マンダレイ

April 28 [Sat], 2007, 23:52



『マンダレイ』

あらすじ
『ドッグヴィルの町を焼き払ったグレースは、新たな居住地を求めるうちに、アメリカ南部の荒野に広がる大農園へとたどり着いた。鎖と南京錠で閉ざされたこの農園の名は、 “マンダレイ” 。70年も昔に廃止されたはずの奴隷制度が、まだ当たり前のように存在する驚くべき土地だった。目の前で繰り広げられる軽蔑すべき光景を前にして、グレースは “マンダレイ” に自由を与えるという使命を見出す。だが、理想に燃え、 “マンダレイ” に自由をもたらそうとするグレースを待ち受けていたのは、想像をはるかに超える挫折と屈辱、そして驚くべき “マンダレイ” の秘密だった・・・。』(「DVDirect」より)


世界を騒然とさせたラース・フォン・トリアー監督によるアメリカ三部作の第1弾 『ドッグヴィル』 の続編。
三部作の第2弾となる本作では、ドッグヴィルの町を焼き払ったグレースの、その後の物語が描かれています。
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』 でカンヌ映画祭最高賞パルムドールを受賞したトリアー監督が、人間の本質に迫る衝撃の心理サスペンスを、ダークかつシニカルな視線から描いています。



トリアー監督作品はいつも後味が悪い!!

『ドッグヴィル』 を観た時の衝撃は今でも忘れられません。
内容の濃さ、個性的すぎる舞台セット、そして何よりもラストの後味の悪さ。
人間のドロドロした部分を描かせたら右に出る者はいないって感じ(笑)
今回、グレースを演じたのはブライス・ダラス・ハワード。
( 『ドッグヴィル』 でのグレース役はニコール・キッドマンが演じた!)
ニコール・キッドマンには劣るものの、彼女も難しい役どころを見事に演じていたと思います。





自由と権力。

この作品を観て、少し前に観た 『ルナシー』 という作品を思い出しました。
真の意味での自由とは何なんだろう・・・??
(白人の)権力で縛られていたマンダレイの黒人たち。
そこに現れたグレースという新たな権力。
マンダレイの自由獲得の為に試行錯誤するグレースと、自由とはどういうものなのか分からないマンダレイの黒人たちとの奇妙な関係が不気味で面白かった。





善意と偽善。

『ドッグヴィル』 では、とことんグレースが弱者的立場で描かれてたのに対し、本作では強者的立場で描かれていました。
「これも自由のためなのよ」 と権力(マフィアの力)を行使したり、自分の権力を捨てたがってたハズなのに、最終的にはその権力に頼ったり。
なんだかグレースのやってることって、ただの偽善にしか見えなかった。
今回も人間の醜い部分をえぐり出した物語に仕上がってはいましたが、 『ドッグヴィル』 よりかは比較的控えめだった。
その分、トリアー節の米国批判はかなりストレートでしたが。






『マンダレイ』
2005年  デンマーク・スウェーデン・オランダ・フランスほか  139分
●監督・脚本・・・ラース・フォン・トリアー
●出演・・・ブライス・ダラス・ハワード ウィレム・デフォー ほか
●原題・・・MANDERLAY

評価は★★★★(4点) 三部作最終章 『ワシントン』 も早く観たい!!

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マイコ
soratukiさんへ

こんにちは
お久しぶりです!!

覚えててくださったんですね〜。
嬉しいな。

ホント、トリアー作品はドロドロしてますよね。
鬱になっちゃいそうですもん(汗)

マンダレイは人の偽善の部分をまざまざと見せられたというか・・・。

『良かれを思ってやったことが、実は相手には迷惑でしかなかった。』

なんだか自分も同じようなことをしちゃってるんじゃないかって不安になっちゃいます。

最終話はどんな風に持ってくのでしょうね??
きっとまたドロドロなんだろうとは思いますが・・・(笑)

早く観たいです。

トラックバック&コメントありがとうございました。
May 16 [Wed], 2007, 11:20
マイコさま♪おひさしぶりでっす(^-^)/
TRB&コメントありがとうございました♪
相変わらず、ドロドロしてますねぇぇ〜〜“三部作”。
「ドッグヴィル」ほどではないにしても、「マンダレイ」もあまりみたくない
人間のドロドロした部分をしっかり見せられました。
後味悪いんだけど、後ろ髪ひかれる・・・・
相反した感触の所為でまた見直してしまうんですよねー。
最終話(第3話)も期待したいと思います。
こちらからもTRBさせていただきました♪
May 16 [Wed], 2007, 9:07