It was... 

2018年11月02日(金) 1時19分
それは君だった

思い出と呼べるものがあるとしたら
あの頃の私は
すべて君だったと思う

そんな風に考えたことはなかった
どんな時も過ぎ去ってしまうだけで
君も君でない誰かも
きっと残らないのだろうと考えていた

私の中も外もすべて
吸い込んだ空気から吐き出したため息まで
それは君だった

信じられないくらいだ
時間が誰かのために流れているとしたら
君の幸せのためであって欲しい
朝と夜の繰り返しが終わることがないのも
君と君の世界のためであって欲しい

それは君だった

powerless. 

2018年06月27日(水) 23時07分
馬鹿らしい本当馬鹿みたい

こんな僕にもう未来はないね

あれがしたいこれが欲しい
それは嫌これもいらない

取捨選択の先に閉ざされた道が見えたよ

馬鹿らしい本当馬鹿なんだよ

こんな僕にもう未来はないね

明日は眠るし昨日も忘れる
そうしたっていつかはこない

日々怠惰の先に途切れたレールが見えたよ

音楽を聴いている何か忘れながら
呼吸は止まらない時間削りながら

Yeah!!
It's too late to die.

皺。 

2018年06月08日(金) 2時05分
いつの間にか君と出会った街の一部になったんだ
お店の窓ガラスの向こうに君に似た人を見かけた時
胸の底を叩かれたような気持ちになったよ

許されつづけている僕はいつか終わりを迎えられるだろうか
昔の話ばかりが喉の奥にこみ上げて明日のことすら語れずにいる
何もかもを忘れることは出来なくて何度だって思い出している
ダメなままこんなにも月日は過ぎてしまった

夏の日差しが眩しい
ヘラヘラと笑いながら生きている僕はいつまで許されつづけるのだろう
もしかしてすでに
許されてなどいなくてとうに終わりは過ぎ去ってしまったのだろうか

余韻だけがダラダラと続く映画のようだ
こんな時間が早く終わればいいのに
君が笑った時に出来る愛しい皺を思い出したよ

見えない時間。 

2018年02月28日(水) 19時58分
来るはずのない未来で待ち合わせ
もう一度出会えたらいいのに

何回も言い聞かせたさようなら

減っていく「初めまして」の回数
あなたにはもう二度と言えなくなってしまった

いつか何もかもを許せるようになって
笑いながらお酒を注げたら幸せの日々を語っておくれよ

10年経っても20年経っても変わらずにいられるだろうか

当たり前だと思っていたものをすべて
笑いながらお酒でも飲んで奇跡みたいだと語り合おうよ

好きや嫌いだなんて簡単な言葉でくくるには
もったいないほどの色が犇いていた
あなたの笑顔も言葉も温度も匂いも全部

過去の愚かさを若さのせいにしたって今更
だからもう
来るはずのない未来で待っているよ

トリガーハッピーウェディング。 

2018年01月11日(木) 18時09分
真っ白な教会で式を挙げるんだってね
君は素敵だからとてもドレスが似合うだろう決まってる
晴れ渡る空に小鳥たちも君を祝福するだろう

さよならさよなら
何回言っても全く伝わった気のしないさよなら
だってあんたは聞いちゃいないしだってそもそも始まっちゃいない
マシンガンの音にかき消されてた

ヴェールを上げた時の君の顔が見たくて
招待状にキスマークをつけた

さよならさよなら
何回言っても全く終わった気のしないさよなら
だってあんたは見ちゃいないしだって誰しもそんなの見飽きてる
マズルフラッシュが眩しすぎたんだ

真っ白いネクタイを締めて仕返しに行くから
招待状にキスマークをつけた

バージンロードをチョッパーで走ってブーケでもガーターでもトスしてくれよ
僕は犬のように受け止めてみせる
ライスシャワーに散弾銃をばら撒いてハネムーンは天国にでも行っておいでよ
僕は神のように叩き落してみせる

惨めな犬を笑っていなよ
祝福してみせるさ
手榴弾のクラッカーを抱えて

Hotel. 

2018年01月11日(木) 17時46分
粘ついた空気をかき回しても
出口の見えない夢の中をのたうち回っている
君の声が響いてた

壁に打ち付けて血を流しても
答えの変わらない夢の続き這いずり回ってる
君の口を塞いでた

悪いのは全部僕で罪と罰も全部受けましょうか
なんてドストエフスキーの失笑を買う

シーツにくるまった君が僕の神で
懺悔はガラス張りのシャワールームの中

8杯目のショットが膝にきて
加速していく思考に追いつかない現実

ざらついた舌に噛み付いても
埒のあかない夢の終わりは遠のいていく
君の事を忘れたくて

悪いのは全部僕でいいから全部ちょうだいよ
なんてドストエフスキーが笑いもしない

シーツにくるまった君が僕の神で
信仰はティッシュに吐き出してくずかごの中

シーツにくるまった君が僕の神で 神様で

世界の終わり。 

2018年01月11日(木) 17時27分
やる気ない朝を何度くり返したら世界は終わるだろう
眠っているのか起きているのかもわからない夜を越えて
一歩も動けないここで
手に入らなかった未来ばかり夢見ている

君の笑顔が大好きだったんだ

いつか終わるだろうと思っていたこの毎日
でもそれは今じゃないと信じてた
あの真っ赤な朝焼けの後でも全てが息を殺したような真夜中でもなかった
何のきっかけも無い何の輝きも何の陰りもない
ありふれた呼吸の途中で瞬きよりも速く世界は終わった

最期には
君にさよならを言おう愛してると言おう
照れくさくても少し大きめの花束とともに
そんな一瞬は訪れなかった

バッドエンドですらない
5秒後にまた始まるように世界は終わった

久しぶりにいれたコーヒーは苦すぎて
君は飲めないかも知れない
砂糖いくつかとミルクを入れてくれる誰かと幸せになっていることだろう
あんまりに惨めで祝えないけれど
僕はひとりでコーヒーを飲み干して5秒後の世界を生きていくよ

忘却。 

2017年10月26日(木) 0時33分
それは君だった
それは君だったの

僕の中には何もなく 僕の外にも何もないと
そう信じていた
ずっと見つけられずにいたんだ

声に匂いにぬくもりに懐かしさがこみ上げた
それなのにわからないでいる

君の輪郭はほどけ 薄い影を風がさらう

君は誰だろうか

左胸に開いた小さい虚を
埋めておくれよ
きっと君の形をしている
この大気によく似た君の形をしている

肺を満たすように
血潮がまためぐるように

それが君だったんだ

lover. 

2017年03月02日(木) 10時38分
自慰の処理をしたティッシュ
屑篭の中3日目
そんな恋愛脳
恋人が出来ると堕落する
ずっと追いかけていられたら
変わり続けられるのに

たまに少し立ち止まって
たまに身体を重ねて
甘ったるい空気を吸い込ませて
そうしたらまた変わり続けるから

white line. 

2016年07月30日(土) 1時00分
誰も救わなかったよ結局、そうなんだ

強張る無垢な冷たさに
仄暗く汚れた刹那の体温を押し付けて、手を払った

弱く儚い空洞に
青白く重い夜明けの孤独を詰め込んで、背を押した

揺れた、ひび割れた、壊れた、死んだ、崩れた、あの人たち

数えても数えても減ることのない過去
優しさなどではない、汚れ腐った醜い欲だあんなもの

何度も、何度も、何度もくり返したくせに
手のひらの上砂が波にさらわれる
私が手に刻んだ皺は浅く少なく、少しの砂も残らない

当たり前の明日よ、約束のない明日よ
私の声は聞こえるか、膝をつき座り込んだ砂浜の白く波の穿つ様
私の声は聞こえたか、時は過ぎ塞ぎ込んだ記憶の響く音の揺れる様
救うことなど出来ない手のひらの
その白さ、その柔らかさ、そのあたたかさ
なぜ
私に触れさせたのか
こんなにもこんなにもつらく悲しい明日を、知っていたならば

波に溶けた砂たちが私を知らなければ
光も傷も、熱も優しさも、知らずに終えられたのに

陽射しは私を見つけられずに、白く乾き崩れた
何度あなたを好きだと言ったら、信じられただろう
何度あなたを愛してると言ったら、信じられただろう
ああ、知っているの、そんなことではないことを
空白と空洞と浅はかさに
波音は響いて
手のひらの白く輝く砂は洗い流されて
知っているよ
知っているよ

知って、いるよ
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