yom yom(ヨムヨム)

January 16 [Wed], 2008, 17:50
前に購入だけしていて読み終えるのがかなり遅くなってしまったのですが新潮社のyomyomを紹介いたします。季刊誌でもうvol.5まで発売されているのですがまとめて3冊購入しました。創刊号から好きな作家の書き下ろしも何作品かありかなり読み応えのある楽しい1冊でした。物語に歴史物、翻訳といろんなジャンルがあるので好きな部分だけ読み進めるのもいいかもしれないですね。ゆっくり全冊制覇したいと思います。

 ヨムヨム : Vol.1
 税込価格 : \680 (本体 : \648)
 出版 : 新潮社
 サイズ : A5版
 発行年月 : 2006.12.7



◆特別エッセイ
重松 清「親指の(思いだせない)記憶」
江國香織「ここに居続けること」
角田光代「涙の読書日記」
山本文緒「ご飯とお菓子」

◆読切小説
川上弘美 「長い夜の紅茶」
梨木香歩「家守綺譚」クスノキ オオアマナ 露草 サナギタケ サギゴケ 梔子
阿川佐和子「優美」
大島真寿美「三人姉妹」
吉田修一「大阪ほのか」
恩田 陸「楽園を追われて」

◆特別読み物
畠中恵の「今様お江戸散歩」:おなじみ『しゃばけ』シリーズの畠中さんと、若手真打・柳家三三さんの江戸東京散歩

◆連載エッセイ
いしいしんじ「遠い足の話」:ちょっとした遊びの見つけ上手のいしいさん 1回目はアートの島・直島へ
三浦しをん「三浦しをんの「ふむふむ」」:日本全国で活躍する女職人さんに会いに行こう 創刊号は下町の靴職人さんに訊け!
嶽本野ばら「誰も祝福しない星のガイドブック」:現代美術家・藤本由紀夫の写真とのコラボレーション小説
大平 健・倉田真由美「大平先生のyom yom診療室」:若い女性が抱える悩みもいろいろ。漫画家・クラタマが聖路加国際病院の大平先生に相談してみました

◆特集 アメリカの小説をヨムヨム
■訳し下ろし短編小説
カート・ヴォネガット、浅倉久志訳「キヴォーキアン先生、あなたに神のお恵みを

爆笑問題・太田光 エッセイ「私はパクろうと思った——ヴォネガットについて」
レベッカ・ブラウン、柴田元幸訳『合っていない鬘の女』より
 
◆特別紀行
〜中島京子 猫魚日和 ミシシッピ河に沿って名作の舞台を訪ねる

◆コラム
■山崎まどか さまよえる少年少女のための5冊
■岸本佐知子 翻訳小説食わず嫌いにとりあえずお薦めしたい何冊か
■大森望 『ダーク・タワー』地獄の読破録——全VII部16冊最速クリア7日間の旅
■新潮社出版部 全貌を現した『ハンニバル・ライジング』

◆yom yom club ヨムヨムクラブ 本好きのための、ブックページ
■「私の本棚」〜どんな書庫・本棚を使ってますか?
第1回目は、ご自宅に図書室を作った小野不由美さんの、書庫作りの苦労話を
■「人生を変えたこの三冊」 穂村弘
■「いまお薦めの本」 豊崎由美さんによる読書指南
■「小説検定」 あなたは何問解けますか? 小説好きはぜひ挑戦を
■「Yonda?club」 の応募券がつきます

佐賀のがばいばあちゃん

November 08 [Thu], 2007, 12:22
会社で後輩ちゃんからこの本面白かったから読んでって渡された本ですが、その言葉通りにめっちゃ面白く、めっちゃ感動できる素晴らしい1冊で電車の行き帰りで読み終えてしまいました。 昨日観たAlwaysの世界観そのままのような小説でやっぱり生きていく上で一番大切なのはお金ではないんだって実感できました。

【内容紹介】
昭和三十三年、広島から佐賀の田舎に預けられた八歳の昭広。そこでは厳しい戦後を七人の子供を抱えて生き抜いたがばい(すごい)祖母との貧乏生活が待っていた。しかし家にはいつも笑いが溢れ…。黒柳徹子、ビートたけしも感動した超話題作。 幸せは、お金が決めるものじゃない。自分自身の心のあり方で決まるんだ。読めば読むほど人生がラクになる。こんな、がばい(すごい)ばあちゃん。
【島田洋七】
B&Bという漫才コンビのツッコミ担当で、1980年代の漫才ブームの立役者と言われている存在である。当時の人気は壮絶極まりなく、ツービートや紳助・竜介をも凌駕するほどのものであった。しかし、漫才ブームも終焉を迎え、後輩の明石家さんまや島田紳助が『ヤングオーオー』等で人気者になっていくのと対照的に、いつのまにかB&Bはブラウン官から姿を消してしまったのだ。頂点を極めながらもドン底に落ち、そしてまた這い上がってきた男。

私がこの本を読んで大変心に残ったおばあちゃんの言葉は『人に気づかれないのが本当の優しさ、本当の親切』です。優しさを押し売りするのではなくさりげなく人に優しく出来るのって素敵ですよね。私も見習わないと心から思いました。また『ケチは最低!節約は天才!』この言葉はこれから生活するに当たって見習って実行していかないといけないですね。『人間は死ぬまで夢をもて!その夢が叶わなくても、しょせん夢だから。』私も死ぬまで夢を持って生きようと心に誓ったのです。

たとえ貧乏でも明るい貧乏を目指して日々を楽しく工夫して生きればこんなに楽しんだとこの本を読んでいろんな事を不服に思っている自分が恥かしくなってしまいました。生きる力を持っている人は周りの人を明るくしてそして自然と人にも優しく出来ているものなんですね。今の物の溢れた時代の人間にはありがたみなんてあまり感じた事がないかもしれないけれどこの本を読んで、また食べれる事のありがたさ、日々何の不自由なく生きれる事のありがたさをもう一度考え直したいと思いました。神様ありがとう、そしてがばいばあちゃんありがとう。

環境問題はなぜウソがまかり通るのか

June 07 [Thu], 2007, 9:25
あまり読まないジャンルの本なのですが最近はいろいろなメディアで環境保護運動やエコについての放送を見ることが多いので会社の人に貸してもらえたし読むことにしました。

【錦の御旗と化した「地球にやさしい」環境活動が、往々にして科学的な議論を斥け、人々を欺き、むしろ環境を悪化させている!】
京都議定書ぐらいでは地球温暖化は食い止められない。
ダイオキシンはいかにして史上最悪の猛毒に仕立て上げられたか、
官製リサイクル運動が隠してきた非効率性と利益誘導の実態とは?
【環境問題は人をだましやすい!】
アル・ゴア氏にとっての「不都合な真実」も次々に明らかになる!

資源7倍、ごみ7倍になるリサイクル、猛毒に仕立て上げられたダイオキシン、地球温暖化を防げない京都議定書。環境問題は人をだましやすい! 「故意の誤報」を明らかにする、安易なリサイクル推進運動に警鐘を鳴らす書。

1年位前にマイケル・クライトンの『恐怖の存在』を読んだ時にも実は地球温暖化というのは政府の陰謀で人類が生きていくうえで恐怖の存在はなくてはならない存在で地球の温暖化なんて全くの嘘であるというような本を読んだのを思い出しました。この著書は武田 邦彦氏の研究によりいろいろな意見が書かれてありました。はっきり言って衝撃を受けた事項もあるんですが全てが納得できるものではありませんでした。私は環境保護についてそんなに知識もないのですがこの本を読んできるとゴミの分別やペットボトルのリサイクル回収・・・など私たちのしていることがしべて否定されているような文献でした。だからこうすればいいと言うその後のフォローがあれば納得できる点もあったのですが否定するだけで意見の押し売りのようで共感を得られなかったのは確かです。ペットボトルのリサイクルが増えてからペットボトルの消費が増えたとの記述がありましたが、これって???たまたま消費が上昇しているところにリサイクル活動が盛んになっただけかなとも感じています。またリサイクルはある特定の業者が特をするためにリサイクルと言えば補助金が私たちの税金から出るからだともありました。しかし実際にリサイクルされてなく燃やされてもリサイクルと認められている日本のリサイクル法にはかなり衝撃を受けました。しかしこの本を読んでこの本の内容だけを信じてリサイクルもしない、環境のことなんて考えても仕方ないと思う人間が大勢現れるのだけが心配です。環境保護は自然動物の保護にも繋がるし、川の水を綺麗に保ったり森林を残そうと努力するのは決して悪いことだとは思えないです。これも政府やメディアに刷り込まれた間違った認識なのでしょうか?

今まで好き勝手に石油を使い自然を汚して人類のことだけしか考えずに暮らしてきた人間にもう明るい未来はないということなんでしょうか?今更何をしても意味がないから死が訪れるのをじっと待つしかないのでしょうか?そんなぐらいなら私は自然保護やリサイクルに協力したいと思います。だって彼の言い分ならどっちにしろ一緒の結末なんだから・・・

石油が無くなれば温暖化の心配はもうないという彼の言わんとするところは多くの人類が死んでしまうということなのでしょう。それなら石油に代わる燃料を開発すると共になるべくエアコンを使わないとか歩けるところは車を使わないなど一人ひとりが小さなことから努力していけたらいいですね。

自分の子供やそのまた子供など・・・みんなが幸せに生きれるように・・・

そういうふうにできている

May 30 [Wed], 2007, 20:25
最近は気候もよくなり心にゆとりも出来てきたのか勢いよく読書しています。そんな中で同じ部署で働いている妊婦さんのKさんにさくらももこさんの妊娠秘話が書かれた本を借りることになりました。かなり面白くって2日間の通勤で読み終えてしまいました。

この腹の中に、何かがいるのである。大便以外の何かがいる…!テスターによるショーゲキの妊娠発覚、どん底でバカバカしいギャグを考えてた悪阻期、悪魔の封印石のような強情な便との壮絶な戦い、と、期待にたがわぬスッタモンダの十月十日。そして、とうとう生まれたよ。あたしゃ、おかあさんになっちゃったよ。そう、まる子も人間、人間も宇宙の生命体、そういうふうにできている、のです。
子どもができたその日から、十月十日のスッタモンダ! 妊娠判明から命名まで、著者1年半ぶりの最新作は、笑いも涙も感動も全拍子そろったスペシャル版。すっとこどっこいの日々さらにパワーアップで大笑い保証付。


【さくらももこ】
1965(昭和40)年、静岡県清水市に生れる。1984年、漫画家デビュー。1986年、『ちびまる子ちゃん』を「りぼん」に連載開始、1989(平成元)年、講談社漫画賞を受賞し、1990年にはTVアニメとなって国民的人気を獲得。エンディングテーマ「おどるポンポコリン」の作詞も担当、同年のレコード大賞に輝いた。以来、ナンセンスとメルヘンとお笑いが絶妙にブレンドされた作品世界で大活躍を続ける。エッセイ『もものかんづめ』三部作はすべてミリオンセラーを記録。漫画『コジコジ』、『神のちからっ子新聞』、エッセイ『あのころ』三部作、『ひとりずもう』など。さくらももこ編集長の雑誌「富士山」(全5号)も話題をよんだ。

さくらももこさんの著書は『もものかんづめ』等を含めて何冊か読んだことがあるんですが誰にでもある日常を上手に表現することが出来る人だなって感心しています。この本も彼女の妊娠のいろんなお話を面白おかしく書いてあるのですがその当時はかなり辛かったんだろうなと言うのも文面から感じることが出来ます。結婚もそうですが女性にとっては妊娠も人生の中ではかなりの大きな出来事だと思うのですが読んだ人に不安よりも期待感を持たせてくれるような楽しい内容に出来上がっているので妊娠中で悩んでいる人や、妊娠はまだ先だけど不安がある人は是非読めば為になるって思います。

私としては最近弟のお嫁さんも妊娠7ヶ月だし、今仕事を教えてもらっているこの本を貸してくれたKさんも妊娠していると言うこともありかなり興味深いトピックではあります。自分自身も最近結婚をして、もう30歳も超えているし妊娠を考えるならそろそろ本気に考えないといけない時期なんだけどいまいち実感がなかっただけにいいきっかけにもなりました。女性に生まれたからには赤ちゃんを生まないと価値がないなんて保守的な事は思わないけど自分が少しでも欲しいかもって思ったらそれに向って準備することは必要かもしれないですね。まぁ、いつになるか分からないけど私もいつかはさくらももこさんのような面白い妊娠秘話を書ける日が来ればいいかもなって思います。いつかね。

いつかパラソルの下で

May 15 [Tue], 2007, 20:10
久しぶりの読書日記です。最近は自分に生活リズムも作れて本を読む余裕も出来てきました。今年掲げた目標の冊数は多く及ばなさそうですがじっくり好きな本探しを続けていきたいです。

柏原野々は天然石を売る雑貨屋で働く25歳の独身女性。厳格な父の教育に嫌気がさし、成人を機に家を飛び出した。そんな父も死に49日の法要を迎えようとしていた頃、生前父と関係があったという女性から連絡が入る。世間一般にはごくありふれたエピソードなのかもしれないが、柏原家にとっては驚天動地の一大事。兄と妹にこのことを知らせると、真偽を探るため、兄妹三人で父親の足跡を追うことになってしまうのだが・・・・・・。
-----瑞々しい筆致で綴る、大人のためのハートウォーミング・ストーリー。


【森 絵都】
1968年東京生まれ。91年「リズム」で第31回講談社児童文芸新人賞を受賞しデビュー。同作品は第2回椋鳩十児童文学賞も受賞。「宇宙のみなしご」で、第33回野間児童文芸新人賞、第42回産経児童出版文化賞、ニッポン放送賞を受賞。「アーモンド入りチョコレートのワルツ」で第20回野間児童文芸賞受賞。「カラフル」で第46回産経児童出版文化賞を受賞。同作品は映画化もされた。「永遠の出口」では児童文学の枠を超えた作品に挑戦し、2004年度本屋大賞第4位に。「DIVE!」では第52回小学館児童出版文化賞を受賞。

書店でも雑誌でも話題になっていたこの作品を母が入院した時に病院で読んでもらおうと購入したのですが・・・母も読まないまま半年以上も放置されてままになっていたので引越しを期に読むことにしました。内容は男女間のどろどろもあったりうまくいってない家族の話があったりだったので母に読んでもらわなくてもよかったなと言うのが感想です。

題名からはもっとすがすがしい物語を想像していたのですが内容は思ったよりヘビーでした。しかし前半がどろどろしていただけにラストの爽快さは際立っていました。主人公のように自分の両親に心を開けなくってそのことがトラウマになり自分の事も好きになれないでいたのですが、父の事を知る過程で自分の事を見直す時間も出来て、しかも恋人との関係も修復できて最後は自分の事も理解できるようになります。旅や環境の変化で自分を見直す時間というのはすごく大切なんだなって感じました。自分の事を好きにならない限り誰のことも愛することなんて不可能なんですね。

ゆれる

December 17 [Sun], 2006, 20:17
映画を観てからずっと読みたいと思っていた『ゆれる』ですがやっと読み終えることが出来ました。この小説は映画鑑賞後の読書をお勧めします。より一層登場人物の心理が分かり理解が深まることだと思います。

【内容紹介】

東京でカメラマンとして活躍する弟。実家に残り、家業と父親の世話に明け暮れる兄。対照的な兄弟、だが二人は互いを尊敬していた、あの事件が起こるまでは…。監督デビュー作『蛇イチゴ』で映画賞を総ナメにした俊英・西川美和が4年ぶりに挑んだ完全オリジナル作品を、自らが小説化。

【西川美和】

1974年、広島県生まれ。早稲田大学第一文学部在学中に是枝和裕監督作『ワンダフルライフ』(1999)にスタッフとして参加。2002年に『蛇イチゴ』でオリジナル脚本・監督デビューを果たし、日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞や毎日映画コンクール・脚本賞などを受賞。また、2005年にはオムニバス『female』で短編『女神のかかと』を寄せる。そして2006年度カンヌ映画祭監督週間には、この『ゆれる』が正式出品され海外の映画人から高い評価を浴びる。2006年秋には、オムニバス『ユメ十夜』が公開予定。

 大絶賛の『蛇イチゴ』ですが、まだ観てないので楽しみにしています。映画の『ゆれる』は大変素晴らしい出来上がりで今年観た映画の中でもかなり上位に来る映画の一つです。その西川美和さんがオリジナル作品を小説化したと聞いて、よくある映画のあらすじだけを追ったようなノベライズ本かななんて思いながら手にしたのですが全然違う小説で興味深く読むことが出来ました。
 それぞれの登場人物の視点で小説は書かれています。特に衝撃的だったのは智恵子の章です。年頃の彼女の中での葛藤が書かれており、大人しそうにしていた彼女の行動もすべてが計算だったなんて考えたら少し背筋がぞっとしました。
 最大の焦点はやはりお互い尊敬し合ってるように思っていた兄弟の胸の内の告白です。自分とは全く違う性格であるお互いに尊敬し合い理解しあっているように見えながら実は、お互いに醜い嫉妬が渦巻いているというところは兄弟であってもただの人間同士なんだなって思いました。

 この小説を読むことで更に映画での深みが出ると思うので、映画で感銘を受けた人には是非読んでもらいたい一冊です。

天使の卵

September 07 [Thu], 2006, 19:00
『天使の梯子』を読んでからこの『天使の卵』が先に出版されていることを知りやっと読むことが出来ました。

そのひとの横顔はあまりにも清洌で、凛としたたたずまいに満ちていた。19歳の予備校生の“僕”は、8歳年上の精神科医にひと目惚れ。高校時代のガールフレンド夏姫に後ろめたい気持はあったが、“僕”の心はもう誰にも止められない―。第6回「小説すばる」新人賞受賞作品。みずみずしい感性で描かれた純愛小説として選考委員も絶賛した大型新人のデビュー作。
19歳の画家志望の予備校生、歩太と8歳年上の精神科医、春妃。二人は春もまだ浅いラッシュアワーの電車の中で、その"恋"に出会った。止まらない、もう誰にも止められない、この激しく貫く純愛。



【村上由佳】
東京都出身。立教大学文学部卒業後、会社勤務、塾教師などを経て、執筆活動に入る。93年、19歳の少年の純愛を透明感ある文章で描いた小説「天使の卵」で第6回小説すばる新人賞を受賞。大型新人として注目を集める。NHKの朝の番組「おはよう日本」の中で「村山由佳の旅エッセイ」のレポーターを1年間、95年4月から読売新聞の「マルチ読書NET WOR」の読書委員を1年半つとめる。12年ほど前から千葉県鴨川市在住。自ら畑を耕し、自然派生活を謳歌している。主な著書に「BAD KIDS」「野生の風」「青のフェルマータ」「翼」「海を抱く」「すべての雲は銀の・・・」「約束」「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズ。そして「天使の梯子」。エッセイ集に、「海風通信--カモガワ開拓日記」、「小説家ぶー子 イギリスを行く」「晴れ ときどき猫背」。03年「星々の舟」で第129回直木賞を受賞する。

新しい人に出会ってその瞬間に心がときめく、そして好きになり相手にも好きになって欲しいと願い努力する・・・。久々に恋愛小説の原点のような小説を読んで新鮮な気持ちになりました。人に惹かれるということの神秘、そして現実に恋愛関係になった時の人間の嫉妬や執着心の醜さというような愛について学んだように感じます。一人の人を一生思い愛し続けるという簡単なようなこの愛を貫ける人間が少なくなったこの時代に改めて純愛の素晴らしさを体感しました。どんなに時代が変わったからといっても人を好きになったりする気持ちまでは進化しないで欲しいものです。
この小説ではまた家族愛についても述べられています。純粋で繊細、几帳面、理想が高いうえに汚れた世の中との折り合いがつかずに気がふれてしまった家族。生きて欲しいという気持ちと、もう一生治らないのではという気持ちが錯綜して自分ならどう感じるのかと真剣に考えました。自分の両親もいつ気がふれなくとも痴呆症になったりという可能性を考えると他人事だとは思えませんでした。純粋であるが為にこの世の中に順応できない人間がおかしくなって、鈍感な人間だけがのさぼってる世の中も現代の象徴だといえるのでしょうか?
人生で一番悲しいことは愛する人が居ない人生だと思います。しかし自分の最愛の人が急に居なくなってもそれでも生きていかなくてはなりません。素晴らしい記憶をすぐに思い出に出来てしまう人間は弱そうに見えても強いのかもしれないですね。私は残されるより残す側になりたいけどね。
右の写真の天使の卵ピアスですが、純粋な心を忘れかけている私には似合わないかも。

読み終えてから知ったのですがこの秋に『天使の卵』映画化されりみたいです。

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

May 18 [Thu], 2006, 19:20
会社でKさんにお勧めの本があるということで借りたこの本ですが、読み始めたらすごく面白くって結局自分でも購入してしまいました。文章の表現力が素晴らしくって何度も読み返したくなるような一冊になりました。女性より男性の方がマザコンが多いのもなんだか納得出来ました。母親はすごいですね。

読みやすさ、ユーモア、強烈な感動! 同時代の我らが天才リリー・フランキーが骨身に沁みるように綴る、母と子、父と子、友情。この普遍的な、そして、いま語りづらいことがまっすぐリアルに胸に届く、新たなる「国民的名作」。『en-taxi』連載、著者初の長編小説がついに単行本化。 母親とは?家族とは?普遍的なテーマを熱くリアルに語る著者初の長編小説。

【リリー・フランキー】
1963 年福岡県生まれ。武蔵野美術大学卒業。
文章家、小説化、コラムニスト、絵本作家、イラストレーター、アートディレクター、デザイナー、作詞・作曲家、構成・演出家、ラジオナビゲーター、フォトグラファー……など多彩な顔を持ち、ジャンルの壁を自由に往来しつつ活動。『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』は著者初めての長篇。


この本を読み終えて、多分他の読者も考えたように私も自分の母親について考えました。私達親子関係もこの筆者みたくすごく親密です。仲がいい時もあるし、泣く位喧嘩することもあるしすこし他の家庭より激しい付き合いかもしれないですが・・・
しかし筆者の母親ほど息子を愛することが出来た母親というのは現代では少なくなっていると思います。親子関係が希薄になってきている世の中でより多くの人がこの作品を読んで人間関係について再度考える機会が出来ればいいなって思います。

こんなに読者の興味をそそるような文章を書ける才能豊かなリリー・フランキー氏に嫉妬を感じながらを送りたいです。書く方でもプラスになるように参考にします。

ハチ公の最後の恋人

January 23 [Mon], 2006, 22:48
すごく久々に吉本ばななさんの小説を読みました。この小説は初めて読むのですが、吉本ばなな流で死人の声あり、不思議な現象ありの吉本ワールド満載の小説でした。

霊能者の祖母が遺した予言通りに、インドから来た青年「ハチ」と巡り会った私は、彼の「最後の恋人」になった…。運命に導かれて出会い、別れの予感の中で過ごす二人だけの時間―求め合う魂の邂逅を描く愛の物語。
【吉本ばなな】
 昭和39年(1964)7月、東京生まれで日本大学芸術学部卒。海燕新人文学賞「キッチン」でデビュー、「うたかた/サンクチュアリ」で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。「ムーンライト・シャドウ」で泉鏡花賞、また「TUGUMI−つぐみ−」で第2回山本周五郎賞を受賞。

一番印象に残った行が、『ものかげに身をひそめて身動きひとつせずに獲物を狙っている動物は、がまんして獲物を待っているわけではない、未来の保証のために貯金しているつもりはない。ただひたすらそうしたくてそうしているのだ。』これは人生したいことをしたいタイミングにしないと、生きるためについた嘘のつけを払うのは大変だということなんですが、自分の人生は誰かに言われたことをを最優先にするのではなく自分の思う道を進まないとなって改めて思いました。この作品の主人公も霊能者である祖母の遺言を聞くわけですが、最終的にはそれに従ったのではなくその言葉と直感を信じて自分の生きたい道を選んだから納得のいく結果を得ることが出来たんだと思います。やはり自分の生きる道は自分で選ぶんだし、その過程で運命たるものも付いて来るんだと思います。

こうしたいんだけどお金がなとか周囲が止めとけって言うしなんて言い訳を考えているうちは、その事柄に対して自分に自信がないから突き進まないんでしょうね。本当にしたいことなら周囲が全員反対したって突き進むに決まってるし、それで失敗しても清々しいはずです。それが運命。あたしはそう思います。自分の直感を信じて生きていこうっと。

次はマイケル・クライトンの『恐怖の存在(上・下)』を読み始める予定です。楽しみ〜

シネマ坊主

November 01 [Tue], 2005, 22:23
本日はかずちんに借りた松本人志作の『シネマ坊主』です。

 ハリウッド大作からミニシアター感動作まで、全70本をぶった斬り! 独自のシニカルな視点と毒舌による松本人志初の激辛映画批評集。『日経エンタテインメント!』連載の好評コラムをまとめる。

この本は、日経エンタテインメント!で1999年から連載している映画評コラムの約3年分をまとめたものです。映画評をやってるからといって、誤解してほしくないのは、僕自身は決して映画好きでもなんでもなくて、嫌いなほうだということです。連載のために映画を見てても、しょっちゅうだるいなと思うし、ビデオを借りてきても、もう1時間くらいで消したくなることのほうが多い。たぶんあまり好きじゃないんやろうな、と思います。連載をやってるのも、自分の好みだけで選んでいたらおそらく一生見ないようなタイプの映画を見る機会がつくれると思うからです。映画館で見たものとビデオで見たものが混じってますけど、やっぱり映画館に行くといいですね。ちゃんと覚えてる。やっぱり映画は映画館で見たほうがいいですね。中途半端な映画はすぐに記憶からなくなってしまう、点数が高い映画は自信をもっておすすめしますけど、低いものも見ればそれなりに記憶に残るんじゃないでしょうか。お笑いでもなんでもそうですけど、中途半端なものが一番つまらんということですね。
(本文 あとがきより引用)


日系エンタテイメントで時々彼の評論を読んでいましたが、『こんな見方も出来るんだな。』なんて思っていました。それが本になってるということで読んでみたのですが、彼らしい評論でなかなか楽しかったです。映画好きなら一読の価値はあるかなって思います。第二弾も発売されているみたいなので購入してみようかなって思います。
あたしもこのブログを始めて、映画を見た後の気持ちを伝えるのってすごく難しいなって実感しています。『面白い』や『よかった』などの言葉ではなく感動を伝えるのとか、どうダメだったのかを伝えるときの言葉選びがすごく難しいです。小学生のときの読書感想文を思い出しました。あら筋ばかり書いても面白くないしね。しかし感想を書くようになって、今まで以上に映画をしっかり見るようになったので、これはいい事だと思っています。
P R
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