源氏物語図屏風 土佐光吉

2012年04月09日(月) 21時48分

源氏物語図屏風 胡蝶 伝土佐光吉 バークコレクション

源氏物語図屏風 土佐光吉 オークションハウス Erik Thomsen
懐かしいバークコレクション。「胡蝶」では龍頭鷁首の船を浮かべ船楽を興じた。六条院の艶麗な風情を象徴しているかのようだ。鳥と蝶の装束の女童を従える紫の上。

雅楽や童舞が行われる饗宴には、龍頭には唐楽、鷁首には高麗楽が乗船する。ここでは鷁首には女房たちが乗船。龍首の前の中宮の庭には童舞は、鳥の装束の童は銀の花瓶に活けた桜を持ち、蝶の装束の童は金の花瓶に活けた山吹を手に踊る。

「紫式部日記絵巻」にも藤原道長の饗宴で龍頭鷁首の船を浮かべた場面がある。

二作目はオークションハウス Erik Thomsen で出品されている光吉の「源氏物語図屏風」に描かれている場面の巻名は、第14帖の澪標、15帖蓬生、20帖朝顔(槿)、51帖浮船の4シーン。

メトロポリタン美術館所蔵の光吉の「源氏物語図屏風 行幸・浮船図」も見事だ。


源氏物語図屏風 若紫 部分 伝土佐光吉
第5帖「若紫」で、病から回復した源氏と公達が桜の散る山中での小宴の場面。僧都は源氏に琴を前に一曲所望しているところ。

病とはいまでいうマラリア。「若紫」の冒頭は、源氏が北山に療養にいくところ。このときに不義の子を産ませた藤壺の姪にあたる「紫の上」を垣間見る。

この10歳に満たない「紫の上」を、理想の女性として養育する18歳の源氏。マルキ・ド・サドの「悲惨物語」、谷崎潤一郎の「痴人の愛」と同じく、「少女の時代から理想の女性として養育する」という男のエゴかも。

この場面もよく描かれているが、伝土佐光吉のこの作品が一番気に入っている。
  • URL:https://yaplog.jp/alei/archive/81
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