日本画のようなルーベンス

2011年02月19日(土) 0時06分

ルドルフ1世のハプスブルグ家への献身 プラド美術館ルーベンス&ヤン・ウィルデンス
ルーベンスが浮世絵を手にしたのはアントワープの時代らしい。だが、僕のもつ美術書などには日本、浮世絵などの接点を強調しているものはない。

ところがプラド美術館所蔵のこの作品をみると、日本を歩く西洋人を描いたような雰囲気がある。もっともなのは、この作品はルーベンスと風景画が得意のヤン・ウィルデンス(Jan Wildens)との共同制作だからだろう。


どうやら馬に乗りなれていない様子。ルドルフ1世とその従者レガロ・デ・キーブルグは狩猟の途中に出会った司祭に馬を譲った。信仰深いルドルフ1世の美談である。


アルプスの痩せた土地の領主ルドルフ1世。脅威を感じさせない田舎伯爵は、55歳にしてローマ皇帝ルドルフ1世となった。選帝侯たちの思惑は老いた貧弱な豪族であればこそであり、従わせるにふさわしい人物像だった。


だが、ルドルフ1世は野心家だった。マルヒフェルトでオットカル二世を敗死させ、ボヘミア、オーストリアを自領にする。このあと650年続くハプスブルグ家の王朝維持の基礎をつくった男である。

この作品で描かれている司祭は、死を看取りに聖体を拝領するための途中、川をわたることができずにいたところルドルフ1世から譲られた馬に乗っているところだ。

大切な1枚の作品部分の掲載を忘れていた。左はしっこにいる二匹の子犬。ルーベンスは犬が好きで自分でも飼っていたそうだ。ビーグル犬?スヌーピーか。


あれあれ、木にマーキングしてるところなのだ。この行為をわざわざ描くとは。なんかもっと意味深い作品なんだろうか。そういえば犬は「十字架昇架」にも描かれている。
  • URL:https://yaplog.jp/alei/archive/69
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