ローズ・イン・タイドランド
July 12 [Wed], 2006, 19:20
予想通りのハチャメチャなこの映画・・・これぞテリー・ギリアムの世界ですね。R指定映画でしたが、この映画を観てもいい人チェックが必要なんじゃないのかなって思うくらい独創的な世界でした。もちろんあたしは興味津々な世界観なのですごく楽しめたんですが・・・この映画を楽しむとか理解できるとか言ったらキチガイ扱いされそうで少し不安もあるんだけど。
ブラッド・ピットや・ジョニー・デップら多くの俳優たちから熱烈に支持されている映像作家テリー・ギリアムが放つ、ギリアム版「不思議の国のアリス」。ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」をモチーフにしたこの映画は、主人公である少女の幻想的な想像力が印象的だ。 少女の日常は、パパとママの世話をすることから始まる。元ロックスターのパパは、お気に入りのユトランドの地図を前に、クスリで“バケーション”に入るのが日課。昔はきれいだったママはすっかり太ってしまい、いつも娘に足を揉ませては辛くあたる。やがて、そのママは急死し、少女の不思議な冒険が始まる。 少女の奇妙なイマジネーションは、誰もが経験してきた幼少期の記憶へと誘う。そこには、どんな厳しい現実もはねのける子供の力強い生命力がある。この映画は希望の象徴として、いつまでも記憶に残ることだろう。
私は特にギリアム偏愛者ではないんだけど、彼の不思議な世界が幼い頃に妄想した世界にも重なる部分があってすごく共感できます。幼い頃の私は無知ゆえの残酷さやエロスへの興味、妄想の世界の住人との会話・・・主役のローズのような少女だったように思います。ただ幸いにも私には正しい方向に導いてくれる両親が居たのがローズとの最大の違いだと思います。子供は両親を選ぶことは出来ないからな。
映像や音響効果など素晴らしかったのですが、やはり一番すごかったのはローズ役のジョデル・フェルランドちゃんの存在感です。強さと繊細さ、純粋さに妖艶さを持ち備えた不思議な少女を見事に演じていました。ダコダちゃんと比較されたりしているみたいだけど全く勝負にならないくらいにフェルランドちゃんには普通の子役とは違うオーラがありました。すごくセクシーでもはや子役というよりは女優さんって感じがしてドキドキしたんだけど私だけ!?
評価:
7点(10点満点)
悲惨な状況下で大人はドラッグで異空間に飛び、子供はイマジネーションで異空間にトリップする。同じような行為なのに結果は全く違った方向に進んでしまう。ドラックは死を招くが幻想はただ自分自身で自分だけの世界を作り出せる。不幸にも悲惨な両親の元に育ったローズは親のトリップを手伝い、自分は幻想に逃げることによって均衡を保つ。すごく悲惨なはずなのにこの映画では全く悲惨さは無く、むしろ彼女の住んでる世界はきらきら輝いているではないか?これはローズだからなのか全ての子供が持ち合わせている不思議な力なのか分からないけど、不気味なバービーの頭も彼女の頼りがいのある相談相手に変えてしまうところなんて本当に興味深かった。
こんな父親でもローズにとっては最愛のお父さんであって起きなくなった父親に本を読み聞かしたり、父親の膝の上で寝ている姿には子供のけな気さを感じて悲しくなってしまいました。しかも父親があんな姿になってもまだ話しかけ頼っているのには彼女は現実と妄想の世界の境界線を見失ってしまったのかなとも思いました。ここに出てくる大人は全てが社会不適合者で変人ばかりです。こんな世界でも毎日を楽しく過ごしているローズはもはや幻想の世界で生きる道を選択せざるを得なかったのかな?恐怖に空腹それに孤独を乗り切るために。
またこの知的障害のある少年との出会いもすごく興味深かった。むしろギリアムでなければ踏み入ってはいけないような禁断の地に一歩足を踏み入れるんですが、無知って怖いなってつくづく親の立場で思ってしまいました。近頃では小学生で妊娠なんて話もあるっていうから性教育というのは本当に難しいって思います。愛し合う=性交渉なんだろうけどそれを未成年の間はいけないことなんだってどうやって説明したらいいのかなんて私には想像もつかないです。子供を持つって大変だ。
私のブログの題名でもある『アリス・イン・ワンダーランド』に似た題名のこのタイドランドだけど、不毛の地で生き抜くためにアリスのようにイマジネーションを使って自分の人生を楽しんでいるローズは本当に強い少女に成長することでしょう。ラストシーンが印象的で私にはキラキラと輝いた現実の世界でのローズの将来を感じました。このラストは人それぞれ感じ方も違うだろうけど私には理想的なラストでした。シニカルでグロテスクでなのにファンタジーなこの映画、好き嫌いは二分することでしょう。
→ローズ・イン・タイドランド
→ローズ・イン・タイドランド
ブラッド・ピットや・ジョニー・デップら多くの俳優たちから熱烈に支持されている映像作家テリー・ギリアムが放つ、ギリアム版「不思議の国のアリス」。ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」をモチーフにしたこの映画は、主人公である少女の幻想的な想像力が印象的だ。 少女の日常は、パパとママの世話をすることから始まる。元ロックスターのパパは、お気に入りのユトランドの地図を前に、クスリで“バケーション”に入るのが日課。昔はきれいだったママはすっかり太ってしまい、いつも娘に足を揉ませては辛くあたる。やがて、そのママは急死し、少女の不思議な冒険が始まる。 少女の奇妙なイマジネーションは、誰もが経験してきた幼少期の記憶へと誘う。そこには、どんな厳しい現実もはねのける子供の力強い生命力がある。この映画は希望の象徴として、いつまでも記憶に残ることだろう。
私は特にギリアム偏愛者ではないんだけど、彼の不思議な世界が幼い頃に妄想した世界にも重なる部分があってすごく共感できます。幼い頃の私は無知ゆえの残酷さやエロスへの興味、妄想の世界の住人との会話・・・主役のローズのような少女だったように思います。ただ幸いにも私には正しい方向に導いてくれる両親が居たのがローズとの最大の違いだと思います。子供は両親を選ぶことは出来ないからな。映像や音響効果など素晴らしかったのですが、やはり一番すごかったのはローズ役のジョデル・フェルランドちゃんの存在感です。強さと繊細さ、純粋さに妖艶さを持ち備えた不思議な少女を見事に演じていました。ダコダちゃんと比較されたりしているみたいだけど全く勝負にならないくらいにフェルランドちゃんには普通の子役とは違うオーラがありました。すごくセクシーでもはや子役というよりは女優さんって感じがしてドキドキしたんだけど私だけ!?
評価:
7点(10点満点)
悲惨な状況下で大人はドラッグで異空間に飛び、子供はイマジネーションで異空間にトリップする。同じような行為なのに結果は全く違った方向に進んでしまう。ドラックは死を招くが幻想はただ自分自身で自分だけの世界を作り出せる。不幸にも悲惨な両親の元に育ったローズは親のトリップを手伝い、自分は幻想に逃げることによって均衡を保つ。すごく悲惨なはずなのにこの映画では全く悲惨さは無く、むしろ彼女の住んでる世界はきらきら輝いているではないか?これはローズだからなのか全ての子供が持ち合わせている不思議な力なのか分からないけど、不気味なバービーの頭も彼女の頼りがいのある相談相手に変えてしまうところなんて本当に興味深かった。
こんな父親でもローズにとっては最愛のお父さんであって起きなくなった父親に本を読み聞かしたり、父親の膝の上で寝ている姿には子供のけな気さを感じて悲しくなってしまいました。しかも父親があんな姿になってもまだ話しかけ頼っているのには彼女は現実と妄想の世界の境界線を見失ってしまったのかなとも思いました。ここに出てくる大人は全てが社会不適合者で変人ばかりです。こんな世界でも毎日を楽しく過ごしているローズはもはや幻想の世界で生きる道を選択せざるを得なかったのかな?恐怖に空腹それに孤独を乗り切るために。
またこの知的障害のある少年との出会いもすごく興味深かった。むしろギリアムでなければ踏み入ってはいけないような禁断の地に一歩足を踏み入れるんですが、無知って怖いなってつくづく親の立場で思ってしまいました。近頃では小学生で妊娠なんて話もあるっていうから性教育というのは本当に難しいって思います。愛し合う=性交渉なんだろうけどそれを未成年の間はいけないことなんだってどうやって説明したらいいのかなんて私には想像もつかないです。子供を持つって大変だ。私のブログの題名でもある『アリス・イン・ワンダーランド』に似た題名のこのタイドランドだけど、不毛の地で生き抜くためにアリスのようにイマジネーションを使って自分の人生を楽しんでいるローズは本当に強い少女に成長することでしょう。ラストシーンが印象的で私にはキラキラと輝いた現実の世界でのローズの将来を感じました。このラストは人それぞれ感じ方も違うだろうけど私には理想的なラストでした。シニカルでグロテスクでなのにファンタジーなこの映画、好き嫌いは二分することでしょう。
→ローズ・イン・タイドランド
→ローズ・イン・タイドランド
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