あなたには帰る家がある

December 19 [Wed], 2007, 10:02
あまり最近は読書モードじゃないので難しい本よりは簡単にさらっと読める本で文緒ワールドにしばし浸る事にしました。

■内容紹介■

夫は花になど興味がないが、秀明は「紫陽花の花が咲き始めましたね」と言ってくれた。平凡な家庭の主婦・綾子が恋をしたのは、そんな理由からだったかもしれない。そして秀明が恋に落ちたのも、仕事を持つ妻にはない、夕餉の支度をする幸福そうな綾子の姿を見たからなのかもしれない。妻の恋、夫の恋をきっかけに浮き彫りにされるそれぞれの家庭の事情―。「結婚」の意味を問う、恋愛長編小説。
幼い子供を抱える真弓と秀明。家の建て替えを考えている茄子田と綾子。二組の夫婦の危うい絡みあいの中に、人間の愚かさと愛しさを写す長編小説。愛に迷っているあなたに贈る。


さらっとは読めたのですが新婚の私にはちょっとヘビーな内容でした。専業主婦でお料理も上手、優しいお母さんの綾子に、仕事を辞めたくて子供作って結婚したのにいざ専業主婦になったら退屈さを感じて幼い子供を置いて働きに出た真弓がこの物語の主人公です。世の中の常識のように男性が働いて女性が家を守るというのは私も違うとは思うけど、家の事も中途半端で働きに出て何のメリットがあるんだろうかという思いもあります。これはすごく奥の深い難しい問題ですよね。しかし家の仕事が嫌で男性のように働きたいのなら結婚なんて初めからしない方がいいと思います。

私は働けるうちは働いて、子供が出来たら何年かは専業主婦で家事のエキスパートになれるように修行したいなって思っています。まだ専業主婦した事も子育てした事もないからこんな甘い事言ってられるのかも知れないですが・・・

評価★★★★★★(6点/10点満点)

絶対泣かない

March 08 [Thu], 2007, 20:32
またまた山本文緒さんの小説です。今作品は15人の様々な職業の人の短編集です。誰もが自分が悩んでいるような事で悩んでいるのを知るとなんだかちょっと気が楽になるような錯覚に陥る事が出来ました。
【内容】
あなたの夢はなんですか?仕事に満足してますか?仕事に誇り、もってますか?お金のためでもあり、お金以外のためにも、ひとは働く。職場におこるさまざまな人間関係とハプニング、プライドにもまれて、ときには泣きたいこともある―。専業主婦から看護婦、秘書、エステティシャンまで、あなたに向いている15の職業のなかで、自立と夢を追い求める女たちの人知れぬ心のたたかいを描いた、元気の出る小説集。
フラワーデザイナーになって唇は乾いていて指は荒れていても輝いた笑顔の人、失恋で死ばかり思った日々の後の仕事に救われたデパート店員など、15の職業の15人の彼女の物語。仕事やめたくなった日に読んで下さい。

1、花のような人……フラワーデザイナー
2、ものすごく見栄っぱり……体育教師
3、今年はじめての半袖……デパート店員
4、愛でしょ、愛……漫画家
5、話を聞かせて……営業部員
6、愛の奇跡……専業主婦
7、アフターファイブ……派遣・ファイリング
8、天使をなめるな……看護婦
9、女神の職業……女優
10、気持ちを計る……タイムキーパー
11、真面目であればあるほど……銀行員
12、もういちど夢を見よう……水泳インストラクター
13、絶対、泣かない……秘書
14、卒業式まで……養護教諭
15、女に生まれてきたからには……エステティシャン

あなたは今の仕事に満足していますか?そう聞かれたら私はどう答えるだろうか?
満足はしていないが人間関係は好きだし、仕事量も多過ぎないのでアフターファイブも楽しむ事が出来る。何故働くのかといわれれば映画にも行きたいし本もDVDも買いたい。また将来の為に貯蓄もしたいし何と言っても働いていないと社会から取り残されたような感じになるから働いているのかもしれない。結婚もしていない子供もいない女性が平日の昼間からお菓子を食べながら芸能ニュースを見ているというのにはどこか偏見がある。自分はそんな怠惰な人間にはなりたくないというか・・・ただ皆が働いているから惰性で働いているのかもしれない今の状況をもう一度見直すいいきっかけにもなりました。
著書の名前は絶対泣かないですがいろんなシーンで働く女性は涙をこらえていると思います。今でこそ仕事で失敗しても涙は出なくなったけどやはり泣きたい時もある。しかし職場では絶対に泣きたくないと言う強い意思もあるのは確かです。今の仕事が好きかどうか満足しているかというもの大切だけど働いている自分の事を好きでいられるかどうかも大切なんだと思います。恋人や家族ではなく友達のように軽い気持ちでこれからも仕事と付き合っていきたいなって思います。

評価:★★★★★★6/10点満点

きっと君は泣く

February 22 [Thu], 2007, 11:37
今はそんなに難しい本はあまり受け付けないので軽い本を何冊か読もうと思ってまた山本文緒作品に手を出しました。この調子でちょっとの間は唯川恵・山本文緒の本を読み漁ろうと思います。

【内容】
椿、二十三歳。美貌に生まれた女に恐いものはない。何もかもが思い通りになるはずだった。しかし祖母がボケはじめ、父が破産、やがて家や職場で彼女の心の歯車はゆっくりと噛み合わなくなってゆく。美人だって泣きをみることに気づいた椿。弱者と強者、真実と嘘…誰もが悩み傷つくナイーヴな人間関係の中で、ほんとうに美しい心ってなんだろう?清々しく心洗われる、“あなた”の魂の物語。

女性はやはり美人に生まれたほうが特なんだろうけど主人公の椿のようになってしまったら・・・きっと不幸な人生を辿ってしまうように思います。女性としても身だしなみは大切だけど美人だからといっていい気になっていてはいつか壁にぶつかるに決まってるし美は永遠ではないんです。自分の美しさに胡坐をかくくらいならその美しさを利用して何か将来的に続けれるようなことを考えないといけないですよ。美人は薄命なんですよ。しかも超美人なら別としてちょっとした美人ならはいて捨てるほどいるから。

山本文緒さんは実にドロドロした女の世界を書くのが上手ですね。他の作品をそんなに沢山よんだわけではないけどいつも心に闇を持った主人公が多いような気がします。女性の嫉妬は本当に恐ろしいし、女性としての幸せとは何かと考えさせられる本でした。やはり愛される人間とは顔が綺麗なだけではなくって内面も綺麗な人間で自分というものをしっかり確立している人だと思います。相手の気持ちがわかるというのは絶対に大切なことですよね。第一に自分のことを心から好きじゃないと誰も自分のことを本当に好きになんてなってくれないと思います。

女性は男性に幸せにしてもらうのではなくって、一緒に幸せになるんです。働くのが嫌になたから誰かに養ってもらおうなんて思ってたら幸せになんてなれないですよ。椿も最後の決断で一歩美しい女性に近づいただろうしこれからもっと頑張って欲しいな、なんて応援してしまいました。

山本文緒さん恐るべしです。もっと彼女の本が読みたくなりました。

評価:★★★★★★★7点/10点満点

ブラック・ティー

February 14 [Wed], 2007, 20:00
山本文緒さんの本は何冊か読んでいるのですがこの短編集はかなり読み応えがありました。

約束を破ったり、借りた物を返し忘れたり、誰でも思い当たる軽犯罪。そんな罪にかき立てられる自分への不安、他人への不信。ヒトのいじらしさ、可愛らしさを鮮やかに浮き彫りにした、心洗われる物語。
「もう、あとには引きかえせないから…」「罪」という名の媚薬に溺れる男と女―。脆く、儚い、人の心に巣喰う影と闇。新鋭女流作家・山本文緒が綴る罪な愛の作品集。


1.ブラック・ティー  2.百年の恋  3.寿
4.ママ・ドント・クライ  5.少女趣味
6.誘拐犯  7.夏風邪
8.ニワトリ  9.留守番電話
10.水商売

【山本文緒】
1962年11月13日 神奈川県生まれのAB型。
神奈川大学卒業後にOLを経て、87年のコバルトノベル大賞佳作を受賞。少女小説家として活動するが、92年の「パイナップルの彼方」で、 大人向け単行本の作家としての活動に入る。
代表作は、「ブルーもしくはブルー」「あなたには帰る家がある」「ブラックティー」「眠れるラプンツエッル」 99年『恋愛中毒』で吉川英治文学新人賞受賞。2001年『プラナリア』で第124回直木賞受賞。


この短編集を読んだ感想は・・・あっ、これ私だよなんていうのがいっぱい詰まっててドキドキしながら読んじゃいました。電車でキセルしたり、優しいだけでいけてない彼を裏切ったり、母親のお財布からお金を失敬したり、借りたものを返すのを忘れていたり・・・知らない間に犯しているような軽犯罪が題材なんだけど誰もが思い当たる節があってドキッとしてしまうに違いありません。

人は神じゃないから間違いを犯してしまう生き物でまたその間違いを正してくれたり、受け入れてくれたりする人たちによって私達は救われます。一人では生きていけないのが人間でまた人との関わりがあるがゆえに人を傷つけたり傷つけたりも発生します。軽犯罪で済まされるうちに自分のしている事を理解して修正していかないといけないですね。誰しもが犯罪を犯してしまう可能性はあるのだから・・・

評価★★★★★★6点/10点満点

世間一般では本日はバレンタインDAYですね。会社では義理チョコではなく義理ワインを渡しました。学生の時は大きなイベントのひとつだったけど今ではもう・・・ね。ちなみにパパにはバレンタインおはぎを上げましたよ。多分こっちの方が嬉しかったはずです。来年は手作りチョコでも作るか???

ファースト・プライオリティー

October 14 [Fri], 2005, 23:47
本日一週間前から読み始めた山本文緒さんの文庫本を読み終えました。

 31歳、31通りの人生。変わりばえのない日々の暮らし中で、自分にとって一番大事なものを意識する一瞬。日常のワンシーンを切りとった、珠玉の掌編小説集。

【山本 文緒】
1962年横浜生まれ。神奈川大学卒業。OL生活を経て作家活動へ。「恋愛中毒」で吉川英治文学新人賞、「プラナリア」で第124回直木賞を受賞。著書に「紙婚式」「落花流水」など。

山本文緒氏とは『プラナリア』からのお付き合いでその後も何冊か読ませて頂いています。なんだかあたし達の日常に近しく親しみやすい文体ですっと読めてしまう作品が多いです。私がこの本を手に取ったのは、『31歳の最優先事項』なんて書いてあったらもう読むしかないなって感じで衝動買いしました。

この作品はすべてが31歳の主人公の短編小説です。結婚して子供もいる女性、ばりばり仕事している女性、失業中の銭湯通いの女性、住所不定の車住まいの女性・・・いろんな女性が登場しますが、すべての女性が31歳ならではの悩みや不安、希望を抱えて日々暮らしています。31歳という年齢はある程度社会も見てきて自分自身のこともじっくりと考えることの出来る年齢、そろそろ結婚と思ってる人や、結婚生活も安定したしそろそろ子供でもと思ってる人や、仕事でキャリアを積んで昇格したし結婚は諦めようかなって思ってたり、長年続けてきた仕事を辞める人、結婚に不満を感じ離婚しようか悩んでる人、マンション購入予定の人・・・など第2の人生を考える時期なんでしょう。この本を読んで思ったのが誰しも平凡な生活の中で同じような悩みを抱えているんだなって事です。努力しないで生きてる人なんていないんです。『生きる』ということ自体が大仕事ですもの。平凡に生きれるって事が一番幸せなのかもしれないですね。それも分かりつつ何かしたいななんて日々思ってるあたしのファースト・プリオリティーは『自分自身』なんでしょうね。これってどうだかなとも思いますが、自分が満足してないのに周りの人間を幸せには出来ないと思うのでもう少し自分探しを続けてみます。31歳はまだやり直しもスタートも出来る年齢という言葉が心に響きました。がんばろっ まだまだ30代前半!
P R
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