朧月 

July 01 [Sat], 2006, 9:34
腰や足の付け根に鈍い痛みを感じ目が覚めた。
なんて嫌な目覚めなんだ、と考えながら眠気が残る身体を動かす。


首を動かし、そのまま頭上にある窓の外に視線を飛ばすと、満月に近い月が目に入った。
寝起きと元々の視力の悪さが手伝って幾つもの丸い月が目に映る。

眠りに落ちたのは確か故意ではなかったはずだった。
確か意識を手放す前はまだ月はうっすらと空に映っているだけだった気がする。
汗でべとつく身体が気持ち悪いと考えたけど、しっかりと意識を覚醒させようとは思えなかった。


ふと、横を見ると、上半身を起こし煙草を吹かしている阿近の姿。
ちらりとこちらを見たが、すぐに何も無かったのかのように視線を窓の外に移した

ムッカつくな・・・。と思いながら、またとろとろと襲ってきた睡魔に身を委ねようとする。
うつ伏せになり、顔は阿近とは反対側に向ける。(寝顔見られるのは嫌いだ)

薄く開いた瞳から見える月はぼんやりとまた何重にもぼやけ始めていた。


瞼を完璧に降ろした瞬間、うつ伏せになっていた身体を無理矢理転がされた。
もう瞼を開くのも面倒だったので、されるがままにしておこうと思った。

身体を仰向けにされ、月明かりが眩しくて、少し眉を顰めた。
すぐにそままの体制で阿近が上にうつ伏せ状態に覆い被さってきた。
背に阿近の腕が回り、胸の横に押しつけられ、ぎゅっと抱き締められた。

コイツの掌は情事の最中やその後、とても熱く感じる
いつもは冷たい指先も、今はすごく熱い


「(寝にくいよ馬鹿)」

心の中で吐いた悪態は果たしてコイツに届いただろうか



雲が月を朧に隠した

プール小話1(もうプールに着いてるってことで話し進めてください) 

June 09 [Fri], 2006, 11:14
更衣室でさっさと着替え終わり、預かってきた浮き輪にプールに置いてある共同の自動空気入れで空気をいれていた。
しゃがみ込んで行為をしていた俺に影が被り、一瞬視界が暗くなり、上から聞きなれた声が聞こえた

「白ちゃん、浮き輪の空気入った?」
「もう少、ッ!?テメェなんつー格好してやがる!!」
「え?あ、可愛いでしょ?」

今時な水着を身に着けた寒月はその場でくるりと回って見せた。
下にはいている青色のスカートがひらりと浮き上がり、いつもは見えない太ももがちらりと見え、顔が赤くなるのがわかった

「回るな馬鹿!!」
「酷ッ!!いきなり馬鹿扱い!?」
「これでも着てろ!!/////」

自分が着ていたパーカーを寒月の腕の中に無理矢理押し付け空気が入った浮き輪を持って、さっさと他の奴らのところに戻る

「ちょ、待って白ちゃん!」
「白ちゃん言うな!!」

俺の渡したパーカーに腕を通しながら後ろから小走りで追いかけてくる寒月に、怒声を飛ばしながら早足で進む
後ろから情けない声を出しながら自分を呼ぶ寒月の言葉が聞こえないふりをして赤い顔を浮き輪に押し付けながら進んだ


自分がどれだけ情けない顔をしてるのかわかりたくもなかった



「あ、おかえりー。・・・よっしゃ、うちの勝ちッ!」
「だー、もっと早いと思ってたのによー!更衣室から出てすぐに寒月と会わなかったのが誤算だった!」
「あっははー、爪が甘いんだよー。はい負けたから飲み物買ってきてくださーい」
「ちっくしょー!」

戻ってくると、内容が理解できない話を神風と檜佐木が話していて、檜佐木は悔しそうな表情をしながら自動販売機に向かってダッシュをして行った

「・・・・・・・なにしてんだ?」
「白ちゃんがいつ冬華にパーカー渡すか、って賭けてたの」
「で?」

ああ、俺の声が震えてるのがよくわかる

「いろいろ省くけど、うちの勝ちってこと。修くん、罰ゲームで自販機までダッシュ」

「神風ーーーーーーー!!!」

「大丈夫、修くんが買ってくるジュースの中に冬華の分もあるから」
「あ、ならいいや」
「よくねぇ!!!!!」

その後は神風と俺との追いかけあいが始まって、お互いプールに突き飛ばしあって、いろいろしてる間にみんなプールに入ってきて、なにがなにやら。
結局その日一日寒月が俺の服を脱ぐことは無かった

zeros、プールネタ。 

June 08 [Thu], 2006, 10:47
・翼の水着はスクール水着っぽい感じ(スクール水着じゃない)
・冬華は青のセパレート。上に白ちゃんからのパーカー
・れんはタンキニ、上は白、下はジーンズのショートパンツ
・りんうちゃんは黒のタンキニでパレオ付き(腰に巻く布みたいなのね)
・花太郎は普通の水着に白色のパーカー、リンちゃんも似たような感じ
・恋次は赤を基調とした派手目の水着(笑)
・修兵はグレイで英字の模様
・阿近は黒で上に前開きのシャツ
・白ちゃんは水色と白の水着。上のパーカーは冬華に押し付け中
・みんな、人並みには泳げる
・リンちゃんは泳げるけど浮き輪使って浮いてる感じ
・阿近はプールサイドでぼーっとしてるのが多い
・白ちゃんはギリギリ大人用プールに入れます(笑)
・恋次と修兵は競争してたらいいと思う(笑)
・ナンパ、逆ナンありだと面白いよね(何)
・なんでかやちるちゃんも付いてきてると思う。
・やちるの保護者(剣ちゃん・心)はデートだと思う
・やちるの面倒みてるのはもっぱら翼だと思う(てか、一緒に遊んでる)
・花太郎とリンは日焼けしにくいと思うよ!!(断言)
・プールサイドは禁煙(某ヘビスモが嫌がります(笑))
・白ちゃんは意地になって浮き輪使わないと思う(笑)

・てか、こんなアホなネタが止まらないんですがどうしましょう(死ねィ)


誰か、これでイラストとか小説(小話でも)書いてください!
うちも多分小話書きます。(冬華も頑張ってネ)

DE・A・I _3_ 

May 27 [Sat], 2006, 11:34
「あなたは私を捨てるわ」



辛そうに眉を下げ、また一歩後ろに下がる
指先や肩が闇に溶け込んでいく


トメナキャ トメナキャ トメナキャ トメナキャ


だけど身体は凍りついたように動かない
彼女はどんどん闇に染まっていく


「さよなら小さな死神さん」


向けられた彼女の赤い瞳には



涙が溜まっていた







「っ!!」



なにも考えていなかった

ただその闇に飛び込むように彼女に抱きついた




「捨てない!!私は絶対に貴女を捨てたりなんかしない!!」


自分でもどうしたんだろうと思うほど焦っていた
彼女がこのまま消えてしまったらもう二度と会う事が出来ない気がして

彼女は驚いたように目を見開いた
闇に溶け込んでいた指先ははっきりと存在した

彼女自身が光っているように彼女の周りだけは蒼白く灯りが燈っていた

DE・A・I _2_ 

May 26 [Fri], 2006, 8:42

「・・・どこ、ここ?」

光に驚いて目を閉じた一瞬の後、先ほどの光とは正反対の真っ暗な世界に私は立っていた


「貴女が私を見ていたの?」


はっと目を見開いた
先ほどまで何も無かった真っ黒な空間に一人の女の人が浮かんでいた


まるで水槽の中で泳ぐ金魚のようにひらひらと帯が揺れ
処女雪のように白い肌
まるでアルビノの様に透き通った白い髪と赤い瞳


息が止まった
胸が締め付けられるように苦しくて喉元がぐっと熱くなった

搾り出すように出したのは自分でも驚くほど小さな声だった

「貴女が、この斬魄刀・・・?」
「そう」
「私を呼んだのは、貴女・・?」
「いいえ。貴女を呼んだんじゃなくて
 


____貴女が私を呼んだ_____



心臓が派手に高鳴った

彼女が近くにいると胸が苦しい
まるで、無くしていた半身を見つけたようだった


「あなた、私の斬魄刀になってくれる?」


震えるように声を出して彼女をじっと見つめる
だけど彼女は無言で小さく首を振った

「っ、どうしてっ?」


すると彼女は切れ長の瞳を伏せて後ろに下がった
まるですっと闇に溶け込むように




「あなたは私を捨てるわ」

DE・A・I _1_ 

May 25 [Thu], 2006, 11:31
__翼と影夢の出会いの話です__


零番隊に入って数週間目
隊長に教えてもらった刀鍛冶屋に行った
路地裏にぽつりと隠れるように立っている店に迷いも無く立ち入った

中には一人丁寧に刀を磨く刀鍛冶がいた
こちらの顔を見ると目を細めて口を開いた

「お嬢ちゃんも死神か。随分若いんだね」
「この間死神になったの。隊長が是非ここで斬魄刀を探して来いって言ったの」
「普通の死神は真央霊術院卒業とともに斬魄刀を与えられるはずだが、君は貰っていないのかい?」
「私は行って無いの、霊術院」
「そうかい、人にはいろいろあるからね」

小さく笑うと刀鍛冶はまた刀の手入れを始めた

ウチはなにも気にすることなく店の中に並べられたいくつ物の刀に目を見ていった
店の中で時折背伸びになったりしながら一歩づつ進んでいく

店の一番隅に来た時だった
一本の忘れられたかのように壁にかけられていた斬魄刀に目が奪われた


「綺麗・・・・」


光は殆ど入ってこない店の中で鞘に美しく光が映り、鍔には細かな彫刻が施され、


__ 貴 女 は 誰 ?__


「・・・誰?」

きょろきょろと店の中を見回すが離れたところにいる刀鍛冶以外店内には誰もいない

__ 私 は こ こ __


薄い声だった

目の前の刀に目を向けると視界は真っ白な光に包まれた



おれんじしゃぁべっと 

May 18 [Thu], 2006, 0:09
日中の日差しが大分キツイ時期
店はそんな昼間からあるものでは無く、ウチと阿近は阿近の家で各自好き勝手していた。
しかもリビングではなく寝室で(リビング日差しキっツイから。暑いもん)

阿近は煙草片手に文庫本を読んでいた。
ウチも広いベッドに寝転びながら冬華に借りた雑誌を読んでいた
メンズ物のタンクトップに黒のプリーツスカート
体制を変えればスカートに繋がれたチェーンがじゃらりと存在を主張する。

「暑ひ・・」
「初夏だしな」
「あ・・そう言えば」


中盤を通り過ぎた雑誌を閉じて、ペタペタとキッチンに向かう。
一人暮らしには大きいと思う冷蔵庫の一番下の冷凍室をがらりと開けると、白く霜がついた硝子のコップを取り出す。
中にはオレンジ色の固体がカチカチに凍っていた。
引出しから小さなスプーンを取り出してコップのフチを持ってベッドに戻った

「んだ、それ」
「オレンジジュース入れて冷凍庫に入れといたの」
「硝子でやって割れねぇか?」
「ウチはまだ割ったこと無いよ」

呆れ顔を阿近を横目にベッドに腰を降ろす。
少し硬いオレンジ色に銀色のスプーンを突き立て、さくりと表面を割る。
そのまま口に運ぶと独特のきんとしたのが頭に響く。

舌で転がすと簡単に消え、喉の手前で感じる酸味。
何度もスプーンで引っかきながら口に運ぶ
口端に付く溶けたシャーベットをぺろりと舌で舐める

日常小話六 

May 12 [Fri], 2006, 0:17
緊急の患者も入らず珍しくゆったりとしている昼下がり
外の日差しはけっこうきつい時間帯だが冷房が入っている隊舎ではあまり暑さは感じない

提出予定の書類をお茶を飲みながら眺めているとがらりと扉が開いた

「ちわー、あ、荻道じゃん。花いるー?」

神風八席が額に汗を滲ませ脇に書類を抱えて入ってきた
息が荒いのはきっと走ってきたんだろう

「騒がしいですね。もう少し静かに入ってきてください。山田七席なら薬剤庫ですよ」
「へーへー、すいませんでした。薬剤庫?どしたの緊急患者?」

一口頂戴。と言って僕の湯飲みに手を伸ばす

「女の方連れ込んでますよ」
「ぶはっ」

飲んでいたお茶を吐き出さないように必死に身体を丸めて落ち着くのを待っている神風八席
そして僕の湯飲みを乱暴に机の上に置いた

「笑えないジョークは嫌いヨ」
「ジョークじゃないですよ。そうですねェ・・。年はわからないですけどすらっとした美人さんですよ」
「・・・・マジで・・?」
「毛色も貴女と違った感じですね。今はちょうど・・・

貴女方が言うにゃんにゃんって事やってるんじゃないですか?」


「花ーーーーっっっ!!!!」


派手に薬剤庫に続く扉を開けて走っていった





さて、そろそろ山田七席と神風八席と

毛色の違った可愛い可愛い”メスの猫”が戻ってくるだろう

きっと神風八席はぶち切れてるだろうからそろそろ逃げておこうかな。
罪滅ぼしににぼしでも置いておこう。



「荻堂ーーーーッッッ!!!」


とっくに離れた場所にある部屋からすごい怒鳴り声が聞こえた
ぺろりと舌を出して廊下を歩く

「山田七席にそんな度胸ある訳無いでしょう」

A trauma +2+ 

April 04 [Tue], 2006, 0:48
「おとうさ・・おか、ぁさん・・・」

花太郎がでていってからずっと桜はぐずっていた
目にたまった涙を拭うとよたよたと玄関に行き不器用に下駄を穿いた

「おとうさんのとこ行くぅ・・・」

がらりと玄関の扉を開けて丁寧に閉めるとうっすらと記憶に残っている四番隊への道を走り出した

昼間翼に手をひかれて歩いているのとは違い右手も左手も自分の拳を強く握り目の前は小さな外灯の光のみ
ところどころで曲がり角を間違えては戻るを繰り返す

右か左かが本格的に分からなくなり立ち往生していると花太郎と同じ四番隊の救護鞄を背負い急いだ様子で駆けている隊士を見つけた
桜はその後を必死で付いて行きやっと四番隊隊舎に辿り着いた


忙しなく走り回る四番隊士たちの間をこっそりと抜けて隊士たちの張り上げる声が大きくなっているほうへ進む

騒がしい空間の中で桜が眉を下げていると一つの声が大きく桜の小さな耳に響いた


「神風八席出血が止まりません!荻堂八席早くこちらに!班長もお願いします!」


「おかあさん・・・?」

桜の瞳に移ったのは血みどろの死覇装を纏い何人もの四番隊員に囲まれ
顔は蒼白く寝台からだらりと落ちている腕からは止め処無く血が滴り落ちている翼の姿だった

「おかあさんッ!!」
「桜!?」

桜が覚えているのは花太郎が桜を抱え急いで医療室から投げるように連れ出し扉が閉まる瞬間にちらりと見えた生気の無い翼の顔だけだった

A trauma +1+ 

April 03 [Mon], 2006, 23:44
いつも三人で座っている食卓の上には一人分だけ残された食事
畳の上に寝転がる桜のお風呂あがりでしっとりと濡れた髪の毛を撫でる

「おかあさん遅いね」
「今日は現世任務だからね。きっともうすぐ帰ってくるよ」

朝から出かけていった現世任務
他隊の新隊員を連れての虚退治
楽しそうに家を出て行った翼さんの姿を桜と二人で見送った

終了予定時刻はとっくに過ぎているのにまだ翼さんの姿は無い
危ないことになって無いといいけど・・・。そう思った瞬間窓からひらりと黒いものが舞い込んできた

「おとうさん、じごくちょー」
「ほんとだ・・・。」

手を伸ばして蝶を指に乗せて確認すると四番隊の緊急連絡用のだった
リンと地獄蝶が羽を揺らすと機械のような音が鼓膜に響いた

____零番隊神風翼八席が現世魂葬任務にて負傷___
___出血が酷く第二段階止血に入ります___
______他二名も虚の攻撃による毒のアナフェラキシーショックを引き起こし危険___
__引率された他隊員外傷あり いずれも軽症___
___三班・十四班はただちに四番隊重症患者集中治療室へ
_____九班は軽症患者治療室へ

____以上四番隊緊急救急連絡です____


目を見開いた

簡単な虚退治と言っていた任務でどうしてこんなことになっているんだろう

「桜、行って来るから家で待っててね?」
「やだ!桜もおとうさんについてく!」
「駄目!お仕事だから、ね?お母さんとすぐに帰ってくるよ。じゃあ待っててね」

涙目でふくれている桜に釘をさして家を飛び出した
久しぶりにこんなに緊張している気がする
何度も縺れて転びそうになる足を必死で地面に縫い付ける

隊舎につくとすでに回りはいくつもの声が響き渡っていた
一番奥の重症患者治療室から自分を呼ぶ声が聞こえる
息切れを起こす身体を無理矢理落ち着けて襷をかけながら重症患者治療室に飛び込んだ

P R
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