母親

June 27 [Thu], 2013, 21:53
エリザベート側の証人として証言台に立った人たちはみ
な、彼女がいかに子供たちを愛し、献身的な母親であった
かを微に入り細にわたって具体的に証言した。オットーの
子供たちへの態度は冷たく疎遠なものであり、子供たちは
母親の側におくべきだと主張した。裁判の最大の山場で、
合意のむずかしい子供の扱いをめぐってエリザベートに有
利な証言が相次ぎ、オットーは窮地に追いつめられた。た
しかにエリザベートは、子供には申し分のない母親であっ
た。ハプスブルク家憎しの風潮の中でも、この事実は強か
った。
ところが裁判所は意外な提案をする。長男のフランツ・
ヨーゼフ、次男のウェーリアントは母親が、三男のルドル
フと末っ子のシュテファニーは父親が引きとるというもの
であった。 一九一九年十二月のことである。
エリザベートの驚きと落胆は大きかった。
オットーはそれでも不満だとして、四人全部を自分が引
取る権利を主張した。ただし、子供たちの休暇時にはその
半分の期間は、母親と生活できるという条件をつけた。
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