十五番隊 【序章】

April 23 [Mon], 2007, 22:57

いつからかあいつは現世にいることが少なくなった。


尸魂界で隊長の任について多忙の日々を送っていると怪しいげた帽子事、浦原さんに聞いた。


織姫もそう浦原さんに聞いていたらしく、寂しそうに毎日を送っていた。


石田も、チャドも、それが判っていたかの様に……。



あいつは、もうあたし達とは違うところにいるんだ………。




【序章】




尸魂界。

「隊長〜!起きてください隊長〜!」

十五番隊隊長黒崎一護寝室。

隊長である一護は今だ布団から出ず、もぞもぞと動きながら寝ている。

さっきから一護を『隊長』と呼び、体を揺すり、起こそうとしているのは副隊長の前原 優衣。

一護とは、現世からの幼馴染み。

同じように死神。

「うるせぇな〜。昨日何時に寝たのか判ってんのかよ?」

眠そうに口を開く一護。

どうやら昨日は寝るのが遅かった様だ。

「知ってますよ。一緒に起きてましたから」

昨夜の就寝時刻は午前4時。

現在時刻7時。

たった3時間しか寝てないのだ、眠いに決まっているだろう。

「いい加減起きないと“やちる”副隊長呼んできますよ?」


ガバッ!!


いきおいよく上体を起こす。

今までに一角と一緒にすごい事された様だ。


ピッ


起きた瞬間。優衣は手に持っていたストップウォッチを止める。

「起床まで3分28秒。新記録ですねv」

「そんなもん作るんじゃねぇよ…。」

呆れて言う一護はのそのそと布団から起きあがる。

「つーか優衣。お前いい加減にその起こし方やめろよ!この間マジで呼ぼうとしてたじゃねぇか!?」

キレる一護。

そう、前回優衣はマジで、本気で呼びに行こうとした。

全力で阻止したため何とか免れたが、あの時はもう終わったかと思った。

「そんなの知りませんよ。起きない隊長が悪いんですから。」

しれっと言う優衣に彼は悟った。

優衣に何を言っても無駄だ。と。

「さぁさっさと着替えて仕事しに行きますよ〜!」

「わかってるって!ちょっと待てよ!今着替えるから!」

「早くしてくださいねv」

語尾にハートをつけて言う優衣に一護がかなうわけ無く・・・。

ぶつぶつ言いながら着替えを始める。

朝だけは優衣にかなわない。

「ったっく。退屈なんだよ。書類って。」

「そんなこと言ってもしょうがないじゃないですか。」

「わかってるって!」

朝以外なら一護の方が上で、優衣も可愛い反応をしてくれるのに…。



「よし、行くぞ。」

死覇装に着替えた一護は優衣を連れて寝室を出た。












「…………………で、なんで朝っぱらから山爺に呼び出されなきゃなんねぇーんだよっ?!」

「しょうがないじゃないですか。総隊長命令なんですから」

一護が文句を言いつつ、一番隊舎の中を進む。


「十五番隊隊長・黒崎一護です。」

「同じく副隊長・前原優衣です。」

「うむ。入ってくれ。」

部屋のドアを開けるとそこには護廷十三隊総隊長・山本元柳斎重國が杖を持って椅子に腰を下ろしていた。


「今日お主等を呼んだのは頼みたいことがあったからじゃ。」

「頼みたいこと?」


「そうじゃ。一度現世へ戻り黒須零を連れてきてもらいたいのじゃ。」


その言葉に一護と優衣は息をのむ。

「零を…ですか?」

「そうじゃ。彼を連れてきて欲しいんじゃ。」


黒須零は彼らの幼馴染みだった者の弟。


だった………。

彼の姉、黒須蘭は3年前に藍染と共に尸魂界を裏切り、霊王を殺そうとした。

しかし、それは一護を守るためだった。

『藍染に手を貸せばお前の大切な人間だけは助けてやろう』と。

そう言われ藍染に手を貸し、一護を護って死んだ・・。



「何故…今更彼を……?」

口を開いたのは優衣。

「今はまだ零の精神が安定してません。そんな彼を尸魂界に連れて行くのは………。」

叫ぶ優衣に山本は少し考え眉間にしわを寄せた。

「だが、今現在でも零番隊の隊長・副隊長の不在。さすがにそれはもういかん。」

「だから、零を連れてくんですか?」

一護の言葉に山本が頷く。

「しかし、不安定な零を連れてくるとるとなると尸魂界に危険がおよぶのでは・・・・。」

「そこでお前達に行ってもらいたいんじゃ。」

「理由をお聞きしてよろしいですか?」


「そなた達は普通の隊長格の霊力を大いに凌駕しておる。
そなた隊の霊力が有れば封印も出来るであろう。
何かあっても優衣は鬼道の達人。
何かと対処は出来るはずじゃ。」


「・・・・わかりました。」

「うむ、頼んだぞ。」


そう言った一護に優衣はただついて行くしかなかった。

今一番辛いのは一護だから・・。

大切な人を護ると、自分の魂に誓ったのに、護れなかった。

ましてや誓ったところが一護の母・真咲の墓前。

そして蘭は、真咲のように死んでいった。

一護を護るために・・。

それを思い出すのが、彼にとっては一番辛いのだ。

すれ違い、願い【1】

April 17 [Tue], 2007, 21:36

「・・・なんで来たの?」


俺の目の前にいる死覇装姿の蘭と零。

悲しそうな瞳をしている蘭とやりきれない様な瞳をした零が立っていた。

ルキアを双極から助け出し恋次に逃がさせ、副隊長3人を倒した後白夜と戦おうとしたとき、蘭と零が目の前に現れた。

「聞いてたよ。一護や織姫やチャドそれに雨竜も来てるって。来たらどうなるかくらい判ってたでしょ?死ぬかもしれないって・・。なのになんで・・!?」

零番隊隊長の羽織を着て悲痛の叫びをあげる。

そんな彼女を見て、心が痛かった。

「俺はまだ、ルキアに借りを返してねぇ。だから、助けるんだ。」

「私と戦ってもでも・・・?」

「あぁ・・。」

低い声で一護は頷いた。

2人の間に吹く風は嫌に冷たく、身を強ばらせる。


「退け、蘭。黒ア一護は私が斬る。」

後ろで立っていたままの白夜が蘭に言う。

手にかけている刀を今にも抜きそうで、一護は斬月を構える。が・・。


グサッ!

「うっ・・!」

「!!」

肉を切り裂いた様な音。

白夜のそのまた後ろに立っていた零が刀で白夜の腰を貫いたのだ。

唖然とするのはその光景を目の当たりにした一護と、刺された当事者である白夜。

蘭はその光景を見ても、微動だにせずに白夜が地面に膝をつける姿を横目で見ていただけ。

「我らに命令するな。貴様にそんな権限はない。有るのは王家だけだ。」

冷たい言葉。

普段の零を知っている者にはこんな光景は考えも出来ないだろう。

いつもおちゃらけで笑っている彼が、こんな冷たい言葉を吐き、人を刺しているなんて・・。

ドサリと倒れた白夜を背負う。

「俺はこのまま4番隊に向かいます。後の戦いは隊長の手で終わらせて下さい。」
後は、あなたの判断でお決め下さい。

そう言って彼は瞬歩でその場から姿を消した。



残った蘭と一護の間には会話は無い。

ただの沈黙が流れている。




先に動いたのは蘭だった。


「抜け、黒崎一護。」

刀を抜いて、一護に構える。

「貴様は私が殺す。」

冷たく言い放つ蘭、いつもの彼女がこんな事を言うことはない。

風になびかれ続けている彼女の髪が、刀を抜いた瞬間更に長くなった。

結ばれた彼女の髪は、真っ赤に染まっていた。








----------------まるで、血の様に・・。







すれ違い、願い【序章】

April 15 [Sun], 2007, 13:51



いつも一緒だと思っていた。

幼馴染みだとかそんな理由じゃない。

ただ、ずっと一緒だと。

分かれることはないと。

思っていた・・・・。













ルキアを奪還しに行くとき浦原さんから幼馴染みの黒須 蘭とまだ中三の弟零が死神だと聞かされた。

黒須の家は代々死神の家系。

産まれたときから死神なのだと。

巨大な霊力を持った家系。

何故そんな家系と俺の家は昔から交流があるのかは、判らなかった。

でも、あいつ等の霊力の高さには心当たりはあった。

みんなには見えない霊を俺と蘭と零だけは見えたからだ。

そしてあいつ等はたまに学校を続けて1週間休むときがあった。

『何をしているんだ』と聞いても、何も言わない。

浦原さんが言うには尸魂界に行っているらしい。

死神として、隊長として。

あちらに行くからには戦うかもしれないと言われた。

『覚悟はあるか?』と聞かれた。

俺はあると言った。

倒してルキアを助けに行くと言った。


そして俺は穿界門をくぐった。



あいつ等がこちらの世界でどんなことをしているかなんて知らない。


ルキアを助けるには蘭と戦うしかないと思っていたのに、俺は・・・・。


俺は判らなくなった・・・。






+++++++++++++++++++++++++++++++++
勝手にオリキャラつくっちゃいましたから。
ていうか俺はオリキャラが入ってくると何故かノーマルに走ります。(BLもしますけど)
いろんな意味で突っ込まないでください!
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*職業(?)*
蟻枢神破新の総編集長兼販売係という名の自己中心的な(多分)ツッコミ担当というか大声暴走担当。
ツッコむときは相手がどうなろうとかまいません。(というか、相手の生死は関わりません。)(←鬼だ!!)

*特技*
隠蔽工作《?!》どんなもんだろうと隠しとうす自信はあるゼ。
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