シフォンの風

June 10 [Tue], 2008, 20:00
そろそろ1年に1冊くらいしか読めない洋書を読み始めようと思うのでその前にサラッと読める唯川作品をサラッと読んでみました。

【内容】
OL3年目の佐和には、会社の同僚である邦夫という恋人がいる。結婚も秒読みの状態だ。しかし、学生時代の恋人に再会し、心がざわめき始める。友人の沙奈江とその不倫相手の上司、邦夫に恋心を抱く後輩の友実子など、金沢を舞台に佐和をめぐってさまざまな人の思いと人生が交錯する 。
【唯川 恵】
1955(昭和30)年、金沢市生れ。銀行勤務などを経て、1984年『海色の午後』でコバルト・ノベル大賞を受賞。2002年、『肩ごしの恋人』で直木賞を受賞。恋愛小説やエッセイで、多くの読者の共感を集めている。『ため息の時間』『ベター・ハーフ』『永遠の途中』『100万回の言い訳』『息がとまるほど』『恋せども、愛せども』『一瞬でいい』『愛に似たもの』など多数ある。

【感想】
久しぶりにベタな恋愛小説でも読もうかなって思い以前にブックオフで購入した唯川作品を引っ張り出してみました。お話は社会人3年目のOLの恋愛なんだけど周りが結婚したり、仕事が面白くなくなったりと第一次結婚ブームでもありこの波に乗ろうと頑張るOLもいっぱいいますよね。そんな中で主人公の佐和は友達の不倫や理想の結婚相手との結婚話に昔の恋人との再会などを通してどんどん成長していきます。結婚は女性にとって大切だけど自分を偽ってまで理想の人だと言われる人と結婚する必要はないし、やはり自分がしっかりしていないと結婚したからと言って何も変わらないように思います。周りが結婚して焦る気持ちも分かりますがその時にいい縁がない人、他にしたいことがあって結婚を考えられない人はまだその時期ではないからだと思うので焦らないでと先輩として言いたいです。焦ってもいい結果は得られないですよ。自分の人生、自分自身の意思で貫いてください。
唯川さん自身がOL経験者だと言うこともあり彼女の作品は身近な感じがしてすごく読みやすいし共感することが多いです。そんな身近な作品なんだけど表現は実に繊細で彼女の作品はいいですよ。

評価★★★★★★(6点/10点満点)

めまい

March 05 [Wed], 2008, 20:46
最近の通勤のお供はいろんな本、今はハリポタの第6弾を読んでいるのですがちょっと前に読み終えたのがこの『めまい』です。


はじまりは一途に思う心、恋だったはず。その恋が女の心を追い詰めてゆく。嫉妬、憎悪、そして…。恋心の果てにあるものは? 狂気と恐怖のはざまにおちた10人の女たちの物語。

「私、きれいになりたいの」ある夜、美容外科クリニックを開業した庸子のもとを訪れたのは、高校時代に苛めぬいた吉江だった(「きれい」)。恋人の話を楽しげにする章吾。ずっと愛してきたのに、彼は私を親しい友人としか見てくれない(「誰にも渡さない」)。女が男を心から愛したとき、行き着く果てはどこなのか。愛と背中合わせの狂気、その恐怖と哀しみを描く10人の女たちの物語。




唯川恵さんはこんなに恐ろしい本をよく書いたものです。女性の嫉妬などからくる日常的な狂気がどんどん大きくなり恐怖をも伴うよな行動にまで至ります。行動に移すか移さないかの違いで犯罪者になるかもしれない憎悪による狂気が読み手に恐ろしい何かを印象付けます。綺麗な友達を妬んだり、彼の浮気を疑ったり、状況は私生活でも十分に有り得る設定だけに恐ろしさも倍増するはずです。

しかし、表現がかなりグロテスクで話はオカルトっぽいものが多いのでホラー映画などが苦手な人は読まないほうがいいかもね。

評価★★★(5点満点中3点)

ベター・ハーフ

January 24 [Thu], 2008, 22:23
今年1冊目は数年前から読み漁っている唯川恵さんの長編です。


結婚とは? 夫婦とは? あるカップルの10年。
バブルの頃に結婚した永久子と文彦。派手な結婚式をあげたけれど、結婚生活は甘くはなかった。不倫、リストラ、親の介護、お受験…それでも別れないのはなぜ? 結婚の実相を描く長編。
日本が未曾有の好景気に沸いていた時代、2年ごしの交際をへて広告代理店勤務の文彦と派手な結婚式をあげた永遠子。その日が人生最高の日だった。順調にスタートをきったはずの結婚生活は、バブルがはじけたことから、下降線の一途をたどる。不倫、リストラ、親の介護…。諍いと後悔にあけくれる日々から、夫婦はどう再生してゆくのか。結婚の真実を描く長編小説。


新婚の私にはかなり刺激の強い1冊になりました。この夫婦は挙式の時から問題が起こりその後は崩壊の一途を辿るのです。この本を本で結婚なんてそんなに甘いものではないんだと痛いほど思い知らされる作品となりました。景気のいいバブル期からバブル崩壊、不景気へと世の中が激動の変化を遂げる中で若い夫婦も浮気、リストラに子育て、お受験、親の介護など様々な経験をします。もうお互いに全く愛情も無いのに夫婦を続けるのは何故?深い疑問を抱きながらも夫婦から家族になると説明出来ない絆が出来るのかなと感じました。

私はこの作者のような経験はまだ何一つしていないひよっ子ですがこれからの人生でどんな事にも対応できるように成長していきたいなと思います。結婚とは地獄の入り口などと言っているのを聞いたことがありますが今のところ私にとって結婚とは天国への階段のような気がしてならないです。努力してこの階段を登りきった時には幸せな老後が待っているはずです。

評価★★★☆☆(星3つ)

肩ごしの恋人

September 06 [Thu], 2007, 20:30
今日で最終回だったのですが唯川さんの小説がドラマになったのでなんとなく1話からみていたこの『肩ごしの恋人』ですがまだ小説も未読だったので読んでみる事にしました。

等身大の女性を描く、第126回直木賞受賞作。
女であることを最大の武器に生きる「るり子」と、恋にのめりこむことが怖い「萌」。対照的なふたりの生き方を通して模索する女の幸せ探し、新しい家族のあり方を描く。
欲しいものは欲しい、結婚3回目、自称鮫科の女「るり子」。仕事も恋にものめりこめないクールな理屈や「萌」。性格も考え方も正反対だけど二人は親友同士、幼なじみの27歳。この対照的な二人が恋と友情を通してそれぞれに模索する“幸せ”のかたちとは―。女の本音と日常をリアルに写して痛快、貪欲にひたむきに生きる姿が爽快。圧倒的な共感を集めた直木賞受賞作。


ドラマが最終回になる前に読み終えたのですが感想はかなり小説に忠実にドラマ化されてるなって感心するところとるり子を演じたのが高岡早紀だったんだけど小説のるり子の印象より色気があって高岡早紀ってなんだかエロいなぁ〜って思ってしまいました。確かに顔立ちも綺麗でナイスバディだしね。それに比べて萌役の米倉涼子は自分で頑張るって言うよりかはなんだか本音を言えない寂しい30代って感じで自分はこっちのタイプだったかもって思いました。

女にとっての幸せとは!?女の武器を使って好きな人と結婚し、その人に頼りきってパラサイトして生きるのか、それとも意地を張っていつも男の人と対等に生きようと自分の力で頑張るのが幸せなか?うん?私はどっちも違うように感じてしまいました。やっぱり男女は能力も違うしお互いに助け合って生きるのがいいんじゃないのかなって私は思います。私自身も自分は結婚なんてしたくないし男性に頼るのはイヤだって思っていた一人なんだけど結婚して思うことは人間はやっぱり結婚して家族を作っていくことによって自分の生活の基盤を築くことができるんじゃないのかなって思うようになりました。

唯川さんの小説にはいろんな女性が出てくるんだけどみんな最後には新しい何かに向って力強く生きていく話が多いので好きだなぁ。悩みがなくって強い人間なんてそんなにいないんだから、自分が信頼できる人には頼り頼られて生きていくのが人生を楽しく過ごす方法のように感じます。

最近は洋書にハリポタシリーズを読んでいたのでなかなか本の冊数は増えていなかったけど、また何冊か単行本を購入したので通勤の読書タイムを楽しもうっと!

あなたへの日々

January 18 [Thu], 2007, 22:00
最近は少し活字中毒気味で何か本を読んでいるか、頭の中で何かをぐるぐる考えているか、映画を観ているかというように頭がフル回転していないと落ち着かない状況なんです。寝るのも惜しいくらいなので何か病んでいるのかもしれないですね。人は日常が平穏で充実していたら他の何かに刺激を求めるのかも知れないけどまさに今がその状況なのかもしれないです。まぁ、気にしないで今したいと思うことを最優先にしていきたいと思います。

曜子、23歳。スイミングスクールのインストラクター。学生時代からの友人・徹也に求婚されるが、気持ちは固まらない。徹也のことは好きだけど、恋してはいない。そんなとき造形作家・久住のモデルをつとめ、激しく惹かれてゆく。だが彼は女性関係に奔放で束縛を嫌うタイプ―。愛してくれる優しい男と、不安で仕方がないのに愛してしまう男と。ふたりの男の間で揺れ惑う曜子の心模様。
愛されるより愛したい! 女性関係に奔放な造形作家の久住。平凡だがやさしい大学時代の友人・徹也。水泳のインストラクター・曜子23歳は、対照的な二人の男性の間で揺れる…。

【唯川 恵】→インタビュー
1955年金沢市うまれ 金沢女子短期大学卒業
  1984年「海色の午後」でコバルト・ノベル大賞受賞

少し難しい本はお休みで軽く読める恋愛小説を読みました。唯川恵さんは好きな作家で女性の醜い部分などを描くのが本当に上手な作家さんです。

評価★★★★★★★★8点/10点満点

今作品の主人公は昔のトラウマで心に傷を持った女性が主役です。曜子は人に甘えたり人から愛されることに慣れていない女性でどうやって恋愛をしたらいいのかさえ分かっていないような女性です。そんな彼女のことを長い間友達として見守ってくれていた哲也が彼女に愛の告白をします。曜子は哲也のことは嫌いではないけれど恋愛関係というのとは少し違うような気がして悩んでいました。そんなときに久住というまた心に影を持った男性に出会うことになります。もちろん同じような影を持つ彼に惹かれないわけはありません。しかし彼は恋愛自由主義者で何人もの女性と関係を持っていて、それが嫌なら付き合えないときっぱりと曜子に言うんです。そんな恋愛に傷ついた彼女は今度こそは哲也の元に戻るが・・・

私は恋愛とは人を臆病にもするし大胆にもする、そして孤独にもするといういろんな力を持っていると思います。楽しいことがいつも以上に楽しくなる分悲しさも倍増します。なんだか躁鬱病に似ているところもありますよね。周りの人間の優しさが見えなくって傲慢になったりとマイナス面も沢山あると思います。それにいい恋愛っていったい何なんでしょうか?久住のようにある一線を引いて女性とは深入りしないような恋愛、そんな彼を心から愛して嫉妬に狂いボロボロになってしまうような恋愛。恋愛にはいろんな形がありますが私はどちらの恋愛も理解できなかったです。恋愛とはお互いが必要で与えてまた与えられるものだと思います。このバランスをいい感じで保つことが出来る人が私にとって最愛の人だと思っています。しかし恋愛の形は十人十色です。愛することがすべてだという人、愛されることに深い愛を感じる人もいるんだと思います。そんな恋愛論はさて置き、日常にも有り得るようなお話ですごく興味深く本を読み終えることが出来ました。267頁の単行本は2日もかかることなく制覇してしまいました。唯川作品、これからもいっぱい読み勧めようと思います。

恋愛で傷つくこと、それは人の気持ちを理解できるようになることです。
私も恋愛を通じていろんなことを学んだしこれからも成長していこうと思います。
お母さんになってもおばあちゃんになってもその時に合った恋愛をしていたいですね。

イブの憂鬱

December 05 [Mon], 2005, 22:21
洋書を読むのに時間を取られてなかなか冊数を読めてなかったので2日ほどで読めそうな唯川恵さんの本を読みました。


29歳を迎えた真緒の日々は、ブルー一色。年下の男との恋は遊びに終わり、結婚に逃げ道を求め見合いをしても見事に失敗。その上、会社ではリストラの対象にされて。恋も仕事も、すべてが中途半端。そんな真緒の背中を押すのが3度の離婚を乗り越え今また新たな恋に燃える母と、シングルマザーの道を選ぶ大学時代の友人さつき。30の大台を目前に、自分の足で一歩を踏み出そうとする真緒の一年。

【唯川恵】
1955年金沢市生まれ。金沢短期大学情報処理学科卒。銀行勤務を経て84年「海色の午後」でコバルト・ノベル大賞受賞。02年「肩ごしの恋人」で第126回直木賞受賞。

彼女の作品は28歳から30歳半ばくらいの女性を題材にした話が多く、しかも同じような状況の私は毎回感情移入しすぎて落ち込んだり、頑張るぞと激励されたりしているので、もはやあたしの人生バイブル的な本になりつつあります。独身だから結婚しているだとかには関係なく誰もにある憂鬱・不安・孤独感、これから先の長い人生における不安。自分は運が悪くって一生孤独なのかもとか、抵抗しても確実にその他大勢になっていくんだという絶望感。私はよくこのような事を考えては落ち込んだりしています。しかし答えは出ているのです。現状況に満足できないのは自分が努力をしていないだけで、具体的にこうなりたいと考えて努力しないとどうしようもないのです。孤独感や不安を感じるのはいつも自分が何かに依存して生きているから、自分の力で生きていたらこんなことは感じないように思います。やはり自信を持てるというのが重要なのでしょう。主人公の真緒も最悪な時を乗り越えたからこそ最終的には自分をリセットできて新しい道に進めたんだし、悩んでいる時にはリセット(再生)が必要なんだと思います。リセットするには勇気がいることだろうけど悩んでいても仕方ないということですよね。

人は誰もが歳をとるものだからその時々をを楽しめるような人間になりたいですね。自分の人生に後悔したって過ぎたものは戻らないんだからこれからどう生きるかが重要だし、人生は長いんだからゆっくり自分の足跡を残していければいいなぁ。

燃えつきるまで

September 17 [Sat], 2005, 23:42
久々の唯川恵さんの小説です。

 【あらすじ】
 
 恋も仕事も順調だった31歳の怜子は、5年付き合い、結婚も考えていた耕一郎から突然別れを告げられる。失恋を受け入れられず、苦しむ怜子は、最優先してきた仕事も手に付かず、体調を崩し、精神的にも混乱する。そして、友人の「好意」から耕一郎に関するある事を知らされた怜子は…。絶望から再生までを描き、誰もが深く共感できる失恋小説。





【唯川 恵】
 1955年石川県金沢市生まれ。普通のOL生活を10年おくった後、小説を書き始め作家活動に入る。読者と同じ高さの目線で綴る、等身大のエッセイや小説は共感度が高く、幅広い年齢層の女性から支持されている。『肩ごしの恋人』で、第126回直木賞を受賞。『愛がなくては はじまらない。』、『人生は一度だけ。』、『百万回の言い訳』『今夜誰のとなりで眠る』『永遠の途中』、など著書多数。
 
 久々の唯川作品で、しかもなんだか自分も同じような経験をしたので読んでみました。途中までは自分の経験とよく似ていてすごくショックでした。なんだか心の中を見透かされたような気持ち・・・かな?31歳で結婚を考えていた5年付き合った彼と別れることに・・・正直これは辛い経験だと思います。あたしも29歳のときにカナダ留学に行けたのは結婚を約束した彼が居たからだと思います。そういう人物の存在があるからこそ、自分がしたいことに没頭できるのだと思います。これって卑怯なのかもしれないですが、正直なところそうでした。そしてそれが無くなったときに自分がいかにそれ(存在)に依存していたのかを思い知らされました。急に襲う不安や悲しみはあたしも経験しました。こんなに涙があるのかなって思うくらい涙も流しました。しかしこの主人公と違うのはあたしは復讐は考えなかったです。ただもっと自分自身が強くならないとって頑張りました。この主人公も最終的にはこの結論に達するのですが、それまでが凄まじくどろどろとした女の戦いで恐ろしかったです。何に関しても両立は難しいですが、ほどほどというのが大切なのかもしれないですね。恋愛も仕事もね。この本は失恋で悩んでいる人に読んでもらいたいです。自分が思ってるほど自分自身弱くないはずだよ。頑張れ怜子!頑張れあたし!頑張れ世の女の人!
P R
2008年06月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
人気blogランキングへブログランキングネットにほんブログ村 映画ブログへ
最新コメント
アイコン画像mig
» amazon day (2010年04月28日)
アイコン画像岐阜のコテージ
» 木島平スノボ合宿(ペンション篇) (2009年06月27日)
アイコン画像mayumi
» TSUTAYA DISCAS (2009年03月14日)
アイコン画像クラム
» アウェイ・フロム・ハー 君を想う (2009年03月12日)
アイコン画像マイマイ
» TSUTAYA DISCAS (2009年03月11日)
アイコン画像mig
» 報告 (2009年03月11日)
アイコン画像mig
» ベストドレッサー (2009年02月26日)
アイコン画像non
» 第81回アカデミー賞 (2009年02月25日)
アイコン画像mig
» 第81回アカデミー賞 (2009年02月24日)
アイコン画像ゆかりん
» 第81回アカデミー賞 (2009年02月24日)
ClipList
https://yaplog.jp/alice59/index1_0.rdf
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:alice59
読者になる
Yapme!一覧
読者になる