やらかします

October 08 [Tue], 2013, 19:49

今日は待ちに待ったまるおさんが帰ってくる日です。

いけさんが駅まで迎えに行くその足で、最近近くにできた、美味しいと評判のイタリアンのお店に食べにいくことになりました。
久々のデート。いつもより少しおめかししたいけさんは、駅前の広場にひとり、佇んでいます。

というのも約束の時間が来てもまるおさんの姿がなかなか見えないからです。
同じように待ち合わせをしている周りの人たちが、それぞれのパートナーとその場を離れていくのを横目に待ちぼうけ。
いけさんが広場に着いてから少し後にやって来た男のひとも、結構な時間携帯とにらめっこしていましたが、つい先ほど、待ち人らしき女のひとと連れ立って駅へ向かっていきました。

まるおさんからの連絡といえば「あとひと駅で着く」というメールが一時間ほど前に入ったきり。駅から出てくる人たちの様子を見ていても普段通りで、何か事故があったというわけでもなさそうです。
そうなると、こんなに到着が遅い理由は…?予想はつく、というより確信をもって、ため息。


「店の予約、遅めにしといてよかった…。つーかこんな日くらい寄り道しねぇで来いっての、今日という今日は絶対ー―…」


腕の時計に視線を落としてたとき、ぱたぱたと走る音ともはや懐かしい、自分の名前を呼ぶ声が耳に届きました。
顔をあげると息を弾ませ駆け寄ってくるいとしい笑顔。周りの空気がキラキラと輝いてみえるのは気のせいでしょうか。


「絶対、ぜった…い…反則だろくそぅ」
「?」


そして爆誕祝いにつながるとかいって
すてきなものに手足をつけて台無しにするコーナーですごめんなさい(^p^)


******

「…おつかれ」
「えへ、へ、はぁ、ひさしぶり…お待たせ!」

「またえらく遅かったな」
「うん…ロッカーに荷物預けてからこっち向かってたんだけど、
ちょっと5人くらいに連続で道聞かれて、
駅出ようとしたところでぶつかったサラリーマンに「お詫びにお茶でも」ってさそわれて断ったとこに重そうな荷物もったおばあちゃんがいたから駅の階段一緒に上って改札まで運ぶの手伝ってあげてそしたら今度は構内に迷子ちゃんがいて駅の案内窓口までつれてって親御さんの呼び出ししてもらって待ってる間に大学生くらいの男の子グループに声かけられたけど急いでるんでって断ってよし今度こそと駅を出ようとしたらコイケメンのファンだっていう女子高生にサインと写真ねだられてそれで」


「ど、どんだけだよ…」
「そんな引かないでよー。…今日、いい天気でよかった!あついくらいだね」


「そりゃそんだけ厚着してはしったら暑いだろ」
「夜、ちょっと冷えるって聞いたか、ら…?」


「ほら、はやくいくぞ。昼飯あんま食ってねーから俺腹ぺこなんだよ」
「んー、…あっ」


「なに、」
「何か雰囲気違うと思ったら、髪、染めたの?」

「今更!…や、染めたって言うか戻したんだよ、こっちが地毛。おまえがいねー間収入減って染める金もったいなかったから」
「ふぅーん」

「……。変、か?」
「ううん、そんなこと無いよ!」



「すごくかわいーとおもう」






夢は己の願望をあらわすといいますが。いけちゃん?
「違う違う俺はまるおにかわいいって言われたいなんて思ってないドキッとしたのはまるおの笑顔にやられたからであって断じてそんなこと思ってないむしろ可愛いのはあいつであって全然全く…っくしゃんっ!」

あーほら、だからいいかげんキャミいちで寝るのはさむいってー。もう10月だよー。
「10月だよー、じゃねえよ!ぱこときっしゃんはどこほっつき歩いてやがる…!」

まぁまぁ!ふたりが来れない間、ちょこちょこかまいに来てあげるから。 「おまえ…差し入れとか言っていっつも失敗した料理もってくるじゃねーか。こないだのとうふハンバーグ?とか目も当てられない物体になってたし」

私料理運ないからなーしゃーねーわなー。
「料理運!?なにそれ初耳!運に頼らず腕を磨けよ!!」


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