[高身長]   背が高いだけじゃなくて素敵なの  [ショートストーリーイラスト]

June 20 [Thu], 2019, 20:56

   

  私は今学校の教室にいる。放課後私のクラス2ー1。
  私は今すごく険しい表情になっている。

  


   「そんな顔するなよな。
   
   明日すればいいよ早くかえろうぜ。」

    ふてくされた言い方で、机に頬杖をして私につぶやく高柳ひなた。

    

「高柳明日が本番だよ?明日したら間に合わないよ。衣装破れたとこ縫い直さないと!」
   



文化祭の出し物の衣装王子服を作る、担当の私…斉藤鈴です。


私達のクラスでは、

演劇をすることになりストーリー的にはとある国の王子が


悪い敵を倒してとなりの王国を平和にする というストーリーの劇をすることになったの。



私は昔から裁縫が得意………と言いたい所だけど
  

そうでもないんだ。少しさわって少しできるくらいかな。
   

  
   
  「オレそんなの恥ずかしくて着たくないな。嫌だなー。
   オレが王子って役自体合わない感じがオレにはする。    」


「もう頑張ってよね。だってあんなに演劇の練習してたじゃない。
   
マジメにしててカッコよかったよ!だから本番でもそれ以上の見せてね。」


「え?本当?カッコよかった?斉藤に言われたら頑張っちゃうけどなー!」

高柳は嬉しそうに私に言う。「ふふっ単純だね。高柳。」

 「そうだな。オレは単純だぜ……?斉藤にだけな。斉藤はオレのこと好き?」

は、はいぃ!?な、何急に言っちゃうの!?サラッと言う高柳。
 


「…………って何言ってるんだオレ。

 本当斉藤の前では普段言わないことも言ってしまうんだよな……………………。それと……
 
なんかさ告白する場所色々考えたんだけど分かんね。

色々調べたけどいっぱいありすぎてな。斉藤がここがいいよって場所があればそこで告白でも………。」

  「高柳そのことなんだけど…………もういいよ。なんだかよくよく考えたら
  あの時高柳が一生懸命、私に伝えてくれていたし
  あれ以上の贅沢は言わない!それと
  色々調べてくれだんだね。ありがとうすごく嬉しいよ。」   
 
 

 高柳は私を見つめる。少し前のめりになり、机の上に腕を組んで近づいてきた。
 
 

「そうか、ありがとな。斉藤のそういう優しい所オレ好きだ。…………斉藤の返事聞かせてよ。」 

  
さ、さっきから直球すぎて何がなんだか……!落ち着かなきゃ。
 
「わ、私は高柳のことがぇっとその……。」もう答えは決まってるのに言えない。

高柳の方も見れないよ。机にのっている衣装を見ることしかできなくなっていた。


そして恥ずかしさのあまりつい口ごもる。

ど、どうしようなんだか急にドキドキしすぎて
ワケが分からなくなってきたよ。落ち着くんだ私!


「斉藤?………もしかして恥ずかしい?………大丈夫だぜ?
オレも一緒だから、女子なんかがよく言うドキドキ見たいな感じだと思うんだ。」

「え?」私は高柳を見た。そしたら高柳は私に


「顔真っ赤だな。」と言い薄っすら笑みを浮かべる。
高柳も私と一緒で顔が赤らんでいた。高柳も私と一緒なんだ。そう思ったら自然と言葉が

 


「うん、私も高柳がすごく好きだよ。」

 


ドタバタ廊下を走る音がした。教室の空いてるドアに女子達がいっぱいいた。

「キャー高柳先輩いたー!まだいたよー皆!」「先輩背高っ!」「本当だ!高柳先輩こっち見て下さーい!」

「高柳先輩ーーー!」

 

「一年の女子らだな……。…………残念邪魔されたな。余韻に浸りたかったけどダメだな。」高柳は髪をかきあげる。
額のかすり傷は後少しで治りそう。よかった。


私は衣装の破れた所を縫い直す。早く直さなくちゃ。
本当は、心臓がバクバクドキドキして私は大変。

冷静さを、たもとう。縫うことに集中!集中!


「………きゃ………集中……しなきゃ………集中しな………………っっ!!!いたっ」
縫い針が少し指に当たり血が  

「だ、大丈夫かよ!」高柳が慌てている。

「大丈夫だよ。カバンに絆創膏があるから。」
「オレが取るよ。」ガサゴソ「あった!つけるから。」
高柳が私の手に絆創膏を巻いてくれる。少し手がふれる。
私より大きい………って当たり前だよね。それに 

「高柳の手綺麗だね。」

「今それ言うことかよ。」 

「へへっごめんね。」


ガタガタガタガタ教室のドアがゆれている。一年生の女の子達が教室の

ドア、壁をつかんでこっちを見ている。


「ぎゃー今のやばーい!先輩が絆創膏巻いてくれてたよ。ねー見たー?」
「優しすぎでしょ先輩!」

「先輩みたいな彼氏ほしい!」「先輩やばいわー!ウチのクラスにはいないよ??。」


「先生に言って二年生にしてもらおうよ!」「あ!それいいね高柳先輩と同じクラス!」

「飛び級なんてムリに決まってるじゃん。」「いいじゃん夢見たって。」




あはは……なんかあっちは元気な声が響いているね。

「オレが縫うよ。この前家庭科でしたのを思い出して。」

「高柳大丈夫だよ。縫えないほどのキズじゃないから。チクッとぐらいだからね。」

「いいからオレに任せろ!」あれ?なんか張りきってるね。
「それじゃぁお願いしようかな?」

高柳はコクっと首を縦に振る。
そして真剣な眼差しで縫いはじめる。

早い!縫っている場所が見えないぐらい早く縫っている。高柳もしかして慣れているのかな?

高柳はひと息つき、縫い終えている。

私は期待に胸をふくらませた。
きっとしっかりと縫ってくれたんだよね。

「ほら見てみろ!すごいだろ。オレが本気だせばこんなもんだぜ!」

高柳が縫ってくれた場所を見せてくれる………………………………………………………………。

…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………。






とんでもない縫い方だった。
「た、高柳、この縫い方ダメだよ。」



もう修復不可能だよ。はは………。

「でも……柄だと思えばそう見えるね。 そう思うかな。」

「そうか?オレはちゃんと縫えたと思うけどな。」

高柳はかっこよくて優しいけど、こういったのは下手なんだね。
本当に完璧に見えるけどこういう所はぬけてる。そういう所も好きだよ。

勉強、運動、学校一できるのにどこかぬけてる高柳。

知れば知るほど愛しくなってしまう。

なーーんて、何思っているんだか私は。



「んじゃ帰ろーぜ。斉藤。」

「うん。そうだね。」私は衣装を保管するダンボール箱にいれた。裁縫道具も元の場所に戻す。


そして私はカバンを持つ。

高柳は先に行き教室のドアにいる一年生に声をかける。

「ほら一年も帰った帰った。明日文化祭だろ?早く家に帰って、ご飯食べて寝て明日にそなえることだぜ。」

一年生は高柳に声をかけられたのが嬉しかったみたい。高柳への黄色い声援が増えている。
そして、その中の一人が

「あの…高柳先輩…お二人は付き合っているんですか?」
「あ!それアタシも知りたい。」「高柳先輩答えて下さい。」

高柳は私の方をチラっと見て笑みを浮かべる。

「そうだぜ。オレたちは、付き合ってるよ。」 

なんでそんなサラッと言えちゃうの!?

「ちょ、ちょっと高柳」



一年生の視線が私に向く。

「えー!!本当ですか?」「そんなのヤダー!」
「でも先輩カワイイから仕方ない感じじゃん。負けたー。」

はい?今なんとお褒めの言葉を頂きました。少し嬉しく思う私でした。


こう見えて私は努力しているんだ。ご飯もちゃんと食べて運動もしてるんだもん。


お肌のために早く寝るようにしてるんだ。
   

たまにサボっちゃうけど。




そう考えると高柳って何か努力したりしているのかな。



背高いから毎日牛乳とか!?



……いや遺伝的なのもあるかも…?



ん?なんか考えていたら、ややこしくなってきたよ。



高柳に直接聞いてみようかな。


「おーい斉藤?一年もう帰ったぞ。何ボーっとしてるんだよ。」
高柳が私の頭をくしゃくしゃになでる。

「ちょ、ちょっとやめてよ。髪の毛くずれちゃうよ。」

高柳の手をどかそうと思わず手のひらを強く掴んでしまった。

そしたら高柳が私の手を握り返してきた。

「え?」私は少し拍子ぬけしていた。





「このまま手をつないで帰ろうか。」

薄っすら笑みを浮かべて私に問いかける。





ダメだよ。ドキドキしすぎてむりです。
「わ、私の心が持たないから今日は、つながないで帰ろう。」



「………そうだな、なんかごめん。斉藤の気持ちを優先だな。
ってオレが言うと思う?」


え?高柳は私の手を離すともう一度手をつないできた。
高柳が急に走り出す。
「た、高柳廊下は走ったらダメだよ。それに手を離してよ。」

「え?ごめん聞こえない。」

「も、もうっ!そんな強引な感じの高柳は嫌い!」

「本当に?」
高柳が急に足を止めて私を見る。
「い、いや今のはちょっと言いすぎたかも。
ってちゃんと聞こえてるじゃない!」

私が言うと高柳はニコっと笑った。

「わ、私のことからかってるよね。」
「ん。斉藤のこと好きだから。」
そ、それってあーもう、高柳のペースに巻き込まれてる感じがするよ!
なんて言い返したらいいか分らないよー!






          

   (終)
P R
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