてきたのが他のひとならともかく、加藤くんだったっていうのに…!

咄嗟にドアを閉めて、ボタンを留めて、平然を装ってドアを開け直す。

草「な、何か用だった?」
加「これ、草野のケータイだろ?」

一瞬デジャヴかと思った。
ちょうど昨日も同じ光景に出会ったし…。

草「わ、俺のだっ。…何で、加藤くんが?」
加「5限目の休み時間、廊下で俺とぶつかった時に落としてったんだよ。呼び止めようとしたのに、走っていなくなるし。放課後に渡そうと思ったら、さっさと帰ってていないし。で、届けに来た」
草「うそ…ごめん、迷惑かけまくりで…」
加「いや、いいけど…携帯落としといて、気付いてなかったんだ?」
草「あは…俺、あんましケータイ使わないし…」
加「ふぅん…。あ、じゃあ俺は帰…」
姉「ひろっ!あんた、今日は違う子を連れ込んで…っ!」

びっくりした表情を浮かべた姉ちゃんが、マンションの廊下に立っていた。

草「ちょ、何その人聞きの悪い…」

まるで俺が男をとっかえひっかえ遊んでるみたいじゃんかっ;

姉「玄関なんかでやめてよねっ。部屋行きなさい、部屋っ。ほら早くっ」

ご近所さんに何て思われるかわかんないわ、とか呟きながら、姉ちゃんは加藤くんを半ば強制的に家に上げた。

きらパラK

December 28 [Wed], 2005, 19:28
テゴシに手を振って、廊下に出た瞬間。


どんっ
ばさばさっ

誰かにぶつかって、思わず尻餅をついてしまった。
しかも廊下にプリントが散乱させちゃったし。

草「…ったぁ〜…ごめんなさ…あ。」

謝ろうと顔を上げたら、今いちばん会いたくなかったひとがいた。

加「大丈夫?」
草「加藤くん…ごめん、プリント…」

散らばったプリントを拾おうと手を差し出したけど。
その手を掴まれて、びっくりする間もなく、ひょいと抱き起こされて。

草「ご、ごめ…っ、ありがと…」
加「怪我とかない?」
草「うん、平気っ」

慌ててプリントを掻き集めて、まとめて加藤くんに渡した。

草「ほんとごめんっ」


向こうが何か言う前に、急いでその場を去った。

一瞬だけど、加藤くんに触れられて、心拍が速まった。
きっと加藤くんにとったら何でもないことなんだろうけど…。
平気で、キス、とか出来ちゃうひとみたいだし…。

きらパラJ

December 28 [Wed], 2005, 15:09
キーンコーン…


錦「…今日はここまで。明日までに予習復習、しっかりしておけよー。特に今日の授業、ついてこれんかったヤツは特に」

授業が終わって、すぐさまテゴシのもとへダッシュ!…といきたいところだったけど。

草「…ぜんっぜん、ついてけなかった…;」

担任の錦戸先生の担当は数学。
もともと英語の成績はヒドイ俺でも、数学はまだ出来た方だった…はずなんだけど。

草「きら学、なめてたかも…」

だてに偏差値高いだけあるよ。
授業も進むの速いし…。
初日からこんなじゃ、3年間やってけるか不安。

はぁ、と溜め息をひとつ吐いてから、テゴシのクラスに向かった。


草「てーごーしっ。さっきはごめんっ、放っていって…」
手「ひどいよひろくんっ!あの山下先輩とふたりっきりにするなんて…っ」
草「ごめんって。でもさ、先輩って悪いひとじゃないっしょ?」
手「それは…そう、なんだろうけど…。一緒にいるだけで緊張しちゃうよ〜…」
草「そう?」
手「そうなのっ。はぁ…もう、ドキドキしすぎて疲れちゃったし…」

胸を押さえて、溜め息をひとつ。
あれ?なんか、いかにも…

草「…テゴシ、もしかして、先輩のこと好…」
手「ちちちがうっっ!あ、憧れてるだけだよっ。だって、有名人なんだからっ…」
草「隠さなくてもいいって。協力するからさっ」
手「だから違うってば〜…」
草「あ、そろそろ教室帰んなきゃ。じゃーなっ」

きらパラI

December 27 [Tue], 2005, 17:58

山「草野くん、お昼ここで食べてるんだ?」

先輩は昨日とおんなじ優しい笑顔で話しかけてくれた。

草「はいっ。俺、テゴシとクラス違うし…あ、こっちはてご…あれ?」

すぐ横にいたはずのテゴシがそこにいなくて、きょろきょろしてしまった。
テゴシはなぜだか俺の背中に隠れるようにして、心なしか頬を赤く染めている。

草「ど、どしたのテゴシ?」
山「…俺、嫌われてるのかな」

くすくす笑って先輩が言う。
テゴシは背後に隠れたまま、殆ど聞こえないくらい小さな声で「ちがいますっ」とだけ言った。

草「違うって言ってます…。あ、そだ。テゴシは恥ずかしがりやなんだよね?」

答えの代わりに、コクコク、と頷くテゴシ。
そんな様子を見て、先輩はまた柔らかく笑む。

山「そっか、よかった。…明日も、ここで食べる?」
草「?雨でも降らない限り、そうするつもりですよ?」
山「じゃ、俺もここで食べるようにしようかな。迷惑じゃなかったら」
草「まじですか?もちろん、大歓迎ですよっ!な、テゴシっ」

振り向いて尋ねると、おどおどしたままのテゴシは弱々しく頷く。
それとほぼ同時に昼休み終了5分前を告げるチャイムが鳴り響いた。

草「わ、次、錦戸先生の授業だった!」

入学早々、衝撃的な毒舌っぷりを披露をしてくれた先生の初授業。
遅刻でもしたら、どんなことになるか…。

山「じゃ、ね」
草「え?先輩は?」

先輩は口元に指を当てて、ナイショ、の合図。
もしかして、サボりってこと…?

手「…ひろくん、時間…だいじょぶ?」
草「うわ、やばっ;先輩、失礼しますっ!」

周りも気にせずに階段を駆け下りて。
下まで来て、はっと気付いた。

草「て、テゴシ置いて来ちゃった…!;」

キーンコーン…。

ってもう時間ないしっ。
とりあえず今度は教室までダッシュ。
滑り込みセーフで授業には間に合って、先生にはちょっと睨まれるだけで済んだけど。
次の休み時間には、テゴシのクラスに行って、ごめんって言おう。
せっかく仲良くなれそうなのに、今嫌われちゃったらヤだもんっ。

きらパラH

December 27 [Tue], 2005, 17:09
草「…っっ!!」

映画で観たことあるラブシーンみたいだった。
女の子を壁ぎわに追いやるような体勢で、加藤くんがキス、をした。

見ちゃいけない、と頭では思うのに、目が離せない。
まるで視線が凍り付いてしまったみたいに。


長いキスを終えて、加藤くんは何か喋っていた。
そのあと女の子は校舎に入っていって。
残った加藤くんは非常階段の手すりにもたれて立っていて。

ふ、と視線が絡んだ。
屋上にいる俺と、非常階段にいる加藤くんの視線が。

加藤くんがくす、と笑った。
それは昨日見た笑顔とは何か違う、ちょっと冷たい感じすらする笑みで。
慌てて視線を反対に向けたら、訝しげな表情を浮かべたテゴシがいた。

手「…どしたの、ひろくん?」
草「なっ、何でもないって!あは…あ、山下先輩じゃんっ」

お昼休みも終わりに近付き、人もまばらになってきた屋上に先輩が来ていたのを見つけて、呼んでみる。
正直、今はテゴシの注意を別の方に向けられたら何でもいいやっ。

草「山下せんぱーいっ!」
手「ちょ、ひろくんっ?!あ、あの山下先輩にそんなっ…」

テゴシがめちゃくちゃびっくりしてるけど、何でだろ。
あ。昨日、先輩がうちに来たこと言い忘れてたっ;

きらパラG

December 27 [Tue], 2005, 17:00



近くまででいいって言ったけど、結局マンションの前まで送ってもらってしまった。
いい気分で家に帰ったのに、頼まれてた牛乳を買い忘れてて姉ちゃんに怒られたけど。
それでもなんだか嬉しくて。



次の日の昼休み、テゴシと屋上でお弁当を食べながらそのことを話した。


草「……ってなことがあってさー、俺反省しちゃったよ。今まで頭のいいひとに対して偏見持ってたからさー。…テゴシ、聞いてる?」
手「…うん。でも…」
草「でも?」
手「えと…なんか悪口みたいで言いたくないんだけど…あの加藤くんて、女グセ悪いらしいよ…?」

テゴシの言葉に思わず箸が止まる。

草「まぢで…?;」
手「僕、中学が同じだったんだけど…。噂じゃ、ちょっと遊んですぐに捨てるって…。泣かされた女の子は数知れず、みたいな」
草「うそ…」
手「あ、でもっ、ホントかどうかは知らないよ?あくまで噂だからっ」
草「そ、そうだよね…だって、あんないいひとが…ぁ」

噂をすればなんとやら?
ふと目を遣った隣校舎の非常階段に、加藤くんの姿を見つけた。
でも、加藤くん一人じゃなくて。

手「…?どうかした?」
草「やっ、何でもないっ。なんか、おっきい鳥がいてさぁ…あは…」
手「とり…?ふぅん…」

あははと笑ってごまかしながら、横目で非常階段の方を覗く。

ここからじゃ校舎の影になってて、加藤くんと一緒にいる人が誰だかよく分かんないけど。長い髪と短いスカートが一瞬見えて、女の子だってことは分かった。
何か喋ってるみたいだけど、まずこの距離じゃ聞こえないし。
あんなとこで、一体何をしてるん……って、ちょっと待って。


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