母のキモチ

April 08 [Sun], 2012, 11:00
実はね〜、今だから言える事だけど、帰国してから3週間もの間、

妊娠疑惑hello~

に頭を悩ませていた\(◎o◎)/!

子どもができちゃー、今年の8月の*務省での面接に、大きなおなか抱えて行かなきゃいかん!
私、就職できひん!とそれだけでナーバスなのに、なんせ

父親は、誰?

状態のビッチなので、二重の罪悪感に駆られ、メンタルはそこそこ強いはずの私が、そわそわして過ごした日もあったのだ。

<やっぱり、知識に基づく想定がないと、ふにゃんと受け流していくことはできないらしい。>

普段は健康体で規則的な私。
あれ?生理こない?
うむ〜、なんか、体調も優れないし、旅の疲れかな?と思いながら、4日ほど遅れて

「なぁなぁ、私っ、身重かも・・・?ヽ(^。^)ノいつもとなんだかチガウ気配♪えへ」

とかっておなかをなでなで、周りの子にネタにしてわくわくしてたのですが

「なぁ、1週間経っても、来おへん!来る気配もない!!ピンチかもっ」

だんだんナーバス度増してきて、精神衛生上よろしくないので、検査しに行きつけの産婦人科に予約まで入れてしまう。いつもの生理予定日から1週間後から検査可能なんだって。

でも、どんな検査だろう?おろすのはどんな手術でどんだけ費用がかかるかな?
ネットで触りの基礎知識を入れとこ〜と、開くと、

検査料金は通常、1万円程度

と出るでないか。いやいや、ちっぽけな可能性のために旅直後の身分不特定の私はそんなに払いたくありませんよ!
とゆわけでキャンセル。

おとなしく、妊娠検査薬をドラッグストアで買って来る。
しかも、案外安いの〜。2本入りで700円とか。いいでしょ?安すぎてびっくりしたよ。
最近のは精度99%ってくらい信頼でき、値段によっても精度は変わらず、病院でも、「陽性出ました〜」て言えば院内で重ねて検査しないところもあるそうだ。

早速してみる。こわすぎて、3分かな?結果が出るまで、仰向きに寝転がって精神統一してから、いざ!と起き上って見たら、陰性。はぁー。救われた。

しかし、10日経っても来ない。体温も高温期のまんまだし。(普通、高温期と低温期の差は0.3度程度らしいが、私は、0.7~0.9度も違う(ビョウキ?)ので明白。)こんなとき、基礎体温毎日つけてりゃよかったな、と反省。ま、旅中はムリやけどさ。この温かさですよ。

「育んでたら、どうしよう・・・!」

と、どっきどき。どきどきしてたら敏感な女体は反応して生理来ないから、落ち着こうと頑張ってみてもムリ!

だって、中絶手術の体験記を読んでみて。
できるなら一生お世話になりたくない!と文章だけでカラダが恐怖を覚えるから。
手術方法は、ひっかいて出すのと吸い取るのの2方式併用が主流だそう。
それ自体もこわいけど、なにより
「手術前の病院のベッドでも、最後まで中絶していいのか悩み泣きました」
など、限界の心情を語る体験記は、大いに勉強になる。私、泣いちゃったもん。

もしや妊娠?と思った瞬間から、おろすことしか考えてなかったけれど、<中絶>なんて言葉、軽く使うもんじゃないよ。ピンチ!から72時間の緊急ピルも、日本では厚労省から禁止が下りて、今は処方されないとの情報(ネットなのでほんとか不明)。ほんとに安易なことできないからね!と私が言っても説得力ナシ(?)。

他にも知ったことをいくつか。
赤ちゃんは9か月で産まれる〜というけど、妊娠周期そのものの数え方は、前の生理の開始日が起点なんです。怪しい日が第イッピ、ではないのですね。
出産予定日を計算するときは、起点の280日後、つまり、だいたい怪しい日の9か月後あたりになるので、私がもし妊娠していたなら、出産予定日は11月10日でした。
うそ、今年中に産まれるんだ〜!赤ちゃんの成長速度をリアルに感じて唖然とする。

赤ちゃんはすごい早さで成長する
2月の1週目に生理が来た私は、2月中に心臓・神経・循環器といった一番大切な部分の基礎を備えた、1グラムの赤ちゃんを宿していることになる。
そして、妊娠検査薬の使えるころ、3月中頃になると、もう赤ちゃんは4グラムほどに成長し、きちんと指や爪や顔まででき、羊水に浮かんでいるんだって。

簡易でみんなが一般的に想像する中絶手術ができるのは11週目まで。私のケースの場合、4月の3週目まで。
22週目までなら、もっと大掛かりな手術で中絶になり、死産扱い=お役所提出、お葬式、になるそう。

なによりこの“女の遺伝子”に組み込まれた母性が蠢き、主張する。

「いやだ!私の赤ちゃん、ほんとに潰すの?いやだ!私しか守れない命なのに、その私が潰すの?つまらない私の都合で、せっかくの命を潰すの?いやだ、いやだ。。。」

しかも、“除去”なんて機械的なもんじゃないよ。感覚的には、潰すの!ぶちゅっと。それが正しい言葉使い。ありえないよ・・・。

これほどまで強く、野太く、腹の底からまっすぐ立ち上がる感情と言うのは、初体験だった。これが、母性か。
守るものがあると、強くなれるって本当。
子育て中の動物の母親がシャー!と殺気立つのも、ちょっと体感したかも。私しか、守れないんだから。

母性の回路が開くと、世界が違って見えた。
テレビで偶然アンビリバボーを見ていたら、シングルマザー宅に凶悪強盗犯が立てこもる話。

「私が死んだら、子どもはどうするの?今までふたりで一生懸命生きてきたのよ、お願い、殺さないで」

そうよ!私が守るんだから!母のキモチに移入しすぎて、ドキドキが止まらない。
しかも父親は、彼女の目の前で、ちょうどその強盗犯みたいな若者ギャングに銃で一発、殺されたらしくて、
ああ、アイマン!!!(ここはアイマン・笑)いやだ〜死なないで!辛い、辛いよう・・・とテレビに釘付け。

でも、私の今の至上命題は就職すること。
理性ではこのタイミングで明確なパートナーもいないまま、産むなんて選択肢考えられない。
だってどうやって養う?私って、ほんと無責任だな。最悪だ。もう結婚するまで、“最後まで”はしたくない!

そう思って、昼夜を問わず、ふと不安と罪悪感のスイッチが入る日々。
ある夜ついに、一番怪しい男にviberメッセージ。そう、イスラエルのスナフキンである。

きちんと覚えてるんだからね!
翌朝私を送りながら「子どもができてたら、言ってね」って穏やかに言ってたこと。
その時はぎょっとしたけど、なによりスナフキンは大人なので、なんでも話せるし優しい言葉を掛けてくれること、分かってたから。

「スナフキン、私、こわい。」

「どうしたの?」

「妊娠したかも。」

「Reallly?」

「なんかいつもと違うふうな感じがするの」

とまじめにたくさん訴えるのだが、スナフキンは

「loveじゃないかな、君が感じてるのは」

などふざけながら(笑)

「・・・Seriously, どれくらい遅れてるの?」

と、聞いてくれる。

「もう一度検査したらまた言うね」

と締めくくると、スナフキンは

「もしできてたら、赤ちゃんのことなんて呼ぼうか?」

(笑)あくまで産むことに積極姿勢で、abortionなんて単語、口に出せなかったわ!

「A Baby.... or Twin?」

なんて笑わせてくれるので、とりあえずリラックスでき、その夜はすんなり眠れた。
いいかげんなのか底抜けポジティブなのか、やってくれますスナフキン。

このことを40超えた職場のかわいいおねーさん(小さな子持ち)に相談すると、

「産み〜て言ってくれる人で、よかったねぇ。えーとか言う人やったら、その場で別れの危機やもんな!無責任やし愛を疑ってしまうもん。」

って。ほんとそう!心強いし、ナーバスになりがちな時期に穏やかにいてくれるのはありがたい。

「君が母親なら嬉しいよ:)」

って言ってもらえると、やっぱり嬉しいね。

ただ、同時に思ったよ。一人きりで妊婦でいることって、理由はないけどとっても不安。いつもパートナーに守られてなきゃ。妊婦の感覚って、今まで経験したことない不安定感がある(気がする)。将来、そんな事態に陥らないよう、計画的に赤ちゃんを作ろうでも赤ちゃんが、そんな都合よくできるもんでもないとも、今回よくわかった。本当に天からの授かりものだね

生理予定日から2週間遅れて、もう一度検査してみたけど、また陰性。
うん。もう、いいよね?そうだよね?今頃、つわりが始まってる頃だけど、ぴんぴんしてるし。
ま、私頑丈で生理痛もないし、つわりさえないタイプかもしれないけれど。

2度目の陰性を伝えると、スナフキンは幾分残念そうで

「じゃあ次会ったときは、ふたりでもっと頑張ってみようね。」

ってさ!種付け姿勢は全然崩さない(笑)ので、

「結婚が先ね」

と牽制すれば、

「それって提案?」

だって。しなやかな色男は、いつでもステキでしょ?

このあたりからもう大丈夫だろうって、苦悩の末の諦めの混じった開放感に満たされる。

その1週間後に、念願の生理到来\(◎o◎)/!
ほんと、こんなに嬉しいの、何年ぶりだろう?(笑)

きたー!って心配してくれてた職場の妹ちゃんに報告したら、妹ちゃんも、今月2回目なのに移ったらしい(笑)
親切すぎるでしょ?共感力桁外れ☆その素直さが可愛すぎるし、笑っちゃったけど、本当に感謝です。

きた生理は重くてちょっと苦しかったけど、こんなわけで、未知なるベイビーの重圧から解放され、気分るんるん。
生理が滞ると、肌はくすむし食欲はONのままになるし、しんどいんだよね。はぁ、ありがとう生理。


こんなふうに、24歳で危機を初体験☆して、妊娠について何も知らなかったことがヨクわかって、少しは勉強できてよかったです。皆さんとも、今後のちょっとした教養としてシェアしておこうと思ってセキララに書いてみました。

スナフキンは、facebookで友人の赤ちゃん写真にイイネ!をして静かに沈んだ気持ちを送ってきますが(ほんとに欲しかったんだね、きっと)、今度エルサレムに行って会っても、孕まされないように気をつけます。

いや、赤ちゃんができたら、私も腹をくくって結婚するのかな?
スナフキンなら、安心だし、一生仲良く平和に暮らせると思うけど。。。

と、敏感な時期に新聞の投書欄で、「デキ婚反対」などと、60代のおじいさんの投稿を発見。

おじいさんは、デキ婚を「流れで」「なあなあで」「覚悟を決めずに子どもを作るな」みたいに捉えてたけど、それは古い時代の男の理論でしかない!と気分はおなかで育み中(!)の私は怒り心頭しちゃったわ。

だって、少なくとも母親は、覚悟してるよ。イヤでもカラダが覚悟をさせる。
産むという決意は、母性に根差した、感覚的にはアマテラス的な(一気にスピった!)光の柱のように大きくて穢れのないものだ
昔みたいに「はよ結婚しい」と世話を焼く周りの大人たちもおらず、「早く結婚しなきゃ恥ずかしい」「所帯持たずして一人前の男にならず」といったプレッシャーもなく、「養ってやる」どころか「養ってくれそう」な教養ある女性がたくさんいる世の中で、結婚の意味は変容し、結婚のタイミングが失われている。
そこで、「子どもを育む共同体」という結婚の意味を与え、さらに結婚のきっかけを作るデキ婚が、なんで否定されなきゃならない?
子どもを産む決心や産まれてくる子どもに“穢れ”があると実質的に主張するようなデキ婚反対は、絶対おかしいよ。

もちろん、確固たる養育環境の確保という面では、愛の社会契約を結んでから子どもができる、通例の流れがベストなことに変わりはない。
どっちにせよ、カラダに変化が現れず、父親になる実感を得にくい男が覚悟を決めることが、一番の焦点になる☆
そんな男の教育も、女のシゴトなんでしょう女性は大変だ〜


最近、「男は愛することができない、あるのは性欲だけ」と一見斬新なコラムを読んで、全てがすとーんと腑に落ちた。
愛するという行為は、母性に根差したもので、女性は本能で子どもを愛するように男性を愛せるけれど、男性は、幼少期に母親から受けた経験からしか、愛を知らないんだって。

そうだとすれば、性欲も、友達と遊びたい欲も、仕事がんばる欲も、趣味あそび欲も、並列の価値があるのは男女問わず真実だから、「恋愛と同じように仕事も趣味も友達も大切」という男性の気持ちもすっきり明解。
一方女性の恋愛は母性に根差しており、子どもを守ることは不眠不休のシゴトなので、愛もoffの時間ナシ。

だからバイロンも「恋愛は女性にとっては生活の全部だが、男性にとっては一部でしかない」と言うんだね。
蓋し名言。女性が恋愛に振り回される、弱い存在だという意味かと思ってたけど、むしろ女性が愛によってどれだけ強くいられるかを表していたらしい。
真意は「女にうるさくされて解放されたい男の呟き」であったにせよ、時代を経て伝わるだけある、含意の多い言葉だね。

とゆわけで、今回母性をテーマに経験&思うところ綴ってみましたが、
ほんと勉強になった。疑似妊娠は、女を変えるぜ。

・・・ほんと、放蕩の日々はもう結構でございますし、結婚する意向確認を今後「ベッドの前に」の項目に追加し、神聖なる母体の保全に全力を尽くして参ります。ですわ♪あは。

旅、その後と、便乗してきた昔のM男。

April 07 [Sat], 2012, 20:07
旅、その後の1ヶ月・・・☆気になりますか?
出会った皆さんとどうなっているか、少しお話します


実は、最終目的地のカイロでは、アイマンdaysの陰で、怖ろしくメッセージや着信が押し寄せてました。

「自分でも信じられないけど、君のことばかり毎日考えてるよ・・・戻ってきて!」

「フライトまでこっちに戻って過ごしなよ!」


と、複数から言われ、でも文面が頭に入ってこないくらい、ピンと来ず・・・。

ずぅっと電話したいと連絡をくれていたシャルムのムハメットちゃんとも、帰りのドバイ行きの飛行機で、Mr.ナンパをまいて座席に着いてからようやく少し電話できて、ほっと一安心。誠実な人を邪険にはしとうない。

帰国してからも、iPhoneユーザーのスナフキンとは文明の利器“viber”で軽やかに微笑みを交わしてるし、電話もしてる。
さすが先進国イスラエルでしょ☆国境なんてもはや不在だね。

トルコのメフメットはうっとうしいくらいにちょっかいかけてくるので(スカイプで顔出してとかイヤすぎる!)8割無視で対応中。しみじみと、私イケメンに興味ないわ〜。紅の豚なら結婚したいんだけどな。やっぱ知性を感じないとツマンナイよね。

しかも、最後のMr.ナンパも達者で、国際電話の料金気にせず?!陽気に971ナンバー(UAEの国番号)が掛かってきて絶句。

そして本命アイマンは・・・。
まだ時差ボケ覚めやらぬ頃、朝7時=現地時間夜12時に、

「ハビービ!!!I MISS YOU!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

と、ものすごい形相(想像)で電話を掛けてきて、びっくり。声の表情、すごいな?
彼は、国際電話は極力しないタイプ(かしこい)なのに、それをわざわざ掛けてきただけで、きゅん

何度か果敢に国際電話してて、30秒120円の支払いに怯える毎日(笑)。この料金ひどくない?
他に連絡先手段確保できてなくてね〜、はぁ、面倒だ!と、相手にやきもきした日もあったけど、ふたりの写真、アイマンの慈悲深い目を見ると、不誠実だとか疑ったりしたことが、ふわっと消え去る。
好きだと、普段と違っておかしくなるのは、私だって〜女の子!

ついでに?日本からも、昨夜も12時過ぎてから度肝を抜かれる着信が。

この番号、見たことある・・・うん・・・うそだぁ?
ぱっと出たけど、こわくて相手の「もしもし」の次に一回ぶち!て切っちゃった(笑)

たっちゃん!

公式には、2年以上前に別れた元彼。
お分かりの通り、一時は苦悩の相手だったので、番号の見覚えはあるけれど、私の本体メモリーからは削除済み。
話しぶりとか時間から考えて

「なんなん?よっぱらい?」

「ふふん・・・よっぱらいっていうか、泥酔、かな。」

「なんで?」

「ん〜〜〜、いっぱい、飲んだから。」

んなんわかっとるわい!
出張先の東京から、甘えて掛けてきている。この人、酔わないと掛けられないヘタレなんだよね。
もちろん、そのヘタレは「好きだから」故なんだけど。
他の女の子と付き合っても(なんてはっきり言わないけど)、やっぱりあいがいいんだとー。

私はもう末期なくらい、腹の底から

「うっとうしい」「めんどくさい」「いや」「やめて」「もうないって」とかって暴言を浴びせてあげたよ。

だって、あの人エラそうぶってるけどさ、やっぱ私に踏まれたい願望あるわけよ。
彼にとって、私は永遠に攻略したい圧倒的存在なの。
その上下関係が、会話自体コスプレプレイってかんじでネタ的に面白いので、

「まぁね。電話やったら、たまには出るやん?」

と、“上からアイボン”言っておいた。案の定ウケよかったよん。
それは、天地がひっくりかえってもあの方のところへ戻る意思はないからこそ、言えること。
ただ、濃いキャラなことは間違いないので、10分ほど喋ったあと、肝臓にくるわ〜(ほんとに)って、すぐ目を閉じて寝た。自分なにやってんだ?

そんな最近。
趣味はキクタン英検1級。電車でもお風呂でも休憩中でも夢中で、やっぱ語学好き〜と、再確認:)
(英語さらに極めたい人に猛烈プッシュ。この世にこんなにも知らない単語を集めた単語集がまだ存在したんだって、びっくりするよ。TOEIC900なら、この単語集8割わからなくても取れる☆)
一発撃ったら着弾する、“それだけ”の遠隔地同士のコミュニケーションと違って、確実に積み重ねて実を結ぶしね

好き。

April 01 [Sun], 2012, 19:54
帰り道の車内では、アイマンが今までのことを語りだした。

「うちは、そこそこの家だけど、僕の父親は、大学を出たら、一人で生きていけって突き放したんだ。もちろん教育は受けさせてくれたけれど、そのあと、住むところも食べるものも、車もない。だから、生き抜くために、何でもしたよ。皿洗いとかウェイターとか。それで、ようやく初めての車を買って、アパートを買った。それから、もっと頑張って働いて、ようやく新しいアパートと車を買ったんだよ。」

ピラミッド通りからすぐの、彼が初めて買ったアパートに入った瞬間、ドアを閉めた彼に後ろからハグされた。
アイマンに、こんなふうに抱きしめられるのは初めてで、どきっとした。

それにしても、広いよ。こんなアパート東京で持つなら、ン十万するでしょ?!
ひとつずつ脱いで、脱いで、ぎりぎりの姿で、ベッドに運ばれた。

「じゃ、夜ごはん、買って来るから。待っててね。ちゅ」

と、うちの男は、食糧調達へ出かけていった
しみじみと・・・幸せを感じたな。
男は狩りに出て、女は家にいる美学。動物的で、原始的な愛のかたち。

狩りから帰ってきたら、「アラビア方式!」といってカーぺットに新聞紙を広げ、獲ってきた食糧を並べる。
もんのすごい量の香草焼きチキンに、野菜の冷たいスープ、ホンムス(ひよこ豆のペースト)、ピタ、ライス。
ふたりで下着姿で向かい合って、地べたでむしゃむしゃ。手でむしゃむしゃ。
彼は私の口の中を気にせず、「ほら、食べ食べ」と美味しそうなところを次々と私に差し出してくれる。
裸で食事。次に待つ肌の触れ合い。原始的でダイレクトな人間の営みに、幸せと興奮。

クマかゾウかゴリラ?!アイマンの食べる勢いに、こっちまで勢いに呑まれそう!
おなかがいっぱいになったら、キスして、今度は私が全身食べられた。





早朝5時に起きて、ホテルへ送ってもらう。
レセプションがバイト君でよかった〜。



翌日はお昼12時。カイロも3日目。

アイマンはいつも5分前には決まった場所に着いて私を待っていてくれる。
車がブイブイ走って、エジプト人になりきれない私が渡れず怯えていると、彼はムリにこちらの車線に車を回してくれる。

「何も怖れなくていい、何も心配しなくていい。しんどいこと、辛いこと、面倒なことは、すべて男が引き受ける。だから、女の子は男性の隣にいて、彼以外見なくていい(見てはいけない)んだよ。」

言葉にはしないけど、彼の行動を見ていると、何度もその言葉が頭を過ぎる。
今日だって、40分待たされても、文句ひとつ言わない。


本日まず、ピラミッド。ひどい砂嵐の中・・・!!!車じゃなきゃ、泣いてたこと間違いなし(笑)。

「いいね、僕のwifeだからね」

と、地元料金で2枚買おうと試みたようだが、失敗してた(笑)。
だって、全然違うの。地元プライスは数ボンド、100円以下なのに、観光プライスは50ボンド=700円くらいする。

車内からピラミッドの間を抜け、降りては写真♪
私、自分の写真撮られるの、あんまり好きじゃないの、実は。
でも、アイマンがせっせと嬉しそうに撮ってくれるので、楽しくなっちゃう。

砂嵐でスーツのアイマンは大変なことに。
「今日は2時ごろから大切な、大切なミーティングがあるんだ」
と、スーツをはたき、靴を磨いて、「車で待ってる」という私を残して、せっせとお仕事へ出かけた。

アラビア語の練習をして、気付いたら少し眠っていた。
風の音がすごくて、アイマンがいないから、怖かった。

お仕事から戻ってくると、ようやくお昼ご飯。
美味しいターメイヤ(ソラマメのコロッケ)のお店に連れてってくれる。
・・・いやいや、オカシイ。マックみたいなお会計の前には、ここクラブ?!ってくらい、ランチの時間でもないのに、人がぎゅうぎゅう(笑)。大人気店やな。
なんとかすり抜けて、2階のレストランで席を取る。
お目当てのターメイヤ、エジプトのピッツァ、酢漬け野菜、フライドポテト、横に付いてくるピタ、お肉のソース、など食べていると、
「んや、もう入んない!だめだめ!」
とかいいながら、へぇへぇ食べる。なんだ、アメリカみたいに残りをお持ち帰りできるなら(なんて言うんだっけ?)、最初から言ってよ!
ピザを包んでもらっていると、やっぱり最後に・・・出た―――!!
デザートをちゃっかり追加しておいてくれる、アイマン☆
嬉しいけど!このクレープのシロップ掛けロールみたいなの、美味しいけど!おなかいっぱいー!とかいいながら、食べる:)

こうして、カイロ滞在の4日間、アイマンの入念な餌付けのおかげで、むっちりしてきた。
たらふく食べて幸せに街を歩いていると、ふとエジプトの女の子のことが、違った風に見えてきた。

「あの、むちっとした腰つき!あれは、男の人に愛されて、大切にお世話されてるからこそ、手に入るものなんじゃないの?愛されるほど、むちっと愛らしく。う〜ん、素敵!」

育ちゆく自分の腰回りを撫でながら、「これは豚肉じゃあ付かない肉質だね」っと、再確認。

エジプトで細い人は男女とも貧相に見える。実際貧しいのかな?こんな分類可能なのは、途上国だからかな。アメリカでは確実に逆でしょ。日本でも、東京ピープルは細いし、地方に行くほどぷにっとしてる印象がある。

夜に備えてジャケットを取りにホテルへ戻ると、カリーンが、

「dinnerあるからね!」

去り際に声を掛けてくれたけど、私、もう出るの。ささっと身だしなみを整えて、5分で出発。ごめんね!
これが、最後にカリーンに会った瞬間だった。
すっかりアイマンに染まった私は、もうよその男に優しくできなかったよ。

さて次、どこいくのかなー?と思っていたら、カイロ大学橋を渡り、フォーシーズンズ・ファースト・レジデンスの横へ駐車。(カイロには2つフォーシーズンズがある。ひとつはうちのホテルの隣、もうひとつのこちらが、カイロno.1の豪華ホテル!)え、今から、ナイトクルーズ行くの?!

1日目に訪れた船とは違う船なのに、こちらでもまた、船の皆さまがアイマンを知っている(笑)。
なんで?「いつも、笑ってふざけて友達になるからだよ」と言うけど、謎は深まるばかり。
まず、マネージャー殿にご挨拶をし、ウェイターをからかって遊び(笑)デッキに上って運転席へ入れてもらう。
え、いいのー?!大きなハンドルの前で運転ごっこしたり、運転手のアッパーエジプトの伝統的な衣装のおじいちゃまたちと、一緒に写真を撮ってもらう。うふ。ちゃんと「アッサラーム・アライコム(こんにちは)」と挨拶して「シュクラン(ありがとう)」でシメ。いい思い出になった。

タイタニック!とかっていちゃこいて遊ぶのもほどほどに、寒いので船中の席に着くことに。
すぐにスーフィーダンスやベリーダンスのパフォーマンスが始まる。

しかもびっくりだよ、観客を巻き込んだパフォーマンスも、まず1番に私のところにやってきて、UFOみたいになったスーフィー・スカートぶいぶい回してくれるし、インド人の団体客を差し置いて、まず私、日本人1人のために、
「こんにちは!こんばんは!いち・にー・さん!」
と日本語で始めてくれた。Mr.アイマンのお連れ女なので、超VIP待遇。
ビュッフェも、取りに行くまでもなくウェイターさんが机いっぱいに並べてくれるし、皆さまのご厚意でゆったりできたひとときだった。

一段落して、ふたりでデッキに上がれば、ソフィテルとカイロ大学橋の間の、絶好のロケーションの時。狙ってた?☆
完璧な演出に、アイマンの胸の中にしゅるりと収まってると、髪から耳へ落ちてきて・・・口にちゅう。
でも、チャーミングに、「さむさむっ」って船内にダッシュで退散!

お土産に、大きな記念写真をプレゼントして頂き、マネージャー殿の「明日も招待いたしますので是非」のオファーをアイマンが丁寧にお断りし、皆さまに御礼を言ってさようなら。

アイマン宅へ帰ったらシて、彼の腕の中でまったり。
今までの経験を何度も知りたがるので、えー?本気?と、いやいや答えてあげたよ。

「前の彼はね〜、うーん、70点。いや、65点かも。(あとからアイマンも点数つける事を考えて!笑)」

「そっか。じゃあ、その前の人は?」

「最初の彼になるけど・・・あは、100点!」

「100点?!」

「うん。すごかった。信じられないよ。完璧だった。」

「じゃあ、僕は?」

「うーん・・・70点かな?」

「ふーん、そっか。わかった。」

これでも愛の加点をしといたんだけど?自分の実力を知りたいって言ったよね?(笑)
せっかくいわないように頑張ってあげたのにさ。ナチュラルに落ち込んでるんだろうな〜ごめんね。あは。

アイマンの今までの人、教えて!というと、また面白かった。

最初の彼女は、9年も付き合っていたそうだ。でも、彼の出世を待ってくれず、他の人と結婚したんだって。可哀そう。
それから次の彼女は、いわゆるマテリアルガール。「あれもこれも欲しい♪」ので、嫌になったそうだ。

ほらね、アイマンの人柄、笑えるくらい明解。一途で信用できる。それに、やっぱこの方、そこそこお金持ちになるのかな?マテリアルガールがくっつくということは。それを嫌がるのも、すごくわかる。

自分で切り開く根性と真面目さと、子供みたいにふざけた笑顔とその奥の慈悲にあふれた瞳。ピュアだからこそ笑いでごまかすシャイなところ。共感する。誕生日数は私と同じ7(数秘術ね)。マテリアルなことにあまり関心が持てず、精神的充足に走る、思考の深い人。ムスリムであることも、惰性でなく、自発的に、選んだ道にみえる。どんどん引き込まれてく。それなのに、

「私があなたでもね、きっと『連絡してね!』とか『毎日電話するから!』なんて言わないもの。だって、次会えるかどうかさえわからないのに、そんなの言えないよ(笑)」

あまのじゃくな私。遠距離なのに、ヘビーな関係になりそうだからこそ、わざとライトに表現してた。
連絡してって無理強いしたくないし、好きだからこそ守れなかった時にどっと不安になるのがわかりきってる。約束する自信なんてないよ。
でももし、運命っていう“流れ”がそうしてくれるなら、また一緒にいられるだろう。
少なくとも、その波を起こそうとするよ、私は。それが、相手への信頼とか、愛でしょう?


少し眠ったみたい。お互い、幾分すっきりして、夜3時半にホテルへ送ってもらう。





翌日は、1ヶ月の旅、最終日。夜7時の飛行機で、カイロを発つ。

アイマン出勤後に〜というので、12時にお迎え。お互いようやくよく眠って、元気いっぱいだね。
あれ、でも今日、スーツじゃないの?あら?なんと、

「You killed me last night!!」

あはは!私、すごーーーくイイんだもんね?シカタナイ。
寝坊してすっぽかしたらしい(笑)。こら。

でも、うちのシゴトはきちんとしてくれるsweetハビービ。来る前に動物園に寄って
「おまえ、開いてるやろなー!コノヤロー!」と、確かめてきてくれたって好きよアイマン

入場前にサンドイッチを買って、いざカイロ動物園:)
入ってから気がついた。これ、正真正銘の、デートだねどきどき。

さる、ぞう、うま、チンパンジー、ひげのおさるさん、孔雀、だちょう、かば、さい。

彼はほいほいチップを出して、どんどん餌やりをさせてくれ、せっせと写真を撮ってくれる。
今その写真を見ても、私の表情が素直すぎて笑える。ビックリ仰天してたり、かわい〜かわい〜してたり、「ほら、見てアイマン!」な無邪気な顔をしてる。

それに、アイマンカメラマンは、とっても写真が上手。その一瞬を逃さない瞬発力と、タイミング、バランスの良い人じゃなきゃ、あんなに動物のことうまく撮れないよ。写真を上手に撮る人は、その人の見ている世界が美しい気がして、好き。

ベンチでのランチタイムには、買ってきたターメイヤとシュワルマのサンドイッチを並んで食べる。
はぁ。なんて幸せなんだろう。私、こういうのを、ずぅっと夢見てきた。単純なことだけど、初めてのことで、すんごく嬉しかった涙が出そうなくらい。

ライオンや隠れキャラの黒ヒョウを見て回り、急な雨で、木の下で雨宿り。

「これで少しは、砂埃かぶってた街もキレイになるかな。空気が澄んで、落ち着くだろう。」

話しながら、人気がなくなったところで、私もちょうど考えていたことを、アイマンが言った。

「僕の写真、撮って。」

そう。ふたりの時間、これほどたくさん写真を撮っているのに、アイマンの写真はほとんどない。
私、アイマンのこと全然イマイチだと思わないんだけど、むしろカッコイイと思うんだけど、彼は容姿にコンプレックスがあるらしい。写真を極度に嫌がるので、そっとしてた。

でも、アイマンが普通に写真を撮らせてくれるわけない(笑)
私がカメラを構えてると、ベーとかバーとかふざけたことばっかりする!
もー、撮れないでしょうが!
というわけで、ツーショットを撮ることに。
アイマンもいい子にしてくれたので、穏やかなワンショットが撮れた。うふ
でも、私の好きなアイマンのチャーミングな笑顔は、写真には収められなかった。
記憶に、ぐっと刻みつける。

それから、静かに雨の動物園を眺めていたら。

「僕のほうがいいもん!!!ぼくはーーー!120てんっ!!」
いきなり主張するアイマン(笑)。

「はいはい、わかってるって!くやしいんでしょー、あはは。あなた、可愛い。次は頑張ってね!」

こういうとこは万国共通、男の性ですね(笑)。本当に、アイマンは可愛い。



雨も一休止し、とことこ車へ戻る。
私がすこしムリしておにゅーのフラット履いてるのを、気遣ってくれ、車を持ってきてくれる。
ふ〜、うるうる空港までの送迎も、「寝てていいよ」ってフラットに倒してくれるし、靴も脱いどきって、床にティッシュをひいてくれ、渋滞で2時間ものドライブ、頑張ってくれた。

途中また突然、

「僕のこと、忘れないで!」

大きな声で力強く言うので、びっくりした。私のことも、忘れないでね。
旅でお別れするたびに思うんだけど、私は旅という特別な時間の中だけど、彼らは日常のひとこまの中で私と出会って、また日常に戻っていくんだ。だから、私の存在って、すぐに消えていきそうな気がして。なんだか切ないね。

お別れは嫌いだって散々言っていたのに、カイロ空港でも最後までお見送りしてくれる。
「行って!」言い方は冷たいけれど、すごく温かい。
金属探知機を通ったら、もう後戻りできないと思って、私はそれだけで泣き出してしまった。

「5分待って!」

ダッシュで最後のジュースとおやつを買ってきてくれる。
こうして何度もたっぷりもらったけど、これが最後なんだな。

「ねぇアイマン、私運賃(=キス)払ってないよ?」って言ってみたけど
笑って、「いいよ、もう行きなよ。」って。

航空券を発券して、パスポートコントロールへ。
ここを通ってしまえば、もうアイマンの姿は見えないんだろうな。
ふと振り返れば、遠く、ガラスの壁越しで、大きく手を振ってくれている。
もう、本当に我慢できなくなった。
自分の順番になって、パスポートを出すものの、私は前が見えないくらい涙が溢れてしまって、おっちゃん無言で、私のために出国カード書いてくれて(ごめん笑)さらっと通してくれた。

と、まさかの。ガラスの壁は、こちらまで続いていた。

じぃっと来たほうを横に眺めると、なんとアイマン、まだそこにいて。
手すりに寄りかかって、ぼぉっと前を見つめている。
さっさと帰ってるかと思ったので、その姿を見たら、一層切なくなった。

「あーいーまーーーんっ」

おっきな声で呼んでみるけど、気付かない。

電話、電話してみよ!

「アイマン!こっち、私こっちだよ!左、左!!!」

こうして、本当の本当のお別れの時となった。

「ああ。気を付けて。安全なフライトを。それに、ありがとう。」
アイマンは、笑顔なんだけど、目尻がいつも以上に下がって切なそう。
私も、呼びつけておいて、
「ありがとう」
しか言えなくて。。。

アイマンに教えてもらった、“エジプト人のキス”でぶちゅっとお別れ。
涙で笑って、お別れ。
これを励みに、日本で頑張るんだ!







ゆっくり感慨にふけりたい気分で、待合室でメガネにチェンジ。泣き顔でぶさいくなので、うつむいてると、なにやら視線を感じる。
「Hello.」
Mr.ナンパである。ドバイ在住のエンジニア(40)。
精神浮遊中の私をよそに、
「ドバイで4・5日いれば、職見つかるよ!」
と現実的なことを力説。
「今度ドバイに来るならホテルのアレンジも空港送迎も、ドバイのツアーもしてあげるから、連絡してね」
とのこと。ありがとう、Mr.ナンパ。でも、今はハビービ(アラビア語で、「大切な人」)のことで、いっぱいなの。。。

ドバイから関空のフライトでは、イタリア留学帰りの日本人の男の子がお隣さん。
「荷物入れましょうか?」
など、きちんと男らしく親切で、年下なのになにかと甘えまくり。

帰国後は即、旅人飲み会だったので、化粧してバスでなんばOCATに直行。
あの、トルコで一緒だったWヨウヘイが文字通りお迎えに来てくれた。

しかし、やはりバックパックは誰一人持ってくれないのね・・・?
シュールすぎる毒舌ながら、優しいヨウヘイにーさんにトートバックひとつ持たせときながら、
「だから日本男児は世界でモテないんだー!!このやろー!!」
と、ふてこく思う私は、やっぱりカイロに戻りたいのでした。






おしまい☆

長編おつかれさまでした!
読んでくださって、ありがとうございました。

ケンカ、のち、混乱。

April 01 [Sun], 2012, 13:27
翌朝は11時にお迎え:)
アイマン様、朝から出勤後にタクシーでお迎えにやってきた。
今日は茶色いスーツで、一気におじちゃんみたい!
私の視線が突き刺さったのか、本人も気にしているご様子。(笑)

今日は、カイロ動物園のお約束
「一人旅じゃ、行きたくないけど、あなたがいるなら、行きたいな」の、動物園
カイロ大学橋を渡って降ろしてもらうと、え?閉まってる?!
強風で気が折れたから閉園だって!がーん。。。

そうなの、この日、ありえない砂嵐。
空は一面茶色に染まり、目はサングラスで覆うけど、口に入る砂はどうしようもない。
そういえばエルサレムでも、私の到着後、飛ばされそうな暴風プラス、季節外れの氷が降った。
私、風の申し子?天秤座は、風のグループだしね。

気を取り直して、歩いて、将来の夢のカイロ大学へ。ドームの付く中心の建物は、モスクみたいに美しい。学校じゃないみたい!
アイマンが車を取ってくるので、カイロ大学の北の門で待たせてもらっていると、アジア人の男の子が必死に中に入ろうと警備員に話している。

「あの、日本人ですよね?」

話しかけられて気付く、まさかの日本人。
しかも、関西人ー!と思えば、同じ大学(笑)ぎょ〜、神学部だという。
あああー!!!!思い出した。私、知ってるよあなたのこと!
いつも私が行く神学部主催の講演会で、教授の後ろにくっついてる、一番目立つあの男の子だ!1回生なんだ〜すご〜!

「〇〇先生に、カイロ大学の教授に会ってこいと言われまして。でも、中に入れてくれないんですよー、しかも先生、コールバックしてくれないんです(笑)いや、弱りました・・・」

がんばれっキラキラ笑顔とガッツポーズしかあげられない、あほな私。
世間は狭い。一瞬でもひとりでいると、すぐ新しい人に出会う。
どうにか道筋がつきそうなときに、アイマン様、ご到着。じゃ、行くね、私にはアイマンがいるの〜。

茶色いおじスーツから、オレンジ&白のストライプのシャツにデニムという爽やかな変身を遂げたアイマン様かっこいい!

私が留学先に考え中(気は早い)の、日本大使館が保有する語学学校へ住所を頼りに連れてってくれ

(待ってる間に、モルトとジュース買っといてくれる〜優しい〜大好き〜

ムハンマド・アリのシタデルで写真をばしばし撮ってもらい

(好きな人に撮ってもらうのはいいね。愛がある

夕方ごろ、ハンハリーリへお土産を買いに車を飛ばす。

「明日はどうしようか?あと行くところは・・・今夜はどうする?

「うーん・・・明日は船上ディナーに行くし、今日があなたの家に行くラストチャンス!だし、行く

「本当に?!いいよ、じゃあ明日はどうしようか。」

「他は〜もうほとんど行っちゃった!あなたのおかげで。あ、でも私、アレクサンドリア(今夜からカリーンと)行くかも。。。

「アレクサンドリアか、じゃあ友達がいるから部屋取ってもらうよ。一泊でいい?」

・・・あう、やっぱりこうきたか。のらりくらりと避けてここまできたのに。時、来たり。

「あ、あのね。友達と、一緒に行くかも・・・?」

「・・・え?君、ここに友達いたんだ。。。なーんだ・・・。どこで出会ったの?」

「ん〜日本っ。大学で会ったの。(嘘!)」

「ふーん。エジプト人?」

「うん、エジプト人。」

・・・沈黙。こ、こわい!いや、いやだぁ!
普段ふざけた人の厳しさほど、怖いものはない。

アイマン、無言で駐車し、ハンハリーリに到着。

うう、怖い。そんなに、怒らなくても?
しかも、「友達」としか言ってないし?男か女かもわからないでしょう?(男だけどっ)
私に友達がいたらあかんのか?!ちょっと腹も立ってみたけど、そんなの1秒だけ。
いやだぁ、アイマンが怒ったら、嫌だ〜〜!!!無言の拷問に耐えかねた。

「ねぇ?」

「ん」

「なんでそんな黙ってるのっ」

つんつんっ

「別に」

「・・・そんなに嫌なの?」

「嫌だっ。」

このライオン、がるるる〜って、今にも噛みつきそう!あーおっかない

もうっ!言っちゃえ!

「・・・“彼”、年下だよ?ただの子供だよ?なんでそんなに気にするの?!」

一瞬笑った気がしたけど、

「いや、そんなの関係ない。」

だんまりを決め込んでるご様子。

「・・・じゃあ。そんなにあなたが嫌がるなら、、、私、行かないから。断る。あなたと一緒にいる。ね?」

「ほんとに?!

「うん、ほんと。行かないから、もう、そんなに怒らないで?」

「うん!」

子供みたいに満足げなアイマン!
ムスリムのジェラ男っぷりは、たまったもんじゃない。
愛しのカリーン、ごめんよ。。。!うう。

そういうわけで、ユージニアに
「連絡先をくれた、カイロのイケイケ男子ムハンマドにも会えなかったわ〜残念。」と言うと
「HAHA, 典型的エジプト人ねっ。でもあなたがそれを好きそうで、よかったわ!」
など、能天気な返事が返ってきた。(笑)
うん、結構好きかも?束縛なんて、初体験〜♪やもん!

シタデルで観光中も、一回ピシッと注意されたし。
「君、僕が他の人と話している時(道を聞くなど)、相手のほう見ないで。笑いかけないで。」
なんでー?じゃない?!欧米圏ではむしろ、パートナーも相手を見ないと失礼、でしょう?
「嫉妬するから。」
だってよ!ムスリム男は難しいわほんと。

ハンハリーリでの価格交渉は、アイマンが一歩下がって見つめる中、自分で頑張ったよ。
「今の、よくやったね〜すごいね。危ない女だっ!こわいこわい」
「妥協しちゃいけないよ!もっと強く!エジプト人みたいに!」
あの人、こういうの好きなの。ま、10歳年下だし・・・育てたい願望?
荷物持ちのアイマン様を連れ回し、スカーフや香水瓶を買ったら、もう満足。
私、案外スークってごたごたしてて苦手なの。

「じゃ、最後に夜景のキレイなところ行こうか。」

ん?もしやあそこ?
でも、アイマンと行きたいもーん!想い出は、上書き保存☆
山を登っていく車内で

「おなか空かない?なんか軽食買っていこうか?」

確かに、少しは空いてきたけど。
もう家帰ったら夜ごはん食べるでしょ?昨日も食べ過ぎて身体も重いし。

「本当に?時間かかるよ?」

なんやねんこの念押しは。
いらなーい、と言うのだけど、ついに猛獣アイマンは吠え始めた!

「もうっ!疲れたーーー!おなか空いたーーー!」

この人、たまにこれをする。(笑)
はいはい、おなか空いたね、おやつ買っていいからね、と、買う許可を与える。
すきにおし(笑)。せっせと私の分も買い込んで、へっへとワンちゃん満足げに戻ってきた。

夜景は、好きな人とじゃなきゃ、響かない。
わーいっ!キレイ〜!って写真を撮って、「うう!!サムイ!!」とコントの幕引きみたくふたりで小走りに車内に戻ると、お子ちゃまアイマンどこへやら?ちょっぴりしっとりムードで、最後の確認に入った。

「今日は泊まっていったらいいよ。ホテル帰りたい?」
「本当に来る?するよ?いいの?いやだったら、それでいいし、本当に、気にしないから。君次第だよ。」

静かに、確かに、アイマンは言う。
流れでしてしまえばいい、と曖昧にしておかないところが、誠実だと思う。

でも私、わかんないよ。どんな人とならしていいのか、“やりすぎてわかんない”よ。(も、青ざめそう!)
ただ、彼のことは、今までで一番特別に思えるし、彼を喜ばせてあげたい気持ちも本当だよ。
世間の物差しでは、きっと行きずりで<スルな>だし、ビッチ扱いだろうけど、ま、それは常識程度に知ってるよ〜。

私が迷うのは、この人とTo be continuedを望むからだ。
明後日には彼とお別れしなきゃいけないけれど、大切だからこそ、していいのか、わかんない。
だって、してしまえば、次会う時に、ゼロかカラダか、になってしまうでしょう。
カラダ抜きで会えなくなるのは、怖いもん。一歩踏み出せば、、お友達には戻れない。
大切だからこそ、「したら会いたくなくなる」可能性を、深刻に捉えて、どんどん混乱する。
アイマンとまた会えないなんて、今の私には考えられない!

「今のことだけ考えて。僕は仕事も家族も友達も差し置いて、君といる。本当に好きなんだよ。見た目じゃなくて、君のココ(ハート)が好きだ。」

そんなことを言われるけど、自分自身の中で勝手にぐるぐるして、破裂しそうだ。
軽く留めておくはずだったのに、どんどん彼にハマっていく私自身に怖くなったのか。
でも、そんなぐちゃくぐちゃな気持ちも、受け止めてほしいのはこの人だった。

うん。

静かにうなずいたら、「わかった」と、車は走り出した。



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