メキシコ便りvol.2 「おたがいさまを思い出す」

April 15 [Sat], 2017, 7:00


メキシコシティのコイワカン(coyoacan, コヨアカン)という地区のカフェにて。文化・芸術が盛んなコロニアルスタイルの高級住宅街で、メキシコに関連する世界的な有名人の多くがこの地区に居を構えていた。二匹のコヨーテがモチーフの噴水があるセンテナリオ庭園を臨むこのカフェは、ガルシア・マルケスも執筆に使っていた。お察しかと思いますが、メキシコ住むなら第一候補な場所〜ヽ(^。^)ノ



滞在中は第一に家族、親戚の時間。結婚式の映像の放映会をしたのもあって、第二の結婚式みたいだった。親戚のおばちゃんたちに囲まれてちょっとこわかった。みんなメキシコ大好きだし、私をメキシコ人の妻として見るから。正直そんなつもり、表面的にすらないので、メキシコ、メキシコと言われると、表面に笑顔を浮かべながら、なんで私が?くらい感じない。

2日間にわたるパーティの準備のため、旦那のママ主導で大鍋に大量のメキシコ料理が用意される。手伝うのは親戚のおばちゃんたちと、ゴッドチャイルド?というのか、子どもの頃ゴッドファーザー、ゴッドマザーをしてあげた子どもで、もう大人になった女性たち。そんなときも日本人の新米嫁は何もできない。サボテンの刺の取り方すらわからないので、男たちよりも役立たず。ぐーすかゲスト用の寝室で昼寝しては(疲れてたの)、むくっと起きて出来上がりをいただく。スペイン語わからないのに皆に囲まれるので、英語が少しできる若い子に手伝ってもらったりしながら、アイドルかのように写真撮影に応じる。旦那は旦那で話すことが沢山あるので、どっか別のところへ。

大人数で行動するのはとっても苦手な私〜。誰かがまだ何々してる、といって待つことは家の中でも、外でも多々だし、定員オーバーの車にぎゅうぎゅう詰めに乗ったり、もう大変。結婚式の時にうちの狭い部屋にご両親が2週間滞在なさったときも、日本的にはありえない状態。今回も妹たちに一部屋ずつあるアパートメントの一部屋を空けてくれて、その間妹たちは一緒に寝るという不都合をかけていた。

けれども、そんな雰囲気をみじんも出さず、知らない間に靴磨きまでしてくれている同年代の医者の妹ちゃんー!いつも外出付き合ってくれるヒッピーちゃんー!(旦那の妹たち、キャラが真逆すぎて面白い。)

きっと「にんげん、おたがいさま」なんだということを、普通のこととして生きてきたからこそ、いくらでも差し出すし、必要な時はいくらでもお願いする。この感覚がもはや新鮮だった、日本人の私には。

だって日本人が日本人に日本でだと、道を聞くことすら稀だし、立ち止まってくれる人も少ないでしょう。まだ関西だとゆるいんですが、いつだったか就活で東京に行ったときに、「そのレジュメどちらでもらえますか」と他の就活生に聞いただけで睨まれましたからね。東京人怖い(笑)。関西人なら絶対そんなことしない。それに対外国人だと、うってかわってサービス精神過剰に発揮したりするんだから、わけわからん。

「人に迷惑をかけない」というのはきっと日本の子供が最初に教え込まれる社会のルールだと思う。けれども、電車で少し咳したり、少し荷物が多いとかベビーカーで場所が必要だとか、赤ちゃんが泣くとかを、「迷惑行為」と捉える人がいる日本は病的だと思う。それを「大丈夫ですよ」という趣旨で鉄道会社がアナウンスするのも笑える。そんなことすら自分の頭で考えられないロボット人間が多いってことよね、悲し。それに「相手の立場になって考える」想像力も、資本主義か絡まない文脈では多くの文化よりも劣ってるんじゃないかしらとすら思う。日本人は良くも悪くも、他人の行動をよく見ている。見張っている。つまり他人のこと気にしすぎ。もちろん、みんながみんな、そうじゃないけどね。

他人を見すぎという話では、客の小さな”不適切でない行動”にすぐイライラする店員が多いのも日本。カフェで働いてた経験から彼らがどの瞬間に何を考えているか手に取るようにわかるんだけど、ちょっと注文遅いとか、お会計で少しでもモタモタするとか、そんなことで瞬時に顔が曇る、目が死ぬ。その点、海外だとゆるく働いててサービスもテキトーなぶん、そういうストレスの溜め方をする店員は見たことがない。それに、笑顔は天然だしね。そっちに慣れると、日本の過剰に喋ってマシーンのように対応する、血の通ったコミュニケーションできない人たちが異様に映る。昨日も年金事務所にいって、受付のおねーさんに「手帳忘れたんですがお願いできますか」って聞いてるのに、「○○のことでしたら何番窓口で対応します」って受付札渡されて、はぁ?と思ったと同時に気持ちわるっと思った。それなら、銀行みたいに受付機置いとけば済むことを、「大丈夫ですよ」の一言が言えない。

人間関係すら、ベルトコンベアの上で処理されていくように、エラー対応の余地が限りなく狭い日本では「そういうこともあるよね」でなはなくて「このエラーが悪い」と針でつつくように特定され、徹底して”カイゼン”が取り組まれる。車を作ってるならいいんだけど、人間関係も同じようにするから、他人を”カイゼン”することはできなくて、イライライラ・・・。「しゃぁないなぁ」と他人の不完全さを認める余裕が、どんどんなくなっている。自分自身に対しても、きっと。

メキシコの家族に揉まれて集団行動したからこそ、誰に助けを求めるでもなく自分で全て完結させなければならない日本の社会におけるプレッシャーの特異さが際立て見えてきた。助けを求めることや、お願いすることは、「迷惑をかける」こととは違う。こんな人間関係すらベルトコンベアな時代だからこそ、全て自己完結で完璧な人間よりも、人間味を感じさせる、お願いできる人はきっと素敵に映る。ひとりで全部やらなくていいの。結局ひとりで生きていくなんてできないし、できなくていいんだから。

メキシコ便りvo.1 「やっぱり鳥籠症候群」

April 14 [Fri], 2017, 7:00

@メキシコ国立人類学博物館


旦那の国が、いちばん異文化に感じるだなんて・・・!!!!!!
予想はしていたけれど、メキシコ、なんとも深ーい国だった。

マルくんとお付き合いをはじめて4年半、結婚して2年。初めて旦那の母国メキシコへ行ってまいりました。
3月後半の2週間でメキシコシティ、太平洋側のリゾート地、旦那の両親が引っ越した先の田舎を巡る旅。リゾート以外常にお世話係(?)としてご両親が随行してくださったので、掃除洗濯料理から全て解放され、実家に帰ってきた子どものようにぐうたら過ごさせていただきました。

お蔭さまで微塵も感じずに済んだけれど、メキシコだからちょっと間違えば危険。皆さん私を第一に守ってくださるので、一歩もひとりで玄関から出たことナシ!こんな海外経験初めてよーん。。(笑)タクシーを呼ぶなど細かいことも全て周囲に”おまかせ”。完全にヒヨコ状態なので途中旦那にぽつり。

「この、”守ってもらわなきゃいけないの”っていう役割、疲れた・・・」

どこへ行くにもがっちり握られた手を振りほどく。2年前のフィリピンでの鳥籠症候群再来。。。(※鳥籠に入れられたような感覚で、守られているけれど息苦しい心境のこと。)外国人が狙われる外国って、やぁねえ。

きっとこの人と人生を共にすると、一生多かれ少なかれ鳥籠症候群に陥ることになるのよね。守ってくれるのは嬉しいけれど、そのぶん自立するスペースが奪われてゆく。マルくんの私の扱いは中世騎士道の世界のよう。外で戦ってくる男の戦利品を捧げる対象の女性として生きる。騎士にとっての栄誉はその女性から愛を受けること・・・。つまり女性は、ただじっと待ってるだけを暗に期待されている。そんなのこの自由気ままなお猫サマにできるわけなくってよね!ヽ(^。^)ノ

今回に限っては言語のできない国なので、それでオッケーだったんだけどね。相変わらず海外旅行の相性はイマイチなカップルです。この調子じゃどこのリゾートに逃避してもグデグデライフを送ることはできなさそー。

いいかげんうるさくて注意したのですが、「あのね。あなた話しすぎ。その間私は自分で感じることができないの。あなたの声は私の五感をシャットアウトするの。全部レポートするの止めてくれる?」・・・先日雨の糺の森を歩いていたときのワンシーン。教会へいっても、いつもシンボルの解説に付き合わされて、半分面白いんだけど問題は、自分で見て回る暇を与えてくれなこと!私の人生、全てあなたというフィルターを通してしか生きられないなんて絶対ごめんだからね。

はぁスッキリした。私がマルくんと居て感じる”侵入されている感”や”飼い殺しにされそうな不安”を初めてきちんと言葉に出来た。過保護とも違うし、子ども扱いとも違うし、独占とも違うし、自由を奪われるとも違うし。。。

こう感じるたび「ああ、スナフキンさまは放し飼いにしてくれて、私をありのまま発揮させてくれるから、動物や草花のように生き生きできるんだよなぁ」と感じ入ってしまう。

でも、やっぱりわがままなんだろうね。「パーフェクトな人なんていないよ。」って、一言、どこからともなく聞こえてくる。

航空会社あれこれ

April 12 [Wed], 2017, 7:00


夢のおフランス、パリ・・・の帰路。再度エールフランスに乗り込み、ゴキゲン取り(?)にフロマージュの王様カマンベールをもぐもぐしながら、パリはまたすぐ来よ〜といつもの軽いノリで決意する。

好物をほおばったところで、シャルル・ド・ゴール内を猛ダッシュした体力と面倒はカバーされることなく。チェックインカウンターを割り当てられた瞬間、爆弾騒ぎで空港外退去でたらいまわしにされ、1時間以上遅れて離陸となった関空行きの最後のお客様として乗り込んで、気を失うように眠っていた。はぁ、ほんと乗り遅れてしばらく帰国できないかと思った。日本なら時間順に優先搭乗の案内を回ってくれたりするけれど、んなもんない。セキュリティの人も犬を追い払うようなやり方で客を退去させて、全く組織的でなかったし、空港自体、空間の使い方が下手でデッドスペースがあるのに混雑ひどいね〜と空港運営について旦那と話していた矢先のことだった。

日本の空港はスムーズなので国際線は2時間半が常識ですが、海外は3時間が普通なんだって!知らなかった涙。それも経験上、大きな空港ほど時間がかかるので、3時間前はヒースローとかシャルル・ド・ゴール、アムステルダムのスキポール空港くらいで十分だと思いますが・・・。つまり、極東の日本にすら直行便の多い大きなエアラインのハブになってる空港では3時間前到着で。例外?なのかフランクフルトは何度か使ったけれどそこそこスムーズよん!きっとドイツ様だからね・・・?^^

というわけで、大きな空港きらい。この世で最高の空港はウィーン国際空港。ウィーンは全てを裏切らず入国から出国まで魅了してくれてワンダフル文句なし。空港を言えばテルアビブも意外かもしれませんがピカピカでチューリッヒ空港みたいにモダンで手続きスムーズで出国時はかならずICだけで出られるから手荷物検査の入り口から10分で免税店まで到達できていいかんじ。入国は別問題ですが。それにやっぱりホームが関空で本当に良かった。大阪と言っちゃいけないくらい京都から遠すぎるのはネックだけど、規模があるのに分かりやすくて、到着時の荷物出し(これは航空会社ではなく空港がする)が早い!さっさとおうちへ帰りたい皆さんを全く待たせることがない、日本のおもてなし。

空港と航空会社については書くネタ尽きませんが、どれだけ食事が美味しくて騙されそうになっても、エールフランスは極力避けると決めた。というのは、ふたりで航空券買っても席が別々がデフォルトらしい・・・?から!今回格安運賃だったのもあるでしょうが、わざと席を離して割り当てて追加料金70ユーロを迫ってくるのよぉーありえないっ。2回乗ってどちらもそれ。周囲にもそういう人がいて、びっくりした。兄弟会社KLMだってそんなことしないのに。こんな航空会社あるんですね?マルくんと荷物一緒にまとめていたから、搭乗口で気付いてパニック。一概にヨーロッパ系航空会社はサービスもどんどん削られている印象だし、長距離乗るならやっぱりアジア系の航空会社がいいね。

日本少なくとも関空からイスラエルに行くのにいちばん便利で時間の短い便のある大韓航空はよくお世話になっていて、もうメンバー資格ゲットしそうなんですが、今回のマイルも全てここへ。キャビンクルーの皆さん整形可愛くてスタイル良くてアジアっぽい温かさがあってごはんもOKなので好き。路線によるだろうけれど、異臭を放つ1.5人分の欧米人のおっさんと隣り合わせる可能性も低いのも魅力。でも仁川空港は(毎回言ってるけど)照明暗くてだだっ広くてお買い物欲をそそられない。いつもさっさと飛び立ちたいわ〜と思って飲み物片手に搭乗口で待ってる。

本当のところ日系航空会社より大韓航空が好きなのです。関空―フランクフルト便だったと思うのですが、キャビンクルーのサービスがもったい丁寧でしびれを切らしていたら、案の定後ろまでサービス回れず到着しちゃったことがあって、びっくり。私はサービスしてもらえたし、クルーの方も特に新人でもなさそうだったんだけど、とりあえずサービスがのろい。その点大韓航空のクルーは明るくていいかんじにちゃきちゃきしていて気楽なの。ヨーロッパの都市間移動の2時間ほどのフライトの場合、ヨーロッパ系の手際よさが際立つ。時間が限られているから素早くおおらかに明るくサーブしてくれる。それを何本か経験した後に日系に乗ると、はよせんかいな、と感じるので、日本人じゃない人が日系航空会社を利用すると、きっと同じ感想を持つにちがいない。

学生ちゃんは運賃的にほぼ日本の航空会社で国際線を飛ぶことはないから、国内線はANAを選んでスターアライアンスのマイルをため、コードシェアがあればラッキーで国際線へ。または大韓航空でスカイチームのマイルをためる、で整頓。これで取りもらしナシ。実はJALの加入しているワンワールドはJAL以外乗ったことないんです。選んでいるわけではなくご縁がなくて。今後使いそうなのも、キャセイくらいかな?カタール航空は制服のエレっぷりが最高なのでいつか乗れる日を夢見ているけれど、どこ行く?って話で。。。今週末のフライトは新たな航空会社に挑戦です。ふっふ・・・今まで避けていたある国の半国営の航空会社だけど、どうかしら。エコノミーでも預入荷物23kg×2個無料なのも魅力。これもスカイパスのマイルへ追加♪

ひとつ残念なのは、イスラエル往復生活だと、カタールに乗る機会がないのと同じく、愛しのエミレーツに乗るチャンスがすっかりなくなってしまったこと・・・。(中東諸国の航空会社は友好関係のあるトルコ、エジプト、ヨルダン以外イスラエルに乗り入れしていない)。エミレーツは英語サービスでクルーも多様でインターナショナル、いいかんじの頼れる美女揃い。関空から10時間を超えないところで一旦休憩できるのもいい。食事もいい。いちばん安心する航空会社です。低価格で定番だったフィンエアも近頃それほど良い価格オファー出せないらしいので、ヨーロッパ行くさいも、エミレーツいいかもよ。以前は徹底して独自マイルだけだったけれど、最近パートナーを組んでいるようで今は大韓航空スカイパスならマイル加算可能。・・・とかいってスカイパスの宣伝までしている。マイルの有効期限10年だし、仁川経由で行くところがある人なら結構使えるマイレージプログラムだと思います。

トルコ航空も今まで5〜6回?いやもっと?お世話になっているけれど、長所は預入荷物が30キロまでなことと、イスタンブールの位置の良さくらい。他の航空会社では見かけない特有の四角いシートの航空機を使っていてそれが広いんだけど微妙なんだこれが。さらには日本発を除くとミールがひどい。なんでも好き嫌い言わず食べる私が口に入れた瞬間吐きそうになったものもあるくらい(ごめんね)。そしてトルコ人がうるさい(ごめんね、でもほんと)。子ども率が高くてシート蹴られる場合も多々。おもちゃブイブイ音を鳴らしてあやす親の多いこと・・・。私がウインドウの席を無言で他の客に奪われたのもトルコ航空。心休まる隙なし。こんなかんじで気楽すぎるノリの機内なのでトルコやイスラムファン以外の日本人にはオススメできない。ハブのアタテュルク空港のテロ以降は、情勢を鑑みても、専門家だって今は避ける航空会社です。

オシゴトするようになったら、航空会社決めて飛ぶようになりたいな。その時私はどの航空会社を選ぶんだろう。デルタ?・・・とかって、いきなり話に出してない航空会社を持ち上げてみたり。そんなこといってる間にどこでもドアとか空飛ぶ円盤航空とかできてるかもね。ま、速く移動できるのがいちばん。飛行機ほんとは全然好きじゃないのでしたヽ(^。^)ノ

永遠の華の都、パリ

April 11 [Tue], 2017, 7:07


Paris永遠の夢、けれども永遠に夢のままでいいかな〜と思っていた、パリに初上陸。

フランス語を5年(学部を5年したので)勉強し、その間アメリカ留学中にもフランス語の塾に通い、授業も毎朝週5で受けていたほどお金も時間も投資してきたのに、ものにならないフランス語(笑)。それでもメキシコ発エール・フランスの機内に乗り込んでフランス語で接客を受けると、あら、ようやくおフランスに私も・・・とにっこり微笑む。

宿泊先はパリ12区にある友人の友人カップルのお宅だった。テルアビブのフランス人主催のパーティで知り合った大使館勤めのクレアと旦那様ビクトールの私と同年代のご夫婦が、私たちはまだパリに帰っていないんだけど、と言って親友カップルを紹介してくれた。メトロ6番線でセーヌ川を渡った先の駅を降りてすぐのそのアパルトマンは、1908年築と表札にある。この場所でそんな時代からどんなパリの歴史を目撃してきたんだろう、と一気に白黒の想像へ引き込まれる。6階建ての6階にあって木製のらせん階段は今まで通ってきた人の手と足の温もりで撫でつけられたかのようにつやつや丸みを帯びている。へっへと息を切らしながら登りきると、おふたりはウナギの寝床のような長いお宅に迎え入れてくれた。

どちらもジャーナリストで、フランスのエリート左派らしい本や雑誌や写真でいっぱいのお宅は、こざっぱりして議論好きな似た者カップルの人柄そのままだった。パリジャンにはパリのことをあまり好きでない人も多い、という通説は本当のようで、「パリは騒がしすぎる」んだそう。同じ田舎出身のふたりは、パリの喧騒が届ききらないこの住宅街を好むのも彼らのスタイルをそのまま表していた。

フランスの生活芸術(art de vivre)の精神は「フランス人は10着しか服を持たない(Lessons from MADAME CHIC)」で服だけでなく食生活や趣味、教養を大切にする様子が描かれていて知識は持っていた。この同年代カップルに出会って分かったのは、フランス人は自分スタイルをミニマムに貫くことがシック、いうフィロソフィーを持っているということだった。職業が住空間に表われるのって素敵よね。

街行く人のファッションを眺めていても、自分にぴったり、が全ての基準なんだなとわかる。日本で宣伝されるパリ・シックなオシャレっていまいちどこがパリなのか分からないのだけど、妄想のパリとは別に現実のパリでのシックとは”自分サイズ”で服を着るということ。フランス人はパンツの丈感をきっちりキメてくる。ハイカットやショートブーツならジーンズをちょい折りしてきゅっと端まで手を抜かない。地下鉄で隣り合わせた女性は上着から出る袖の数センチが確実に気をつかった具合だった。キメるというけれどそこに一点の力みもなく、彼らにとっては「だらしなくないわよ」程度の日常のルーティーンなのだ。

今朝、京都でブーランジェリーへ向かう途中、駅近くに今言ったような出で立ちの外国人の女性が大学へ向かって歩いていた。近づくと聞こえてきたのはやはりフランス語だった。フランス人のようなカジュアルは日本人に取り入れやすい。日本人と似ていておしりにあまりボリュームのないぺったんこ体系で身長もあまり高くない人が多い。ブロンドじゃないと決まらないような色使いのファッションもあまりない。パリジャンはよく歩くので、パンツスタイルにモノトーンのスニーカーかブーツ、もう少し暖かくなったらフラットシューズなんだろうな。とにかく機能的で余計なものがなくて、セーターからジーンズから、全て自分にぴったりサイズ。これ、意外と守れていない人が多いのが日本。「外し」といって外れきっちゃったわね・・・と思うのは私だけじゃないはず。日本人の取って付けた感満載の服ってほんとに異様。自分の生きる軸、スタイルがないとこうなる。

ある友人は「パリは京都みたい」と言っていたけれど、あれほど豪奢な歴史がある都でも、王の首をちょん切った人々ですから、ミニマリストなところが似てるんじゃないかと思う。パリを歩いている最中オーシャンゼリゼがアタマの中で無限ループして、今にもスキップしそうにわくわくした。トライアングルのリズムが身体に心に心地よい。ああ、パリ、いろいろ汚い小話を聞いていたけれど、やっぱり永遠の華の都ね・・・。

しかし私がいちばん刺激を受けたのは、他でもない、パリジェンヌの三角の太もも!あの素晴らしい風景の街ですからランニングしている方も多く、階段上り下りでも目の回らない方々ですからね。生きるカモシカ脚、快活で、容赦せず後ろ足で蹴っ飛ばして差し上げますわよという大人の余裕を体現する清潔な色気。ふわぷよの赤ちゃん脚の”女の子”には到底叶わぬ(ってそれもいいんだけど)存在感をすらりと揃える凛とした美しさよ。あれは即刻輸入すべしですな!

フランス、パリは想像以上に晴れやかで心地の良い都会だった。
フランス語ができれば天国だろうなー、とおもいながら、すらすらと旦那が書いた、宿泊先カップルに残したフランス語の手紙を横目にアパルトマンを去る。メキシコから旦那のTaxi(フランス語教本)も持って帰ってきたので、ふたりでレッツフランス語!です♪・・・スペイン語もね!

日本という天国

April 08 [Sat], 2017, 7:00
4月初め。メキシコから帰省してほっと一息。ひとりで梅干しごはんをお昼に食べていたら、外国人が感じるかのような、何か新しいものを食べているかのような感覚に陥りプチ・パニック。お米の一粒一粒のつややかさを舌の上に感じ、梅干しの酸っぱさが舌に刺さる。この距離感は、なに?

この半年で、ドイツ、オーストリア、ボスニア、セルビア、イスラエル、オランダ、メキシコ、パリと身を移してジャパン。これで、あと残す未開の大陸は南米のみね!あ、南極もかマヤとエジプトのピラミッドをどちらも見た日本人になれました。道中、いろんな空港、航空会社を使い、いろんな人種・宗教・国籍の人と会い、ビジネスマン、学者、学生、おじいさんおばあさん、主婦、道の物売り・・・。素敵な思い出、問題提起したいこと、この大きなダイナミズムを泳ぐ私自身の変化。もう、今しか書けないこといっぱいではち切れそうなんだけど、書き残す時もないほどペースが速い。次の渡航はまた数日後に迫る♪

その中でひときわ感じるのは、日本が特殊だということ。大人から子供までみんな赤ちゃんみたいなふわふわの存在感でしょう?空気も食べ物も、ふっわふわ。どこへいっても静かでコソコソ話す、”静寂の文化”も一層極まっている気がする。それなのに、お商売中なら皆沢山話す(説明とか注意とか挨拶とか)様子や世界でも極限レベルの個人主義・自己責任志向を見ていると、資本主義の超成熟段階にある社会の様子を体現しているなぁと興味深く思う。日本人ほどお金で解決する人々っていないと思う・・・。なにか小さな不都合、例えば終電逃したらタクシーとか、水道の調子が悪いから業者を呼ぶとか、そういう事態に対して、友人知人近くに居合わせた人に助けを求めるでもなく、自力でなんとかするでもなく、お金を払って解決する姿勢のこと。お金を出せばなんとかなるし、たいていの人がなんだかんだそうできるだけの収入を得ている。これって稀有なことなんだよ。日本人は世界のピラミッドでは基本的に総ミドルクラス状態なので、どれだけ恵まれているか気が付かないと思うけれど。もしものときの連帯力や、秩序を第一に守ろうとする姿勢、道徳心なんかも、貴重な市民社会レベルの財産です。



拾い画ですみません。BOP Pyramidと呼ばれる世界の所得状況の図で、年収3000USDのBase of the Pyramid層は72%です。日本人の平均年収は420万円(27年度)、中央値は350万程度なので世界73億人のうち収入トップ5億人の欄に多くの日本人が入るでしょう。養う家族で割り算しているわけではないので、例えばBOP層の旦那さん一人の収入で一家10人を養うといったこともあるわけで、現実は見た目より凄まじいはず。

球団オーナーとか政策顧問やっているようなお金持ち層から、医者、文化的な教養あるエリート一家、ジャーナリスト、学生、雇われ労働者、ストリート・ベンダーまで(全て外国人)会って同じように話していると、言葉にならない何かを学ぶ。そう、面白いのがどこへ行っても同じように対応する度量がいつのまにかついている私。。。

ハタチの頃「上から下まで見たい」と宣言していたことが、8割がた目の前に具現化していて、そういう自分になっていることに気付く。

さてさて、海外って、日本人の行くメイン所なら、だいたいどこへ行っても日本より気楽。私は外国人と結婚して半分日本・半分外国のような暮らしをしている。けれども日本のことは、他のどの国とも同じように欠点はあるものの、客観的に素晴らしい国だと断言するし、主観的に愛してやまない国です。

本当に価値ある批判は愛の目を向けた先にしか生まれない。批判対象を愛するという高度な精神性に裏付けられていないと、批判は対象を傷つけるナイフになる。それは憎悪や悲嘆、無力感を生み、人類の成長の妨げになる。日本を愛せないなら、地球上のどこを愛せる?日本人として生まれてどれだけ幸運なことか、今私は身にしみて感じている。右翼的な制度的な意味ではなくて、もうちょっと神道寄りの文化的・地場的な意味で日本を愛おしく思うし、大切にしたい。
私たちにできることは、感謝の念を持つこと、表すこと。敬意を示すこと。この国と、土地と、人と、他国をみたら断然まともな政府があることに対して。そしてなにより、わたしたちを優しくふわふわにしてくれるこの空気感を生んでいる
、自然に対して。日本は天国にいちばん近い場所・・・と、聖都エルサレムを経験した私ゆえに一層強い意味で、言っとく☆

エルサレム1週間目

October 07 [Fri], 2016, 8:00
文字は、いらないかな
エルサレム生活1週間目の、ほーんの一部〜♪♪♪

毎日快晴湿度20度以下。最高気温29度。夜は15度。
子どもやおじいちゃんおばあちゃんも、街に出て楽しそうにしている。
なんとピースフルな世界でしょう

抜けるような 青い空



こんな街並みが続いて〜



素敵なカフェが沢山あって〜



煩雑さこそアート、といわんばかりの古本屋さんもある♪



ほんとに、宝探し。

どれも、観光地ではない、エルサレムの日常空間。

ヨーロッパを経験して、そちらに傾きそうだったけれど、気持ちがいいのはやっぱりイスラエル!

お天気の力添え大きく、圧勝なのでした〜

世界の不正義には、何ができるだろう?

May 06 [Tue], 2014, 13:21
ながーいフィリピン仮生活も終わり、帰国いたしました。
振り返って、フィリピンで印象的だったことをメモしておこう。

@洗濯物5日分、120ペソ≒(260円)
ホテルで頼めばシャツ1枚100ペソするので考えていると、マルが道端で電話番号を見つけてきた。
早速電話すると、英語をなんとか話すおばちゃんアンサー。ピックアップ&お届けまでしてくれるという。
翌日届のエクスプレス、3倍料金でこの値段。
ビニールでパックされた出来上がりを開封すると、ふわっとフィリピンらしい洗剤の香る、几帳面に畳まれたお品が。
申し訳なさすぎて、お気持ち代を払っておく。

Aマニラ・アイデンティティー
マニラの25ans、LIFESTYLE ASIA。
沢山の選択肢の中から本誌を選んだのは、マニラ発、だから。
台湾の書店では半数以上が日本のファッション誌。
そういう影響力を見る時、地元の気概っつーもんはないんかい!と喝入れたくなっちゃうのだが、
どうやらマニラはアジアリッチネットワークの意識が強く、日本を真似る気はないみたい。
彼らの方が断然、国際人だしね。

何より私が驚いたのは、ソーシャライツのページがあり、そこに名前・所属・肩書が入ること!
「そうそ〜、メキシコも同じ。こういう途上国では、どこに勤めてるとか肩書が重要やから。」とマルは言うが、「ラッフルズ総支配人」とかマカティのメインストリートの名前でもある「アヤラ家」とか、「〜銀行の富裕層マーケット部長」と見てもさ、ううむ、だよね。アントレプレナーはさておき、大きな肩書ほど、日本じゃ表に出さないよね。
ちなみに御一方だけ日本人発見!キレイで聡明そうな女性で嬉しい

と、ふたつ挙げたけど、メインは@。
120ペソってね、スタバのトールカフェラテの値段だよ。
それで5日分もお仕事してもらっちゃって、泣ける。
もちろんきっと洗濯のおばちゃんは、スタバでコーヒー飲まないし、モールでごはん食べないし、タクシーも乗らない。
ひとつの街、徒歩圏内に暮らす人々が、別々の世界で暮らしているって、異様だよね。
エジプトみたいに現地民プライスと観光客プライスで10倍とか違ってもネタだけど(ピラミッド入場料金とか、観光地全て!)。
おかしいっていう感性すら閉ざしてしまって、モールというバーチャルワールド、現代の「洞窟」の中で生きる人たち。(どこかの哲学者の例え。)洞窟の中では、なにもあなたに身の危険は降りかからない。
けれど、そんな大きな社会の歪みをほおっておけば、モールの下が地割れするとか、津波が来るとか(比喩的に)、人間が招いておきながら人間の手に負えない災難が起こるんじゃないか。モラルが欠落した社会って、例えがたい不安がある。

そうそう、あとびっくりした事実。
現在フィリピンではどこへ行ってもごはんはタイ米なのだが、アメリカさまに開国する前は、玄米が主食だったんだって。あるNGOは、健康や農村を慮って、玄米に戻そう、っていう運動をしてるの。
でもね、そのNGOの皆さん、表だってアメリカさまに怒るわけでもなく、タイ米化促進した大企業に怒るわけでもなく、希望も捨てず、そうした権力とうまく折り合って、「こっちのほうがいいよー」って旗振りしてるの。

フィリピン社会は以前にも申したように、現代でも植民地的な支配・被支配の構造が残存するので、様々な「ぎょ!」に出くわすたび、真面目に怒ったり悲しんだりしていたのだけど、批判しても埒はあかないよね。私もNGOさんを見習って、権力には大人な対応をしつつ、

「それでも大切なものってなんだろう?」
「じゃあ、私には何ができるだろう?」

と、行動でポリシーを見せる人になりたい。
Slowly but Surely.
世界にはすべきことが沢山ある。
ひとりができることは限られてるけれど、社会が3%も変われば、加速度的にひっくりかえるんだから。

フィリピンあれこれ

April 28 [Mon], 2014, 16:38
こんにちは、あと一週間、マニラからお伝えしますあいぼんです!
まだ4日しかたってないのか、うげげ、長い。という本音は丸くバナナの皮に包んでおこう

ていうのは今、バナナ茶飲んでんのよ。
こんなのあるのね〜昨日スーパーで見つけてね、引きこもりのお伴にハーブティー
(もちろん日本でも輸入食品店で見つかるはず)
もうお土産もバッグもサンダルも買ったし、あと一週間でシゴト仕上げるぞ!

途上国へ来てみてマルが映えない、という話はさておき(笑)
フィリピンには良いところもきちんとある。

なによりリスペクトなのは、フィリピンの人々の、文化的ママ力!男女とも、掃除力、人への奉仕力がすごいのよ〜。苦しいとかやらされてるとかゼロで、踊るようにホウキ掛けしている。
ホテルの方しかり、モール内の服屋さんの女の子しかり、カフェの店員さん(男)も、はたまた家の前を3歳くらいの女の子がはいていたり!
どこでもきちんと椅子をどけて、隅々まで行き届いている。けれども、気負った風はなくて、完璧主義とか真面目とは正反対なの。働き者だよね〜。素晴らしい。

一方で文化的には、どこを見渡しても、「植民地主義」「搾取」の破片が目をかすめ、晴れやかに喜べない。
日曜に出掛けた山奥の避暑地は、いかにも植民者の邸宅跡でね、世界各地の貿易で得た巨万の富と趣味の悪いコレクション(動物の剥製やギラギラしたカトリックの偶像、ゴージャスすぎる当時の服など)を見せられ、ぜいぜい。牛車の通る広い邸内には、いたるところに砲台や弾薬があり、「で?何がしたいんですか?」って呆れモード。

お掃除素敵だわ、と言ったけれど、ひとつ日本と違うのは、サービスを受ける側、提供する側の区別がパカッと別れてるの。どこのカフェに入っても、ゴミはそのままテーブルの上へ。スタバでも!お店の人が片付けてくれるのだ。スーパーでも、レジ通った品物をパッキングしてくれるのはお小遣い稼ぎの男の子たちだからね。そんなくらい自分でするよ〜?ていうレベルまで、サービスされる。先進国の平民視点からは、にゃんだか申し訳ないわ。

ひとりひとりが自分のゴミに責任を持たないから、店の中はキレイでも、外はけっこう汚い。
かといってカイロほどではないから、やっぱフィリピンの人々、キレイ好きだな〜、なんて思う。

経済については、知らなかったんだけど2013年経済成長率7.16%で、アジアno.1なんですって。
declining Chinaはもうしばらく言われてることだけど、ベトナムやインドネシアを抑えてフィリピンがトップだなんてイメージなかった。
歴史的に中国、スペイン、アメリカに従位に置かれてきた国だし、わかるけど、わかるけど・・・!!!
スーパーが完全にアメリカ化されている図には恐れを隠せない。新鮮で味の濃いお野菜など手に入らなくて、全てが缶詰・インスタントフード化し、隣にずらっとサプリコーナーがあるのよ。確かに何食べても、砂糖と脂とタンパク質と小麦粉だから、ビタミン類などその他栄養はサプリで補えってことか。

ローカルフードも、普段肉を食べないマルでも、無言で肉を食べる必要に迫られるくらい、何にでも肉が入っている。
有名な揚げバナナに代表されるように揚げ物大好きだから、普通の野菜炒めでも油ギッシュだし、油は大体パーム油使ってるから、男性の腹は皆丸い。マルのも成長中。

70%が1日3USD以下の生活なので、ある種の”小さく食べる文化”は存在するのだが、(例えばペットボトルは350ミリが多いし、飲み物食べ物調味料、日本より小さなポーションで買える)、口に入るまでのお肉を作る過程での消費エネルギーを気にするエココンシャスな”小さく食べる文化”からは程遠い。

「TPP後の日本の将来だね」とかマルが言うもんだから、吐き気がしそう!
人間もドッグフード食べときゃ生きていけるんだ、的な、過熱した商業マインド、最悪。

本日オバマさんはマニラを訪問中。
TPPの善悪もさ、農産品はもちろんだけど、一般消費者と、世界でも渡り歩ける日本企業では立場が違うのに、「日本にとって」ってまとめすぎだよね。メディアは企業の視点にフォーカスしすぎ。一般消費者の中でも、労働供給者と会社役員じゃ被る影響違うのにね。ルールをわかったひとのみが、自分に都合のよいシステム構築に参画できる。そうして着々と格差社会って世界規模で作られてる。知ってる人と、知らない人の開きが。

陰謀説とか言って、悪に加担する活動を直視しない平和ボケした多くの日本の人たち。
じゃあマレーシア航空の事故を説明してください。なぜアメリカがあれほど熱心に日本をTPPで開国させようとしているのか説明してください。Guessでいいから。アメリカにのん気に市場開放して消費者の生活が向上=健康で文化的な生活に近づいた例を教えてください。世界の新聞をフォローしてると、日本の軟弱ジャーナリズムの範疇を越えた、本音や真実に迫る事実に出くわすことが多々あるのです。

いろいろ漠然とした怒りが噴出してしまいました
つまりここ、フィリピン、マニラは、世界で今も続く植民地化を肌で感じられる土地だということです。
人々は気付かないうちに経済的に苦しくなり、健康を損ね、搾取される。
明確に言っちゃ、国際法違反と言われたり、収拾つけられない国連も恰好つかないので、誰も偉い人(システム・メーカー)は言わないけれど、現在、世界経済hottest pointのここマニラでは、手に取るように企図がわかる・・・気がする。

なにより!可愛い女の子が好きな私は、小ぶりでラブリーな健康体!てかんじの若いフィリピ―ナちゃんたちが、白人・黒人のおっさんに買われてる?飼われてる?のが気に食わん!!!
もう、隠すまでもなく、めっちゃ多いの!!しかも、結婚したり子供いるカップルも多いの!!
軍人さんか?とにかく年の差30とか40歳ほどで、その白人のおっさんのビジュアルがみんな偏差値30くらいやから、怒ってんの!!

気立てが良く、可愛く、奉仕好きで、英語が難なく話せる、ってなると、ワールドワイドにモテるのは当然。
そんなくたびれたおっさんでいいの?!あたし、悲しい。。。
フィリピ―ナちゃんたちが、おっさんの相手などせずとも暮らしていけたらいいな、と切に願います。

んなわけで、外国におりますが、私はナンパされません(笑)
172cmの人間なんて、ここじゃ巨人だよ!男性平均、ざっと165cmくらいかな?もっと低いか?
しかもカトリック国で、シャイな国民。煩わされなくていいよん。
フィリピンは、セブ島だけじゃなくて、最寄りの欧米社会感覚でマニラ、面白いかもね

好き。

April 01 [Sun], 2012, 19:54
帰り道の車内では、アイマンが今までのことを語りだした。

「うちは、そこそこの家だけど、僕の父親は、大学を出たら、一人で生きていけって突き放したんだ。もちろん教育は受けさせてくれたけれど、そのあと、住むところも食べるものも、車もない。だから、生き抜くために、何でもしたよ。皿洗いとかウェイターとか。それで、ようやく初めての車を買って、アパートを買った。それから、もっと頑張って働いて、ようやく新しいアパートと車を買ったんだよ。」

ピラミッド通りからすぐの、彼が初めて買ったアパートに入った瞬間、ドアを閉めた彼に後ろからハグされた。
アイマンに、こんなふうに抱きしめられるのは初めてで、どきっとした。

それにしても、広いよ。こんなアパート東京で持つなら、ン十万するでしょ?!
ひとつずつ脱いで、脱いで、ぎりぎりの姿で、ベッドに運ばれた。

「じゃ、夜ごはん、買って来るから。待っててね。ちゅ」

と、うちの男は、食糧調達へ出かけていった
しみじみと・・・幸せを感じたな。
男は狩りに出て、女は家にいる美学。動物的で、原始的な愛のかたち。

狩りから帰ってきたら、「アラビア方式!」といってカーぺットに新聞紙を広げ、獲ってきた食糧を並べる。
もんのすごい量の香草焼きチキンに、野菜の冷たいスープ、ホンムス(ひよこ豆のペースト)、ピタ、ライス。
ふたりで下着姿で向かい合って、地べたでむしゃむしゃ。手でむしゃむしゃ。
彼は私の口の中を気にせず、「ほら、食べ食べ」と美味しそうなところを次々と私に差し出してくれる。
裸で食事。次に待つ肌の触れ合い。原始的でダイレクトな人間の営みに、幸せと興奮。

クマかゾウかゴリラ?!アイマンの食べる勢いに、こっちまで勢いに呑まれそう!
おなかがいっぱいになったら、キスして、今度は私が全身食べられた。





早朝5時に起きて、ホテルへ送ってもらう。
レセプションがバイト君でよかった〜。



翌日はお昼12時。カイロも3日目。

アイマンはいつも5分前には決まった場所に着いて私を待っていてくれる。
車がブイブイ走って、エジプト人になりきれない私が渡れず怯えていると、彼はムリにこちらの車線に車を回してくれる。

「何も怖れなくていい、何も心配しなくていい。しんどいこと、辛いこと、面倒なことは、すべて男が引き受ける。だから、女の子は男性の隣にいて、彼以外見なくていい(見てはいけない)んだよ。」

言葉にはしないけど、彼の行動を見ていると、何度もその言葉が頭を過ぎる。
今日だって、40分待たされても、文句ひとつ言わない。


本日まず、ピラミッド。ひどい砂嵐の中・・・!!!車じゃなきゃ、泣いてたこと間違いなし(笑)。

「いいね、僕のwifeだからね」

と、地元料金で2枚買おうと試みたようだが、失敗してた(笑)。
だって、全然違うの。地元プライスは数ボンド、100円以下なのに、観光プライスは50ボンド=700円くらいする。

車内からピラミッドの間を抜け、降りては写真♪
私、自分の写真撮られるの、あんまり好きじゃないの、実は。
でも、アイマンがせっせと嬉しそうに撮ってくれるので、楽しくなっちゃう。

砂嵐でスーツのアイマンは大変なことに。
「今日は2時ごろから大切な、大切なミーティングがあるんだ」
と、スーツをはたき、靴を磨いて、「車で待ってる」という私を残して、せっせとお仕事へ出かけた。

アラビア語の練習をして、気付いたら少し眠っていた。
風の音がすごくて、アイマンがいないから、怖かった。

お仕事から戻ってくると、ようやくお昼ご飯。
美味しいターメイヤ(ソラマメのコロッケ)のお店に連れてってくれる。
・・・いやいや、オカシイ。マックみたいなお会計の前には、ここクラブ?!ってくらい、ランチの時間でもないのに、人がぎゅうぎゅう(笑)。大人気店やな。
なんとかすり抜けて、2階のレストランで席を取る。
お目当てのターメイヤ、エジプトのピッツァ、酢漬け野菜、フライドポテト、横に付いてくるピタ、お肉のソース、など食べていると、
「んや、もう入んない!だめだめ!」
とかいいながら、へぇへぇ食べる。なんだ、アメリカみたいに残りをお持ち帰りできるなら(なんて言うんだっけ?)、最初から言ってよ!
ピザを包んでもらっていると、やっぱり最後に・・・出た―――!!
デザートをちゃっかり追加しておいてくれる、アイマン☆
嬉しいけど!このクレープのシロップ掛けロールみたいなの、美味しいけど!おなかいっぱいー!とかいいながら、食べる:)

こうして、カイロ滞在の4日間、アイマンの入念な餌付けのおかげで、むっちりしてきた。
たらふく食べて幸せに街を歩いていると、ふとエジプトの女の子のことが、違った風に見えてきた。

「あの、むちっとした腰つき!あれは、男の人に愛されて、大切にお世話されてるからこそ、手に入るものなんじゃないの?愛されるほど、むちっと愛らしく。う〜ん、素敵!」

育ちゆく自分の腰回りを撫でながら、「これは豚肉じゃあ付かない肉質だね」っと、再確認。

エジプトで細い人は男女とも貧相に見える。実際貧しいのかな?こんな分類可能なのは、途上国だからかな。アメリカでは確実に逆でしょ。日本でも、東京ピープルは細いし、地方に行くほどぷにっとしてる印象がある。

夜に備えてジャケットを取りにホテルへ戻ると、カリーンが、

「dinnerあるからね!」

去り際に声を掛けてくれたけど、私、もう出るの。ささっと身だしなみを整えて、5分で出発。ごめんね!
これが、最後にカリーンに会った瞬間だった。
すっかりアイマンに染まった私は、もうよその男に優しくできなかったよ。

さて次、どこいくのかなー?と思っていたら、カイロ大学橋を渡り、フォーシーズンズ・ファースト・レジデンスの横へ駐車。(カイロには2つフォーシーズンズがある。ひとつはうちのホテルの隣、もうひとつのこちらが、カイロno.1の豪華ホテル!)え、今から、ナイトクルーズ行くの?!

1日目に訪れた船とは違う船なのに、こちらでもまた、船の皆さまがアイマンを知っている(笑)。
なんで?「いつも、笑ってふざけて友達になるからだよ」と言うけど、謎は深まるばかり。
まず、マネージャー殿にご挨拶をし、ウェイターをからかって遊び(笑)デッキに上って運転席へ入れてもらう。
え、いいのー?!大きなハンドルの前で運転ごっこしたり、運転手のアッパーエジプトの伝統的な衣装のおじいちゃまたちと、一緒に写真を撮ってもらう。うふ。ちゃんと「アッサラーム・アライコム(こんにちは)」と挨拶して「シュクラン(ありがとう)」でシメ。いい思い出になった。

タイタニック!とかっていちゃこいて遊ぶのもほどほどに、寒いので船中の席に着くことに。
すぐにスーフィーダンスやベリーダンスのパフォーマンスが始まる。

しかもびっくりだよ、観客を巻き込んだパフォーマンスも、まず1番に私のところにやってきて、UFOみたいになったスーフィー・スカートぶいぶい回してくれるし、インド人の団体客を差し置いて、まず私、日本人1人のために、
「こんにちは!こんばんは!いち・にー・さん!」
と日本語で始めてくれた。Mr.アイマンのお連れ女なので、超VIP待遇。
ビュッフェも、取りに行くまでもなくウェイターさんが机いっぱいに並べてくれるし、皆さまのご厚意でゆったりできたひとときだった。

一段落して、ふたりでデッキに上がれば、ソフィテルとカイロ大学橋の間の、絶好のロケーションの時。狙ってた?☆
完璧な演出に、アイマンの胸の中にしゅるりと収まってると、髪から耳へ落ちてきて・・・口にちゅう。
でも、チャーミングに、「さむさむっ」って船内にダッシュで退散!

お土産に、大きな記念写真をプレゼントして頂き、マネージャー殿の「明日も招待いたしますので是非」のオファーをアイマンが丁寧にお断りし、皆さまに御礼を言ってさようなら。

アイマン宅へ帰ったらシて、彼の腕の中でまったり。
今までの経験を何度も知りたがるので、えー?本気?と、いやいや答えてあげたよ。

「前の彼はね〜、うーん、70点。いや、65点かも。(あとからアイマンも点数つける事を考えて!笑)」

「そっか。じゃあ、その前の人は?」

「最初の彼になるけど・・・あは、100点!」

「100点?!」

「うん。すごかった。信じられないよ。完璧だった。」

「じゃあ、僕は?」

「うーん・・・70点かな?」

「ふーん、そっか。わかった。」

これでも愛の加点をしといたんだけど?自分の実力を知りたいって言ったよね?(笑)
せっかくいわないように頑張ってあげたのにさ。ナチュラルに落ち込んでるんだろうな〜ごめんね。あは。

アイマンの今までの人、教えて!というと、また面白かった。

最初の彼女は、9年も付き合っていたそうだ。でも、彼の出世を待ってくれず、他の人と結婚したんだって。可哀そう。
それから次の彼女は、いわゆるマテリアルガール。「あれもこれも欲しい♪」ので、嫌になったそうだ。

ほらね、アイマンの人柄、笑えるくらい明解。一途で信用できる。それに、やっぱこの方、そこそこお金持ちになるのかな?マテリアルガールがくっつくということは。それを嫌がるのも、すごくわかる。

自分で切り開く根性と真面目さと、子供みたいにふざけた笑顔とその奥の慈悲にあふれた瞳。ピュアだからこそ笑いでごまかすシャイなところ。共感する。誕生日数は私と同じ7(数秘術ね)。マテリアルなことにあまり関心が持てず、精神的充足に走る、思考の深い人。ムスリムであることも、惰性でなく、自発的に、選んだ道にみえる。どんどん引き込まれてく。それなのに、

「私があなたでもね、きっと『連絡してね!』とか『毎日電話するから!』なんて言わないもの。だって、次会えるかどうかさえわからないのに、そんなの言えないよ(笑)」

あまのじゃくな私。遠距離なのに、ヘビーな関係になりそうだからこそ、わざとライトに表現してた。
連絡してって無理強いしたくないし、好きだからこそ守れなかった時にどっと不安になるのがわかりきってる。約束する自信なんてないよ。
でももし、運命っていう“流れ”がそうしてくれるなら、また一緒にいられるだろう。
少なくとも、その波を起こそうとするよ、私は。それが、相手への信頼とか、愛でしょう?


少し眠ったみたい。お互い、幾分すっきりして、夜3時半にホテルへ送ってもらう。





翌日は、1ヶ月の旅、最終日。夜7時の飛行機で、カイロを発つ。

アイマン出勤後に〜というので、12時にお迎え。お互いようやくよく眠って、元気いっぱいだね。
あれ、でも今日、スーツじゃないの?あら?なんと、

「You killed me last night!!」

あはは!私、すごーーーくイイんだもんね?シカタナイ。
寝坊してすっぽかしたらしい(笑)。こら。

でも、うちのシゴトはきちんとしてくれるsweetハビービ。来る前に動物園に寄って
「おまえ、開いてるやろなー!コノヤロー!」と、確かめてきてくれたって好きよアイマン

入場前にサンドイッチを買って、いざカイロ動物園:)
入ってから気がついた。これ、正真正銘の、デートだねどきどき。

さる、ぞう、うま、チンパンジー、ひげのおさるさん、孔雀、だちょう、かば、さい。

彼はほいほいチップを出して、どんどん餌やりをさせてくれ、せっせと写真を撮ってくれる。
今その写真を見ても、私の表情が素直すぎて笑える。ビックリ仰天してたり、かわい〜かわい〜してたり、「ほら、見てアイマン!」な無邪気な顔をしてる。

それに、アイマンカメラマンは、とっても写真が上手。その一瞬を逃さない瞬発力と、タイミング、バランスの良い人じゃなきゃ、あんなに動物のことうまく撮れないよ。写真を上手に撮る人は、その人の見ている世界が美しい気がして、好き。

ベンチでのランチタイムには、買ってきたターメイヤとシュワルマのサンドイッチを並んで食べる。
はぁ。なんて幸せなんだろう。私、こういうのを、ずぅっと夢見てきた。単純なことだけど、初めてのことで、すんごく嬉しかった涙が出そうなくらい。

ライオンや隠れキャラの黒ヒョウを見て回り、急な雨で、木の下で雨宿り。

「これで少しは、砂埃かぶってた街もキレイになるかな。空気が澄んで、落ち着くだろう。」

話しながら、人気がなくなったところで、私もちょうど考えていたことを、アイマンが言った。

「僕の写真、撮って。」

そう。ふたりの時間、これほどたくさん写真を撮っているのに、アイマンの写真はほとんどない。
私、アイマンのこと全然イマイチだと思わないんだけど、むしろカッコイイと思うんだけど、彼は容姿にコンプレックスがあるらしい。写真を極度に嫌がるので、そっとしてた。

でも、アイマンが普通に写真を撮らせてくれるわけない(笑)
私がカメラを構えてると、ベーとかバーとかふざけたことばっかりする!
もー、撮れないでしょうが!
というわけで、ツーショットを撮ることに。
アイマンもいい子にしてくれたので、穏やかなワンショットが撮れた。うふ
でも、私の好きなアイマンのチャーミングな笑顔は、写真には収められなかった。
記憶に、ぐっと刻みつける。

それから、静かに雨の動物園を眺めていたら。

「僕のほうがいいもん!!!ぼくはーーー!120てんっ!!」
いきなり主張するアイマン(笑)。

「はいはい、わかってるって!くやしいんでしょー、あはは。あなた、可愛い。次は頑張ってね!」

こういうとこは万国共通、男の性ですね(笑)。本当に、アイマンは可愛い。



雨も一休止し、とことこ車へ戻る。
私がすこしムリしておにゅーのフラット履いてるのを、気遣ってくれ、車を持ってきてくれる。
ふ〜、うるうる空港までの送迎も、「寝てていいよ」ってフラットに倒してくれるし、靴も脱いどきって、床にティッシュをひいてくれ、渋滞で2時間ものドライブ、頑張ってくれた。

途中また突然、

「僕のこと、忘れないで!」

大きな声で力強く言うので、びっくりした。私のことも、忘れないでね。
旅でお別れするたびに思うんだけど、私は旅という特別な時間の中だけど、彼らは日常のひとこまの中で私と出会って、また日常に戻っていくんだ。だから、私の存在って、すぐに消えていきそうな気がして。なんだか切ないね。

お別れは嫌いだって散々言っていたのに、カイロ空港でも最後までお見送りしてくれる。
「行って!」言い方は冷たいけれど、すごく温かい。
金属探知機を通ったら、もう後戻りできないと思って、私はそれだけで泣き出してしまった。

「5分待って!」

ダッシュで最後のジュースとおやつを買ってきてくれる。
こうして何度もたっぷりもらったけど、これが最後なんだな。

「ねぇアイマン、私運賃(=キス)払ってないよ?」って言ってみたけど
笑って、「いいよ、もう行きなよ。」って。

航空券を発券して、パスポートコントロールへ。
ここを通ってしまえば、もうアイマンの姿は見えないんだろうな。
ふと振り返れば、遠く、ガラスの壁越しで、大きく手を振ってくれている。
もう、本当に我慢できなくなった。
自分の順番になって、パスポートを出すものの、私は前が見えないくらい涙が溢れてしまって、おっちゃん無言で、私のために出国カード書いてくれて(ごめん笑)さらっと通してくれた。

と、まさかの。ガラスの壁は、こちらまで続いていた。

じぃっと来たほうを横に眺めると、なんとアイマン、まだそこにいて。
手すりに寄りかかって、ぼぉっと前を見つめている。
さっさと帰ってるかと思ったので、その姿を見たら、一層切なくなった。

「あーいーまーーーんっ」

おっきな声で呼んでみるけど、気付かない。

電話、電話してみよ!

「アイマン!こっち、私こっちだよ!左、左!!!」

こうして、本当の本当のお別れの時となった。

「ああ。気を付けて。安全なフライトを。それに、ありがとう。」
アイマンは、笑顔なんだけど、目尻がいつも以上に下がって切なそう。
私も、呼びつけておいて、
「ありがとう」
しか言えなくて。。。

アイマンに教えてもらった、“エジプト人のキス”でぶちゅっとお別れ。
涙で笑って、お別れ。
これを励みに、日本で頑張るんだ!







ゆっくり感慨にふけりたい気分で、待合室でメガネにチェンジ。泣き顔でぶさいくなので、うつむいてると、なにやら視線を感じる。
「Hello.」
Mr.ナンパである。ドバイ在住のエンジニア(40)。
精神浮遊中の私をよそに、
「ドバイで4・5日いれば、職見つかるよ!」
と現実的なことを力説。
「今度ドバイに来るならホテルのアレンジも空港送迎も、ドバイのツアーもしてあげるから、連絡してね」
とのこと。ありがとう、Mr.ナンパ。でも、今はハビービ(アラビア語で、「大切な人」)のことで、いっぱいなの。。。

ドバイから関空のフライトでは、イタリア留学帰りの日本人の男の子がお隣さん。
「荷物入れましょうか?」
など、きちんと男らしく親切で、年下なのになにかと甘えまくり。

帰国後は即、旅人飲み会だったので、化粧してバスでなんばOCATに直行。
あの、トルコで一緒だったWヨウヘイが文字通りお迎えに来てくれた。

しかし、やはりバックパックは誰一人持ってくれないのね・・・?
シュールすぎる毒舌ながら、優しいヨウヘイにーさんにトートバックひとつ持たせときながら、
「だから日本男児は世界でモテないんだー!!このやろー!!」
と、ふてこく思う私は、やっぱりカイロに戻りたいのでした。






おしまい☆

長編おつかれさまでした!
読んでくださって、ありがとうございました。

ケンカ、のち、混乱。

April 01 [Sun], 2012, 13:27
翌朝は11時にお迎え:)
アイマン様、朝から出勤後にタクシーでお迎えにやってきた。
今日は茶色いスーツで、一気におじちゃんみたい!
私の視線が突き刺さったのか、本人も気にしているご様子。(笑)

今日は、カイロ動物園のお約束
「一人旅じゃ、行きたくないけど、あなたがいるなら、行きたいな」の、動物園
カイロ大学橋を渡って降ろしてもらうと、え?閉まってる?!
強風で気が折れたから閉園だって!がーん。。。

そうなの、この日、ありえない砂嵐。
空は一面茶色に染まり、目はサングラスで覆うけど、口に入る砂はどうしようもない。
そういえばエルサレムでも、私の到着後、飛ばされそうな暴風プラス、季節外れの氷が降った。
私、風の申し子?天秤座は、風のグループだしね。

気を取り直して、歩いて、将来の夢のカイロ大学へ。ドームの付く中心の建物は、モスクみたいに美しい。学校じゃないみたい!
アイマンが車を取ってくるので、カイロ大学の北の門で待たせてもらっていると、アジア人の男の子が必死に中に入ろうと警備員に話している。

「あの、日本人ですよね?」

話しかけられて気付く、まさかの日本人。
しかも、関西人ー!と思えば、同じ大学(笑)ぎょ〜、神学部だという。
あああー!!!!思い出した。私、知ってるよあなたのこと!
いつも私が行く神学部主催の講演会で、教授の後ろにくっついてる、一番目立つあの男の子だ!1回生なんだ〜すご〜!

「〇〇先生に、カイロ大学の教授に会ってこいと言われまして。でも、中に入れてくれないんですよー、しかも先生、コールバックしてくれないんです(笑)いや、弱りました・・・」

がんばれっキラキラ笑顔とガッツポーズしかあげられない、あほな私。
世間は狭い。一瞬でもひとりでいると、すぐ新しい人に出会う。
どうにか道筋がつきそうなときに、アイマン様、ご到着。じゃ、行くね、私にはアイマンがいるの〜。

茶色いおじスーツから、オレンジ&白のストライプのシャツにデニムという爽やかな変身を遂げたアイマン様かっこいい!

私が留学先に考え中(気は早い)の、日本大使館が保有する語学学校へ住所を頼りに連れてってくれ

(待ってる間に、モルトとジュース買っといてくれる〜優しい〜大好き〜

ムハンマド・アリのシタデルで写真をばしばし撮ってもらい

(好きな人に撮ってもらうのはいいね。愛がある

夕方ごろ、ハンハリーリへお土産を買いに車を飛ばす。

「明日はどうしようか?あと行くところは・・・今夜はどうする?

「うーん・・・明日は船上ディナーに行くし、今日があなたの家に行くラストチャンス!だし、行く

「本当に?!いいよ、じゃあ明日はどうしようか。」

「他は〜もうほとんど行っちゃった!あなたのおかげで。あ、でも私、アレクサンドリア(今夜からカリーンと)行くかも。。。

「アレクサンドリアか、じゃあ友達がいるから部屋取ってもらうよ。一泊でいい?」

・・・あう、やっぱりこうきたか。のらりくらりと避けてここまできたのに。時、来たり。

「あ、あのね。友達と、一緒に行くかも・・・?」

「・・・え?君、ここに友達いたんだ。。。なーんだ・・・。どこで出会ったの?」

「ん〜日本っ。大学で会ったの。(嘘!)」

「ふーん。エジプト人?」

「うん、エジプト人。」

・・・沈黙。こ、こわい!いや、いやだぁ!
普段ふざけた人の厳しさほど、怖いものはない。

アイマン、無言で駐車し、ハンハリーリに到着。

うう、怖い。そんなに、怒らなくても?
しかも、「友達」としか言ってないし?男か女かもわからないでしょう?(男だけどっ)
私に友達がいたらあかんのか?!ちょっと腹も立ってみたけど、そんなの1秒だけ。
いやだぁ、アイマンが怒ったら、嫌だ〜〜!!!無言の拷問に耐えかねた。

「ねぇ?」

「ん」

「なんでそんな黙ってるのっ」

つんつんっ

「別に」

「・・・そんなに嫌なの?」

「嫌だっ。」

このライオン、がるるる〜って、今にも噛みつきそう!あーおっかない

もうっ!言っちゃえ!

「・・・“彼”、年下だよ?ただの子供だよ?なんでそんなに気にするの?!」

一瞬笑った気がしたけど、

「いや、そんなの関係ない。」

だんまりを決め込んでるご様子。

「・・・じゃあ。そんなにあなたが嫌がるなら、、、私、行かないから。断る。あなたと一緒にいる。ね?」

「ほんとに?!

「うん、ほんと。行かないから、もう、そんなに怒らないで?」

「うん!」

子供みたいに満足げなアイマン!
ムスリムのジェラ男っぷりは、たまったもんじゃない。
愛しのカリーン、ごめんよ。。。!うう。

そういうわけで、ユージニアに
「連絡先をくれた、カイロのイケイケ男子ムハンマドにも会えなかったわ〜残念。」と言うと
「HAHA, 典型的エジプト人ねっ。でもあなたがそれを好きそうで、よかったわ!」
など、能天気な返事が返ってきた。(笑)
うん、結構好きかも?束縛なんて、初体験〜♪やもん!

シタデルで観光中も、一回ピシッと注意されたし。
「君、僕が他の人と話している時(道を聞くなど)、相手のほう見ないで。笑いかけないで。」
なんでー?じゃない?!欧米圏ではむしろ、パートナーも相手を見ないと失礼、でしょう?
「嫉妬するから。」
だってよ!ムスリム男は難しいわほんと。

ハンハリーリでの価格交渉は、アイマンが一歩下がって見つめる中、自分で頑張ったよ。
「今の、よくやったね〜すごいね。危ない女だっ!こわいこわい」
「妥協しちゃいけないよ!もっと強く!エジプト人みたいに!」
あの人、こういうの好きなの。ま、10歳年下だし・・・育てたい願望?
荷物持ちのアイマン様を連れ回し、スカーフや香水瓶を買ったら、もう満足。
私、案外スークってごたごたしてて苦手なの。

「じゃ、最後に夜景のキレイなところ行こうか。」

ん?もしやあそこ?
でも、アイマンと行きたいもーん!想い出は、上書き保存☆
山を登っていく車内で

「おなか空かない?なんか軽食買っていこうか?」

確かに、少しは空いてきたけど。
もう家帰ったら夜ごはん食べるでしょ?昨日も食べ過ぎて身体も重いし。

「本当に?時間かかるよ?」

なんやねんこの念押しは。
いらなーい、と言うのだけど、ついに猛獣アイマンは吠え始めた!

「もうっ!疲れたーーー!おなか空いたーーー!」

この人、たまにこれをする。(笑)
はいはい、おなか空いたね、おやつ買っていいからね、と、買う許可を与える。
すきにおし(笑)。せっせと私の分も買い込んで、へっへとワンちゃん満足げに戻ってきた。

夜景は、好きな人とじゃなきゃ、響かない。
わーいっ!キレイ〜!って写真を撮って、「うう!!サムイ!!」とコントの幕引きみたくふたりで小走りに車内に戻ると、お子ちゃまアイマンどこへやら?ちょっぴりしっとりムードで、最後の確認に入った。

「今日は泊まっていったらいいよ。ホテル帰りたい?」
「本当に来る?するよ?いいの?いやだったら、それでいいし、本当に、気にしないから。君次第だよ。」

静かに、確かに、アイマンは言う。
流れでしてしまえばいい、と曖昧にしておかないところが、誠実だと思う。

でも私、わかんないよ。どんな人とならしていいのか、“やりすぎてわかんない”よ。(も、青ざめそう!)
ただ、彼のことは、今までで一番特別に思えるし、彼を喜ばせてあげたい気持ちも本当だよ。
世間の物差しでは、きっと行きずりで<スルな>だし、ビッチ扱いだろうけど、ま、それは常識程度に知ってるよ〜。

私が迷うのは、この人とTo be continuedを望むからだ。
明後日には彼とお別れしなきゃいけないけれど、大切だからこそ、していいのか、わかんない。
だって、してしまえば、次会う時に、ゼロかカラダか、になってしまうでしょう。
カラダ抜きで会えなくなるのは、怖いもん。一歩踏み出せば、、お友達には戻れない。
大切だからこそ、「したら会いたくなくなる」可能性を、深刻に捉えて、どんどん混乱する。
アイマンとまた会えないなんて、今の私には考えられない!

「今のことだけ考えて。僕は仕事も家族も友達も差し置いて、君といる。本当に好きなんだよ。見た目じゃなくて、君のココ(ハート)が好きだ。」

そんなことを言われるけど、自分自身の中で勝手にぐるぐるして、破裂しそうだ。
軽く留めておくはずだったのに、どんどん彼にハマっていく私自身に怖くなったのか。
でも、そんなぐちゃくぐちゃな気持ちも、受け止めてほしいのはこの人だった。

うん。

静かにうなずいたら、「わかった」と、車は走り出した。



Google
WWW を検索 YOURSITE.CO.JP を検索
♥about あいぼん♥
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:あいぼん
読者になる
Ai am...
ハピハピ現実主義者!
自由に気ままに♪
のびのびと♪
日々を送っています:)

海外が好き☆
旅行が好き☆
ピュアなものが好き☆
エネルギッシュな人が好き☆
まっすぐな人が好き☆
出る杭系の人が好き☆
頭のいい人が好き☆
本物じゃなきゃやだ!


どなたでも
のびのびとコメントしてくださると
とーってもうれしいです!


yapme!はコメント欄で
交流のある方に限定しています♪

手相鑑定のご依頼はこちらから
※しばらく受付停止中
あいの手相日記
2017年04月
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
♥過去記事♥
♥メールはこちらから♥

TITLE


MESSAGE

https://yaplog.jp/aibon-life/index1_0.rdf