得体の知れぬ者

June 10 [Sun], 2018, 20:39
近頃はあまり見ることもなかったが、
久々に見た悪夢。



実家の廊下のほうから
窓ガラスを叩く音がしている。

コンコンなんて可愛い音ではない、
柱と窓に響くバシーンドシーンという音。


怖々、音の出処を見ると
鬼のような筋肉のついた肩から先が3本、奇妙にくっついている。
そんな物体が宙に浮かんで握り拳を振り上げ、家を叩いている。
中に入ろうとしていた。

頭に響くような音で、
私はたまらず目を瞑る。


そして、いつものようにその物体に意識を集中させ、力を送り込んでいく。

フッと力の消える瞬間がある。

何か、恨み言のような
何語かも分からず、
聞き取れないつぶやきが聞こえる中、
目を覚ます。


正直、今までの祓えた時のような
パァンと力の弾ける感じではなく
これで大丈夫か不安だったが
次の日の夢が、実家でお祝いのような
大きくて分厚いステーキの夢だったので
多分、大丈夫なんだと思う。

気配、風の流れ?

March 14 [Wed], 2018, 22:29
仕事では、薄暗い倉庫で作業をすることがあった。
作業スペースの奥には喫煙室があったが、
その日は営業担当の人がほぼ出払って事務所に人は少なく、そこを通る人も少ない。
喫煙室の前には非常階段に通じる扉があるが、使う人はほぼおらず、滅多に開く事は無い。
一人で座って作業をしていると、単純作業にうとうとしてくるが、
誰が来るかも分からないので必死に意識を保つ。

その時、私が作業する後ろを、喫煙室側から部屋の方向へ、人が通る気配があった。
『誰かな?』
と思い、お疲れ様ですと声をかけようと後ろを振り返るが、誰もいない。
喫煙室に誰も入っていなかったはずだし、扉が開いた音もしなかった。

多分、また祓った。

March 02 [Fri], 2018, 18:06
私の母は基本的に 眠りが 深く、1度眠ると朝まで起きない。いびきもかかないし、とてもよく眠る。それなのに声をかけるとすぐに起きてくるのはどういう仕組みなのかと不思議に思っていた。
そんな母がある晩、すごい唸り声を上げてうなされていることに気付く。父に聞くと、ここ最近しょっちゅうだという。しかも、うなされている時は声をかけても気付かず、どうしようもないらしい。
なんとなく、廊下に居たあれかな、と思うが、私は霊媒師ではないので特に何も出来ず、日々を過ごしていた。

その日は仕事から帰る途中に寒気があり、気持ち悪くて頭が痛いという、風邪のような症状が出ていた。同時に、倒れてしまいたいような怠さがあり、帰るまでに何度となく倒れかけた。
でもなんとか家に着くと、そんなことも忘れ、いつも通りにご飯とお風呂を済ませ、ベッドに入る。

眠りに入る直前に映像が浮かぶ。
ベッドの下から手が出て来て、ズズッと身体を引きずる音がする。外に何かが出て来ようとしているが、私は無視して通り過ぎる。
さっき、私がベッドに入る場面の別角度の映像だった。
それを見て、何も起きなければいいなと思いつつ眠りに落ちていく。

だが、それは私を放っておいてはくれなかった。
明け方、ズズズッという不快な音とともに、元は女性だったらしき者がベッドの下から這い出てくる映像を見る。貞子のような様子で髪を振り乱し、顔は塗り潰されたように暗く、よく見えない。
足の先の方から、冷たい何かが同化してきて、ふくらはぎ、膝、太腿と、徐々に身体の上へ上へと這い登ってくる。恐らく、とり憑き、侵食されるという感覚。暑い時期だったが、震えが止まらない。
たまらず、ぎゅっと目をつぶり、力を込める。込めた力がどんどん高まるが、足元の侵食は止まらない。
「ア゛ア゛ア゛ア...」
無意識に口から音が漏れる。最早言葉にはなっていない。
『もうダメだ!』
そう思った瞬間に何かが弾け、それまでの圧力が消える。
私の足にとり憑いていた者が浄化されたのか、普通の女性の姿が見える。
私以外の、男性の「良かったね」という言葉と、消えていく女性。
その後、母の唸りは聞いていない。

何かを連れ帰った

February 23 [Fri], 2018, 18:01
パワースポットと呼ばれる場所には時々行くが、宮崎の高千穂峡は場所自体が濃密な気配に満ちていて、そこが特別な場所だというのがとても分かりやすいところだった。写真で有名な滝の場所だけでなく、周りの森も含めて。
目的の場所に行くために近道らしき山道を歩いたのだが、少し日が陰ってくる時間で、何処までも広がる森は静か、鳥のさえずりも聞こえない中、何段もの階段を上る道は、何処か別の世界につながっているような心地がした。

後で写真を見て分かったのだが、私も周りの人も、高千穂峡にいる間は眼の焦点が合い辛く、変に何処かを見ているようであった。神憑りというのはこの状態なんだろうな、といった様子だ。
相変わらず何か見ることもなく、なのにいろんな気配を感じながら観光を楽しんだ。

旅行を終えて帰ってきたある日、ふいに、何かを連れ帰ったことに気付いた。
何があったわけではない。
ただ何か、大きいというか、強い何かが付いている、という気がした。
何かは分からないので、怖いものじゃなければいい、行ったのはパワースポットだったから良いもののはず!と自分に言い聞かせた。

すると突然、
「出て行った方が良い?」
という声が脳内で聞こえた。
私は意識レベルで驚き、返事をする前に
私の無意識が
「いや、居てください!」
と、脳内で返事をしていた。
何やら満足気な気配を出したそれは、呆然とする私の意識をそのままに、何も言わなくなった。
何かを連れ帰った、と確信するに至る出来事だった。

実家でも

February 16 [Fri], 2018, 12:09
一人暮らしをやめて実家へ帰って来ても、様々なことに遭遇した。

夏の明け方、暑さに眠れず、かといって起きる気もなくうとうとしていると、門の閂を外すカシャンという音がした。何かが敷地に入って来る気配。
時計を見ると、午前3時。
新聞配達には早いし、父親が散歩するにしても早すぎる時間だ。
朝になって父に聞いても、その日は朝までぐっすり眠っていたという。

私には姉がおり、娘達と共に時々実家へ帰って来る。
あまり姪っ子と会えない私だが、血がつながっているからか懐いてくれるまで時間もかからず、その日も廊下で一緒に遊ぼうと声をかけられた。
姪っ子達はピンポンに凝っているらしく、私にラケットとボールをぐいぐい押し付けながら引っ張って行く。廊下にネットを張って、後ろのラインは無いが即席のコートにしてあった。

そこに、違和感があった。
何が見える訳ではないが、明らかにそこに何かいるのだ。
濃密な気配があって、そこだけ気圧が違う。何かの視線を感じてならない。
姪っ子達は特に何も感じないらしく、そのままゲームを始める。
私は何か悪夢の中にいるような、水中を漂うような感覚を覚えながらゲームをした。
途中、あまりに気になって廊下と玄関を隔てるドアを閉めてみたが、何も変わらない。
何も起こらないことを願いながら、警戒しながら遊んでいたが、姪っ子達がゲームに飽きて終える頃には、濃密な気配は消えていた。

自転車の暴走

February 09 [Fri], 2018, 12:07
大学時代の私と自転車の相性は悪い。
結局4年間で8台の自転車に乗ったのだと思う。
ほとんどが撤去されたか盗られたか、気付けば自転車が停めていた場所に無いのだ。
無くなっても、郊外にある撤去自転車の保管場所まで行くことや探すことが面倒で、中古の自転車ばかり乗っていた。
友達にもらった自転車が1日乗っただけで盗られたのは、本当に腹立たしいやら友達に申し訳ないやらだった。

その中で、不可解な壊れ方をした自転車が1台あった。
いつものようにまったり自転車に乗り、午後からのサークル活動に参加するため学校に向かっていた。
いつも通る踏み切りに差しかかると、いきなりペダルが勢いよく回り始めた。自転車が急に前へと進む。
とっさに自転車から飛び降りた私は、そのまま無人で走る自転車を見送った。それはしばらく直進して遮断機の根元部分にぶつかり、勝手に壊れてしまったのだ。

かなりの勢いでぶつかったためボディは凹み、ペダルを漕げず、学校に向かえなくなった。幸い、自転車屋がそこから5分ほどの場所にあったために持ち込んだが、あまりに酷い壊れ方のため、修理は無理とのことだった。
とっさに飛び降りなければ自分がどうなっていたか。考えるだけで背筋に寒気が走った。

目が合った・・・

February 02 [Fri], 2018, 12:05
見たとも言えないものもある。

大学は県外へ出たため、休みには実家へ帰っていた。
新幹線でも電車でも帰ったが、窓際の席で車窓からの風景を眺めながら音楽を聴いたり、本を読んだり、うたた寝するのが好きだった。

その日も、見るとはなしに窓の外を眺め、音楽を聴いていた。
新幹線は田んぼや畑がある山間の地域を走っており、日は高いが人もおらず、特に目を引くものも一向に現れなかった。

そこに、親子の姿が見える。
女性が赤ん坊らしき者を背負い、新幹線から800mほどの距離の、田んぼと林の間の道をこちらに向かって歩いて来ている。
他に見る物もないので、私はそれをじっと見つめる。
女性が新幹線を見る。窓の外を見ている私と目が合う。
目が合うと言って良いのだろうか、それは定かでない。
何故ならその女性、顔のパーツが無かったからだ。

1秒か2秒の間、私は目を凝らして顔を見るが、そこには人にあるべき凹凸が一切無い。
私の目は悪い訳ではない、当時は両目1.5あり、裸眼で問題なく生活できた。
それでも何も見えないのだ。
なのに、なぜか目が合っている、という感覚があった。

そのうち新幹線はトンネルに入り、視界が暗くなった。
まるで強制的に幕が下ろされたように。

私が原因か、それとも・・・

January 26 [Fri], 2018, 10:43
ある日、部屋で当時の彼と電話していると、テレビの音がうるさくて私の声が聞こえないと言う。
私はテレビを付けていない。
携帯電話の電波もしっかり入っている。

また別の日、彼の部屋で1人、帰りを待っていた。開くドア、帰って来る彼。音に気付かなかった私は、そのまま何も言わずくつろいでいた。
部屋まで来て「あれ、今お帰りって言った?」と、彼。
玄関に入った時に女の人の声で、お帰りと言われたらしい。
「他の部屋の声が聞こえたんだよ」と彼には言ったが、それまで周りの部屋の音が気になったことは、なかった。

彼の部屋にいると、テレビの電源がいきなり付いて起動音が鳴る。
目覚ましの設定でもしているのかと思ったが、そうではないらしい。いきなり電源が付くのはよくあることだと言われた。

これらがあって平気な顔をしている辺り、彼も相当、恐怖の感覚が鈍っていたと言える。

真夜中の訪問者

January 19 [Fri], 2018, 10:42
夏のある日の明け方、部屋で寝ていると何かが玄関を開ける気配があった。
扉の音や足音は何も無い、でも玄関を開けた時と同じ空気の流れがあった。

それはゆっくり部屋の中へと向かい、枕元に立つ。
私は起きているが目を開けることができず、恐ろしくて南無阿弥陀仏を唱える。
それでも去ってくれないので、いち女子大生の自分には貴方に何も出来ないから立ち去って欲しい、と心から願う。と、同時に自分がいわゆる女子大生という存在だと気付いてほくそ笑む。
そこまで考えたことが伝わったのか、枕元の存在はフッと笑いの気配を残して消えていった。
状況にドキドキしていたので早く去って欲しかったが、笑ってくれるだなんて、目を開けても意外と怖い存在ではなかったのかもしれない。
シュレディンガーの猫、想像は自由。

夜中の足音

January 12 [Fri], 2018, 10:36
当時、私の住むマンションには高さの違う2つの棟があり、私の部屋は小さい棟の最上階にあった。
ある夜、目が覚めると屋上からバタバタと複数人の足音がする。
学生ばかりのマンションなので、大学生が屋上ではしゃいで走り回ってるんだろう、と特に気にも留めなかった。夜中なのに元気だな、くらいのものだ。
それから数日経って、また屋上から足音が聞こえる。やっぱり複数人でバタバタ走り回っている。そういうことが何回かあった。

後で気付いたが、それだけ複数人が走り回っていれば、足音と同じか大きいくらいの笑い声や話し声が聞こえてきそうなものだ。
だが、足音がする時に声は聞こえなかった。ただ、足音のみが延々と続いていた。

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