Medical Systems of Japan

May 24 [Thu], 2018, 0:17
前回のブログにも書きましたが、母が亡くなりました。
享年82歳。あと2週間ちょっと生きていれば、83歳だったんですけどね。

82歳という年齢は、充分と言えばそうかもしれない。
でも、少し思うことがありました。

母は約31年前、ある病気が発覚して、ずっと治療を続けていました。
その時、まだインターネットもなく、情報が少ない時代でしたが、「家庭の医学」などの本で調べたところ、
その病気がもとで、将来的にはおよそ20年後ぐらいに癌が発病して死に至る、というようなことが書かれていました。
当時20歳だった私は、そうか・・・私が40歳になる頃には、母はこの世にいないかもしれないのね・・・と思っていました。
結局のところ、病気が発覚して、31年生きたことになりますから、よく生きたほうかもしれない。
医学の進歩もあったのだなと思います。

数年前から、癌は発症していました。
でも、そのたびに手術や治療をして、どうにか回復していました。
日常生活には、ほとんど支障はなく、仕事もしていたほどです。

母より後に癌が発覚した父が、4年前に亡くなりました。
父は、これといった持病もなかったので、自分の身体を過信していたところもあり、発見が遅れたのも、母より早く亡くなってしまった原因の一つだと思います。

父が亡くなって以来、母も少しずつ弱り始め、やはり癌が発覚。
放射線治療なども受け、改善もしていましたが、なにぶん高齢のため、いつ再発してもおかしくないだろうとは思っていました。

そして、去年の11月末。
母が足腰が痛くて立てないと急に言い出し、救急車を呼びました。そのまま入院。
大きな原因はないと言われ、検査後2週間ほどで退院。
しかし、その数日後、また足腰が痛くて動けないと言い、再び救急車で入院。
再度検査をしてもらったところ、足腰に癌が転移しているとのことでした。
薬の副作用もあり、本人のメンタルもかなり危険な状態でもあったのですが、どうにか説得して放射線治療を受けさせました。
治療は成功したようで、足腰の痛みはなくなったと本人は言っていました。
しかし、高齢ですから、治療中、しばらく使わなかった足腰の筋肉はあっという間に衰えます。
歩行に向けてのリハビリが始まりました。
本人の気力にもよるのでしょうが、リハビリはなかなか思うように進まず。
気が付くと、最初に倒れてから、入院生活2か月目に差し掛かりました。

病院から転院のお話があったのは、その頃でした。
当院では、できることは終わりましたので、リハビリの継続を希望されるのであれば、転院してほしい、と。
長年、お世話になっていた主治医の先生から離れ、別の病院へ転院することになったのです。
家で母の介護をすることは、諸々の事情があり、無理だったため、転院。
転院先の病院でも、リハビリ等はありましたが、年齢的に緩和ケア病棟ですから、積極的な治療はありません。
そうこうしているうちに、癌が再発していました。
しかし、そこの病院でも、2カ月が過ぎる頃、転院のお話がありました。
そして、3月末、母にとって最後となる病院へ転院。

その病院で5月2日、永眠したわけですが、一連のことで感じたのは、高齢者にとって、「転院」というのが、ものすごく体力的に大変であることがよくわかりました。
移動し、病室、お医者さん、看護師さん等、環境が変わること。
そこそこ若い人でも、場所を移動し、環境が変わることは、体力的にも、精神的にも疲れることです。
それを、弱っている高齢者がするとなると、いくら家族や周りのサポートがあったとしても、その「疲れ」は計り知れない。転院するたびに、弱っていく母がわかりました。

日本の病院のシステム・・・。
3カ月以上、入院していると、病院の儲けにならないから転院させられる、と聞いていましたが、まさにそれでした。
でも、これは病気の高齢者には、全く優しくないシステムですよね。
確かに、もう先は長くない。命の順番つけたら、高齢者に割いてる時間はない、という日本の病院の考え。
母も高齢だったから、仕方ないとはいえ、でもやっぱり長年一緒に過ごした家族。

「転院」が高齢者の死期を早めているように感じている人は、私だけではないはずです。
「転院」のタイミングを境に、体力のグラフがガクンと落ちているように感じました。
リハビリでの回復は、高齢者には時間がかかります。回復しない確率も高いのでしょうが、入院が必要な高齢者には、せめて最後はゆったりと一つの場所で、長く治療をしてあげられないものか。

後期高齢者医療保険制度ができ、75歳以上の高齢者の医療費は1割負担(一部のリッチな高齢者は3割負担ですが)。
負担割合は低いけれど、そのぶん長生きされると医療制度が保てないということでしょうか。
高齢者に対して、後期高齢者医療保険は手厚い制度ではあるけれど、逆に病院での治療に関しては手厚いとは言い切れないように思います。

私のスマホでたまたま撮影していた、半年前の動画の中の母は、しっかりと話し、しっかりと歩いていました。
「寿命」という一言で片づければ、それまでなのですが、釈然としない思いが、少し残ります。

May 2.2018

May 06 [Sun], 2018, 3:28
一生忘れない日になってしまいました。

半年前から闘病していた母が亡くなりました。

奇しくもその日は、私の誕生日でした。



絶対忘れないでね、っていうことなのでしょう。
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