日本劇作家協会2005熊本大会「実践!魅惑のパフォーマンス」

2005年03月18日(金) 18時00分
#1−2
さて、このワークショップのメイン開場であるコンサートホールホワイエは、明るい、広い、吹き抜けの高い天上を持つとても気持ちいい場所。途中に段差を設けて動きのある空間になっている。この階段を挟んだ上段を主に使い、メニューをこなす。
@羊屋さんの「直角に歩く」この空間をただ直線に歩き、壁、段差、人などの障害があれば直角に曲がって回避していく。人と出会ったら挨拶をする。挨拶が相手の物真似になる。そのうち、眼に入った動きをまねてみる。流行が生まれる。流行るのは嬉しい。見ていない人がきょとんとするのも嬉しい。あちこちで笑い声が起こる。どんどん複雑に大胆になる挨拶。皆あちこちの挨拶の面白い動きを真似ようと。油断が出来ない。息が切れる。動きが一定になる。

はじめのうち避けがちだった「人と出会うことが平気になる」もっと出会おうと、スピードが一定になる。ジャンプなどの大技が流行りだす。

A「音楽がかかり、直角に歩くというルールが外れる」走り出す人。ひねりジャンプなど複雑な大技が流行る。曲は昔サーカスが歌っていた唄のフランス版。選曲素敵。床に這い、体を伸ばし、手を振る。下の広場に降りるのに躊躇はない。行動の縛りになっていた「階段差」を完全に把握している。音楽の力を非常に感じる。無音の無かでストイックに動き、官能的な音楽を流してルールをはずす。

「楽しかった」という受講生のひとりの感想に皆が笑いうなづく。「二人でした挨拶を真似する事で、皆で分け合える」
羊屋「始まった流行の動きをいつ止めたらいいんだろうか、とか思わなかった?」
受講生「全体で見ていて、ムードが読めた」
羊屋「そういえば、誰もつまづいたり、ぶつかったりしなかったね?」

B羊屋さんの「1・2・しりとり」1・2・3・4とリズミカルに前進しながら、しりとりをする。難なくこなす皆。

C西山の「滑舌陣取り鬼」。難なくこなす。ううむ・・・。

D西山の「誘惑の綱引き」(俳優の魅力ってなんだろ?)。一人を真ん中に立たせ、両側から魅力的な言葉を投げかける。真ん中の人は魅力を感じたらそちらにその分量だけ動く。重要なのは、観念的にならないこと。距離とスピードに換算し直さず、心の動くサイズで動くこと。

E羊屋さんの「野生の王国」。7人ずつ二組に分かれ、親を決める。親の物真似をしながら付いて行く。親は変わっていく。新しい親に魅力があると、皆そちらの方に付いて行く。始めのうちは、予め決められたリーダーを尊重しようとするが、みるみる新しいリーダーを受けいれ、自在に変わっていく。見ている一方のチームからも笑いが漏れる。早くやりたそう。

さてチーム交代。場面の切り替わりが早く飽きない。リーダーの受け渡しがうまく行き、勝手にやっても孤立しない。「子供の遊びの流行を見ているよう」「原始人みたいな、自由な生活」「劇場の壁や床の音がしたとき嬉しかった」「床に寝転んでみたら嬉しかった」

はっきり言って西山は馬鹿受けだった。縛りはストレスではある。しかしこれを獲得した時、なんと人は自在になり、共鳴するのだろうか?無邪気な悦楽に満ちた笑顔と動きに圧倒されたのである。

F西山の「見えないものを見て見えるものを見ない」(俳優の魅力って?)。音楽を聴きながら、ただ首と眼だけを動かして自分の周りにイメージだけの世界を作る。これはむしろそれを見ている人のためのメニュー。観客の中にイメージを作るにはどんな材料が必要なんだろう。

Gミーティング。第一日目の終了。
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