ハイキュー!!第331話【エースのめざめ】

December 17 [Mon], 2018, 0:03
赤葦の思い。

中学

一生懸命やった
言われた事をやった

仲間の多くは
怒られない為のプレーをした

とくに疑問は持ってなかった

バレーは好きでも嫌いでもなかった

「赤葦 高校どこにすんの」
同級生の問い掛けに、
「梟谷かな…それか雀丘…」
と赤葦。

「梟谷でいいじゃん!推薦来てんだろ」
テンション高い言葉にも
「うんまあ…うん」
テンション低めの返答。

「今日市体高校の試合やってんだっけ」
「行く?」

「ああ」
「うん」

そこで見た光景に心動かされる赤葦。

…漠然と

“スター”だと思った

嬉々としてスパイクを打つ木兎。

「まだ1年だよな…見えねー」
驚きの声が聞こえる。

衝撃的だった

全力で喜ぶ木兎。
失敗に全力で落ち込む木兎。

監督と胸を合わせて喜びを表す木兎。

こんな風に
バレーボールをする人は身近で
初めて見た

梟谷学園高等学校

「杜中学出身赤葦京治です」
「セッターやってました」
「よろしくお願いします」

赤葦の挨拶に
「!」
反応する木兎。

練習後の片付けの最中、
「なあアカシくんだっけ」
木兎に話し掛けられる。
「赤葦です」
(ボクトコウタロウだ…)

「ちょっとだけスパイク練習付き合ってくれない?」

木兎のお願いに、何故か後ろにいた木葉が反応する。

ドドオッ

「ちょっと」じゃねえ

「…ナイスキー…」
疲れ果てて俯きながらも声を出す赤葦。

「アカシ!!!」

まだまだ元気な木兎の声に
「赤葦です…」
消え入りそうな声で訂正する。

すると、
「お前のトス最高だぜ!!」

木兎の満面の笑顔に、

すごい

ストレートに人に褒められるって
すごい嬉しいなあ

そう思いながら
「あ ハイ」
という赤葦の返答に、

「テンション低っっ」
驚く木兎。

「なあオイ木兎から逃げたくなったら言えよ!」
赤葦の教室に、助言に来た木葉。
「代わってはやれねえけど言い訳考えてやるぞ!」
すると、一緒に来た猿杙に
「代わってはやらねえのかよ」
と笑われる。

二人の先輩に
「あ 大丈夫です」
と赤葦。

「スター選手と練習するの楽しいです」

この言葉に、
「何選手て???」
「あれコイツも意外と変人??」
驚く先輩たち。

ある試合で、木兎はことごとくスパイクを止められ、大敗してしまった。

体育館の脇の小さな机の下で
うずくまっている木兎。

「…赤葦」

小さな呟き。

「!」
「ハイ」

「ちょっとだけスパイク練習付き合って」

真顔の木兎に、
「…はい」
覚悟を持って返事をする赤葦。

木兎さんは
「本気には本気で応えなくては」
と思わせる人だと思う

練習を重ね、ビデオにも撮ってチェック。
ブロックに弾かれたボールをフォローする練習も。

そして、次の桜が咲く頃。

関東高等学校バレーボール大会。

ブロックに阻まれた木兎のスパイクを


「フンッ」
猿杙がフォロー!

「木兎さん」

赤葦のトスを、木兎がキレキレラインショットで決める!

そのスパイクに木葉たちも驚く!

誰が何と言おうと

今 俺達が世界の主役

木兎と両手を掲げて、強く合わせて喜び合う赤葦。

確かな大志を抱いて梟谷(ここ)へ来たわけじゃない

梟谷に来れて良かった

あの大敗した相手を、今度はリードした梟谷。

ア゛ーーイ゛

みんなで円陣を組んで声を合わせる。



そして、今…。

赤葦のツーアタックが、狢坂に阻まれる。

相手に大きくリードを許し

エースの攻撃は決まらない

対して
相手のエースは絶好調

せめて相手を出し抜く1本が決まれば
反撃の狼煙(のろし)となる

(って思うタイミングちゃね)
得意満面は狢坂の臼利。

有能なスパイカーが居るにも関わらず

そのチャンスを奪った結果 失点

セッターのツーアタックでの失点は

大罪

赤葦は自分に言い聞かせる。

何をやってる

落ちつけ

この試合を3年生最後の試合にはさせない

「スミマセン少し急いでしまいました」



と、みんなに振り向いた赤葦は
焦りも顔に出さない。

「OK1本切ってこー!」
小見が明るく答える。

「狢坂のセッター 今のツー真っ先に気付いてたな」
山本が後ろから研磨に話し掛ける。

「うん」
「…あとさ」
と研磨が話す。

「あのセッター サーブ良いよね」

「?ああ まあ」
と山本が相槌。

「じゃあ やっぱり1本目のサーブわざと力抜いてたね」

「…?」
山本は研磨の言葉の意味がわからない。

研磨は続ける。
「多分1発目(ファーストサーブ)」
「赤葦が木兎サンを敢えて使わない事を予想してブロックを速攻(まんなか)に絞らせてた」

「…で」
「取り易いサーブでより速攻(まんなか)を使い易い状況を作った」
「梟谷の出端と赤葦のメンタルを折るたの誘いのサーブだったんだ」

「ヤな事するよね…」
しみじみ話す研磨をじっと見つめるクロと山本。


「「梟谷の木兎」潰すには」
「セッターも同時に潰すべきです!!」
ミーティングで元気に発言していた臼利。

「順調やな!」
意気揚々とメンバーに話し掛ける臼利。
「?まあ ウン」
そのテンションに少し退く。

「今のツーは相当焦ってる証拠や!」

赤葦(ヤツ)は恐らく
“手堅く・ミス無く”ってタイプや

1、2本のミス
引っ張り出しちゃれば
もういつも通りでは居られん

(あとはトスが乱れてくれたら)
(バッチリなんやけどなー!)

「臼利ってハツラツと性格が悪いよな」

臼利のサーブは木兎を狙う。

「木兎!」
「前っ」

「!」
ぼっ

『今度は前に落とすサーブ!』

木兎のレシーブ。

赤葦のセットに狢坂ブロッカーのブレッシャー。

「…!」

尾長に上がるボールは、

(低い)
(低い)
赤葦自身も上がった尾長も同時に思う。

そして、日向も同時に口にする。
「低い」

その呟きに影山の表情が変わる。

スパイクは白帯に当たって狢坂コートに。

影山はカッと目を剥いて説明する。
「うるせえ「ブロックが来る前にはやく」って思うとそういう事もあんだよ」

「感想言ったらオコられた」
と日向。

狢坂のチャンスボール。

(ちゃんとスバイカーの高さ活かしちゃらんとな!)

ふわ

とトスを上げる臼利。

「高い」
目を輝かせる日向。

(わざと同じ攻撃)
嫌な顔をする影山と見つめる研磨。

ブロックは尾長1枚!
と思われたが、

横からコースを塞ぐように木兎!!

ドドッ

絞られたコースに、
「おしっ」
木葉がレシーブ!

「ナイスレシーブ!」

「チャンスボール!!」

『ブロック良い仕事!』
『木兎くんナイスサポートですよ!』

2枚ブロックの間を抜く

ドオッ

木兎の強烈ストレートは、
ブロック後ろで構える臼利の横を抜ける!

「!」

明らかに狙った木兎のスパイク。

「ナイスキー!!」
わっと手を上げて飛び上がりながら喜ぶ日向。

『これは強烈木兎光太郎ーーー!!』

木兎を見ながら

(…ああ)
と臼利は心底思う。

身がすくむ

次の攻撃!

猿杙のアンダーが木兎に上がる。

レフトの木兎に絶好調のストレートを塞ぐように2枚ブロック。

対木兎シフト

(内側(クロス)をご所望(ショモー)か)

木兎は思う。

じゃあ超インナー(なか)をくれてやる

決まる木兎の超インナー!!

狢坂がア然とし、日向も目を見開く。

狢坂18vs梟谷14。

木兎は静かに告げる。

「俺は今まで「皆のおかげのエース」だったけど」

「あと何日かでお前らとはお別れだからいい加減」

「ただのエースになるよ」







前日から何かが違っていた木兎。

助けられて乗せられてきた木兎が、
エースとしてみんなを引っ張る事に目覚める!

何だ!!?

赤葦の試煉&成長のターンかと思ったら、
木兎の一人立ちだったよ!?

まあ、これが赤葦の成長になるんだろうけど。

意外な切り口。
一層楽しみです🎵。

赤葦のミスを庇う影山がかわいいです(笑)。
梟谷は監督も面白い。

昭和ファンファーレ第29話【奇跡を探して】

December 15 [Sat], 2018, 1:18
人の情報や噂を頼りに

内地慰問に奔走し

つど思う

ああ
ここにもいない

会えることなく日々を積み重ね
桜の終わるころ

慰問団は内地から外地へ
その足を伸ばした


(危ないって言われてたけど何事もなかったな)

慰問を重ね、外地の状況に安堵する小夜子。


「私は一人部屋がいいって言ったのに!」
「なぜまた あなたがいるの!?」
ご機嫌斜めの月子。

「そんなこと言われても…」
「あたしが決めたんじゃないし」
「女一人は危ないって言われたでしょ」
反論する小夜子。

「女二人だって変わらないわ」
悪態が続く月子。

「船だって一緒だったでしょ おしゃべりする?」
小夜子の言葉に、
「だから嫌なの眠れない!」
うんざりの月子。

そんな二人を見て、
「二人とも仲いいのねぇ」
「私も一緒だから女三人よ」

そう微笑むのは花岡さん。

下関から合流した
長唄三味線の名手である。

「小夜子さんは今度こそ「生き別れ のお兄さん」に会えるといいわねぇ」

そう言われて、一瞬何のことか判らなくなる小夜子だが、
急に思い出して取り繕う。

いろんな人に協力してもらうため
浅海のこと
「生き別れの兄」って説明してるんでした!!

まぁ月子ちゃんには
バレてるんだけど

「―――…」
「場所あけたので三味線こちらにどうぞ」

ぶっきらぼうだが、花岡さんに気を遣っている月子。

小夜子は思う。

めずらしいことに
月子ちゃんは花岡さんに
優しい気がする


三味線を見て、自分も楽器の一つでも弾けたら、と
憧れる小夜子。

よければ教えましょうか?

花岡さんに三味線を教わる小夜子。

それを見ている月子にも声を掛ける花岡さん。
「一緒にやろう!」と笑顔の小夜子。

だが、月子は不機嫌な顔で告げる。
「嫌いなんです三味線の音」
「明日は最初の慰問です 休ませてほしい」

その表情に、
「たいして優しくなかった」と前言撤回する小夜子。


外地での最初の慰問――
内地よりちょこっと緊張感があるような…?

男性陣も今までとは違う雰囲気に戸惑っている。
「疲れてんのか沈んでるのか」
「陸軍は苦手だなぁ」

「これ歌える雰囲気あります?」と
心配な小夜子。

「そこをほぐして慰めるのが僕らの役目だよ」
「始まれば大丈夫だ」と別の団員。

花岡さんの三味線に感動する小夜子。
「一緒に習おうよ!!」と月子に話す小夜子だったが、
「次あなたよさっさと行ったら のろま」
とあくまでも冷たい月子。

歌いながら、兵士たちの表情を見て、
「よかった楽しんでる」と安堵する小夜子。

あ…

内地とどこが大きく違うかわかった…

泣いたり涙ぐむ人が


今回も小夜子の探し人がいないことに、
一緒に残念がってくれる慰問団の人たち。
「気 落とすなよ」と元気つけてくれる。

無理かもしれない
また
無駄足かもしれない

(泣いてた兵隊さんは忘れらないし…)
(気分沈むなぁ…)

はーっ、と大きくため息をつく。

すると、

(あ)
(三味線!)

聞こえてきた音色。

「花岡さーん」
「また三味線教えてくださいーっ」
と笑顔で部屋に入った小夜子は、
「あれ月子ちゃん一人?」と
違和感を感じる。

黙って部屋から出て行く月子。

今 弾いてたのって
月子ちゃん?

あれ?
これはもしかして

「月子ちゃんて花岡さんのことそんなに気になる?」

花岡さんの方を見ていた月子に訊ねるも、
「なんのこと?」
と取り合ってもらえない。

でも本人は無意識らしい

何かあるのかなぁ

いろいろ考えながらも
果敢に月子に話し掛ける小夜子。

「そうだー」
「月子ちゃん今度の慰問一緒に歌わない?」
「花岡さんの三味線で」

「嫌」
キッパリ言われる。

「月子ちゃんわがままだなー」
めげない小夜子。
「あなたがね!」と怒りモードの月子。

(ホント仲良しねぇ)
暖かく見守っている花岡さん。

はたして
月子ちゃんの真意を
見抜けるのが先か

浅海を
見つけるのが先か―――

部屋の外で、
他の団員が、小夜子の探し人がここにもいないと話しているのを聞いてしまう。

「がっかりするから本人に言うなよ」と一人の団員が言えば、
「あてもないんだ もともとそんな偶然あるわけないよなぁ」と他の団員。

それでも

それでもあたしは―――…

また船に乗り、
やってきたのは外傷兵の慰問―…だった、

「ここで歌う…の?」

月子の顔が曇り、
うなされる負傷兵を見て、飛び出してしまう。

「月子ちゃん!?」

その様子に驚く小夜子だったが、
「ああやっぱりだめだったか」
と団員さん。、
「月子くん外傷は苦手らしくて具合悪くなること多くて…」

小声で、
「悪いけど小夜子ちゃん一人で頼むよ」と耳打ちされて困る小夜子。

え――っ

(でも)
(これって)
(歌っていいものなの?)

(逆に傷に響くんじゃないの)

(何歌えばいいの!?)

戸惑いながらも、
(声をすこしさげて…)
(静かで優しい歌)

「痛い」と苦しむ声の聞こえる中で歌い始める小夜子。

もしも

もしも

ここに浅海や天良がいたら
どうしよう

怪我や病気をしてたら どうしよう

辛くなってきた小夜子に聞こえてきた声。
「さ」

「よ」
「こ」

「さ…」

えっ

「さ」
「よ」
「こ」

「さんっ」

声の主を探して驚く小夜子。

「天使!!」

ハァハァと荒い息のその主は、

「オニギリ組の伊吹さん!!!」
その目…その歯…

「はいっ」

包帯だらけの伊吹は、嬉しそうに小夜子に話し掛ける。

「やあ〜」
「うれしいなぁ〜」
「まさか こんな運命あるなんて〜」
「怪我してよかった!!」

驚きつつも、心配する小夜子に、
「大丈夫です」と痛がりながらも笑顔を見せる伊吹。

「吹き飛ばされただけで」
「足やっちまってますが治りゃあ歩けはするって」

「本当 まさかこんなとこでもう一度歌が聴けるなんて」
小夜子ちゃんの

「ははっ」
「なんか涙が…」

手で顔を覆い、泣き笑う伊吹。

「奇跡…ですね」

「奇跡がありますね」

その言葉に

むしろ
あたしがどれだけ慰められたろう―――…


「月子ちゃん」
「具合どう?おさまった?」

外の木の根元に座っている月子に話しかける小夜子。
「慰問もう終わったから戻るって」
「行こう」

「あんなところでよく歌えるものね」
「哀れだわ」と月子。

「見ていられない」

「そりゃあ慰問なんだし」
「そうそう さっきあそこに知ってる人いたの!」
「すごい偶然であたし―――」

小夜子の話も聞かず、
「むしずが走るわ」と言い出す月子。

「ああいう人たちはどうせすぐ死ぬ」
「歌うだけ無駄よ」

この言葉に、さすがにムッとした小夜子は、
「そういう言い方ないんじゃない?」
と怒りを露にする。

「みんな私たちのために戦って…」

「頼んでないわ!」
「戦争だって勝手に始めたのよ!」
激しく嫌悪する月子に

「なんなの…どうしたの…?」
戸惑いを見せる小夜子。

「慰問なんて嫌だった!!」
「私は光の場所に行くの!」
「一番頂(たかく)へ行くの!」

「そのために歌うの!!」

激しく自分の思いを叫ぶ月子。

「そうじゃなかったら」
「月子はかかを置いていった意味がない!!」

呪いだ

かかから
月子への――…


「月子さんの様子どう?」
花岡さんが心配して声を掛ける。

「寝てます」
「すこし熱があるみたいで」

ベッドで眠る月子。

「外傷兵の慰問はつらいものがあるものね」
自分がそちらの担当だったらよかった、と頭を抱える花岡さん。

「よくわからないですけど」
「そうじゃなくて月子ちゃん自身に何かあるんだと思います」
と小夜子。

「あらぁ」
「さすが仲良し!月子さんのことよくわかってるのね」

花岡さんの言葉に、
「えっ」
「ぜんぜん!!」
「わかってないです!!」
と焦る小夜子。

「月子ちゃんは何も話してくれないし!」

でも

話して(ふれて)ないだけで

あたしは
月子ちゃんの孤独を知っている

小夜子は気付く。
(…あ)
(そうか)

(あたし月子ちゃんの素の部分をいくつも見てきてる)

(断片をつないでいけば…)

ああ きっとあたし
月子ちゃんが解る――

「今は静かに寝かせてあげましょう」
と花岡さん。
「部屋をひとつ空けてもらったから」
「私たちはそっちで」
「着替えだけ持っていきましょう」

ついていてあげたい気がすんだけど…

なんとなくそう思いながらも、
花岡さんに付いて部屋を出る小夜子。

「まぁ」
「そこで偶然2年ぶりに知った人に?」

「はい!」

「あるのねぇそんなことが」

伊吹との再会を話す小夜子。

「本当に驚きです!!」
「あるんですこういうこと!」

元気を見せる小夜子に、
「ふふふ」
「小夜子さんの「生き別れの恋しい人」にだってきっと会えるわね」

ふふふ
微笑まれて
「…………」
しばし呆然とする小夜子。

そして、
兄じゃないってバレてる〜〜〜〜!?

真っ赤な顔で焦りまくる。
「こっ」
「コイしいかどうかはっ」
「こういう感じではっ」
「なくてっ」

声が裏返っている小夜子。

「あら?でも」
「何をおいても会いたい人なんでしょう?」
「危険な外地まで来て伝えたいことがあるんでしょう?」

花岡さんの言葉に、
「そ…それはそうなんですけど」
と戸惑う小夜子。

「で でもそれは…」
「そうしなきゃいけない衝動にしたがってるだけで」
うつむいてそう話す小夜子に、
「衝動ねぇ…」

「それも」
「恋しいってことじゃないかしら」
と話す花岡さん。

そ…

そ…

そうなんだろうか…

「あたし…」

「そういうのわからなくて……」

本当に…?

頭で理解できない小夜子に、
さらい追い込みをかける花岡さん。

「ふふっ」
「男と女はねェ」
「肌を重ねられるかどうかで決まるのよ」

「はっ肌!?」

大声で驚く小夜子。

「そういうことは友達とはできないでしょう?」





パニクる小夜子。

「えっ」
「えっ」

「でも」

「わからないのにっ」
「えっ」

花岡さんは静かに告げる。

「迷ったら唇を」
「不安なら身体を」

「重ねるのよ」

そうしたらわかるわ―――…


その時、

夜空に浮かぶ怪しい影……

ヴーヴー

「空襲だーっ」

「退避ーっ」

「早く」
「早く」

「灯りを消せーっ」

「避難しろー」

突然の出来事に、逃げ惑うみんな。

「ここは日本軍直轄の建物だから」
「外の壕のほうが安全なのよ」

花岡さんは、小夜子の手を取り、外に逃げようとする。

ドォンッ

激しい落下の音の後、
バリバリ

バリ

何…雷?
地震…?

これが爆弾…!?

これが空襲

初めての体験に戸惑う小夜子。

「あっ」
「月子ちゃんは」

心配する小夜子に、
「この騒ぎですもの」
「起きたと思うわよ」と花岡さん。

だが、
「一人だしとまどって避難してないかも!」と小夜子。

「確かめてきます!!」
と建物の奥へ駆け出して行く!

「小夜子さん!!」

真っ暗な中、またも
ドォン
爆弾の落とされる音がする。

「月子ちゃん」

「大丈夫!?」

一人、三味線の入ったケースを抱えて
蹲っていた月子を見つける。

「平気よ…」
力の無い返答に、
「ゆっくり」
「一緒に行こっ」と
背中に手を当てる小夜子。

「小夜子さん月子さん二人とも大丈夫!?」

花岡さんが心配して、灯りを持って追いかけてきてくれたのだ。

「花岡さ…」

その時、
ヒュルルルルルルル

ゴッ

爆風が目の前の全ての物を吹き飛ばす!

紙人形のように吹き飛ぶ人を

あたしは初めて見た










ああああああああああああ…
花岡さん…

良い人だったのに…


まさかの伊吹!
たぶん生きてそうだったけど、
どんな登場だろう、と思っていたら…、

伊吹は大丈夫なんだろうか……

月子の本音。
小夜子が紐解くしかない。

月子の三味線で小夜子が歌うのか…。
二人は無事に帰れるのだろうか…。

今後の展開が大きく気になります!
二人が、外地を彷徨うことになったりもする??

とにかく伊吹の生死が!!

次号に続くよ!12/28発売!!

ちはやふる第209首

December 15 [Sat], 2018, 0:01
「例えば敵陣右下段の一番端の札が読まれたら」
「この角度で手を出す」

「さらに その1枚となり」
「この角度で手を出す」

「素振りでの札を払う練習はけっこうしてるみたいだけど精度を上げて」

「すべての位置で囲う練習も必要よ」

「中盤以降は全部一字目で札を囲うくらいの準備を」

猪熊さんを対戦相手に、
千早の背後から千早の手を取り、
丁寧に指導する渡会さん。

「練習では絶対速度で取る」
「試合では相手よりちょっとだけ速く取る!」

千早は心の中で新に語りかけている。

ダイヤモンドを
削り合うように

2人のクイーンが
教えてくれてるよ


「だ――から―」

「ほんとは私が名人位もクイーン位も取りたかったのよお〜〜〜〜」
「同時に」

「私の夢はそれだったの…」

泣きながらうどんを食べる渡会さん。


「渡会さん言ってる意味がよくわかんないです…」
戸惑う千早。

「だからー」
「クイーン位をまず2連勝して取るでしょ?」
「そのあと名人戦を連勝すれば」
「不戦敗でも名人になれるでしょ―――?」

テーブルをドンッと叩いて、
渡会さんは泣きながら説明する。

「え―――――」
その説明に、猪熊さんも驚く。

「ルール上は可能だったのよ」
「名人戦に女性が出場してもよかったんだもん」
「でも いまルールが変わっちゃって」
「だったらもうクイーン戦も5試合になるほうがかっこいいなって…」

「か…」

「考えたことなかったです」
「渡会さんすごい」

「渡会さんの名人&クイーン見たかったです」

興奮する千早と猪熊さん。

「私も見たかった」と渡会さん。

「…………」
そこまで話して、
「さ」
「夕飯ごちそうになったからもう1試合ね」
とおもむろに立ち上がる。

「すすすすみません」
「子供たちお風呂に入れなきゃならなくて」
「今日はこのくらいに」

先輩の申し出とは言え、
さすがに慌てる猪熊さん。

子供たちは
「おフロイヤー」
「千早ちゃ――んあそぼ―――」
と駄々をこねる。

「あらー私が入れましょうか」
「なぁんちゃって」
と渡会さん。

帰り道、
「すみません連日で練習見てもらって」
とお礼を言う千早。

「肉うどんおいしかったわね――」と渡会さん。
そして、
「ひどいのよ うちの夫 昨日ロールキャベツを白菜で作っちゃって」
と愚痴。

「…………」
渡会さんの言い間違えだと知っている千早は押し黙る。

「遥ちゃんちの三兄弟かわいかったわね」
と笑顔の渡会さん。
「かわいいです!」
「ダディ友なので余計に!!」
ダディベアねまきの兄弟に興奮の千早。

「うちは子供がいないから」
と渡会さんは話し始める。

「でもべつに淋しくもないのよ」
「教えてる子がいるからかもしれないけど」
かるた会で。

「いまではなんだかかるたが子供みたいで」

白い息を吐き、渡会さんは寂しそうに呟く。

「おかしいわね」

「ずっとかるたは友達だったのに」


クイーン戦に向けて
練習での暗記は5分

五番勝負を見据えて
脳の疲労を減らし

集中力を高める


富士崎高校で合同合宿中の田丸たち。
筋肉痛で苦しむ瑞沢勢に対し、
いつもと変わらない様子で
詩暢ちゃんのユーチューブを見て騒ぐ富士崎高校かるた部女子。

「もう消灯と!早く寝る!」
桜沢先生の号令。
「ハイッ」
と慌てる女子たち。

「あ そうだ」
「田丸さんちょっと」

ガタガタの体を必死に起こす田丸。

千早は考え続ける。

詩暢ちゃんは相手を見ない

見てほしければ
崩したければ

厳しく攻めるべきは
左下段

そして

守るべきは
自陣
左下段

どうやったらそれはかなう?

どうやったら

あの手をかわして

五番勝負に持ち込める――?


富士崎女子から富士崎男子に回ってきた動画。
みんなで共有。

それは、合宿中の北央男子にも。
さらに各校のOBからOBへ。
次々拡散されて行き……。

「千早ちゃぁん」
かなちゃんや肉まんくんたちが飛び込んでくる。

椅子に座って仰向けに寝入っていた千早が、
「はっ!?」と目を覚ます。

「ご ご存じですか?」
「かるた界隈でいま すごい話題の…」

「若宮詩暢さんのYouTubeなんですけど…」

かなちゃんの説明に、
「えっ詩暢ちゃんそんなのやってたの?」
と驚く千早。

「最近スタートしたみたいなんですけど」
「その勢いがすごいんです」
「日に4回も新作動画出たりして」
とスマホを操作する菫ちゃん。

その動画とは…。

「え――今日は」
「次の名人戦の挑戦者となった綿谷新くんの家にやってきました」
台本を持って説明している詩暢ちゃん。

「「強いのは結局どっち?」とお便りくれたP.N空札七連発さんありがとうございます」

「新ぁ!?」
さらに驚く千早。

その動画に映し出された二人の対戦。

1回目クイーン敗北!!

「早っ」
「えっ」

2回目クイーン敗北!!

「えっ」

3回目クイーン敗北!!

「え――――」

試合シーンは無く、ただ詩暢ちゃんの悔しさだけが伝わる編集。

クイーン立ち上がれず…!

「やべえ」
「若宮さんの3連敗なんて貴重映像すぎる」
「それだけでかるたクラスタ大騒ぎだよな」

「試合内容かなり飛ばす編集もわかってますよね」
「ライト層にも見やすい」

「いやそこ見たいんだけど」

その後、
「すんまへん」
「泊めてください」
驚く綿谷家の面々。

クイーン
家に帰れなくなり
綿谷家に
泊めてもらう

「ぶっ」
噴き出すみんな。

一宿一飯の礼
ということで
綿谷家の風呂掃除

「がんばります」と詩暢ちゃん。
ちなみに風呂掃除などやったことない。

掃除しながら
さきほどの敗戦を
思い涙…

「うっ…」
「なんでや…」
「うう…」
泣いている詩暢ちゃん。

「…………」
「なんて正直な動画…」
と千早はホロリとする。

当の詩暢ちゃんには
人に見られているという意識がないのかもしれない…。

「1回3〜5分の動画がポンポン上がって」

「編集 これ誰がしてんだ?」と
不思議がる肉まんくん。
効果音までちゃんと入っているのだ。

「あまりの勢いに早速アンチスレッド立ったぁ―――」
「PVが1万いったー」

動画では新母から始めての麻婆豆腐作りを教わる詩暢ちゃん。

敗戦のひとり反省会の動画では、
借り物のパジャマを着た詩暢ちゃんが、
布団の上で悔し涙のまま
「えー」
「悔しいですけど」
「今日の負けの反省会をしたいと…」と話し始める。

そこへ、
「あの…」
と新が入ってくる

「なんや新」
「夜這いか!?」
驚く詩暢ちゃん。

「いやいやないわそんなん」
とあっさり否定の新。
そして、
「詩暢ちゃんこれ…」

動画を見ながら興奮の千早や菫ちゃんたち。
「おおっ」
「なに この少女漫画的シチュエーション」

「え」
「新!?」

「綿谷さんなにを…!?」

新が差し出したのは、
「最後の試合で今日おれが取った札」

怒りモードの詩暢ちゃん。
いけずが顔を出す。

「…つまりうちが今日取られた札と」
「ご丁寧にどうも」
「さすが綿谷さんや おれのすべてからありがたく学べと」

「いやいやいや嫌がらせやなしに」
「じいちゃんによく言われとったんや」
と説明する新。

「「身に染みて悔しいうちに」
「取られた札だけでももう一回見返して反省しろ」って」

「ほんならおやすみ」

「えっ」
「トキメキタイム終わり!?」
と残念がる視聴者菫ちゃん。

「…………」
渡された札をじっと見ている詩暢ちゃん。

「…………そうや」
「最初うちが3枚先取したのに「よを」と「め」を抜かれてイラッとして」
「新陣「うら」「うか」でうちも渡ってんのに先に取られて」
「あー これまえもあったパターンやってイラッとして」

詩暢ちゃんは札にブツブツと呟く。

「うちが「たご」にまっすぐ行ってんのに「たち」にまず行った新の手の戻りにガードされて取られてイラッとして」

「「あらぎ」はなんで取られたんやろ」
「新と試合するとイラッとしすぎるんや」

「―――札がみんな」

「なんとなく新を好きで」
「イラッする…………」

この詩暢ちゃんの呟きに、

ガタッ

千早は急に立ち上がって駆け出す。

「え」
「千早ちゃん!?」
驚くかなちゃん。

“札がみんな 
なんとなく新を好きで”

かるた部の部室で札を取り出す。

読み札を並べる千早。


丁度その時、かるた部の1年生たちが部室に向かっていた。
合宿でまだ筋肉痛が続いている。

「土日 合宿だったのに…今日も練習とか…」
「いや マジどこもかしこも筋肉痛ひどいんだけど…」

「うんおれも痛い」
そうは見えない波田。

原さんも笑いながら
「生まれて初めてサロンパス貼っちゃったー」
と話す。
そして、
「そういえば田丸さん」
「桜沢先生の話何だったの?」と訊ねる。

「あ」と田丸。
「「あなたにこんな実力があるなんてびっくりした」って…v」
と夢見るように話すが、
「それ 意訳はいってるよね」
とすかさずツッ込まれる。

「あとなんか」
「綾瀬先輩に伝えてって」
と思い出す田丸。

桜沢先生の伝言は、

絵札…とか

読み札


その言葉は直接千早には伝えられないままだったが、

部室に辿り着いた田丸達が目にしたのは、
読み札を並べる千早の姿。

詩暢ちゃんの並び順に合わせて、
読み札を並べていく。

右と左、
並べ終えて千早は気付く。

詩暢ちゃんのかるたに対する言葉。

うちは

札はみんな
こんくらいの

小さな神様みたいに見えてます

みんなとってもかわいくて
わがままです

千早はその意味の全てを理解する。

ああ

左中段に
小式部内侍と
右大将道綱母と
持統天皇

その下に
和泉式部
清少納言
式子内親王
いて

ここは詩暢ちゃんの大事なお客さんの部屋

右上段は
ごっつい濃度の
おじさんエリアで壁みたい

その下は
周防内侍
小野小町
参議雅経
右近とかがいる

華やかな遊び場で

右下段端から
冗談みたいに並んだ
「む・す・め・ふ・さ」は
きっと寝室

右下段内側は
お坊さんばっかり並べて

客間かな?

嫌いじゃないのが
伝わってくる


ごめん

左上段が
たぶん玄関だった

チャイムが鳴るまえに
飛び出してきそうな
生き生きとした―――――……

次第に涙ぐんでくる千早。
両手で顔を覆って静かに泣き出す。

いつも
詩暢ちゃんがしてた

札に対する


詩暢ちゃんと同じように畳に手をつき、
そして頭を下げる千早。


こんにちは

ご挨拶が
遅れました

みなさんが
詩暢ちゃんの
お友達であり

詩暢ちゃんの
おうちだったんですね

深々と札に頭を下げ、
詩暢ちゃんの想いに触れながらも、
渡会さんの言葉を思う千早。

おかしいわね

かるたはずっと
友達だったのに

いまでは
かるたが子供みたい


共に手を繋いで歩んできたのに、
いつかその手は離され、
新しい者へと渡っていく…。

遠くなるの

たぶん
かるたのほうが
長生きだから

思っちゃうのよ

詩暢ちゃんも
きっといつか
同じような
気持ちになるって

千早に託された渡会さんの思い。

綾瀬さん

詩暢ちゃんに勝って

泣いて笑って
同時代を
ずっと戦えるような

「ほんとの友達になって」


千早は決意する。

崩すべきは
敵陣左下段

守るべきは
自陣左下段

その意味がやっとわかる

取られるとダメージの大きい札

早めに敵陣に送りそうな札

その意味も
その動機も

私が
詩暢ちゃんを

一番理解する者になる



一方、福井の綿谷家では、

「うっわ また来た」
なんやそのすごい荷物!

詩暢ちゃんの再訪に驚く新。

「詩暢ちゃん勘弁して」
「みんな動画けっこう見てて」
「意外と影響力ある…」

新の言葉に食い気味で
「イヤや」とカブせる詩暢ちゃん。

「イヤや」
「勝つまで帰らん」

「えー!?」

「まぁ そんなイケズ言わんで」

「どうぞ勉強」
「させてください」

詩暢ちゃんのイケズ笑顔が炸裂!

勝てん相手を温存して
挑まんで
なにがクイーンや


詩暢ちゃん、新、千早。

強くなるのは
どの登山道(ルート)だ

「へぷち」
一人蚊帳の外でくしゃみをする周防さん。

名人・クイーン戦まであと30日









かわいいなぁ、詩暢ちゃん。
健気や…。

本当に、誰が編集しているのだろうか。
まさか、お母さん?
それともおばあ様の手の者が!?

仕掛人は桃ちゃんでしょうね。
かるたも解った編集なんで。

でも、まぁ、
普通に新の方が勝つのね…。

福井まで一人で来たのかなぁ。
帰れなくなってるから
一人なんだろうなぁ。

人は成長するね。


渡会さんの濃い指導!
詩暢ちゃんのこともよくわかっている渡会さんでも
負けてしまうのだなぁ。

そして、やはり、新の練習相手は詩暢ちゃんか!?
どうやら新の方が圧倒しているようですが、
その内、新に勝ちだす!?



次号に続くよ!12/28発売!!
豪華2本立て、とは!?

ハイキュー!!第330話【エースのさだめ】

December 11 [Tue], 2018, 0:45
『なんとっこれは』
『胸で上げた木兎光太郎ー!!!』

『ん〜〜自由っ(笑)』

「ハハハ!」

「すげー!」

観客も笑う。

「ナイスレシーブ」
口を手で押さえている研磨。
「ヌトペトか」
と笑っているクロ。

この木兎の体当たりレシーブを繋げ、鷲尾のスパイクが決まる!

狢坂11vs梟谷10。

「さすが日向の師匠だな…」
真顔の旭。

「教わったわけではないですが」
と、何故か照れる日向。

「そいつのは大体ぶつかってるだけで」
「今の木兎さんのは胸部のレシーブを選択したやつです」
キッパリと長文を言い切った影山に、
「いらんとこじょうぜつ」
と突っ込む日向。

「でも木兎(あいつ)」
「「わー!出すぎた!!」って思ってたぞ絶対」
鋭い読みの澤村。

「さすがボクト」
「只者じゃない感あるよな」
関係者からも声が上がる中、

ガンッ

桐生のパワースパイクに、
周りはしんっとなる。

『相手を黙らせる様な一発 桐生八…!!』
大歓声が起こる!

続く桐生のサーブは、
木兎のすぐ横に落ちるサービスエース!

ドドオッ

『ーーサービスエース』
『桐生ーー!!!』

『木兎くんを狙っていきましたねー』

桐生は思っている。

他人の評価を気にしたり

他人と自分を比べたり

そげな雑念
この世に有る事すら
知らんように

バレーボールを

ただバレーボールをしにくる

牛島にも
木兎にも

負けてたまるか



ボオッ

桐生2回目のサーブ!

木兎の腕を弾いて飛んでいく!

「あ」
声が出る研磨と、
「……」
難しい顔になるクロ。

「…!」
赤葦も穏やかではない!

『これも強烈ー!!!』

『あっと言う間の4点差ー!!』

「サーブ絶好調やんか」
チームイメイトにそう言われ、まんざらでもない桐生。


ピーーーーーッ

梟谷学園1回目のTO。

桐生のサーブを見て、
「おおぅ…」と蒼い顔の旭と田中。

クロの分析。

木兎は前衛でブロックと
真っ向勝負に回数が多いだけじゃなく

サーブでも狙われる

相手が強くなれば」サーブの威力も精度も
当然上がる

狙われ続けるプレッシャーは
相当なもの


桐生サーブ(3回目)

ド ドオッ

「アウトッ」

ほっとするマネージャー。

クロは心でエールを送る。

(折れんじゃねぇぞ 木兎)

ラリーが続き、木葉から木兎へ。

木兎に見えるストレートの道筋。

だが、ストレートは狢坂の雲南に止められる!

『こぉこで狢坂にブロックポイントー!!』

『ストレートに手が出てましたね〜』

狢坂16vs梟谷12。

梟谷の応援団も圧倒されてしまう。

『“狢坂ツインタワー”の一人MB雲南恵介』

桐生とタッチする雲南。

『もう一人の猯(まみ)とは同じ3年生同じ190cm』
『共に狢様の守備を支えます』

そんな雲南に「ハンッ」と態度の悪い猯(まみ)。

と、控えにいる猯に、ブロックサインを送る雲南。

お前

この試合

ブロック

0本

「猯さんおちついて!
「静まれ猯−!お前まだ後衛やろ!」

怒る猯を抑えるみんな。

「狢坂の方」
「MBをストレート側に配置してるね」
と研磨。

「……」
クロは答える。
「対木兎シフトだろうな」

「昨日も今日も木兎サン ストレートキレキレだもんね」
と納得の研磨。

難しい顔の赤葦。

狢坂・臼利のサーブ。

白帯に当たって前に落ちるボールは、
尾長の足に当たって、
「!」
「オッ」

それを赤葦が繋ぐ。
「木兎さん!」

クロは試合を見ながら冷静に分析する。

「「対木兎シフト」は」

「ストレート警戒もあるけど」

ブロックでストレートを塞がれた木兎はクロスに打つも、
リベロにレシーブされる!

歯軋りする赤葦。

「“中”に打つようより強く仕向けるため」

「カウンタァ―――!!」
狢坂ベンチから掛け声!

ダバッ

狢坂のスパイクが決まる。

『じわじわと点差が開いていく…!』

狢坂17vs梟谷12。

黙り込むクロや研磨。
梟谷応援団も声が出ない。
強羅たちもただ黙って見守っている。

そんな中、
「行きます!」

臼利サーブ(3回目)



「猿!」
猿杙がオーバーで上げる!
(際どっ)

「ナイスレシーブ!!」

(軽く上げてる様に見えるがさすがのレシーブだ)
と、感心するのは澤村。

猿杙の上げたボールを、赤葦がセット。

の直前に、相手コートを確認する赤葦。

その瞬間、
「ツゥ――!!!」
大きく叫ぶ臼利。

そう、セットに見せかけた赤葦のツー!

だが、蝦夷田に阻まれる!

「…!」
呆然とする赤葦。

ドッ

ボールは梟谷コートに落ちる。

ドッ
ドッ
ドッ

赤葦の鼓動が早くなる。

やっぱりー!!と臼利。

狢坂18vs梟谷12の6点差!









完全に防がれている木兎と、
完全に読まれている赤葦。

んま〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!
やっばっ。
今回はやっぱり赤葦ですよ!!!
いつも木兎に気を遣いまくって、
勝利に導く赤葦君が、
読まれまくってますよ!!!

木兎はたぶん、自分で壁を打ち砕くと思うのですが(笑)、
赤葦〜〜〜〜〜!!

今回の成長は赤葦くんのようです。
彼の成長が、木兎をさらに成長させるというオチではないでしょうか?

研磨が、「頑張る」のコマンドを持ったように、
考える赤葦をもっと成長させるには?

ちょっと辛いですが、
頑張れ、赤葦!!

ワンピ第927話【禿のおトコ】

December 10 [Mon], 2018, 0:01
【ワノ国「花の都」】

「「十八番(オハコ)そば」だよーーー!!」

「サン五郎の「十八番(オハコ)そば」〜〜〜〜〜!!」

大繁盛の屋台の裏で、そばを啜る3人。
都に先に潜入したロビン・フランキー・ウソップだ。

ルフィを心配するロビンだが、場所が離れている為に得られる情報が少ない。
心配しながらも、決戦の日までには出て来るだろう、とフランキー。

またサンジのメシが食えた!と、蕎麦を貪るウソップ。

「おめーらはどうでもいいけど」
「おロビちゃーーーんvv」
「お味はど〜〜〜〜お?」

デレデレで訊ねるサンジ。

「ええ お味最高よ」
ニコッと微笑むロビンに、
「芸者おロビちゃんの方が 最高だぜーーーー!!!」
ぶほー!!と興奮するサンジ。

「うめーけど女子人気高すぎだろサン五郎」
「もっと こう酒に合うピリッとした感じで侍集めろ!!」

フランキーの指摘に
顔を歪めて無言で睨み付けるサンジ。
「何だその顔(ツラ)は!!」
「味方増やす気あんのかコノ野郎!!!」
怒るフランキー。

「待てフラの助!男の客だ」
とウソップが声を掛ける。


「ごめんくだせェ!!」
男達が女性の列に割り込んでやってくる。

「ごめんねお姉ちゃん達〜〜〜!」
「ちょいと!横入りやめとくれよ兄さん!」
咎められると
「じゃかァしゃい!!!」
男は豹変する。

「きゃーー!!」
怪しい雲行き。

「繁盛してんなァ兄さん」
怪しげな男がサンジに話し掛ける。

「ええお蔭さんで!」
「食いたきゃ後ろに並んでくれよ」
平然とあしらうサンジ。

「いやァそうじゃなくて…」
「お前さん一体誰の許可とってこのシマ流してんだ?」

「ここはおれ達」
「“狂死郎一家”のシマでね」

「払うモン払ってくんなきゃ店出させるわけにゃいかねェのよ!!」

やって来た男達は、
狂死郎一家の
カクさん&クニさん&スケさん。

「何でだ?」
サンジが聞き返す。

「何でって 店に何かあった時守ってあげられないでしょ」
その返答に、

「いらねェよ おれァ強ェから」
とサンジ。

ロビンは、この前「狂死郎」という人のお座敷に上がった、と話す。
きっとあの人の子分達だろう、と。
「ずいぶん横柄なお侍さんだったけど」
「ヤクザの親分だったのね…」

サンジの言葉に怒ったヤクザ達。
「じゃあ店ェ守ってみろよ!!!」
と、釜を蹴り倒す。

地面に落ちる釜と茹でかけの蕎麦。

「おい この店のそばは食うな!!」
少女の食べている丼を叩き落とす!

「えーーーーん」
「おそば〜〜」
その少女は、何故か泣いているが笑っている。

サンジの表情が変わる。

「帰れお前ら!!」
「今日は店じまいだ!!」

その様子に
「まずい離れろ!!」
「サンジが一番怒るやつだっ!!」
ウソップがロビンと共に逃げる!

「ん〜〜〜〜?ケンカか!?」
目を輝かせるフランキー。

「…全部食って貰いますよお客さん」
凄むサンジに
「は?やんのか」とクニさん。

「みんな離れて!!」
逃げる行列の女性の達。

「おい!!カク!!スケ!!やっち」

「ぬふっ」

クニさんの顔に、サンジの足がメリ込む。

メキッ!!

「!!!」

ドン!!

そのまま地面に叩き付ける!

メキメキ!!
「!!!」

「うおーー!!兄貴ィ〜〜〜〜〜〜!!?」

遠巻きに見ている男も驚く。
「えェ!?何だあのそば屋強ェ!!」

「やだ素敵v おそば屋さん!!」
密かにモテるサンジ。

一方、
「いっくぞー!!」
カクさんかスケさんか、大門の上から抱えて飛び降りるフランキー!

「“フラの助〜〜〜〜!!アイアン”」

ばっ!!

「やめろ畜生危ねェだろ何すんだ!!」

空中でジタバタするスケさんかカクさん。

「あああああああ!!!」

ドゴォン!!

地面に叩き付ける!

「!!!」

「“スープレックス”!!!」

叩きのめされたクニさん。
頭が地面にメリ込んだスケさんかカクさん。

「あの大工も…!!」
どよめく観衆。
「しかしコリャマズイぞ…!!」
と危惧する。

「食えオイ全部!!」
「お前が故意に落としたそば!!」

サンジはクニさんの口に、無理矢理蕎麦を押し込む!
「アババアブボグ」

ズボッ

フランキーはスケさんだかカクさんだかを地面から引き抜く。

「お…!!お…!!お…!!」
「覚えてやがれ!!後悔させてやる!!!」

ドドドドドドドド

逃れた一人が猛スピードで逃げてゆく。

「まーこうなるわけだが…」
「いいのか?やっちまって」
ずるるる、と
休まず蕎麦を啜りながら危惧するウソップ。

「ウフフ…マズイ人達に手を出しちゃったかもね…」
微笑むロビン。

通りを見て、さらにウソップに告げる。
「見て」
「あの大行列が…クモの子を散らす様に…!!」

がらん…!!

誰も居なくなった通りを見て、
「絶対ヤベー奴呼んで来るだろ コレ!!!」
絶叫するウソップ!

「ん?」
「ん?」

サンジとフランキーは柱の影から覗く少女に気付く。

「ありゃ さっきのそばこぼされたガキだな」
「泣いてんのに笑ってた変わった子だな」

ザッ!

サンジはザルから蕎麦を上げ、
「まだ一杯分無事だった」
「どうぞ」
と少女に差し出す。

大喜びの少女は、蕎麦が凄く評判で、どうしても食べたくて、ずっと並んでいた、と話す。
本当は、もう仕事には遅刻だが、
お小遣いを貯めてやっと買えたのにこぼされて悲しかった。

「おいしィ〜〜〜〜〜〜〜〜vv」
「アハハハハハ!!こんなおいしいおそば初めて!!!」

笑いながら泣きながら蕎麦を食べる少女の名は、おトコ。

「ははは!!こっちまでニヤケちまうな」
笑うサンジ。

「おめー名前は?」

「トコだよ」
「頭に“お”ってつけてみて!」

「“お”?」

ロビンが
「おトコちゃん」と言うと、

「男じゃないよ!!?アハハハ」
「おトコだけど!!!」

蕎麦を食べながら笑うおトコに、
みんなが吹き出す。

「あーおいしかった!!ゴチそうさま!!」

ぷはーっふ、と丼を返すおトコ。

「おうまた来いよ!」
サンジの言葉に
「うん!!」
と元気に答えるおトコ。

と、おトコは笑いながら慌てる。
「いっけないホントに遅刻!!大遅刻!!アハハハ」
「あ!そうだ あたいまたこの道を通るよ!!」
「今日は花魁道中だから!」

「?」

「トコちゃんもしかして禿ちゃんなの?」
ロビンが訊ねると、

「そうなの!!禿なの!!」
「もう始まっちゃってるよ!!急がなきゃ!!」
「ばいばいまたね!!」

「おいらんキレーだから」
「見てってねー!!」
手を振りながら去って行くおトコ。

笑い続けるウソップやロビン。
花魁道中と聞き、興奮するサンジ。
「おいらん?かむろ?」
知らないフランキー。


「「花魁」とはァ!!」

突然現れたロビンの芸のお師匠に驚くみんな。

お師匠は、おロビに朗報がある、と花の都を駆け回っていたのだ。

「「花魁」とはいわば!!」
「ワノ国のトップアイドル!!!」
「スーパースターさ!!!」
と、声を大に説明を始める。

「!!」
「ほう!」
スーパースターという言葉に食い付くフランキー。

「現在この国に唯一人!!」
「選ばれた女の名は「小紫」!!!」

「男の憧れ!!女のカリスマ!!」
「高い教養 国をも揺るがすその美貌!!!」

息をのむ男衆。
「……!?」

「神にも落とせぬ気高さは!!もはや女の「完全体」!!!」
「それが花魁小紫だよォ!!!」

「………!!バカな!!そんな女がいるわけがない!!!」
信じない男達に、
「なら自分の目で確かめな!!!」
とお師匠。

「ーーホラ聞こえてきたよ!」
「彼女を包む歓声と 浮き足立つ囃しの音色が♪」
耳を澄ませるみんな。

「今日はオロチ城にて」
「将軍の宴が開かれる!!」

「花魁は城へ向かうその道中さ!!」
「さっきの子「禿」とは花魁に仕える少女の事」

「そうそうおロビ!おめでとう!あんたも」
「同じ座敷にお呼びがかかったよ!」

「え!?」

「念願だったね将軍オロチ様との対面が!!」
「すぐに支度に戻るよ!!」

「ええ…!とっても楽しみv」
微笑むロビン。

その頃、
大歓声に包まれる花魁道中。
小紫は眩しくて見えない。

そこへ、
「おそくなりました!!アハハ」
と合流するおトコ。

花魁は「クスッ」と笑って
「こらvトコ心配したわ」と
指で優しくおトコの頭を小突く。

「エヘヘ姉さんごめんなさい!」
笑顔のおトコ。

花魁道中の通った後に累々と転がる、幸せそうな顔の男達。

『救急だ!タンカを20ばかり』
『小紫様通過により失神・出血視覚障害!』

『了解』


【花の都「左京」】

「そば屋にやられた?」
狂死郎に報告が来る。
自分はオロチ将軍の宴に呼ばれている、と、
「クイーン」に連絡をさせる。

「奴から刺客を送らせろ」

「だいぶ騒ぎになりますが…」

「構わぬ!!」


「オロチ様!」
「花魁がただ今こちらに向かっております」
と連絡が入る。

「…そうか 小紫…!!」
「今日こそ落としてみせるぞ……!!」
「ぐふふふふ……」

そのシルエットは、幾つもの頭を持つオロチ…。







サンジも暴れましたね〜〜。
もういろんなとこで問題(-_-;)。
さて、「クイーン」の刺客をどうするのか。

ルフィの事を、みんなあんまり心配してないのがいいな(笑)。

また美女登場!

たぶん、モモの介の妹かな、と。

次号休載!

ワールドトリガー第171話【ヒュース5】

December 08 [Sat], 2018, 15:11
両足首を失い、体勢を崩す影浦。

ゴオッ

そこへ襲い掛かる遊真とヒュース!

影浦
「野郎……!」
瀕死ながらもスコーピオンを構える。

バガッ

エスクードを蹴り倒し、北添が援護射撃!

ドドドッ

だが、

「うえっ」
「またぁ!?」

北添の前に、再度エスクード!

トッ

サイドのエスクードの上から遊真が現れる。

「あっやばっ!」
北添は慌てて身体の向きを変え、

ドドドドドド

遊真を狙うも、

パッ

パパッ

身軽にグラスホッパーで跳ねると、

タッ

素早く北添の背後を取る!

ガッ

北添の首を落とす。

シュドッ

ドンッ

落とされた瞬間に、炸裂弾を放ち、ベイルアウトするゾエ。

結束
『死に際の炸裂弾(メテオラ)は相討ち狙いか!?』

ボッ

『北添隊員緊急脱出(ベイルアウト)!』

『空閑隊員は……』
『読んでいたかシールドで防御!』

ギィィン

ドドドドドドドド

煙幕で隠れた形の影浦を攻撃するヒュース!

「くっ……!」

逃げ場の無くなった影浦は
スコーピオンを身体から出し、回転しながらヒュースの攻撃から逃げる!

そして、

結束
『!』
『影浦隊長 下のフロアへ落下!?』

「!」
「!」
驚く遊真や犬飼。

ドッ

下に落ちた影浦。

「……くそったれ」

パキパキパキ

影浦の身体がひび割れていく。

『トリオン漏出過多』
『緊急脱出(ベイルアウト)』

ドンッ

結束
『影浦隊長もここで緊急脱出(ベイルアウト)!』

『やはりダメージは大きかった!』
『玉狛第二からは逃げ切れず……』

言いかけて結束は気付く。

『……ん!?』
『いや……』

『違います!』
『得点は鈴鳴第一!』

『鈴鳴第一に1点が入った!』

ヒュース
「……なに?」
「どういうことだ?」

遊真
「おれたちと戦う前にもっとでかいのくらってたっぽい」

嵐山
『トリオン漏出で緊急脱出(ベイルアウト)した場合は』
『それに至る一番大きなダメージを与えた隊員の得点になります』

『今回は村上隊員の一撃が』
『一番重かったということでしょう』

犬飼
『……あんな逃げ方するカゲは初めて見たね』

『それだけ玉狛に点を与えたくなかったってことかな?』

作戦室に戻って来た影浦。
「……」

そんな影浦に、
「ナイスエスケープ」とゾエ。

嵐山
『空閑隊員との相討ち狙いと思わせて』
『影浦隊長の逃げ道も作っていた』
『北添隊員の判断がよかったですね』

ヒュース
「那須の時と同じパターンか」
「敵のダメージを見誤ったな……」

遊真
「どんまい」


結束
『惜しくも影浦隊長を獲り逃したが』
『瞬く間に二人を攻略して見せた玉狛第二!』


ドドッ

次は鈴鳴第一へ攻撃を仕掛けるヒュース。

だが、

「……!?」

ヒュースのアステロイドを村上がレイガストで防御!
影浦たちと戦ったように来馬を守る村上。

結束
『撃ち合いに応じた玉狛第二!』
『トリオン能力に優れるヒュース隊員だが』

『来馬隊長の両攻撃(フルアタック)とではいい勝負か!?』

修は思う。

やっぱり曲げない……!?
ぼくの読み違いか……!?

……いや


「……ヒュース!」
「なんで弾道変化を使わない!?」

「そういう作戦じゃないのか!?」

ヒュース
「予定変更だ」
「この試合「曲がる弾」は撃たない」


「……!」

ヒュース
「スズナリは別の手で倒す」
「理由は試合の後で説明する」


「…………」

遠征へのヒュース同行を決めた時、ヒュースは修に言った。

お前は
注文通りの仕事をした

オレはそれに見合うだけの働きはする

必ず この部隊(チーム)を
遠征まで連れていく

オレ自身のためにもな


「……何か」
「考えがあるんだな」

ヒュース
「ある」

ヒュースの言葉を信じる修。


「……わかった!」
「ぼくは何をすればいい?」

ヒュース
「オレたちが村上を捉えたら」
「後ろから来馬を狙ってくれると助かる」


「了解!」

レーダーを確認している絵馬。

(上にはもう敵だらけ)
(天井越しでも動きが止まれば当てられる)

(玉狛から直接点 獲りたかったけど)
(この際贅沢言ってらんないな)

一方、ユズル狙いの奥寺と小荒井。
MAP確認中。

奥寺
「絵馬がいるのはこのあたりだ」
「上を狙ってるっぽいな」

小荒井
「OK OKいつでも行けるぜ」

奥寺
「油断するなよ」
「絵馬は近距離でも当ててくる」

「一発撃たせて再装填(リロード)の隙を狙うぞ」



ドドドドドド

鈴鳴第一との間に
またもやエスクードを起動さるヒュース。

結束
『ヒュース隊員 三度(みたび)エスクード!』

『撃ち合いは不利と見て接近する動きか!?』

来馬
「来るよ剛」

村上
「了解」

「迎撃します」






イコさんより強い村上。
どう戦いますか。

最後に遊真、影浦、村上、ヒュースの四つ巴が妥当かな、と思ったのですが、
早々に影浦&ゾエが落とされるとは!!
もっと見たかったけど、
サイドエフェクトの凄さがわかりました。

やっぱりランク戦は楽しいなぁ!

月刊は待ちが長いですが、1回に多く読めるので、まぁいっか!
楽しみです!

ゾエさん好きだな〜!
優秀だし!!

ワールドトリガー第170話【玉狛第2・23】

December 08 [Sat], 2018, 13:50
今回からSQでの月刊!
迅も含めた見開きCカラー!!



ドンッ

結束
『ショッピングモール1階で動きがあった!』

『別役隊員緊急脱出(ベイルアウト)!』

『先制点は玉狛第二!!』

『これで鈴鳴第一の環境戦術は封じられた形!』
『これから試合はどう動くか!?』

『1階で合流した玉狛の二人がこの先の展開の鍵を握るか!?』

遊真
「急いで上行くぞ」
ヒュース
「わかっている」
「狙撃に注意しろ」

キンッ

ドッ

ギュンッ


エスクードで一気に飛び上がる遊真とヒュース。

それを見ていたのは東。


「玉狛の二人が吹き抜けを上に行った」
「気をつけろ」

奥寺・小荒井
「「……了解」」

上空でクルッと体を捻り、
グラスホッパーで6階に到着する遊真とヒュース。

と、

ドッ

部屋の壁が壊され、
中から斬り合う影浦と村上、そして来馬や北添が飛び出してくる。

「!」

「玉狛……!」

4人が二人に気付く。

二人はバッグワームを外す。

結束
『一気に上って来た玉狛の二人がバッグワームを解除!』
『3部隊(チーム)間合いを取って牽制し合う!』

犬飼
『これはお互いちょっと動きにくいね』
『下手に攻めると後ろを取られる』

『乱戦だと強いのはカゲだけど』
『さっきの攻防でやばい量のトリオン失ってるし……』

『今回まだ』
『玉狛の新人(ルーキー)の手札が割れてない』

結束
『たしかに』
『ランク戦初参戦のヒュース隊員は』
『トリガー構成の情報がまだありません』

『対する他の部隊(チーム)としては』
『まずは様子を見て相手の手の内を知りたいところか』

犬飼
『個人(ソロ)ランク戦だと弧月使ってて』
『かなり腕もよかったらしいよ』

横で頷く嵐山。

結束
『そうすると攻撃手(アタッカー)寄りということでしょうか?』

犬飼
『それは』
『まだわかんないな』


ヒュース
「オサム」
「下はどうなってる?」
「おまえは上がって来るのか?」

ショッピングモール 5階

キイイン

ワイヤーを起動させながら

「東隊の攻撃手(アタッカー)二人と絵馬はまだ下(こっち)にいる」
「ぼくは隙を見て上に行く」

隠れている絵馬。
(上に行っても距離を取れなくて殺されるだけだな……)
(ここから上の敵 狙えるか……?)

奥寺
「絵馬が浮いてるから挟んで獲りたいな」
「小荒井早く上がって来い」

4階
小荒井
「もう着く」
「三雲も姿消してるぞ警戒しろよ」

奥寺
「わかってる」

6階
来馬
「玉狛は遠征入り狙ってるって話だから」
「できれば影浦隊から直接 点(ポイント)獲りたいはず」

「玉狛が仕掛けたところを狙おう」

村上
「了解です」

結束
『さあ6階は2対2対2の三竦み!』
『最初に動くのはどの部隊(チーム)だ!?』
『それとも下から味方を待つか!?』

影浦
「玉狛が来るぞ」

北添
「ほいよ!」

ヒュース
「仕掛けるぞ」

遊真
「OK」

キンッ

ヒュースは
床に拳を当て、(エスクード)。

ドドドドドド

途端、影浦と北添の間から複数のエスクード!

ガチンッ

上下ニ段の複数のエスクードで
北添は影浦と分断され、
鈴鳴もエスクードで隠される。

北添
「!?」

来馬・村上
「……!?」

結束
『これは……』
『盾トリガー(エスクード)で道を塞いだ!?』

嵐山
(2対2対2が)
(一瞬で2対1になった……!)

ゴオッ

二人で影浦に攻撃を掛ける!

弧月に手を掛けるヒュースを見て
影浦は
(弧月……!)と
一瞬思うが、

「!」

チチチチチ

身体中に感じる感覚。

(……違う)


……弾か!

弧月を抜くように構えたヒュースの背後に、
アステロイド!

犬飼
『……でかい!』

犬飼も思わず叫ぶトリオン量!

ドドドドドド

シールドでガードする影浦の両サイドに分かれる遊真とヒュース。


ドドドドドド

弾がエスクードを突き抜ける。
その様子を見ている鈴鳴。

影浦
(弾で目を眩ましといて……)

チリッ

首筋に感じる感覚。

ガッ

ヒュースの弧月を避ける影浦!

ヒュ

ガキッ!!

遊真の右足首への攻撃をスコーピオンで防ぐ!

影浦
「そう来ると思ったぜ」

今度は影浦のマンティスがしなる!!

ビュ カッ


ボッ

遊真の左腕が飛び、
ヒュースは左上腕を切られる。

影浦
「2対1なら勝てると思ったか?」

だが、
「いいや」と冷静に答えるヒュース。

オオオ オオオ

影浦は背後のアステロイドに気付く!

影浦
「……!?」

振り返ろうとした時、

ドッドドドドドド

無数の弾が影浦に襲いかかり、
上半身はシールドで防いだが、
両足を失ってしまう!

「…………」
ガクン

身体が崩れる影浦。

結束
『影浦隊長被弾!』
『これは……!?』

嵐山
『これは言うなれば』
『「一人時間差射撃」ですね』

『弾丸の半分を遅らせて発射することで』
『擬似的に3対1になるタイミングを作った』

『「手札を知られていない」という有利(アドバンテージ)があるヒュース隊員が』
『初弾で確実にダメージをとるための工夫(アイデア)ですね』

その様子を離れたところで見ていた修。

空閑とヒュースが影浦先輩を捉えた……!

(むこうが鈴鳴の二人……)

けど……

なんでヒュースは
変化弾(バイパー)の弾道変化を使わないんだ……!?

『警告』
『トリオン漏出甚大』

シュー…

漏れだすトリオンに警告が響く。

犬飼
『これはさすがにカゲ死んだかな』
『もうトリオンも機動力(あし)もない』

ピシ ピシ

顔にひびが入り始める。

影浦
「野郎……!」








太一はあっさり仕留められました。

いやぁ、いい戦いっぷりですね。

大規模進攻のヒュースはただのみそっかすだったのですが(笑)、
元は出来る子ですからね!

東さんも、まさか下から一気飛びしてくるとは思ってないので、
構えてませんでした!
ホッ。

今回から「SQ」に移籍で月刊です。
連載再開だけでもありがたいですが、
今回2話構成にしてくださってますね。
なので、続く。

進撃の巨人第112話【無知】

December 07 [Fri], 2018, 0:00
「どういうことだ…」

「ワインにジークの骨髄液が入っているって…?」

ニコロを問い詰めるジャン。

「確証は無い…」
そう前置きして、ニコロは話す。

このワインが第1回の調査船から大量に積まれていたこと。
それは短期の調査船には不要な酒と量だった。
そして、ニコロがレストランで料理人としての立場が安定してきたころになって、
このワインを兵団組織高官らに
優先して振舞いように言われた。

イェレナから。

自分が知る限り、イェレナだけがそう言ってきたので
他の義勇兵が知っているかはわからない。

オニャンコポンも「初耳」だと焦る。

だが、コニーはおかしい、と反論する。

コニーの故郷の村人が巨人に変えられたとき、
ジークの脊髄液を飲んだ時点でエルディア人は「硬直」したという話。

ハンジは、
「ジークがそう言っただけだ」と
力なく告げる。
誰もその現場を見たわけではないし、
自分達には確かめようが無い。

しかし、この一言で済む嘘の効果は絶大である。

もしジークの脊髄液を盛られたとしても、
「硬直」という前兆があるなら、
その前兆が見られない限り、
毒を盛られたという発想すらしない。

ジャンはニコロに、
「それはお前が思っただけなんだろ!?」
と縋る様に訊ねる。

「あぁ…」
「確証はない」とニコロ。

だが、マーレ兵なら知っている、と話す。
ジークの脊髄液が今までどんな使われ方をしてきたかを。

10年くらい前に、マーレは敵国の首都を一晩で落とした。
それはある晩に何百もの巨人が沸いて出たからだ。

予め街中に何百もの脊髄液を服用したエルディア人を忍ばせておけば
ジークがただ一言叫んだだけで
街は壊滅した…。

そういうことを企んでいなければ、
なぜあの怪しいワインを
兵団の高官達に飲ませなければならないか、

自分にはわからない、とニコロ。

そこまで聞いて、
さっきワインを取り上げたのは、
自分たちを守るためだったのか、とジャンは訊ねる。

ニコロは俯き、何をやってるんだろうな、と話す。
悪魔の島を調査して、
世界を救うつもりだったのに、と肩を落とす。

こんなことをバラしてしまったら、
長生きなんかできないだろう、とも。

「…でも」
とニコロは続ける。

「ブラウスさん…」
「あなたみたいにはまだ…俺は…」
「なれないけど」

「これがせめてもの償いになれば…」
「子供を殺すなんて…どうかしてました…」

ブラウスに向かってそう話し、
ジャンの腕に沿うように涙を見せるニコロ。

ブラウスはワインが口に入ってしまったファルコを心配する。

確証はないが、

ハンジは、ニコロの話を前提に動く、と告げる。

そして、みんなに上着を脱いで手を水で洗い流すように指示。
決して手で顔や口に触れてはいけない、と。

ハンジはオニャンコポンに、
ミカサ達に同じことを伝えるように頼み、
オニャンコポンは部屋を出ていくが…。

最初に待機していた部屋。
「何で…私を守ったの?」
ガビはミカサに訊ねる。

特に理由があったわけではない、とミカサ。

ガビは力なく話す。
あなた達の大切な仲間を殺したのは私。
看守を石で滅多打ちにしたのも私。
ファルコは違うから捕虜にしてほしい。

「殺すのは私だけでもいいでしょ?」

そんなガビに、
「殺さないよ」とアルミン。

「私を……殺したくて仕方ないんでしょ?」

ガビの言葉に、
「殺したくないよ…」とアルミン。

そして、
呆れたように
「もう…殺す殺すって…」
「君はそればっかりだね…」

「誰かとそっくりだ…」そう口にした瞬間、

部屋に入ってきたのは
エレンだった。
その手は予め傷つけられている。

ファルコを洗っているハンジたちだったが、
「ハンジさん!!」
ただならぬオニャンコポンの声に
「どうした!?」と部屋を覗くと、

イェーガー派に銃を突きつけられているオニャンコポンが。

そして、その筆頭にフロックが。

フロックはハンジに対して

「あなたはジークの居場所を知っているはずだ」
「そこまで道案内をしてもらいます」
と告げる。

ハンジは我々は君達と争うつもりはない、と話し、
兵団から申し出は届いていないのか、と訊ねる。

その申し出は断った、とフロック。
自分達は兵団と交渉はしない、と。

それは何でかな?とハンジは問うと、

「エレンの判断です」とフロック。
ピクシス司令は我々に島の命運を委ねるような賭けをしない、と。

我々を道案内する道中で
エレンから始祖を奪う算段を立てるのに今頃大忙しでしょう、と。

妄想が過ぎる、とハンジ。
それとも、駐屯兵団内にいるお仲間がそう告げ口してきたのか?と
カマをかける。

聞けば何でも答えてくれる親切な部下に見えますか?
あなたの部下ではないと示すべきでしょうか?と
檄鉄を下ろすフロック。

「そうなる前におとなしくご同行願います」

なぜ、自分たちがここにいる事がバレたのか、とジャンは考えるが、
ニコロは、
向こう側に、自分を呼びにきたグリーズがいる事に気づいて声を上げる。

どうやらグリーズの密告だったようだ。

「ニコロ…お前はエルディア人に入れ込みすぎた」
とグリーズ。
いつかこうなる日が来る気がしてたので、
ニコロには
彼らとの連絡手段を教えなくて正解だった、と話す。

「お前ら…イェレナの差し金か!?」
驚くニコロ。

ハンジは、
仲間同士で争い合っている場合じゃない、とフロックたちを説得しようワインの話をするが、

グリーズは、それはニコロの妄想、と認めない。

「何の証拠も無い」と。

ハンジたちの拘束を始めるイェーガー派。
ブラウス一家も巻き込まれてしまう。

ジャンはフロックに、
本当に敵の策略と考えて可能性の高い話しなんだ!!と訴えるが、

「だとしても」
「馬鹿な憲兵共がより木偶の坊になるだけだろう?」と口にする。

「憲兵」という話していない言葉が出た事により、
ハンジはフロックたちがワインの罠を知っていた事に気づく。

薄ら笑うフロック。

ハンジたちを連れ出したフロックは、
部屋をノックして、
エレンに
「先に行くぞ」と合図をする。

テーブルに着き
みんな手をテーブルに置いている。
エレンの手から流れる血に、震えるガビ。

合図した声がフロックと気づいたアルミンは
一緒に来たのか?と訊ねる。

「あぁ…」
「お前らと話がしたくてな」
「静かに話したい…」
「エルディアの問題を解決するのに争いは無用だ」

「ハンジさん達なら大丈夫」
「ここから移動してもらっただけだ」

エレンの言葉に、
「君と話したかったのは僕らの方さ」とアルミン。

「ただエレンの考えていることを知りたかった…」と。

どうして単独でマーレ襲撃に至る決断をしたのか
本当に
ジークやイェレナに懐柔されてしまったのか


アルミンの問い掛けに、


「オレは自由だ」

そう呟いたエレン。

「…え?」とアルミン。

「オレが何をしようと」
「何を選ぼうと」
「それはオレの自由意志が選択したものだ」

言葉を失うアルミンとミカサ。

鉄道開通式の夜にイェレナと密会した、
それ以降もエレンの自由意志だと言う。

だが、ミカサは
「あなたは操られている」と話す。

あなたは敵国とはいえ、
そこに住む関係ない人や子供を巻き込むような人じゃない
誰よりも私達を思い
大切にしてきたのがあなた…

だってそうでしょ?
攫われた私を助けてくれたあなたは…
マフラーを私に巻いてくれたのは…

あなたが優しいからでしょ?

思わず立ち上がってそう訴えるミカサに、

「手はテーブルの上に置けと言っただろ」
と冷たく言い放つエレン。

ミカサは俯いて再びテーブルに手を置く。

エレンは、レペリオ地区に潜伏し、ジークと話しをしたという。
兄弟水入らずで。

その時にいろんなことを学んだ、という。
ジークはマーレが知る以上の知識を手にしている。

そして、アルミンに、
まだアニのところに通っているだろう、と話す。

そして、それはお前の意思か、と問う。
それともベルトルトの意思か?と。

驚くアルミン。

人を形成する要因に
記憶が大きく関わるなら
お前の一部はベルトルトになってしまったのだ、とエレンは話す。

敵国兵に恋心を抱く
敵国兵の一部がお前の判断に少なからず影響を及ぼしている。
「九つの巨人」を有するエルディアの参謀役に。

敵に肩入れする以前のお前は
今みたいに甘っちょろい奴ではなかった。
必ずエレン達を正解に導く決断力を持っていたのに、
今では二言目には
「話し合おう」だ、結局クソの役にも立っていない。

アルミンを見るエレンの目は怒りに満ちている。

「アルミン…」
「お前の脳はベルトルトにやられちまった」
「敵に操られているのはお前だろうが」

あまりの言いように、
「エレン!」
「あなたは何がしたいの?」とミカサが口を挟む。

するとエレンは、
「無知ほど自由からかけ離れたもんはねぇって話しさ」と言う。

アッカーマン一族のこともそこで知った、と話し出す。

ミカサが強い理由。

結局のところ、
マーレの学者にも未だに巨人のことは殆どわかっていないが、
エルディア帝国があの長い歴史の中で
「ユミルの民」を弄くり回した結果、
偶然できたのが

人の姿のまま
一部巨人の力を引き出せるアッカーマン一族だ、と言う。

アッカーマン一族は
エルディアの王を守る意図で設計されたものだから
その名残で
誰かを宿主と認識した途端
血に組み込まれた習性が発動するって仕組みなのだという。

「え?」
驚くミカサ。

「つまりお前がオレに執着する理由は」
「アッカーマンの習性が作用しているからだ」

あの殺されかけた日、
ミカサは死に直面する極限状態の中でエレンの命令を聞いた。
「戦え」と。

そういった諸々の条件が揃うことで
アッカーマン一族の血に秘められた本能が目を覚ますらしい

極限で身体能力が高められるだけでなく
「道」を通じて過去のアッカーマン一族が積み重ねてきた戦闘経験までをも得ることができた

あの時
エレンを偶然護衛すべき宿主だと錯覚したことで。

「…違う」と言うミカサに、
「違う?」
「何がだ?」と問うエレン。

「偶然…」
「じゃない…」

優しくマフラーを巻いてくれたエレン。

「あなただから…」
「エレンだから…」

「私は強くなれた」
「それはあなただから…」

ミカサは震えながらエレンの言葉を否定する。

「力に目覚めたアッカーマンは」
「突然の頭痛を起こすことがよくあったらしい」
「本来の自分が宿主の護衛を強いられることに抵抗を覚えることで生じるらしいが…」

「心当たりは?」

エレンの強い言葉に、

ズキンと頭が痛むミカサ。

思い起こす、強盗犯を何度も刺すエレンの姿。

「ッ…」
「…ない」

力なく否定するミカサ。
だが、エレンは気づいている。

「…要するに本来のミカサ自身は」
「9歳を最後にしてあの山小屋に消えちまったんだよ」

「アッカーマンの本能に忠実なお前を残してな」

「…違う」
「私は…」

消え入るように必死に否定するミカサ。

「本来の自分を失い」
「ただ命令に従うために作られた一族」

「つまり奴隷だ」

冷た過ぎるエレンの言葉に、
「やめろエレン!!」
とアルミンが叫ぶ!

だが、エレンは止めない。

「オレがこの世で一番嫌いなものがわかるか?」
「不自由な奴だよ」

「もしくは家畜だ」

「エレン!!」

「そいつを見ただけでッムカムカしてしょうがなかった」
「その理由がやっとわかったよ」

「何の疑問も抱かずただ命令に従うだけの奴隷が見るに堪えなかった」

「オレは…ガキの頃からずっと」

「ミカサ」

「お前がずっと嫌いだった」


「うう…」
耐え切れずに泣き出すミカサ。

「エレン!!」
「よくもミカサを!!」
激高してテーブルを越えてアルミンがエレンに殴りかかる!!

瞬間、

ダンッ

自分のために動いてくれたアルミンを
テーブルに叩きつけるミカサ。

「…ミカサ?」

驚くアルミン。

ミカサも自分の行動に驚く。

「…お前はただそうやってアッカーマンの血が反応するままに生きてきた」

エレンの言葉に、
「ち…」
「違う…」
尚も力なく呟きながら、涙を流すミカサ。

その涙に、

ゴトォォォサァン

アルミンはエレンを殴り飛ばし、
「うあああああああ」
さらに向かっていく!

「イェーガーさん!!」
仲間が慌てて部屋に入ってくるが、
「何でもねぇ」と告げる。

目の前には、納戸にたたき付けられたアルミン。

「なぁ…」
「アルミン」

「お前とは昔から喧嘩したこと無かったよな」と
歩み出るエレン。

「クッ―――」
必死にエレンに向かって行くアルミンだったが、

バキ
返り討ちにあう。
「何でかわかるか?」と
アルミンを殴りながら聞く。

ゴォ ドドドド

アルミンを殴りつけるエレン。

「お前とオレじゃ ケンカになんねぇからだよ」

ドォ

アルミンを膝蹴り!

倒れるアルミン。

「…」
「もう…やめて」

涙が流れるミカサ。

「最初に言った通りお前らがジークの居場所を教えるってんなら」
「オレ達は争う必要はねぇ」

「だから大人しく付いてこい」

二人にそう言い放ち、
「連れて行け」と仲間に指示する。

「サシャを殺したガキもだ」

ミカサに助け起こされるアルミンは、
睨み付けながらエレンに訊ねる。

「…それで?」
「結局何が…言いたかったんだよ…?」

「ミカサを傷つけることが君が求めた自由か…?」

「…どっちだよ」

「クソ野郎に屈した奴隷は…」


「ッ……」

「誰が…奴隷だ」

歯軋りをしてアルミンを睨むエレン。

「行くぞ」

「どこに?」
アルミンが訊ねる。

「始まりの地シガンシナ区へ」


その頃森では、

樹の上で、リヴァイに状況が報告されていた。

ザックレーが殺され、
壁内は実質的にイェーガー派によって支配されている、と。

すべてはジークがイェレナを介して実行した
一連の混乱ではないか、と考えられている。

「それで?」とリヴァイ。

近く、要求通りにジークの元まで案内する手はず、と伝えると、

「ピクシスが?」
「大人しく従うって?」
と聞き返すリヴァイ。

すると伝令はこう話す。

察しの通り、司令はあくまで堅実な構え。
エレンをこの森へ案内する道中に打開策を巡らせている。
とても残念だが、
エルディアをイェーガー派やジークの支配から守るためにはこれしかない。

「…エレンを他の奴に食わせるつもりなんだろ?」
「俺達の手で」

リヴァイの言葉に、
「…そうです」と認める伝令。

リヴァイの脳裏には、今まで守り通したエレンの姿が浮かぶ。

エレンの命を何度も救った…

その度に

何人も仲間が死んだ…

それが…

人類が生き残る希望だと信じて…


失った仲間の姿。

そう…
信じた結果がこのザマだ…

まるで…
ひでぇ冗談だな

俺達が見てた希望ってのは…

いったい何だった…・

あの死闘の果てがこの茶番だと?

ふざけるな

冗談じゃねぇぞ

片手で頭を抱え、
「冗談じゃねぇ」と口にするリヴァイ。

「巨人に食わせるべきクソ野郎は他にいる」と。

「え…?」
驚く伝令。

リヴァイは下に居るジークを見る。

「あそこにいるクソ野郎だ」

伝令には話が見えない。

リヴァイは、ジークの「獣」を他に移すと言い出す。
イェーガー派とか言うのを一人でも捕まえて巨人にし
ジークを食わせてやれ、と。

「そしてヒストリアが覚悟した通りなら
そいつを食ってもらおう」

「数ヵ月後の出産を待ってな」

その数ヶ月の間に敵の総攻撃をくらえばエルディアは終わる、と伝令達は驚く。
無事に出産できるとも限らない。

こちらから再びマーレに仕掛けて
敵の攻撃を遅らせることもできる、とリヴァイ。

「無茶は承知だがここが勝負所だ」

「これ以上奴の思い通りにはさせねぇ」

「エレンが本当にジークに操られているのか知らんが」
「ジークさえ失っちまえば連中はおしまいだ」
「ピクシスにそう伝える」

「行け」

リヴァイの指示に、
「本気ですか兵長…」と
戸惑う伝令達。

すると
「奴の四肢でももいでおけば」
「爺さんも腹括るだろ」

そういうと、樹から飛び降りるリヴァイ。

ジークは読書をしながらも、その様子を見ていた。

「読書は楽しいか?」

リヴァイの問い掛けに、
「面白いよ」
「7回も読んだ割には…」とジーク。

「俺達の会話が気になって集中できなかっただろ?」

リヴァイの言葉に
「7回も読んだ本に熱中しろってか?」
そう言ったあと、
唐突に
「ところでワインはもう残ってないのか?」と訊ねる。

ワインの事を知らないリヴァイは、
「一月もここにいるんだぞ」
「一滴も残ってねぇよ」と蔑むように告げる。

「まったく…」
「ひでぇ拷問を考えるもんだ…」

「読書を続けろ」

「了解だボス」

ジークに背を向けるリヴァイ。

ピクシスの返答がどうであろうと

奴を切る

完全武装の兵士が30名
この森を上から囲んでいる

獣の巨人になろうと

奴に逃げる術は無い

やはり
髭面野郎は俺達の敵だった

それが判明した時点で人質に手足をつけとく
理由はねぇよな

……

…長かった

エルヴィン……

あの日の誓いを
ようやく果たせそうだ

お前達の死には意味があった

それをようやく証明できる


リヴァイが再びジークの方へ振り向いた時、

ジークはリヴァイとは反対の方へ走って行った。

「ん?」
樹の上の監視が気付いた時、

「うおおおおおおおおおおおおおお」

ジークは力いっぱいの雄叫びを上げる!!!

ビビと空気が張り詰める。
「…オイ」

リヴァイが状況に気付いた瞬間、


樹の上で待機している、
ワインを飲んでしまった兵士たちの変化が、
一斉に始まる!

上を見上げるリヴァイの前に、
次々と巨人が降り注ぐ!!!











のああああああああああああああ!!
兵長〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

形勢逆転!

瞬間に、兵長の装備を確認してしまいました。
とりあえず立体は付けてるね。
刃は足りる!?

くそぉ〜〜〜〜〜!!
伝令はちゃんと出発済み!?

まぁ、ここまで用意周到なら、
今の状況に、チャンスが来た、とジークなら勘付くでしょう。

まぁね、いくらこの作者でも、
ここで兵長を死なせるようなことはしないと思うんですけどね。

万が一、「ここ」って作者が思わないとも限らない。
兵長骨折させて、一旦クールダウンした過去がありますからね。
まぁ、あの時、確かに兵長人気が突っ走ったもんな。

が、「ここ」はアカンです。

兵長はジークと、そしてエレンも仕留めなくてはならないのだから!!!

個人的最終回(笑)。

兵長じゃなきゃ、エレンを仕留めるのはミカサだと思います。
でも、ミカサは結局アレンを庇って…。

おっと、妄想は置いときまして。

まぁ、問題は前半ですね。

まさか、あんなに知りたかったアッカーマンの秘密が、
そういう悲しい一族だったとはっ。
そうだよね、
ケニーも結局前王を守ったわけだし、
リヴァイは結果としてヒストリアを助けた?
叩かれ返されたけど、
あのやり取りはそういう事なのかな?
エレンを助け続けてきたから、
結局はエレン?

まぁ、それも置いときまして。

確かにアルミンは思った以上に活躍していなくて、
正直、調査兵団は動いていない。
アニに語りかけるのは、やはりベルトルトの意思が反映していると思われても仕方が無い。

でも、
エレン…。

一番影響されたのは、君じゃないか?

その変貌ぶり。

自由ってそういうもの?

優しさを捨てて、
かつての仲間を、大切に守ってきた幼馴染を
罵倒して、バカにして、
それが「自由」の証なのか?

というオチでは?

もうアルミンが言ってますけども。


誰も守れない、と絶望したあの時、
マフラーを巻いてくれてありがとう、と言ったミカサの言葉に、
心動かされたエレン。
あれは何だったの?

ホンマ、今回のエレンはクソ野郎だわ。

それが、どこまで今後に響くのか。
どう絡んで、どう紐解かれるのか。

まずは、

兵長!!頑張って〜〜〜〜〜〜〜!!!




負けない、死なない、と思ったキャラが終焉を迎える。

一番エグい。

進撃の巨人第111話【森の子ら】

December 05 [Wed], 2018, 23:55
フロックを始め、100名あまりの兵士が脱獄・脱走し、
その看守も姿を消した。

中央兵団は、その全てがエレン脱獄と同時に離反を開始したことから、
ザックレー総統殺害も該当兵士たちの仕業とみる。

その呼称を
反兵団破壊工作組織「イェーガー派」とした。

その目的をハンジに問う。

ハンジは、
ジークとエレンの接触を果たすことが全てだろう、と話す。
そして、エレンを中心とした組織の粛清。
総統の殺害は彼らの強い覚悟を示している、と判断する。

中央兵団は短期間での連携を危惧する。

それはジークの後ろ盾を信じているからこその連携。

エレンを信じ、ジークをも信じているからだろう、とハンジ。

兵団の上層部はジークを疑うだけで一歩も進めなかった。

結局のところ、エルディアの未来は「地鳴らし」しかなく、
貴重な時間を浪費してばかりで、島の国民の命を脅かしているのは兵団の方。

そう思う兵士が多数出てきてもおかしくなかった、と続ける。

何より、今回の引き金になったのは、
兵団がエレンから他の兵士に
「始祖の巨人」を移そうとしたことにある。

「調査兵団(われわれ)に何の知らせもなく」

知らせていれば、どうなるかくらい見当がついた、と中央兵団のナイル。
さらに、
イェーガー派の多くは調査兵団から、と、
ハンジの責任を問う。

ハンジは「いくらでも処罰は受ける」と告げる。
だが、今兵団を退くのは無責任。
それに、離反者が」どれだけいるかわからないし、
どの兵団にどれほど潜んでいるかわからない。

ハンジの言葉に、中央兵団は、自分の目の前にいるかもしれない、と口にする。
いま、自爆されても不思議ではない、とまで。

調査兵団を責める幹部。

その部屋で、じっと話を聞いている、キヨミ。

「よさぬか」
「客人の前であるぞ」

割って入ったのはピクシス。

仲間同士でいがみ合うより先に
やるべきことがある、と諭す。

そしてハンジに確認する。
「ジークの拘留場所を知る者は何人おる?」

現地で監視にあたるリヴァイと30名の兵士。
そして補給と連絡を受け持つ3名と
あとは自分だ、とハンジは答える。

ピクシスは3名をここに呼ぶように指示。

中央憲兵のナイルには、女王の住処の安全を確認。

限られた者しか知らないが、今一度確認すると発言。

ピクシスは分析する。
エレンたちがまず狙うのはジークの拘留地を知る者。
そしてジークの代わりとなり得る女王を抑えることだろう。

まずこの二つの守りを万全にするように指示。

そして「アルミン」と話しかける。

巨人の力を持つアルミンも一層守りを固めなくてはならない。

アルミンは、総統亡きあとは、兵団を束ねるのはピクシス指令だ、と告げる。
そして、今後の展望を訊ねる。

ピクシスは話す。
「エレンに降参しよう」
「これはもうワシらの負けじゃ」
と両手を上げる。

呆然とする両兵団。

ピクシスは話す。
内部に敵を抱えていてはどうにもならない。
仮に徹底的に敵をあぶりだしても、どれだけ血が流れることか。
考えるにおぞましいばかりか、
そんな愚考に費やす時間はどこにもない。

「多くの兵に兵団を見離す決断をさせた」
「我々の敗因はこれにつきる」

異論を唱える者も居たが、エルディアの崩壊は、総統をはじめとする犠牲者たちも望むところではない、
と説き伏せる。

イェーガー兄弟に服従するのか。

「服従ではない」と言い切るピクシス。

ピクシスの作戦としては、
ジークの居場所を教えることを条件に、交渉をはかる。

イェーガー派としても、この先々世界とやり合うことを考えているなら、
自分たちと争っている場合ではないことはわかっているだろう。

自分たちは従来通り「地鳴らし」の実験を見守り、
これにエルディアの存続を委ねる。

「ただし我々の親玉を殺された件をここに不問とする」
「これで数十数百の同志が殺しあわずに済むのなら…」

「…安かろう」

悔しく歯軋りをして、最後にそう告げるピクシス。

その姿にみんなが納得する。

立ち上がり、ピクシスに頭を下げるキヨミ。
見苦しいところを見せた、と謝罪するピクシスに、
どの国でも経験すること、とキヨミ。

ピクシスは、キヨミたちも絶対安全とは言えない、と話す。
事態の収拾まで港で過ごすよう提案する。

キヨミは申し出を受け入れ、
自分たちはエルディアの勝利を心より願っている、と告げる。

そして、ミカサの腕を強く握り、
何かあったら、すぐに自分たちの船まで逃げるよう話す。

だが、ミカサは申し出に感謝しながらも、自分はエルディア人である、
母の血筋がどうであろうと、と話す。

自分を抱えていてはアズマビトの方々に迷惑をかけてしまう。
自分は生まれ育ったこの島の行く末を見守りたいと思うので、
どうか自分のことは気にしないで欲しい、と願う。

キヨミは、ミカサの為にやってきた、と言いかけるが、
ミカサは言葉をさえぎるように地下資源の話を持ち出す。

顔色の変わるキヨミ。

この国の主導権が誰にあろうと、
「地鳴らし」さえ成功すれば、という立場では?
と厳しい言葉を投げるミカサ。

キヨミはミカサの肩に手を掛けたまま、
下を向き、涙を流して本音を話す。

「地鳴らし」の力が本物でなければ、
アズマビトはおしまいである、と。
ヒィズル本国からは、キヨミたちが勝手にやったこと、とハシゴを外され、
これまでの投資も無駄になり、
抱えた負債によりアズマビト家は最期を迎える。

ならば、尚更頼るわけにはいかない、とミカサ。

激動の時代に、アズマビト家は変じてきたが、
今や銭勘定に浅ましい女狐の汚名が轟く始末に成り果てた、と自嘲気味に話すキヨミ。

「ただ…」

「ミカサ様の母君が残された一族の誇りまで失ったわけではございません」
「この国がどうなろうとあなた様だけはお守りいたします」

エレンに協力する方向で話が進んでいることに不満を持つジャン。


まだエレンがやったわけではない、というミカサ。

ただでさえ自分たちは「イェーガー派」だと疑われている。

「実際どうなんだよミカサ?お前は…」

コニーの問いかけに、
自分とアルミンは総統殺害の爆破に巻き込まれるところだった。
これでもわからないか、とコニーに告げる。

「あ?」
喧嘩腰になる二人を止めるハンジ。

「ピクシス司令の言う通り」
「仲間内での争いは自滅しかない」

だが、ジャンは、
すべてをエレンとジークに委ねることに問題はないと考えているのか?と問う。

「いいや…」
「それは よくない」

ハンジは話す。
ジークやイェレナは
計画が上手くいっても
自身への疑念が晴らされないことは
予測済みだったんだ…

この状況を踏まえた上での
事前に仕掛けられた「保険」が
効果を発揮してきている

それはきっと
フロックを懐柔したことのみに留まらない

万全を期すとするなら

他にも「保険」があると考えるべきだ

私達はこれ以上無様に翻弄される前に

ジークの思惑を明らかにするんだ

「…もちろんそれが私の早とちりなら…」
「それでいいんだけどね」

そう話すハンジに、
「何か…」
「あてがあるんですか?」
とミカサとアルミン。

「彼女が守ったマーレ人捕虜の労働環境が怪しい」

馬に乗って走り出すみんな。

「例えば」

「レストランとか」



その頃、ニコロの働くレストランでは、

「来たぞニコロ」

「あぁ…」

「時間通りだ」

やって来たのは、ガビとファルコが逃げ込んだ農場主と子供たち。

立派な建物に驚く。

落ち着きのないガビを心配する農場主。

カヤに「緊張しすぎ」と笑われる。
さらに、
「どこの田舎から出て来たのか」とみんなに笑われる。

ガビの落ち着きがないのは、
こんなところにマーレの捕虜が働いているのか?という事だった。

疑うガビに、
本当だから堂々としてて、と耳打ちするカヤ。
兵士もよく利用している、という。

ファルコは、
マーレの知り合いができるだけ心強いと笑顔を見せる。

「ブラウスさん」
「ようこそいらしてくださいました…」

ニコロが出て来て挨拶をする。

せっかく招かれたのだから、
一緒に暮らす家族と来た、と話す農場主。

あの人がブラウスさんを招いたマーレ人のニコロさん、と説明するカヤ。

なぜブラウスが兵士でもないのに、ここに招待されたのか、と問うガビ。

「言ってなかったっけ?」
「お姉ちゃんはブラウスさんの娘で兵士だったの」
「葬儀に来てくれたニコロさんがお姉ちゃんに食べてもらうはずだった料理を振舞わせてほしいって…」

「え…?」と驚くガビ。

カヤは、二人は恋人同士だったんじゃないか、と思っていると話す。

その言葉に、さらに驚くガビ。
「!?…マーレ人とエルディア人が!?」
「そんなのダメに決まってんでしょ!!」

ガビの言葉に「何で?」と返すカヤ。

二人の問答が続くが、
ファルコは、カヤの説明に、何か引っ掛かった気がする、と思うものの…。

「とにかく」
「こんな美味い料理は初めてだ!!」
料理にガッつき、
噛み締めて涙を流すみんな。

感動するみんなを確認しながら、
「まだまだ肉料理(メイン)はこんなもんじゃないぞ」
と声を張り、張り切るニコロ。

と、
「ニコロお前に客だぞ」と他の捕虜。

「は!?」
「こんな時に誰が!?」

それは調査兵団だった。

今は、大事なお客さんの相手で忙しい、と告げるニコロ。

ハンジは、もちろん仕事に戻ってかまわないが、
後で話でもさせてもらいたい、と話す。

「…話ですか?」
「一体何の?」

何かを察するニコロ。

ハンジは、「悩みとか…」とヘタに誤魔化そうとするが、
オニャンコポロンが、
「義勇兵が拘束された件」とキッパリ告げる。
「聞き取り調査に協力してくれ」

「あぁ…」
「わかった」

「とりあえずここで待ってくれ」と調査兵団に告げて
ニコロはみんなを立派な部屋に案内する。

「どうせ憲兵様御用達だろ?」
コニーの言葉に、
「まぁ…な」とニコロ。

ジャンが見つけたのは
兵団内で噂になっているという
上官達しか飲めないというワイン。

自分たちも調査兵団では上官だから、と
コニーとジャンがワインを飲もうと手に取ると、

「勝手に触るな!!」と凄い剣幕でワインを取り上げるニコロ。

ちょっとふざけたぐらいで、というジャンに、
他のみんなの視線も感じたニコロは、
「これは…」
「エルディア人にはもったいない代物なんだよ…」と悪態をつく。

その言葉にジャンがキレて、ニコロの胸倉を掴む。
だが、
「触んなエルディア人」
「馴れ馴れしいんだよ ちょっと親しくしたくらいで…」と
態度を変えない。

「そういうテメェは何様なんだよ…」
「お前の立場は…」というジャンに、
「「捕虜の分際」でってか?」
「これでおあいこだな「エルディア人」」と、
薄ら笑うニコロ。

返す言葉を失うジャン。

ニコロがワインを持って部屋を出ると、
ニコロの態度の変化に戸惑うコニーたち。

ニコロが戻ってきたことを確認したガビは、
(今だ)
とファルコに合図。

すると、
「うッ!!」
「おなかが痛い!!」
ファルコが苦しみだす。

みんなが心配する中、
トイレに駆け出すファルコ。
それを助けるために、と一緒に駆け出すガビ。

「がんばって!」
二人を応援するカヤ。

ワインを持って戻ってきたニコロは
何かを悩んでいるようだ。

ニコロの背後にやってきた二人。

「!」
「ここはトイレじゃないよ?」
二人に気付いてニコロが声をかけると

「トイレには用はありませんニコロさん」

「私達はマーレから来ました!」
「名誉マーレ人である戦士候補生です!」

二人の告白に、
「……」
「…は?」

困惑するニコロ。

二人はニコロに話す。
この島はもう直世界中の軍隊からなる大攻撃が仕掛けられると思われる。
それまでどうか耐えてほしい。
そしてこのことを仲間のマーレ人にも伝えてほしい。

どうして戦士候補生がここに?と困惑しきりのニコロ。

1ヶ月ほど前にマーレが島の悪魔の奇襲を受けた。
信じられないかもしれないが、
自分たちは退却する敵の飛行艇に飛び乗ったままこの島に上陸した。
経緯を話すガビ。

その話に、質問するニコロ。

「誰か…」

「殺したか?」

「女の兵士を…」

ニコロの言葉に、先ほどの違和感の正体を知ったファルコ。

だが、ガビは意気揚々と、
「はい!!」
「仕留めました!!」と口にする。

さらに、
「ですがまだ数匹駆除した程度」
「私達の故郷を蹂躙した報復はこれからです!」

ファルコが声をかけるのも無視して、
ニコロの方に歩み出すガビ。

「私達は卑怯な悪魔共には負けません!」

「オイ…ガビ!!」

「何よ?」

さらにガビを止めようとするファルコ。

その時、
「お前が…殺したのか…」
ワインを手にしたニコロ。

「…え?」
驚くガビ。

「お前がサシャを!!」
「殺したんだな!?」
激昂したニコロがワインの瓶を振り下ろす!

いち早く察したファルコがガビを庇い、

キン

ワイン瓶はファルコの頭に打ち下ろされ、砕け散る。

倒れるガビとファルコ。

ガビは立ち上がり、ファルコに声をかける。
「あぁ…?」
「…ファルコ!?」

「……」
「はっ!!」
我に返ったニコロ。

ファルコの顔に、ワインが掛かって口にしたたる。

必死にファルコを揺さぶるガビ。

そのガビを、
ゴッ
殴りつけるニコロ。

ドサッ

食事中のブラウス夫妻と子供たちの前にガビを投げ出す。

「は!?」
「な!?」

「ニコロ君!?」
「ベンとミアに何を…!?」

傍らに包丁を脇にファルコを抱えて立っているニコロに、
農場主ブラウスは驚き、問いただす!

「サシャを殺したのは」
「こいつです」

起き上がろうとするガビを包丁で指し示す。

「あなた方の娘さんの命を奪いました」
朦朧としているガビ。

「まだガキですが訓練されたマーレの兵士です」
「気をつけてください 人を殺す術に長けています」
「調査兵団が退却する飛行船の中で」
「…こいつがサシャを撃ったんです」

「娘…?」
朦朧としたまま顔を上げてブラウス夫妻を見上げるガビ。

ガビを見下げる二人の顔。

「ブラウスさん…」
「どうぞ」

ニコロは包丁を渡す。

「あなた方が殺さないなら」

「俺が殺しますが…」

「かまいませんね?」

物音に、アルミンが部屋を覗いて事態を知る。

部屋を出て来たハンジに、
「大変だ!!」
「来てくれ みんな!!」と呼び寄せる。

ガビを見たジャンが驚く。
「サシャを撃ったガキ…!?」
「どういう…ことだニコロ!?」

何をしようとしてんだよ!?と問われ、

気を失っているファルコに包丁を突きつけるニコロ。

「そこから動くな!!」
「ただサシャの仇を討つだけだ!!」

叫ぶニコロに、
「…やめて」
「ファルコは違う!!」
と懇願するガビ。

「このボウズはお前の何だ!?」
「お前を庇ってこうなったよな!?」
「お前の大事な人か!?」

泣きながらガビに問いかけるニコロ。

「俺にも大事な人がいた!!」
「たしかに」
「エルディア人だ!!」
「悪魔の末裔だ!!」

「だが…彼女は誰よりも俺の料理を美味そうに食った…」

「このクソみてぇな戦争から俺を救ってくれたんだ…」

「人を喜ばせる料理を作るのが本当の俺なんだと教えてくれた…」

「それがサシャ・ブラウス」
「お前に奪われた彼女の名前だ…」

ニコロの言葉に、今度はガビが、
「…わ」
「私だって…!」と反論する。

「大事な人達を殺された!!」
「そのサシャブラウスに撃ち殺された!!」

「だから報復してやった!!
「先に殺したのはそっちだ!!」

「知るかよ…」
「どっちが先とか」
少し戸惑うニコロ。

「ッ…目を覚まして!!」
「あなたはマーレの兵士でしょ!?」

「あなたはきっとその悪魔の女に惑わされてる!!」
「悪魔なんかに負けないで!!」

叫ぶガビ。

二人のやり取りを聞いていたブラウスは、

「ニコロ君」
「包丁を渡しなさい」
と、手を差し出す。

「…!!」
震えるガビ。

「さぁ」

促されて包丁を渡すニコロ。

ガビを前に、包丁を手にしたブラウス。

「…そこまでです」
「ブラウスさん」
「刃物を置いてください」
ハンジが止めに入る。

すると、ブラウスは、
「サシャは狩人やった」と話し始める。

小さいころから弓を教えて
獣を射殺して食べてきた。
それが自分たちの生き方だったから。

だが、同じ生き方が続けられない時代が来ることはわかっていたから
サシャを森から外に出した。
それで、世界はつながり、兵士になったサシャは
他所の土地に攻め入り、人を撃ち、人に撃たれた。

静かに話しながら、包丁を夫人に渡すブラウス。

結局
森を出たつもりが
世界は命の奪い合いを続ける
巨大な森の中だった…。

サシャが撃たれたのは
森を彷徨ったからだと思っている。

せめて子供達はこの森から出してあげなくてはならない。
そうでないと、
また同じところをぐるぐると回るだけだろう。

「だから過去の罪や憎しみを背負うのは」
「我々大人の責任や」

静かにテーブルに包丁を置く夫人。

「ニコロさん」
「ベンを放しなさい」
強く告げるブラウス夫人。

ブラウスがファルコを抱え、
ジャンとコニーがニコロを取り押さえる。

「ケガを見せて」
ガビに向き合うミカサ。

優しくファルコを床に横たえるブラウス夫妻。

そして、
「ミア…」
「大丈夫か?」
とガビを心配する。

「…」
「本当に…」
「私が憎くないの?」

二人の優しい言葉に、そう問いかけた時、
カヤがガビの背後から包丁を振り下ろす!

ガシッ

その腕をミカサが止める。

「フー」
「フー」

悔しさに泣いているカヤ。

「よくも!!」
「お姉ちゃんを!!」

「人殺し!!」
「友達だと思ってたのに!!」

カヤを止めるブラウス夫妻。

ミカサがガビを庇いながら、
アルミンが隣の部屋へ誘導する。

抱き合って泣いているみんなの姿を見たガビ。

バタン
とドアが閉まる。


「…すっかり肉料理(メイン)も冷めちまったな」

カヤをなだめるように、一緒に泣いているブラウスを見て、
ニコロはハンジにお願いをする。
「ハンジさん…」
「そのガキの口ゆすいでやってくれ」

「あのワインが入っちまった…」

「え…?」
奇妙な依頼に驚くハンジ。

「もう…」
「手遅れだと思うけど…」

「ッ…!!」
ニコロの言葉に気付くハンジ。

「あのワインには何が…入ってるの?」
戸惑いながら問いかける。

「多分…」

「ジークの脊髄液だ」












すみません、もう続きが出るころになってしまいました。
いやぁ、まとめようと思ったのですが、
自分には無理でした。
そして、
一回飛ばそうと思ったのですが、それも何か、ねえ。

農場主がサシャのお父さんと、今回の「ブラウスさん」まで
気付きませんでした(笑)。


ガビはそういう教えで育ってきたわけなので、
それを変えるのは難しい。
ただ、ブラウス夫妻とカヤの涙を見て、
少し変わっていくといいな。

ファルコの口に入ったのが、
自分の血だけだったらイイんだけど。

最初からジークの策略。
って事か。
兵長大丈夫かなぁ。

ジークは兵長担当で、
ミカサがエレン担当になるとは思いますが、
結局アッカーマンとは?
それもあざ笑うのか、ジーク。

次はもっと早く書ければイイな…。
終わりは近い、という事なので、
頑張ります!!

ハイキュー!!第329話【全国三大エース】

December 04 [Tue], 2018, 0:23
木兎のCカラー!!
木兎、魅せます!!きっと。




「八さん!!」



ボオッ

(重っ)

『レフトから桐生――!!』

『レシーバーも吹き飛ばす超高校級のパワ――!!』

「あの剃り込みの人 いかにも「パワーあります」って感じだけど」
「何気にジャンプも凄いよね」
めっちゃとぶ、と研磨。

「狢坂はフィジカルトレーニングに力入れてるって言うもんな」
とクロ。

「あと打ち方ちょっと面白いよね」
と研磨。

「なんだろ」
「普通より左に傾いてるよね…?」

研磨の違和感に山本が応える。
「桐生はスパイクの時」
「利き腕にできるだけ体重を乗せる打ち方を意識してるらしい」
雑誌(ホン)で読んだ。

クロが続ける。
「パワー重視型だよな」
「コースを精密に打ち分けるより」
「“ブッ放す”系」

「パワー系全国3大エース…?」
「そんな人のスパイク触ったら腕ハジケんじゃんグロ」
想像して蒼くなる研磨。

「「高さとパワー」か」とクロ。

「それだけでおっかねーワードだけど」
「奴は多分」

「それだけじゃない」

その逞しい背中に起こった4年前の出来事。

桐生八
中学2年

全国中学校体育大会
全日本中学校バレーボール選手権

「うおお〜初の2回戦突破やぞ〜!!」

「八(わか)っちゃんのお陰やな〜」

「相手のレシーバービビっちょったもんな〜」

宿舎で歓喜に沸く桐生のチームメートたち。

「ストレート勝ちで優勝しちゃる」

笑顔の桐生。

「っしゃあ〜!」
沸くみんな。

みんなが眠る夜、
一人廊下で相手チームの映像をチェックする桐生。

「八っちゃん早よ寝らな明日保(も)たんちゃ」
気づいたメンバーが声をかける。

「…うんもうちょい…」
そう言いながらも、実は緊張で眠れない桐生。

「大丈夫や」
「「桐生八」は日本一のエースやけん」

その言葉に微笑む桐生。


「ナァーイスキィー」
「ナイスキー若利」

白鳥沢中学の牛島に声援が飛んでいる。

「“ウシワカ”や!めっちゃオーラあるわ〜!」
「サウスポーカッコええな〜俺も左利きなろうかな〜」
にぎやかに見ているのは宮侑。

「右も満足に使えへんくせに何言うとんねん」
冷静につっこむのは宮治。

その後ろからウシワカを見ていた桐生。

目の前で宮兄弟が小競り合いを始める。
そんな二人の会話。
「けどレシーブとかサーブとか」
「総合的にはアレやな」
「大分の」

「キリュウ!」

「おん」
「キリュウ君の方が色々上手や」

気づかず誉められて
「!」
一人照れる桐生。

「エラソーに」
「なんやねん!!!」
また小競り合いが始まる。

トスが集まる
俺も牛島も

執拗にマークされた

桐生もウシワカも、なかなかスパイクが決まらない。

だが、ウシワカはそのパワーでブロックアウトを取り、
得点を重ねていく。

一方、桐生はブロックを避けようとして、
ボールはサイドラインの外に。

上がるボール。
「八ちゃんラスト!」

…打てる
決めろ

打てる!!

「行け!!」
メンバーも託す!

だが、スパイクは決まらなかった。


そんな桐生を、試合を終えたウシワカが見つめている。

崖っぷちに立っても
牛島(やつ)は「エース」だった

…俺は?

自分に問いかける桐生。

「…俺ら皆八っちゃんに頼り過ぎちょった…」

「ごめんな」

チームメートが悔しい顔で頭を下げる。

「!」

驚く桐生。

「ごめん」

なんであやまる

「ごめん」

謝らんでくれ

たのむ

チームメートが何度も繰り返し謝る姿に愕然とする桐生。

全てはエースとして打ち抜けなかった自分の責任なのに…。

「ぜんぶ」

「全部呼ぶけん」

「全部打つけん」

謝らんでくれ

涙を流して友に宣言する桐生。



「八さん!」

ドガガッ

ブロックに阻まれても、

「オッ!」



仲間が拾ってくれる。

「八っ」

アンダーで桐生のところへ戻るボール。

(低い)

すると、

(一歩助走)

研磨もクロも驚く。

ドボオッ

ブロックを大きく弾き、

ボールは後方へと飛んでいく。

悔しそうに見送る赤葦。

『レフトから桐生ー!!』

狢坂11vs梟谷9。

『いやー今のトスが若干低かったんで』
『決して打ち易い球(ボール)じゃなかったんですけどねー!』

『どんなボールも得点に変えてみせる』


『“悪球打ち”と言うと力任せで大雑把な印象を受けるかもしれませんが』
『彼自身は非常〜に器用な選手です』

『ナルホド?』と問いかける実況。

『後ろから上がってくるボールやネットに近い・遠い』
『そういう難しいボールも上手く処理しますし』

『高確率でパワーを落とさず打ち込んできます』

『ちなみに』
『スパイクの助走は2歩助走か3歩助走が普通ですが』

『今の彼のスパイクは』
『咄嗟に助走を1歩に切り替え』
『低くなってしまったトスに合わせてましたね』

『普通なら返球で精一杯になってしまったり』
『無理に打ってブロックに捕まってしまったり』
『そういう不十分なトスにも』

『彼は合わせる』
『そして』

『パワーで点を捥ぎ獲る』

『桐生くんは』
『起用さと強引さが混在したスタイルの選手なんです』

最後に解説者は付け加える。
『マネをするのはオススメしませんね(笑)』

「鷲尾!」

「フンッ」

スパイクは
「蝦夷田(エゾ)!」
拾われる。

「フォロー!」

「ハちゃん!!」

全てのボールが桐生に集まる!

『―それと』

『1歩の助走だけでも勝負できるジャンプ力も』

『腕力頼みじゃないパワースパイクも』
『下半身強化の賜物でしょうねえ』

流した涙が糧になる。



梟谷のブロックを抜け、桐生のパワースパイクの先には、

木兎!

木兎は思う。

やべ

出すぎた

アンダー無理

オーバーも

ボールは既に木兎の胸の前に!

「ン”ン”―――ッ」

ボゴォ

そのまま仁王立ちになり、胸で受け止める木兎。

「!」
驚く桐生。

目を輝かせる研磨と、「やりやがった」という表情のクロ。

「ナイスレシーーブ!!!」

意気揚々自画自賛する木兎。

自分で言った

唖然とする赤葦と木葉。










いや〜〜〜〜〜〜〜〜。
もう木兎の胸レシーブ。
何度見ても笑えます(笑)。

自分だけのバッグ作りたい!!
(笑)

仲間が謝ることに、自分の不甲斐なさを痛感する桐生。

まぁ、桐生が悪いわけではなかったのだけど、
ウシワカと並んだら、ダメだな。

桐生の過去話が出てきたから、
どちらが勝つか惑わされる。

フォローも狢坂の方が、今のとこ優っているので、
これからの赤葦君の頑張りに期待です!