さくらさくら 

April 10 [Sat], 2010, 13:49
ねぇ全て
全て変わってしまうんだね

斜め前を歩く君の顔は見えなかった


やりたいことやってたら酷く叩かれた
黒い影が囁く 蠢く 膨張する
私の腕を掴んだのは
守るためじゃないでしょう


この時期は感傷的になってしまうね
振り返って君は笑った
全てが偽物


君も私も
本物では生きていかれないんだね
ほんの少し切なくて
そうだね と
投げやりに返した

全て美しかった 

June 21 [Sun], 2009, 22:58
夜の空気
昨日から流れ込んでくる騒音
どこかの誰かのどうでもいい日常
ポケットに突っ込んだ両手
絶叫したい衝動に駆られて
強く強く頭打ち付けた



誰かが言った
戦争反対
誰かが言った
みんな仲良く
誰かが言った
全ては平等
君が言った
誰もかも死んでしまえ



嗚呼
嗚呼
嗚呼
君だけが正しい


歪んだガードレール
国道沿いに
あの日の続きが待っている
不燃ゴミを抱えて
止まない音楽が鳴り響く
標識はいつまでも修正されない



名前を呼んでくれ
そう君に頼んでみたけれど
そんなもの知らないと
腐敗臭が突き放した

最近は 

November 29 [Sat], 2008, 22:21
4ヶ月ぶりの更新。
日記からの以外は青い春1本だけ。
駄目人間だと呼べばいいさ。
最近は音楽ばっか聴いてます。
PEOPLE IN THE BOXが大好きです。
ライブで聴いてるともうここで世界の全てが終了してしまっていいと思います。
後悔とか後ろ向きなものが抑えきれなくなって、泣きたくなる。
優しい声で少しずつ杭を打ち込まれている。
動けなくなる。
…だから更新が遅いんですね(違います絶対に違います)。

久しぶりだなぁ。 

October 26 [Sun], 2008, 14:02
まだ日の昇りきらない薄暗闇。
空気がひどく冷たい。
嗚呼、もうすぐ冬が訪れるのか。
また季節が巡る。

君は何処へ行った。









学生の頃、朝の肌を刺すような冷たい空気が好きだった。
凛とした緊張感と、自分一人しか存在しないかのような静寂。
もう少し時間が経てば、大勢の生徒が目を覚まし否応無しにその静寂は壊される。
だからこの僅かな時間を愛していた。
ここには人間が多すぎる。
その大きすぎる感情の波を上手く受け流すことが出来ず、いつしか自分は孤立してしまった。
だからこの、僅かな時間をこそ愛していた。
世界には自分しかいないんだ。
だから孤立も孤独もこの時間には存在しない。
そんな、ひどく幼稚な理由だ。

だからこそ、鮮烈な印象を。
あの人は、全てを切り裂いた。


いつものように、早朝。
数多くある空き部屋の一つに入り込み何をするでもなく窓から外を眺めていた。
遠くで鳥の声がする。
何という名前の鳥だったっけ。
知っていたような気もするが、思い出せない。
名前なんて、必要ないのかもしれない。
だって誰も私の名前を呼ばない。


ヒュン、と。
空気を切り裂くような音が聞こえた。
思考を停止していた頭は、それが何なのか理解するまでに時間を要した。
そして次の瞬間、目の前の窓から人間が飛び込んで来た。
その人物は箒を携えて、着地の際に巻き上げた埃を払っている。
そうしてようやく、こちらを見た。

「あれ、セブルスか。」






思えばひどく、下らない理由だ。

私の名前は初めてそこで、意味を伴った。

私の名前を呼ぶ人がいた。









「な、にを、している…」

唇から溢れた言葉は、自分で思い返してもひどく間抜けだった。
だが、突然現れたジェームズ・ポッターはそんなことには気にもとめなかった。

「ああ、箒で飛んでたんだけど、もうすぐ朝食の時間だろ?正規ルートじゃ間に合わないから。」

ここは実に巧妙なショートカットルートなんだ。
そう言って、立ち尽くす私を眺める。

「セブルスこそ、なにをしてたの?」

こんな寒い朝に、と微笑みかけられて。






凛とした空気、愛すべき時間。
それらが全て一人の侵入者によって壊された。
全て全て壊された。
この世界にはたった一人しかいないという、柔らかな、防護壁も。
全て全て全て。

それなのに。










瞬きをする。
遠くで鳥が鳴いている。
あの鳥の名前は。



ざわり、と空気が揺らいだ。



嗚呼、季節が巡る。
君のいない世界が続く。

第/九/計/画 

October 22 [Wed], 2008, 19:53
何処へ行くんだろうか

前に立つ奴らの、長く伸びた影を見つめる。
それぞれが違う方向を向いてて、なのに横一列に真っ直ぐ立っている。
でも、俺は。
俺は奴らの後ろで立ち尽くしてる。


こんなところで終わっていい人じゃない


そう言ってあの人の手を取ったのは自分ではなかったのか。
始まりは自分ではなかったのか。
何で今俺は、こんな風に取り残されてる。


俺らならできますって


強く強くそう思った。
自分が役に立つと自負していた。
あの頃から時は流れ、今では。
みんな変わってしまった。
俺も変わってしまった。




俺 辞めます




始まりを一緒に歩いたその人は、
感情を表に出さない目を、少しだけ見開いた。
そうして、いつものあまり抑揚のない声で、そうか、と、言った。






前を行く奴らの長い影が、俺の足下をくすぐっている。
俺はそれが煩わしいので、踵を返して全く逆の方向へ歩き出した。
そして奴らの半ば面倒くさげな声。


お前なら できるよ





知ってますよそんなこと。
俺はできるんです。
あんたらがいなくてもできるんです。
俺だからできたんです。




時がたち、みんな変わってしまった。
俺も変わってしまった。
だから吹き荒ぶ風の中たった一人。
温もりを捨ててたった一人。

久しぶり 

October 21 [Tue], 2008, 23:05
ロキ
ロキ
ロキ




血を吐いた
反吐も吐いた
呪詛の言葉も吐いた


呪われろ呪われろ呪われろ


震える手で人間を殺した
殺し続けた
価値なんて見出せなかった
意味なんて見つからなかった


こんな下らない存在のために
今まで俺たちは



愛してきたものは汚れていた
守ってきたものは猥褻に歪んでいた


こんなもののために
こんな汚い人間なんかのために
傷ついてきた
傷ついている
今も泣いてる
ロキは泣いてる






荒い自分の呼吸が聞こえた
遠く地面
羽を毟ったロキは酒瓶抱えて笑ってた
笑ってる
人間になって笑ってる
血まみれで笑ってる
いいや
今も泣いてる
人を殺したあの時みたいに泣いてる



ロキ
ロキ
ロキ




全部壊したら
クズ共を消し去ったら
神様を殺したら


今度はお前が笑える世界を俺が創るよ


だからロキ
命に期待なんてしないでくれ

蝉の声 

August 20 [Wed], 2008, 21:32
蝉の声がうるさい。
開け放った窓から容赦なく聞こえてくるその音に、温度が上昇する気がする。
教室の机に俯せに寝そべりながら、ぼんやりと窓の方を眺める。
青木ちゃんは何が楽しいのか窓から下を覗き込んでいる。
溶けた脳が働かない。

青木ちゃんは何をやってるんだろう。
青木ちゃんは何でそんなとこにいるんだろう。
青木ちゃんは何で俺なんかの傍にいてくれるんだろう。
青木ちゃんは何でそんなに。
何でそんなに。


青木ちゃんは窓辺でぎゃあぎゃあ言っている。
流石に様子がおかしい。
ゆっくりと脳が回転を始めて、状況を把握しようとする。
よく聞けば青木ちゃん以外の声もする。
知らない声だ。
青木ちゃん以外の声はどうでもいいが、その声に青木ちゃんが憤慨しているなら問題だ。
我ながらどろりとした動作で立ち上がって、青木ちゃんの横に立つ。
眩しい太陽の光を浴びて鬱々とした気分になりながら、黙ってしまった青木ちゃんが今まで見ていたものを発見する。
目標を確認すると、青木ちゃんの頭を撫でて教室を出た。
慌てた様子の青木ちゃんが、きゃんきゃん言いながらまとわりついてきたので、青木ちゃんの目の前で教室のドアを思い切り派手な音を立てて閉めた。
青木ちゃんはそれ以上追いかけてこなかった。




ここは太陽の光が届かなくていい。
校舎の裏で血に塗れながらそう思った。
一歩踏み出すと、人間を踏みつけた。
先程教室から発見、確認した標的だ。
何だかよく分からないが後輩らしい。
青木ちゃんはなめられやすいので、後輩にすらからまれる始末だ。
だから俺が徹底的に潰さないと。
何だか保護者みたいだなと思って笑っていると、遠くで青木ちゃんの声が聞こえた。
俺を捜しているらしく、名前を連呼している。
俺の名前を呼んでいる。
そのことがたまらなく嬉しくて、壁際で血を吐いているもう一人の腹を思い切り蹴り上げた。






九條、お前、
校舎の中を歩いていると青木ちゃんが息を切らせながら俺の傍に駆け寄ってくる。
青木ちゃんは太陽が似合う。
さっきまでいたドロドロした日陰は似合わない。
青木ちゃんは俺の対極だ。
だからこそ、だからこそだ。
何て哲学的。


青木ちゃん、アイス買いに行こう
差し伸べた手は、血に塗れているのに、青木ちゃんは躊躇なく握り返す。
この子はちょっと頭が足りないんだ。
そう思って少し笑った。

蝉を捕まえるんだ。
そう小さく青木ちゃんは呟いた。
やっぱりこの子は頭が足りないと、俺はまた笑った。

好きだった/侍兎 

July 20 [Sun], 2008, 14:50
笑っていればいいとあの人は言った
その言葉を頭の中で繰り返して
少し震えた
そんな優しい言葉があんなに恐ろしいなんて



全ての意味をはき違えればどんなにしあわせなんだろう
殴られた頬を抑えて沈む夕日を眺めた




ぼんやりとこの人は偉くなりたいんだと思った
私みたいに頭が悪くて要領も悪くてそんな人をお嫁さんにするなんてなんて優しい人
他のお侍さんとは違う
いつも笑ってて優しくて気安くて何もかもが違う
そんな評価を得た夫の背中を見て思った
この人は偉くなりたいんだ
私は
しあわせになりたい

この人と




お嫁にもらってくれると聞いて嬉しかった
ひたすら嬉しかった
だから頑張ろうと思った
ご飯も作って掃除もしてお洗濯もしてとにかく頑張ろうと思った
こんな私をお嫁にもらってくれるんだ
頑張って報いよう
お兄ちゃんと暮らしたお家を出る日
二度とここには戻らないと誓った
誰もがしあわせになれると思った



この人に報いよう

その思いだけは変わることがなかった
結婚生活は思い描いたものとは違った
不器用な自分には難しいことの連続だった
笑っていよう
笑っていよう
どんなに辛くても
どんなに痛くても


この人に報いよう



赤く腫れた頬をおさえて
ぼんやり浮かぶ満月を見上げる
志乃、無理することなんかない
そう言ったお兄ちゃんは今にも泣き出しそうだった
誰もがしあわせになれると思ったのに
あの家にはもう戻らないと誓ったのに
駄目だ自分のせいで全てが台無しだ
もっと上手くやれれば
あの人もお兄ちゃんも笑ってくれたに違いないのに


お前は俺の横でただ笑っていればいいんだ
あの人の声が鮮やかに蘇った


志乃、ごめんな
お兄ちゃんの聞いたことのないような涙声を思い出した


ごめんなさい

ごめんなさい

こんな私でも

あの人に報いたかった



腫れた頬をおさえて
裸足のままで
志乃は縁切寺に駆け込んだ
気付けば涙が溢れていて
それなのに
お嫁にもらってくれると知ったときの胸の暖かさが蘇り
いつまでも後を引いていた

退屈な日常 

June 16 [Mon], 2008, 22:38
この世界の外には何があるのと君が尋ねる。
俺は、何にもないよと嘯いた。
この世界の外なんて君は知らなくていい。




机に顔を横にしてくっつけて、大分不細工な顔で君は外を眺める。
晴れた空には白い雲が浮かんでいて、校庭では運動部の連中がランニングをしていた。
敷地の外の道路を時折車が走る。
君はただ黙ってそれを見ている。





明日になればいいことあるかなと君が呟く。
知らないよと俺は返事を返す。
明日なんて考えなくていい。
ただ今を、この状況だけを。






九條お前明日も学校来るよなと君が言う。
うん来るよと俺は言う。
だったらいいんだと君はやっと顔をあげる。
全ての世界に祝福を。

子/機のつもりだったのに別コンビが浮かんできて 

May 30 [Fri], 2008, 20:18
日が沈む日が沈む。
風が吹く吹き抜ける。
両手をジーンズのポケットにつっこんで、肩をすくめた。




「何や、調子悪いらしいで。」

最初は、何のことか本当に分からなかった。
怪訝な顔をしていると、分からないフリするなと言わんばかりにニヤニヤしながら先輩は煙草を灰皿に押し付けた。
あいつ、一人になって大分経つけど。
そんなふうに言葉が追加されて、ようやく思い当たる。
はは、と意識せず乾いた笑い声が漏れた。

「そうですか。」
「何や、興味ない返事やな。冷たいやっちゃ。」

あいつ、この仕事辞めるかもしれんで。

吐き捨てるように先輩はそう言った。


俺は、表むきその仕事を辞めたんだが。









解散を決めた日は、罵り合いしかしていない。
もぉええ、解散や。
それまで何度もその言葉は口にしていたが、いい加減言葉だけでは済まなくなっていた。
お前とおっても、未来なんか見えん。
そのようなことを言って、言われて。
辞めてまえ。
そんなことを怒鳴った。

情けないことに、解散を決めたその日。
激しく望んだ自分は、望みが叶ったのに、すがすがしいとはいえない気分で。
沈み行く夕日を眺めたりしてしまった。
ジーンズのポケットに両手をつっこみ、肩をすくめた。
何故なら、確かに。
その手で抱きしめたことのある相方を、その日限りで失ったのだから。
だが、解散を死ぬほど望んでいたことも、確かだった。










テレビをつけて、缶ビールのプルトップを起こす。
冷えたビールを流し込みながら、画面に映った人物を見やる。

「誰が辞めるんだよ」

デカい賞レース、その決勝。
俺ではない人間の隣に立って、よく知った、しかし確実に知らない顔をした人物。
結局安定を求めたらしい。
孤独を噛み締めているのは俺だけかよ。

「俺が辞めたんだよ」


缶ビールはやたら苦かった。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
節操なくてごめんなさい。
P R
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