山田あかねの一喜一憂日記

2004年11月
(記事数:7)

負け犬の未来。

2004年11月28日(日) 05:24
今日は、日本テレビのワイドショー「情報ツウ」の取材だった。
いつもなら、取材といえば、私が撮影にでかけることを言うけれど、今日は、私が取材される側でした。

かつて、ペット番組に長く出演していたし、映画のシナリオの賞などでもインタビューを
受けたことがあるので、テレビ取材は初めてではない。
けれども、今日の取材は、なんといっても、私の初めての本「ベイビーシャワー」の取材なので、感慨ひとしおであった。

放送は、来週の月曜日。11月29日朝8時から始まる。「ベイビーシャワー」が取り上げられるのは、10時頃らしい。
昨日まで高熱にうなされていたため、本日はとても忙しかった。
半分、犬小屋化した部屋を人並みに掃除し、2日ほど、お風呂に入っていなかったので、
自分も清掃し、メイクなどをしていたら、スタッフが到着してしまった。
考えてみると、まる一日なにも食していず、ふらふらしているのは、熱のせいばかりではないことに気づいた。そこで、近くにあったチョコレートをばくばく食べて、血糖値をなんとか上げて乗り切った。

テーマは、『負け犬小説」
私が「ベイビーシャワー」を書いている頃には、「負け犬」というカテゴリーはまだ、成立していず、だから、自分の小説がそのようなカテゴリーに入るとは思っていなかった。
しかしながら、仕事を持ち、30代後半になっても結婚していず、子供もいないとなれば、条件としては、私の小説の主人公ふたりは、立派な負け犬(言語矛盾を起こす言葉だが)なのだった。

なるほど。

パンツのゴムが伸びても。

2004年11月27日(土) 04:17
風邪で一日中寝ていたので、打海文三の「1972年のレイニーラウ」と角田光代の「太陽と毒グモ」を読む。2冊読み終わって、本を閉じると、なんだか、時代の断絶を感じた。

少し前に、高樹のぶ子の「透光の樹」を読んだけど、よく作家は男女別に語られることが多いけれども、男女差よりも世代差のほうが、実は色濃いんじゃないかと思えてきた。
その線引きが1960年頃にあるような。

端的にいうと、60年より前に生まれた作家は(男女関係なしに)、恋愛を非日常ととらえる傾向にあるように思う。出会って、恋をして、寝る。この過程になにかものすごい特別のものを感じ、それを描きたがる。自分達の恋愛の独自性にひどく自信をもち、それを美化したがる。小説の中で、女はいつも女らしく、わき毛をそったり、パンツのゴムが伸びていたりはしない。いや、しているとしても、そういう描写は避けられる。恋愛において、そのような日常性は排除されるのだ。

一方、60年以降に生まれた作家にとって、恋愛は日常の風景である。角田光代の「太陽と毒グモ」にでてくる男女は、設定そのままに男女をいれかえても、十分物語として、通用する。風呂に何日も入らない女も恋愛するし、盗品で日常生活をまわしていく女も恋をする。

世代によって物事を語るのは馬鹿げていると思うけど、もちろん、60年以降に生まれた作家の作品でも、昔ふうの恋愛を描いているものもあるけど。決定的な差を感じた。





死ぬまでにしたいこと

2004年11月24日(水) 04:42
大人計画の「いけにえのひとびと」を見にいった。
満席の世田谷パブリックシアター。芝居はひさしぶり。
ア、一か月くらい前に同じ劇場でなんか見たな。しかし、恐ろしくつまんなくて、
ずっと寝てた。
誘ってくれたひとに悪いなあと思って隣を見たら、その人も漠睡してた。
タハ。

大人計画は、個性的な役者ぞろい。それぞれが人気者だから、出てくるだけで客は湧く。おひねりが飛んできそうな感じ。役者たちも心得ているようで、芝居に余裕がある。役者と観客の幸せな関係、というのかしら。(それとも甘えた関係?)
で、まあ、順当に面白かったです。
(荒川良々、生で見れたし。松尾スズキ氏、面白くってへんで、芝居うまいし、好き)

で、全然関係ないけど、死ぬまでにしたいことを考えた。

もっと小説を書いて本にする
映画を脚本/監督で撮る。
捨て犬の保護施設をつくる
(これは本が売れて印税もらえたらやることにしよう)
あとは・・
そう、これに芝居の演出は入らないなあと思って。
芝居は見るのは好きだけど、一度も自分でやりたいって思ったことがない。
芝居の演出って、とてもシンプルなひとを動かす力がないとね。
それを自分で楽しめる能力もいる。ないしな。
でも、すごく親しい役者ばっかり集めて、自分の脚本でつくったら
案外たのしいのかな。それならできるかな。

最近、死ぬことがとても身近に感じられ、残り時間でなにをするか、って
考えるようになった。
すると、案外人生がシンプルに。

あとは、
ピアノが上手に弾けるようになりたい。
英語も。
あ、意外と普通だな。
イギリスの田舎で夏だけ過ごしたい。
スウェーデンの森を犬と一緒に走りたい。
もっといろんな海に潜りたい。
サーフィンもちゃんとできるようになって
いろんな海でやりたい。

あ、欲が出てきてしまった。

あとは〜。
もう少し、広い家に引っ越したい。
くらいか。
ほんと安い望みばかりです。(でもないか)

それにしてもあと何年、生きられるんだろう。


雨の日はかなしい

2004年11月19日(金) 03:33
雨の日は、さびしい。なにもなくても悲しい。
そして、なにもしたくない。
ずっとうずくまっていたくなる。

しかし、これでいいのだ。
生物の(というのは広すぎた)動物の習わしなのだ。

かつて私たちは洞窟などに暮らしており、
雨の日に外に出ると、濡れていたずらに体温を失うし、
視界が悪いから、天敵に狙われやすいから、
命の面から見ると、外に出ないで、なるべく体力を使わないように
洞窟の奥深くで、仲間同士折り重なって暖を取り、うずくまっていたのだ。
そうやって、祖先のかたがたは進化を乗り越えてきたのだ。

うちの犬たちはそうだ。
雨の日は散歩にいけないとしっている。
雨の日は運動しないとしっているから、いつもより少しご飯を残す。
そして、
私が出かける準備をしても、「ふうん、行くんだ」って目で見て、
晴れの日のように、ついて来たがらない。
『雨の日にでかけてもいいことないよ」って言ってるみたいに。

でも、本能を失ったバカで愚かで目の前のことしか考えられないヒトである私は、
雨の日なのに、散歩に行く。
行き先のフランス料理店もその後によった、カフェも雨だというのに、
いろんなひとがいっぱいいて、全然悲しくなさそうに話している。
合コンなんかもしている。

白金愛人通り

2004年11月12日(金) 04:19
今日はひさしぶりに白金台へ行って、「利庵」という店でそばを食べた。
そばの味はあまりわかんないけど、ここは美味しいと言われている。
白金には、もうひとつ、「三合庵」というそばやがあって、ここもそば通には有名。いつも混んでるけど。

って、そばのことは関係ない。ひさしぶりに「白金愛人通り」を歩いたので、その話。
なんでそう呼ばれているかと言えば、ずばり、白金は愛人の街だからだ。ほんの数年前までは地下鉄がなかったせいで、バスしかなく、不便なため、愛人を囲うのに便利だった。(だって人目にふれないですむでしょう)

それに愛人にはだいたい二通りあって、ひとつが愛人専任のひと(つまり、なんのお仕事もしないで、昼間からエステ行ったりしてる)と、一応お仕事持っているひとがいて、
その職種は、銀座のホステスかこの近所の住宅街でのブティックか小料理屋経営と決まっている。(決まってないけど)すると白金からは職場までタクシーで近いので便利なんでした。ハイ。

以前、これらのことをタクシーの中で、友達に説明していたら、タクシーの運転手さんが
「へえ、お客さん、ここ、愛人通りっていうんだ」
と興味深そうに聞いてきた。
「でも、通称だから覚えてもしようがないですよ」と一応伝えると
「じゃあ、この辺、歩いているひと、みんな、愛人なんですか?」
などと無謀なことを言う。
「さあ、それはわかんなけど」と返す。
彼は、「どこで見られますかね、本物の愛人」といたって熱心だ。
どこで見られますか、って愛人は別にパンダじゃないんだから。
「そこらのセブンイレブンなどに深夜とか夕方とかに来てますよ」と適当なことを言っておいた。
「次の休憩に行ってみようっと」とそのドライバーはなぜかウキウキしていた。

けれども、そのドライバーがほんとの愛人を発見できたかどうかは怪しい。
というのは、「愛人」という言葉で喚起されるイメージをもった愛人はそうそういないからだ。

パリでお仕事2

2004年11月08日(月) 03:57

エッフェル塔です。

でも、もうすでに東京に戻ってきてしまいました。
あっという間の一週間。さすが、お仕事だとhpに書き込んでいる暇も体力もなく、すぐに時は過ぎるものなり。

パリって日本より一か月くらい早く冬になる。太陽はめったに顔を出さないし、乾燥しているのに雨はよく降る。たとえば、先月遊びに行ったハワイなどと比べると、とんでもなく生活しにくそうなんだけど、これが違うらしい。

パリと東京を行ったり来たりしている、同世代の友人は、パリのが東京よりずっと楽だし、ストレスも少ないと言う。おかげで酒量も減って、体重も減って、ついでに仕事量も減って、毎日ハッピイらしい。

ちょっと考えると、フランスって物価が高そうだとか、お洒落だから服装に気を使わなきゃとか想像しがちだけど、彼に言わせると、全然ちがうらしい。
まず、市場などで売っている食材がみんなとても美味しくて安い。さすが農業国。ついでにワインも安い。だから、レストランに行かなくても楽しくて幸せな食生活が割と簡単に送れる。
ここで、写真挿入。


「アメリ」で有名になったモンパルナスの観覧車でござい。(しかし、「アメリ」はあまり好きな映画じゃない。気持ち悪いんだよ)

で、なぜパリが楽かというと、別の知人に言わせると新聞読んでいる人が少ないからだって。



パリでお仕事1

2004年11月02日(火) 04:05
パリに来ている。
今日は、撮影で使う小道具を探しにのみの市へ行く。こんなものが売り物になるのか、というほど何でも売っている。すでに目的を果たした物たちがもう一度なにかの役に立とうと寒空の下に並んでいる。当初の目的は過ぎても、物たちにはまだ使命がある。現に私が探しに来たのは、19世紀末の再現ドラマに使う旅行鞄や水指しなどである。あっという間に見つかって、彼等に新しい役を担ってもらうことになる。
のみの市を歩きながら、いつものように犬をチェック。古道具を売る人々の傍らでひっそり店番をしている奴ら。

写真は、段ボールに入ったジャックラッセル。名前を教えてもらったけど、フランス語全くわからず。エスニックな毛布が良く似合う。


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