ブロークバック・マウンテン

March 21 [Tue], 2006, 13:27
本日1本目は心待ちにしていた『ブロークバック・マウンテン』です。ホモのカウボーイの話だとか・・・はたして私には受け入れられる映画だったのでしょうか・・・?

1963年、ワイオミング州ブロークバック・マウンテン。農場に季節労働者として雇われたイニスとジャックはともに20歳の青年。対照的な性格だったが、キャンプをしながらの羊の放牧管理という過酷な労働の中、いつしか精神的にも肉体的にも強い絆で結ばれていく。やがて山を下りたふたりは、何の約束もないまま別れを迎える。イニスは婚約者のアルマと結婚、一方のジャックは定職に就かずロデオ生活を送っていた……。
2005年度ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した話題作。封建的な時代、保守的な場所で愛を貫くふたりの若者を演じた『ブラザーズ・グリム』のヒース・レジャー、『遠い空の向こうに』のジェイク・ギレンホールの演技は手離しに称賛されよう。これまでの作品から孤独な若者の心の機微を描写するのが得意と見受けるアン・リー監督は、トビー・マグワイア、エリック・バナなど、物憂げな瞳を持った青年がお好きなようだ。『プリティ・プリンセス』シリーズのアン・ハザウェイがイメージを覆す“テキサス娘”を好演していることにも注目しよう。


初めはホモの話なんて気持ち悪いなくらいに思っていたのですが、この映画は同性愛とか気にならないくらいの切ない純愛映画でした。男同士の友情が自然な形で精神的な愛情に変わり、そして肉体的な愛情に・・・。こんなに純粋に人のことを好きになれるなんて素晴らしいことなのに、同姓だと言う事だけで自分の気持ちを封印しなければならない切なさが心に響き思わず涙を流してしまいました。この涙は禁断の愛情に苦しんでいる人たちの苦しみの為にささげます。

ヒースとジェイクですが、もう本当に最高の演技でした。特にヒース役のイニスの自分が同性愛者だと認められない苦しさや葛藤を最高の表現で演じていたと思います。苦手だったジェイクもなんだか見慣れたのか高感度がかなりアップしました。ブロークバックの美しい景色の前だけでは彼らの行為も許されたのでしょう。

評価:10点(10点満点)→もう10点あげるしかないですよ、二人の体当たりの演技に
20年にもわたって密かに愛し合った二人ですが、この映画ではいやらしさというものが全くなく、彼らがまるで同姓でも構わないではないかと思うくらいに普通の恋愛として認めることが出来ました。(特に同性愛を推奨してるとかそういう訳ではないですよ。)
ブロークバックでの羊飼いの仕事では二人がまるで夫婦のように自然と自分の役割分担をしていたのが印象的です。ジャックの真っ直ぐな愛情表現に対してイニスは自分の気持ちを素直に表すことが出来ません。二人が次に会う約束もせずに別れた場面で、イニスは急に路地裏で嗚咽を漏らしながら悲しみにふけります。この場面を見たときに二人の絆がどんなに深く、そしてお互いを必要としているのかを実感しました。そんなに思っていても結ばれてはいけない愛ってどんなに辛いんでしょうか?まだ未熟な私には分からないような気がします。


イニスの妻のアルマは二人の関係に築いてしまいます。女性の私としては彼女の苦しみはよく分かります。同姓に取られるのならまだ勝ち目もあるけれど、男性が相手となるとどうすることも出来ないような気がします。なんだか同性愛のほうが強く賢明な絆で結ばれているような気がするのは私だけでしょうか?その反面壊れやすい一面も兼ね備えてるのは間違いないと思いますが・・・
このヒースとミシェル・ウィリアムズですがこの映画がきっかけで本当の夫婦になっちゃいました。ドーソンの時から応援してるミシェルだけどいい人と巡り合ったよな〜、ちょっと嫉妬しちゃいます。だってヒースはどんどんいい男性になってきてるしねぇ。ナオミ・ワッツとは長年付き合っても結婚まではいかなかったのにやはり結婚ってタイミングなんだなとしみじみ思っちゃいました。離婚しないように頑張って欲しいな。ジャックの妻役のアン・ハサウェイはプリティ・プリンセスのイメージが強かったけど、今回はさっぱりした性格のテキサス女をかっこよく演じてましたね。だけど晩年のかつら?みたいな髪型はどうも不自然で気になったんだけどね。ヌードまで披露していたので少し驚きました。



ラストはハッピーではないのですが、この時代の同性愛者には厳しい現実しか待ってなかったのでしょうね。でもイニスも最後には(少し遅すぎたけど)自分の気持ちに確信を持ちます。これで二人の純愛は永遠のものになることが出来たような気がしたのでまだ救いもあった様には思いますが、ブロックバックの写真と二人の思い出のシャツをクローゼットにしまっているところから、公には出来ない切ない気持ちだったことを証明しているようで切なく涙が出ました。二人の思いはブロックバックの山だけでしか1つになれなかったのも切ないですね。
今となっては海外では同性愛同士の婚姻を認められてる地域もあったりでかなり理解の幅も広がっていますが、でもどうしてこうも同性愛者が増えるんでしょうね。フランスではかっこいい男性を見たらまずホモと思わないとね教示を受けました。かっこいい男性がみんなホモに走っちゃったらますますいい男性探しが難しくなっちゃうぞ!

→ブロークバック・マウンテン
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●ノルウェーまだ〜むさん
コメントありがとです☆

旦那に男と浮気をされてしまったらもう勝ち目はないですよね。
だってそれってもう浮気ではないような気がするから・・・
男同士の抱擁なのに気持ち悪くなかったのも
彼らの演技が素晴らしかったんだろうね。
もう一度観たい映画です。
May 15 [Thu], 2008, 23:45
Aliceさん、こんばんわ☆
DVDでようやく観ました。
男同士は、親友であり恋人であるということからいうと、子育てに煮詰まっていたりする妻には、なんだか勝ち目がないですよね。
でも、男同士の熱いキスを目撃してしまった妻の気持ちは、やはり胸に迫るものがありました。
May 15 [Thu], 2008, 23:27
TB&コメントさせてもらっちゃいますねぇ〜
そうですか!高評価ですねぇ〜、私は最後まで理解できなかったなぁ。
人好きずきなのだとは思いますが、評価が自分と全く違うと、
これまたその方の評価を読むのが楽しかったりしますw

この映画を見てわかることは「人間欲望の赴くまま生活するのは難しい」ってことですかねw
このご時世ならいざ知らず、少し前まではこんな話はタブーだったんだろうなぁ・・・・。
December 30 [Sun], 2007, 19:22
ALICE
>honuさん

誰の立場になっても切ない映画でしたね。
人を愛するって奥が深いなぁ。
改めて実感しました。
May 02 [Tue], 2006, 16:49
こんにちは!
ジャックとイニスに共感も覚えますが、イニスの妻アルマの苦しみも理解できるだけに、観ていて辛かったですね。
人を愛する気持ちは自分でも思うようにならない・・・、切ないです。
April 30 [Sun], 2006, 13:00
ALICE
>富田さま

温かいコメントありがとうございます。
まだブログを始めて一年も経たなくって
どうやって感想を書けば自分の気持ちが伝わるのかなと
まだまだ模索状態です。
フレンドリーだったり論文風だったりするのは
文章に統一感がないからだと思います。
これも思いつきでがんがん書いてるからでしょうね。
もっと時間があればラフ案→下書き→清書って段階を
追って作成したいところなのですが・・・まだまだですね。
またコメントお待ちしています。ありがとうございました。

>mizuyuriさん

コメントありがとうございます。
ミシェル・ウィリアムズは成長しましたね。
それなのに他のメンバーは・・・

>ヤブウチさん

コメントありがとうございました。
そっか、友情は永遠ですよね。
愛情には嫉妬やら汚い部分の方が多いしね。
あたしもそっち側に転向した方がいいのかしら〜?(笑
March 29 [Wed], 2006, 13:58
ALICE
>migさん

日本ではまだホモがメジャーでなくってよかった。
好きになった男性は実は隠れホモだった・・・なんて
こと経験したことがないのでね。
ジェイクはホモに人気があるんだぁ。

>マダムクニコさま

人間が異性を愛するということは強制されたもの・・・
かなり深い言葉ですね。
動物は愛情って感じて子孫繁栄をすてるんですかね?

>trichopteraさん

そうなんですよ。
幸せになってほしいなって思えるカップルですね。
あたしはホモに対する偏見はなかったのですが
更に理解を深めることが出来たかなって感じですね。

>アイマックさん

あたしもヒース好きだったので少しジェラシーです。
なんだかあったかそうな男性ですね。
もう二回目は見たんですかな?

>チュチュ姫さん

こちらこそ有難うございました。

>azuki-mさん

この映画はどの役柄であっても切ないですね。
それぞれ幸せになった人っていない様な気がします。
改めて人を好きになったり、愛し続けたりするって
かなり難しいですね。
愛することにも責任が必要ですね。怖いなぁ。
March 29 [Wed], 2006, 13:14
ALICE
>orangeさん

はい、本当に心にじ〜んとくるいい映画でした。
ホモの話だったなんて忘れてしまうくらいの純愛だったし、
何といっても俳優人がすべて上手でしたね。
これからハリウッド的でないいい映画を選んで
出演していって、もっといい俳優さんになってほしいです。
ブロークバックの静かで美しい景色が映画の悲しさ、
切なさを盛り上げていましたね。

>朱色会さん

初めまして。コメント有難うございました。
あたしもあの場面は周りに人がいるなんて忘れて
泣いてしまいましたよ。本当に切なかったな。
これからも宜しくお願いいたします。

>charlotteさん

こんにちは。
ジェイクはまだダメですかぁ。
ヒースは今回はすごく痩せててかっこよかったですよね。
彼って出る映画によって全く違う色を出してくるから
すごいなって思います。
日本の浅野忠信さんみたいな感じかな?(違うか)

>がちゃさん

コメントありがとです。
ジェイク&ヒースの切ない演技があったからこそ
この映画もこんなに大成功を得たんでしょうね。
他の俳優では考えられないですもの。
これからに本当に期待しちゃいます。
いい映画を選んで出演して欲しいですね。
March 29 [Wed], 2006, 12:47
はじめまして、こんにちは!TBありがとうございました!こちらからもTBさせて頂きました。「なんだか同性愛のほうが強く賢明な絆で結ばれているような気がするのは私だけでしょうか?」これには同感です。私が思うに、彼らの関係は「友情からほんの一歩出てしまった愛情」ではないかと思うのです。よく「彼氏(彼女)の替えはいても、友だちは一生モノ」と言ったりするじゃないですか。友情に愛情が加わってしまえば、怖いものなしというか・・・。それがEnnisとJackの関係だったのではないかな?と思います。それでは、長々と失礼しました〜。
March 24 [Fri], 2006, 16:00
はじめまして。
TBありがとうございました。
私もミシェル・ウィリアムズはジェンの時から知っていたのでなんだか感慨深いものがあります…。
いい女優さんになりましたね。
ヒースもジェイクもみんないい演技をしていてとてもよかったと思います。
よろしくですっ
March 24 [Fri], 2006, 6:01
このホームページを熟読し、なるほど、そういう観方があるのかと感心した。私の駄評には、ゲイ、ホモの難解さに頭をかかえるだけで、評していないが、女性からの視点は違う。この筆者のような緻密でありながら優しい文章を拝読すると、いろいろと頷ける。分析力もあり、論文かな?と思いきや、フレンドリーな文才だ。
私は、偉そうな上、イヤな野郎なので、トラックバックは歓迎するが、目に付いて感心したホームページにしか足跡を残さない。一度読み、感心して、もう一度読んだが、私のように上からものを書くような人間には、頭の下がる思いがする。評論、特にホームページ上では、このような文才の持ち主が好まれる気がする。読む私には嫉妬心も生まれる。
アカデミー作品賞は逃したが、アカデミーは世界一偏見ある賞なので、監督賞を獲得したことで話題が広がったのはよかった。
そして、映画を観たからこそ、このホームページに出会い、質の高い評論を読ませてもらったことに感謝したい。
March 24 [Fri], 2006, 3:32
はじめまして。
拙いブログに、TBをどうもありがとうございました。
こちらからもお返しさせていただきますね。

ミシェル・ウィリアムズの演技には、私もかなりきました。
彼女の気持ちを思うと、ものすごく切ないですよね。
March 24 [Fri], 2006, 2:08
TB サンクスでした。
March 24 [Fri], 2006, 0:10
こんばんは!
TBありがとうございました。

ミシェルの演技、よかったです!
私はヒース派なので、ミシェルに嫉妬を覚えますが^^
この映画はあとあと響いてきますね。
また今週観にいってきます。ではでは〜
March 23 [Thu], 2006, 21:49
TBありがとうございます。

>ヒースとミシェル・ウィリアムズですがこの映画がきっかけで本当の夫婦になっちゃいました

え〜そうなんですか? 幸せになってほしいものです。

自然と偏見がとれていくよな映画ってはじめてでした。すばらしいです。
March 23 [Thu], 2006, 16:31
>なんだか同性愛のほうが強く賢明な絆で結ばれているような気がするのは私だけでしょうか?

私も同じ意見です。
人間本来の欲望ですから・・・。
他の動物と違って、人間の異性愛は強制されたもの、と私は捉えています。
TBにI感謝!
March 23 [Thu], 2006, 16:27
ALICEちゃん。
すごい〜   満点!

ホント、いい男が皆ホモだったら、勿体無いよ〜。
ジェイクギレンは何か、実際ゲイの人たちにも人気あるみたいね。

あの濃ーいカンジとうつろな目になるのがセクシーなのかなぁ。。。
ワタシはちなみにどちらもタイプではないよ (笑

March 23 [Thu], 2006, 15:06
がちゃ
こんにちわ。TBありがとうございます♪
ヒース・レジャーとミシェル・ウィリアムズってゴールインしたんですか〜。
映画とは違うハッピーになれてよかったですね。
ジェイク・ギレンホールは、わたしも、これまでそんなに好きではありませんでしたが、たくましくなりましたね〜。ふたりともこれから映画界で活躍されていくことでしょうね。ま、楽しみな俳優さんが増えました。
March 23 [Thu], 2006, 14:52
こんにちは。
満点ですねっ!つぼにはまったようですねえ〜
かなり美しいピュアな恋愛描写になっていた事もあって、
ただ単に同性愛者同士…という感じでなかったのが評価が高い事のひとつだと思います。
ヒースがすごくよかったですね〜
私、ジェイクはまだまだ慣れませんよ…苦笑


March 23 [Thu], 2006, 14:16
はじめましてALICEさん

本サイトへの訪問有難うございます。

2人の演技もすばらしかったのですが、その他の共演者のかたの演技もヨカッタ。ワタシの涙腺が決壊したのは、ラストで父親が友人を訪ねてきた息子を許してともらうことにしたといった下りですね。

こちらもよろしければご覧ください
March 23 [Thu], 2006, 13:26
こんばんわ☆
TBありがとうございました。
これほど人間の純粋な思いを謳った切ない物語も無いですよね。
イニスがジャックの部屋を訪れるシーンは、あまりにも悲しい・・・気付いてやれなかった悲しみに満ちていました。
ラストシーンの美しさに感嘆しつつ、映画が終わってエンドロールが流れてる頃には、何か打ちのめされてしまいました。
最初は、ストレートの男性がゲイセクシュアルになるという内容を踏まえてかなり、構えて観てたのですが・・・
観終わった後は、心に響くジーンをしたものでいっぱいになりましたよ〜♪
イニスの妻役ミッシェル・ウィリアムズの悲しみも底が深いからこそ、スクリーンに伝わってきましたね。
同時に主役の二人、まだ若手と言われる俳優なのに、あまりにも堂々とした演技。恐れ入りました♪ホント良かったです。
March 23 [Thu], 2006, 12:54
P R
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