音符の快感(チューリヒ歌劇場「薔薇の騎士」)

September 03 [Mon], 2007, 22:44
 久しぶりにオペラに行った。bunkamuraオーチャードホール、チューリヒ歌劇場の「薔薇の騎士」。

 生まれて初めての「薔薇の騎士」。すっかりスケートモードになった身体でちゃんと付いて行けるか心配していたが、耳と目はしっかり喜んでいた。

 オーケストラの良し悪しは分からないけれど、明らかにはずれた音があったりするので、レベルは今1つなのかもしれない。しかし、序曲から、メロディーの美しさにしびれる。生のオーケストラで、音と音の重なる美しさは、決してCDでは得られない。
 そして、舞台がきれいだ。1幕はシンプルな白。照明が美しい。清潔感がある。演出も普通でよろしい。
 女性二人(シュテンメのマルシャリンとハルテリウスのゾフィー)とズボン役(カサロヴァのオクタヴィアン)がいずれも美形なのが嬉しい。そして声も綺麗だ。私は、女声にあまり興味がないのだが、重唱の美しさにうっとりした。
 今の私には、マルシャリンの気持ちもとても良く分かる。断念と許しが愛情だということ、若い恋の(たとえ、一時のものであるとしても)まぶしさを尊重しながら、去って行くこと。たとえその時に身を切られるような思いを味わったとしても。

 2幕が台所が舞台というのは、どうかと思ったが、銀の薔薇は美しかった。そして、脇役の人たちも目立たないながら、ちゃんと役を演じていて、わざとらしさがない。
 どたばたで終わりそうな3幕の前半も、どこか上品。笑顔の骸骨軍団がどこかユーモラス。そういえば、昆虫の仮装の人達(てんとう虫のフェイスペイントまであった)も可笑しい。
 そして最後の3重唱の美しいこと。思わず涙が出る。
 美しさというものが、どれだけ癒しの力を持っているのか、あらためて気付いた。

 いつか、チューリヒで見られたらいいな
  • URL:https://yaplog.jp/andiamostella/archive/244
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ざっそうさん
 チューリヒのオペラはゲスト以外は皆「自分のオペラハウス」で頑張っている、という感じが素敵でした。
July 14 [Mon], 2008, 17:05
TSUGUMI
ざっそうさん
 おかしいな、日本では赤いてんとう虫だった気がするのですが それにてんとう虫ではないですね?(日本では星があるてんとう虫でした)

 あの素敵な1幕が見られなかったとは残念ですね
 2幕が調理場なのも可笑しいでしょう? きれいなオペラでした。

 シャンペンが振舞われるとは素敵ですね。いつかチューリヒでオペラを見たいです。あの静かで美しい街を思い出します。
July 14 [Mon], 2008, 7:40
ざっそう
TSUGUMIさん
10ヵ月後に私が同じオペラを観ることができるとは!
行ってきましたよ、チューリッヒオペラ。
カサロヴァさんも今日はとても素敵だったし、他の二人の女性も素晴らしかったし、男爵も面白かったです。
てんとう虫?は緑色の顔をしていました。 こちらではマイ・ケーファーということになっていました。

TSUGUMIさんのオペラ感想を読んで暫くしてネットでチケットを買ったのですが、そのときは開園時間は夜6時ということでした。 チケットにもそう書いてあります。 でもなんと開演時間が1時間繰り上げられていて、それを知らずに6時に行った私は第1幕をまるまる見逃してしまいました。 日刊紙で開演時間を確かめるように、とチケットに書いてありますので自業自得です。 それでも2幕と3幕を十分に楽しみました。
マルシャリンをあまり聴けなかったのが残念です。

今日は常任指揮者のヴェルザーメストさんにとってチューリッヒでの最後の公演だったようです。 オペラ座総監督が大きな花束を彼に贈呈しながら「ウィーンでの成功を祈っていますよ」と言ったので次の就任先はウィーン歌劇場のようです。 皆で彼の門出を祝いましょう、ということで終演後は全員にシャンパンの振る舞いがありました。 
July 14 [Mon], 2008, 6:55
ざっそうさん ありがとうございます。
 取り急ぎ。スペイン語とフランス語は似ているので、多分の訳。
「ナハロはローザンヌに行きフィギュアスケートの世界チャンピオンでメダリストの、ステファン・ランビエールのショートプログラムを振付けた」
「このプログラムは、ナハロの振付けた、すばらしいフリープログラム『POETA』とともに試合とショーで演じられる」
 内容があまりないですね。しかし、これでは生肉はナハロさん一人で振付けたみたいですね。(サロメさ〜ん)
September 06 [Thu], 2007, 8:16
ざっそう
久しぶりにナハロさんのサイトを見てみました。
noticiasのところを見たのですが、8月14日から19日までロザンヌでステファン君の新しいプログラムをどうのこうの、と書かれています。
8月27日から9月10日まで日本(仙台、静岡、東京)ということですが、東京で何かあるんでしょうか?

ナハロさん、早く英語のサイトも作ってください。 
September 06 [Thu], 2007, 7:05
ざっそう
ヨーロッパから日本に歌いに行ったオペラ歌手達はもちろん入場料のことも知っています。
ずいぶん高額なのに若い聴衆が多いのに驚いていると同時に、日本の若い人はお金持ちなんだと思っているようです。
こちらでは高い席は高齢の人達しか買いませんから。

チューリッヒのオペラ座は小さくて、ステージを囲みこむように座席が配置されているので一番安い席でもよく見えます。 それに音がいいのは一番上の階の席です。 オペラファンは下の席には座りません。 下の席に行くのは会社の偉いさんとか、世間体を気にしなければいけない立場の人達のようです。 彼らはおとなしく観ています。

上は騒々しくって面白いですよ。 スイス人は一般的には静かですがオペラの公演の時には ぶ〜!も出ます。 ブラヴォーも元気です。

学生のチケットは残り券があれば一番下の階にも座れたので一度そこで観ていて ブラヴォ〜!!!と叫んだら回りがびっくりしてました。
直後に周りの人が私に対して拍手をしてくれました。 笑

それもこれもいい想い出・・・

あっそうそう、最後に、柱の後ろの席というのもあります。 一番安い席よりも更に安く、ちょっと体を傾ければ全部観ることができます。 
September 06 [Thu], 2007, 4:55
ざっそうさん
 何て贅沢な‥ 今回一番安い席で9000円でした。それでも、これが大手の歌劇場だともっと高いです。だから現地で見ると値段にまず感動してしまいますね。
 しかし、日本のフィギュアの値段は‥はっきりいってバブルです(泡)

 チューリヒ歌劇場は大スターが呼ばれることが多いそうですね。
September 05 [Wed], 2007, 20:13
ざっそう
その上、国民のための公演というのがたまにあって、
出演者は同じなのにとても安く見ることができる時もあります。
歌手達だってそこで手抜きをしないので、ちょっぴり観客席の雰囲気が場違い的なものを無視すればお得です。

某大手スーパーが売る公演というのもあって、それも安いです。

そういうのに慣れていたから私はなかなかAOIに行こうという気になれなかったんですよ〜。  高いもんね。 (会場改築前は後ろの方の席からはリンクが殆ど見えない、と言う悪評もありました)
September 05 [Wed], 2007, 19:37
ざっそう
ネットで買えるかどうか知りませんが
私が学生だったころは学生チケットは500円くらいでした。
だから毎週オペラに行ってましたよ。
映画よりも安いんだもの。
故人になってしまった渡辺葉子さんが主演したマダムバタフライは最低5回行ったと思います。
もっともお目当てはテノール歌手でしたけどね。
真ん中の席がどうしても買えず、右端から舞台の左半分を見て次の時は左端から舞台の右半分を見て後で頭の中でドッキングさせていました。

チューリッヒ・オペラはまだまだオーソドックスな演出が多いので好きです。
September 05 [Wed], 2007, 19:33
ざっそうさん
 チューリヒオペラ情報を日本からって、何か変ですね(笑)
 もう来年の7月のチケットを売っているのですか!

 本当にきれいなプロダクションで歌手もいいので(マルシャリンは違う人のようですが)楽しめると思いますよ。ああ、また「薔薇の騎士」が見たい。
 しかし、一番安い席は4000円もしないのですか、それでもこじんまりしたオペラハウスだから、いいでしょうね。日本の来日公演の値段の高さを思うと羨ましい限りです。
September 05 [Wed], 2007, 18:15
ざっそう
TSUGUMIさん 薔薇の騎士チューリヒオペラハウス情報をありがとうございました。

チューリッヒでの公演は7月です。
4月にも2度公演があるのですがカサロヴァさんは出ません。

7月は殆ど売り切れていてたった今大慌てでチケットを購入しました。
 だからTSUGUMいさんありがとうございました、なのです

昨シーズンの批評も載っていますが、世界で一番美しい薔薇の騎士、というタイトルです。
September 05 [Wed], 2007, 6:52
Laetitiaさん
 な、な、な、何ですって?
 クライバー先生のあの有名な「薔薇の騎士」をキャンセル?
 映像で見てもあんなにすばらしいのに。

 それは、立ち直れませんね‥
 生の舞台は2度と帰ってきませんものね。
 後悔のないように見まくりましょう(と悪魔のささやき)
September 04 [Tue], 2007, 22:50
『薔薇の騎士』と聞くと、私は過去の苦〜い後悔を思い出すのです。

1994年のウィーン国立歌劇場日本公演。『フィガロの結婚』と『こうもり』のチケットを買った私は、当初『薔薇の騎士』のチケットも予約していたのですが、「ちょっと私、散財し過ぎでは?」と、はたと思いとどまり、悩んだ末、『薔薇の騎士』だけキャンセルしてしまったのでした。指揮はドタキャンで有名なカルロス・クライバー。でも、彼はちゃんと予定通り振り、素晴らしい舞台になったと聞いた時点で「あ〜あ・・・」。貯金をくずしてでも行っておくべきだった・・・。彼が故人となった今も後悔しております。
September 04 [Tue], 2007, 22:33
TSUGUMI
ざっそうさん
>彼女凄いでしょ? 我等がスターです(おい
 世界的スターでしょう? チューリヒだけじゃなくて(笑) でも、ざっそうさんにとっては「地元オペラ」なんですね。

>Nein,nein,ich trinke kein Wein..
ないん、ないん、かいん、わいん
と韻を踏んでいる、訳なんですね(納得)。

 言葉は全く分からなかったですが、楽しかったです。てんとう虫男もいたし… ざっそうさんも是非見に行って下さいませ。



 
September 04 [Tue], 2007, 17:06
ざっそう
カサロヴァ聞きましたか〜〜!!
彼女凄いでしょ? 我等がスターです(おい
彼女はブルガリア人だけれどチュリッヒの専属ですから、えっへん!

オーケストラはぜひチューリッヒのトーンハレオーケウトラを聞いてください(いやそれよりベルリンとかウィーンとか聞いた方がいいかな、やっぱり)。

私がスイスに来て始めに見たオペラのひとつがこの薔薇の騎士でした。 最後の方でだれかが(わたしはワインは飲まないのよ〜〜」と歌うのですが、あの長い長いオペラでドイツ語を理解できたのはその箇所だけでした。 Nein,nein,ich trinke kein Wein..
本当はkeinen Wein なのでしょうが私の頭の中ではkein Weinとインプットされています。
September 04 [Tue], 2007, 0:41
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