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日本産の「宝石サンゴ」が高騰 中国人大金持ちが買いあさる / 2010年07月19日(月)
 中国人のお金持ちにサンゴの宝飾品が売れている。そのあおりで、世界有数の産地、日本の「原木」が高騰し始めた。これまでの相場の1.5〜2倍にもなり、漁業者は大儲け。一方、国内の加工業者は「異常」なほど値上がりした原木に手が出せず、死活問題だと言っている。

 このサンゴは宝石サンゴ(八放サンゴ)と言われるもので、色は赤、桃、白などがあり、およそ20種類に区別されている。大きくなるのに年数がかかる上に、養殖ができないため、希少価値があり、過去に取引価格が下落したことはない。高知県、長崎県五島列島、鹿児島県、沖縄県周辺の海で獲れ、「原木」の入札はすべて高知県内で行われる。

■原木価格は1年で平均1.5〜2倍に

 高知県工業振興課によると、2008年に落札された宝石サンゴ(原木)の数量と金額は、高知県産が2328kg、6億686万5000円、鹿児島県産が485kg、2億751万円、沖縄県産が954kg、2億2827万円だった。

 県工業振興課担当者は、

  「09年のデータはまだありませんが、落札量が増え、単価は上がる見込みです。09年10月に行われた入札会で、業者が『相場の5割増しだ』と言っていましたし、10年2月の入札会では相場の2倍になり、『ちょっと異常だな』という声も聞きました」

と明かす。

 日本宝石珊瑚協会(東京都台東区)の担当者も、

  「原木価格はこの1年間で平均1.5〜2倍になりました。いいものほど値上がりしています」

という。

 原木が値上がりしている理由は、「中国でお金持ちが増えて中国向け市場が急拡大しているため」と口を揃えた。

■ダイヤ並みに1億円もする例も

 日本宝石珊瑚協会によると、国内で獲れる宝石サンゴの「原木」は大きくて、美しく、海外で人気が高い。9割以上を輸出し、なかでも需要が高いのは台湾で、サンゴの世界的な集散地となっている。台湾で加工されて宝飾品になり、中国に輸出される。台湾でも加工品が売られ、サンゴ目当てに中国人のお金持ちが1日に6000人ほど訪れるという。高いものは1つで数千万円や1億円するものもある。

 欧米ではルビーやサファイヤのような透明感のある宝石が人気だが、アジアでは翡翠、サンゴ、真珠といった透明感のない宝石が親しまれてきた。中でも赤いサンゴは中国人に人気が高く、値段も高い。

 宝石サンゴを獲る漁業者が大儲けする一方で、前出の高知県工業振興課の担当者は「良いことばかりではない」と指摘する。

 ワシントン条約締約国会議がカタールの首都ドーハで2010年3月に開かれ、宝石サンゴを輸出許可制の対象に加える提案がされた。もっとも、採決で否決されたが、原木の価格が上がれば乱獲の恐れがあり、2013年に開かれるワシントン条約第16回締約国会議で再び論議になりそうだ。

 もう一つの問題は、原木が値上がりして高知県内の加工業者が手を出せなくなったこと。加工の仕事ができなくなり、業者にとっては死活問題となっている。また、サンゴは加工することで、値段が大きく跳ね上がる。このままだと「お金が落ちてこない」わけで、関係者は不安を募らせている。


■7月18日18時12分配信 J-CASTニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100718-00000001-jct-bus_all
 
   
Posted at 23:46/ この記事のURL
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