ゼクトバッハ叙事詩 序章『リスタチア』 

May 22 [Thu], 2008, 22:48
まばゆい光がみえる…

我々が一度は知ったが、疾の昔に忘れてしまった懐かしい光…

人類は大きな誤算をしてしまったのだ。

我々の歴史はなんて愚かであったのだろう…。



これが最後の記録となるだろう。

さあ共に行こう、我が天使よ。

我々が知らねばならない真実の道へ…。



―― ヨアの手記13 ――


それは遥か遠い昔のできごと――



この星に知を持つものがあらわれしころ、世界各地で巨大な未知の遺跡が発見された。

しばらくして、空船の遺跡と名付けられたその場所より美しい八つの宝玉が発見された。

それはいつしかリスタチアと呼ばれるようになった。

不思議な力を持つリスタチアは八つの種族によってそれぞれが大切に守護され

守護血族リスタミリアは代々王となり、それぞれの種族に数々の奇跡と進化をもたらした。

そして幾代かに渡り、平穏な日々が続いた。



しかし些細な事により種族間に亀裂が生じると、遂にそれは大規模な戦争を引き起こした。

守護されていたリスタチアはすぐに戦いの神器へと姿を変え、各々すさまじい破壊の力を見せつけた。

神器による戦争は次々に種族を滅亡させ、それと共に幾つかの神器も自らの行方を眩ました。

星は荒れ果て、残されたのは二つの種族のわずかな者たちだけとなった。

一方の種族の者たちは神器を封印し、自らの能力と意識を転写する超越者システムを創り上げ

星の再生と平穏を祈り永遠の眠りについた。

一方の種族の者たちはあくまで神器にすがり、もたらす奇跡により再び繁栄をはじめ徐々に地上に君臨していった。

そして長い年月が経ち、誰もが自分たちの遠い過去を語れなくなった時。

西の大国ノイグラード王国が東の小国アゼルガットへ侵攻したことにより再び世界は動きはじめた――




ゼクトバッハ叙事詩 序章『リスタチア』より




『Ristaccia』 曲コメントより転載

ゼクトバッハ叙事詩第2章第5節第4話 

May 22 [Thu], 2008, 22:41
――リアンは体を触って、その感触を確かめた。

『今確かにこの世界の法則に従じている自分
 そして法則からはずれ鳥のように自由に世界を俯瞰している自分がいる。
 女神は私に黄金の鍵を授け、進化という秘術を与えてくれた。
 私がすべきこと――
 それは人々がその存在意義を意識できないあの宝玉リスタチアの謎を解くことだ。
 それが滅びし種の願いであり、それを受け継ぐ超越者の運命なのだ。』

リアンは進化によって身に付けた超越論理を頭に描きながら、今一度巨大な扉を見た。
すると、物理的に開くのは不可能であろう強固な扉が非常に稚拙な数字の羅列に見えた。
リアンは目を閉じて頭の中でその簡単なパズルを解いてみせた。
再び目を開けた時、扉はさもはじめからそうであったように開いた状態になっていた。

巨大な扉から空船の遺跡の内部に入ると、長い通路から階段が伸び下へ続いていた。
リアンは階段を下へ進むと、ほどなくして大きな部屋へ出た。
部屋の中心には石版のようなものが置かれ、他には何も見当たらなかった。
石版は一定の間隔で淡い光を放っていて、その素材は鉄とも石ともいえない硝子の様な艶を持つ未知の物であった。
リアンは近づいて、注意深くそれを見てみた。
淡い光はどうやら、石版に書かれた文字のようなものが光っていたようだ。
その文字はこの世界のどこにも存在しない形状をしていたが
リアンはごく自然にそれを読むことができた。

AD1906 ルートヴィッヒ・ボルツマン ドゥイノにて自殺

リアンはこの一文が何を意味しているのか理解できなかった。
古代のアーティファクトによって顕在化した新しい力を持ってしても
解けない程難解な様相を呈しているのだ。
『この複雑なパズルは何だ?この世界のものでは無いのか?』
リアンはおもむろに石版に手を触れてみた。
すると石版は短い音をたてた後に一瞬のうちに色が変化し、書かれていた文字が消え新しい文字が現れた。
リアンはそれを読んでみた。

もはや、止める事はできないことが分かったのだよ。
いつかは全てが意味をなくす事になるであろう。
それでも我々は希望を持てと? ばかげてやしないか?
だから私は決別したんだよ、この虚しい世界に。
(AD2042 D.A.L.によるボルツマンの記憶遺伝子解析結果)
 
またも意味不明な文章だった。
超越した論理で見てみても複雑な図形が幾重にも絡み合い解を見出せない。
リアンは再び石版に触れてみた。
音が鳴り一瞬のうちに文字が消え、新しい文字が浮き出てくる。

袋小路に迷いこんでしまったのだ。
巨大な迷宮は我々をたやすく受け入れてくれなかったのだ。
この事に気づくのにどれくらいかかったのだろう。
いや、遥か遠い昔に気づいていたのだ。
―ヨアの手記 4―

リアンは突然、自分の意識がざわざわと音を立てているのを感じた。
『ヨア…この名前は初めて見るようには思えない。なにかとても懐かしい感じがする…。』
その時、遠くで物音がした。
リアンが振り返ると、遠く光の向こうに人影らしきものが見えた。
『誰か…いるのですか?』
しかし巨大な部屋に虚しく声がこだまするだけで人影から返事は無かった。
リアンは石版から離れ、人影の見える部屋の入り口の方へ近づいていった。

そこには長く艶やかな黒髪を携え、東国の衣装を纏った美しい女が立っていた。
女は無表情であったが、その瞳にはなにか強い意志がうかがえた。
『…どうやってここへ? 扉は本来ならば開ける事ができないはず…
 見たところアゼルガットの…』
リアンは突然言葉を失った。女が携えている曲刀を見て驚いたのだ。
『その剣の宝玉は…リスタチア!』
女は驚いているリアンにまったく動じず、無表情のままリアンの顔に鋭い視線をやっている。
リアンは曲刀から女の顔に視線を戻すと、美しいその顔立ちから強い殺気を感じとった。
女が口を開いて静かに言った。
『我が名はシャムシール。すぎたるものを追い求め始末する旅を続けている。
 すぎたるものはやがて大きな災いを導く。私がそうであったようにな。
 お前からは類まれなる叡智が満ち溢れているのを感じる。
 悪いが、ここで死んでもらう。
 だが、お前のその強大な力はわが記憶の中で生き続けるゆえ安心するがいい。』
リアンの目に突然膨大な数の素数の羅列が映り、そこから派生するアルゴリズムが次々と女に組み込まれていくのが見えた。
シャムシールは曲刀コラーダに手をかけ、無表情のままリアンに向け振り下ろした。
薄れゆく意識の中、リアンは映し出される目の前の膨大な数字の光景の中に
何者かの意識を感じとった。

『…ヨア…か……』



TOMOSUKE公式ブログ・ともろぐ 『物語のひとつの欠片 その3』より転載

ゼクトバッハ叙事詩第4章第1節第1話 

February 27 [Wed], 2008, 12:41
――髭をたくわえた一人の老人が椅子に座り、机の上でなにかをしていた。
机の上には2冊の本が置いてある。
左側に文字がぎっしり敷き詰められた本、右側に何も書いていない白紙の本が置かれている。
老人は羽のついたペンを持ち、左側に置いた本に目をやりながら白紙の本に文字を入れていた。
どうやら本を書き写しているようであった。
しかしよく見ると、この老人は完全に写本が出来ていないようだ。
明らかに一部の文章が間違えている。
男は白紙のページをすべて埋め尽くすと左側の本に火を点けて燃やし、新たに白紙の本を用意した。
用意した本は前の2冊よりも豪華な装丁を施してある。
老人は左側に先ほど写し終えた本を置き、右側に豪華な白紙の本を置き再び写本をはじめた。
ここでも老人は完全に写本をしていなかった。
――いや、わざと間違えているのだ。
老人は写し終えると満足気な顔をして、さらに豪華な白紙の本を用意し写し元の本を燃やした。
よく見ると傍らには幾つもの本を燃やした跡がある。
老人はどうやらこの作業を何度を何度も繰り返しているようであった。
老人はペンを持つと、再び左の本から右の本へ文章を書き写しはじめた。
そして特定のページに差し掛かると、老人は再び意図的に文章を変更していた。
しかし、今度は老人が文章を変更して写してもその部分だけ何故かすぐに消えてしまう。
老人は不思議に思い、消えた部分に再び文章を書いた。
だが、何度やってみても誤った文章はすぐに消えてしまう。
それはまるで、本が意思を持ち誤った文章を受け入れないようであった。
老人は困り果てた顔をして、椅子から立ち上がりその本を手に持つと扉を開けて部屋を出て行った。

次の目に映ったのはどこまでも続く森と巨大な生物の群れであった。
彼らは皆一様に佇み静かに何かを待っている様子であった。
次の瞬間、天空より巨大な火の岩が幾つも降り注いできた。
地上は大きな炎で焼き尽くされ、空は黒い雲で埋めつくされた。
だが彼らは滅び行く身に身じろぎ一つせず、その表情からは安らぎすら感じとれた。

場面が変わり、一人の若い女が空から垂れた鎖をよじ登っている姿が目に映る。
鎖は空の彼方まで伸びており、女は必死な形相をしてそれにしがみついていた。
女の手には美しい果実がしっかりと握られている。
眼下には地上から人とも動物とも分からぬ様々な種類のものが大勢同じように鎖につかまっている。
次第に重さで鎖が揺れ、ずるずると下へひっぱられはじめた。
女は憤怒と焦燥の表情を浮かべ、わけのわからぬ言葉を口走った。
そして果実をしっかりと握り締めたまま背中の剣に手をやると、女は勢いよく鎖を切った。
次の瞬間、地上に大きな洪水が起きて全ての者を飲み込んでしまった。
女はその様子に悪辣な笑みを投げかけると、安堵の表情で持っていた果実を口にした――

そこでアンネースは目が覚めた。
(また同じ夢を見たわ…今日こそ教皇様に相談してみよう…)
アンネースは修道服に着替え、大聖堂に向うことにした。
色とりどりの花が咲き木々が生い茂る、美しい光景に目をやりながら
アンネースは今日もここファラリエンの変わらぬ平和に感謝していた。
しかし大聖堂へ続く道に差し掛かった時、アンネースは異変に気付いた。
人々の様子が何かおかしい。皆いつもの穏やかな表情ではない。
道端でうずくまって嗚咽している老女がいた。
アンネースが一体何があったのか尋ねると老女は今にも途切れそうな声で言った。
『あぁ、聖女様…ルルドが…ルルドが…』
アンネースは老女に祈りを与え落ち着かせると、足早にルルドへ向かった――




TOMOSUKE公式ブログ・ともろぐ 『物語のひとつの欠片 その2』より転載

ゼクトバッハ叙事詩第4章第1節第4話 

February 10 [Sun], 2008, 0:37
アンネースの頭の中に様々な光景がめまぐるしく巡ってゆく――
空からとめどなく降り注ぐ岩と巨大な生物の群れ、洪水に飲まれゆく地と鎖にしがみついた男、
木の実を食べる裸の若い男女、赤い空に飛び交う鉄の鳥たち、
光る小さな石盤のようなものを食い入るように見つめる人々、荒れた土地で鳴き声を上げ自ら命を絶ってゆく白鳥達…
もの凄い速さで頭の中を流れる映像にアンネースは思わず頭をかかえてうずくまった。
アンネースの心に声が響いてくる――

『神の水より生まれし者よ…
 今、世は愚かな種の罪深き行いに満ち溢れている。
 罪は互いに引き合い強大な力となりて世の因果律をねじまげ、偽りの真理を構築する。
 星に内在する生命を導く奇跡の力は邪悪なる罪の力によりその効力を失い、
 やがてあらゆる摂理が崩壊し星は破滅するであろう。
 大いなる奇跡と恵みはその代償を得てこそ存在せしものである。
 しかし傲慢な種である人間はそれを怠り、均衡をやぶる代償無き真理を次々と生み出しているのだ。
 この村の者達も然り。
 彼らはいにしえより続くすぎたる奇跡に盲目となりてその代償を忘れ
 偽りの真理を生みだしその存在を歪んだものとしてしまった。
 無償の奇跡とは、傲慢であり、すなわち罪である。
 無知なる幸福とは、怠慢であり、すなわち罪である。
 汝その体に宿し力により偽りの真理を暴き、真なる因果を導き摂理を守らんとせよ。』

アンネースの記憶の奥底で眠っていた何かが目覚めた―――
アンネースは静かに剣を手にとり螺旋階段を登りはじめた。
(…私はこの村を滅ぼさなければならない…永年の奇跡の代償を得て世の摂理を守る為に。
 そして私は存在の真理を守る為、人々の罪にその報いと罰を与えなければならない…。
 それが大いなる神の御心であり、その為に私は尊い命を受けたのだから…。)
螺旋階段を上がり枯れた井戸から出ると、村の人々がアンネースにすがってきた。
『聖女様、どうか救いの力を…あなた様はルルドから生まれし奇跡の子…どうかルルドに水を戻して下さい!』
人々はこぞってアンネースの前に跪き、祈り、懇願した。
アンネースに迷いが生じた。
生まれてすぐ親を失いみなしごになった自分をなによりも大事に育ててくれた村の人々。
アンネースの脳裏にこのあたたかい人々のやさしさに包まれた日常がよみがえってきた。
世の摂理など知る由もないこの者たちに今まさに理不尽にも制裁を与えなければならない。
アンネースの頬に涙がつたい、流れ落ちた。
(私は…私はこの村の人々から沢山の幸せを得て育った。
 なのに…人々の幸せを今ここで私がこの手で奪わなくてはならない…
 神よ…例えこの島の者達が奇跡を得た事が罪深き事であったとしても
 人々はただ平和であたたかな暮らしを望んだだけです…
 それは罪なる行いなのでしょうか…?
 平穏で幸せな暮らしを奪う事が善を導くものなのでしょうか…?)
アンネースは涙溢れる瞳で、天を仰ぎ祈った。

『均衡の崩れた真理の存在は、他の大きな真理を破壊する。
 真理の崩壊が進めば、すべての因果律が崩れ、やがて全てが虚無に飲まれるであろう。
 存在から意味が崩れ落ちし事は死よりも恐ろしい。
 摂理に回帰する死は尊い聖なる力であるのだ。
 汝は選ばれし者。さあ、その大きな使命により剣を振り下ろすのだ』

神の声を聞き記憶の奥底でうずく何かが、アンネースを強く揺り動した。
次の瞬間、アンネースの瞳が赤く染まりアポカリスソードから炎が舞い上がった――。




TOMOSUKE公式ブログ・ともろぐ 『物語のひとつの欠片』より転載

ゼクトバッハ叙事詩第8章第4節『アンネースの回想』 

December 27 [Thu], 2007, 23:40
罪とはいかなるものなのか?
人は何故、罪を犯すのか。
罰とはいかなるものなのか?
人は何故、罰を与えるのか。
全ては自己の中にミームを造り上げる為?
では、それはいかなる為に?

メメント・モリ ゼクトバッハ叙事詩第8章第4節『アンネースの回想』より



『Apocalypse〜memento mori〜』 曲コメントより転載

ゼクトバッハ叙事詩第4章第8節『白鳥の鳴く丘』 

December 27 [Thu], 2007, 23:36
〜神の啓示を受け、罪狩りの執行人に選ばれし少女アンネースは
その重き使命と絶望に苦悩をおぼえ免罪を祈り続けるが、
人々が重ねる罪はとどまることを知らず
悲しみと怒りはやがて狂気と化して、アポカリプスソードから殲滅の炎を導く。
燃え盛る業火ののちに残されたもの。それは果てしない氷の世界コキュトス。
そのあまりに荘厳で美しい光景にアンネースはメギドの丘の上で泣き崩れる〜

ゼクトバッハ叙事詩 第4章第8節『白鳥の鳴く丘』より



『Apocalypse〜dirge of swans〜』 曲コメントより転載

ゼクトバッハ叙事詩第3章第5節『失われた系譜』 

December 27 [Thu], 2007, 23:28
ノクスとマタン。見事なまでに美しい対称性を持った二つの存在があった。
一つの自己より生まれし彼らは互いは引き寄せ合い、合わさって完全なる論理を持つ超越者の系譜をたどる予定であった。
しかしそれぞれの環境によって生まれた感情の誤差が宝玉リスタチアによって大きく増幅され
完全美を保っていた論理的対称性は引き合うどころか崩壊してしまった。
調和の崩壊は心の中に恐ろしい矛盾を招きはじめた――
弱き環境で育ったノクスはルサンチマンより生まれし負の感情に支配されはじめ
次第に自己矛盾を引き起こす『似て非なる存在』のマタンを認められなくなっていった。
そして、苦悩した末ついにマタンを悪の存在とし排除することによって『完全なる正義』となる道を選んでしまう。
強き幸福な環境で育ったマタンは慈愛に満ちあふれ、全てを理解した上、ノクスを救いたい思いだけが心を支配する。
2つに分かれてしまった自己。それぞれの盲目的な正義は、本来あるべき姿とは程遠い結果を招いた。
古来から世を正してきた超越者の系譜が、こうして完全に失われたなど誰ひとり知る由もなかった

ゼクトバッハ叙事詩第3章第5節『失われた系譜』より



『Blind Justice〜Torn souls, Hurt Faiths〜』 曲コメントより転載

ゼクトバッハ叙事詩第2章第5節『ゼータの小道』 

December 27 [Thu], 2007, 23:25
幼き頃より、数の秘術に魅せられたリアンはその大きな世界に入り込むうちに一つの小さく奇妙な抜け穴を見つけた。
抜け穴を覗いてみれば、その先にはどこまでも続く小道が見えた―――リアンはそれをゼータの小道と名付けた。
ゼータの小道には非常に難解な問いを投げかける女神シグマが幾度となく立ちふさがり、
リアンはそのつど小道の入口に戻されそうになる。
だが類まれなる天才であるリアンは、遂にシグマの出す7つの難問を見事な形で解き
その瞬間、この世界の膨大な設計図が頭の中に洪水のように入り込んできた。
こうして超越者となったリアンは、宝玉リスタチアに対してある解答を見出した。
リアンはリスタチアの核心的な起源を辿るべく空舟の遺跡に向う。
だが、そこには美しい踊り子が立ちふさがっていた…。     

ゼクトバッハ叙事詩第2章第5節『ゼータの小道』より



『ZETA~素数の世界と超越者~』 曲コメントより転載

ゼクトバッハ叙事詩第1章第4節『アゼルガットの悲劇』 

December 27 [Thu], 2007, 23:20
踊り子であり、剣士でもあるアゼルガットのシャムシールはその手に携えた名剣コラーダで祖国の危機を救った。
東の小国アゼルガットはその後に繁栄を極め、大陸でも有数の大国となる。
しかしシャムシールは国を救った英雄でありながら、その一騎当千なる絶大な力は国の中枢部より危険視されていた。
ある日、いつものように華麗な踊りを披露していたシャムシールに遂に国の魔の手が伸びる。
なすすべもないまま拿捕されてゆくシャムシールだったが突然名剣コラーダが異様な光を放ち、次の瞬間剣に操られるが如くシャムシールはそこに居合わせた全ての者を殺めてしまった。
数日後、アゼルガットは滅亡した。
シャムシールは虚ろな表情のまま何かに導かれる如くこの国を後にした。

ゼクトバッハ叙事詩 第1章第4節『アゼルガットの悲劇』より



『シャムシールの舞』 曲コメントより転載

前書き 

December 27 [Thu], 2007, 23:08
皆様初めまして。ご訪問頂き誠に感謝。

私の名は…仮にアポリアとしておきましょう。

aporia of shyness   恥ずかしがり屋のアポリアで御座います。



投稿テストのついでに、ブログ説明なぞしたいかと。

今回このブログを作成した理由を挙げますと、

皆様ご存知であるゼクトバッハ=トモスケイディア氏の楽曲に付随する

『ゼクトバッハ叙事詩』

を個人的に纏めたいと存じたからで御座います。



もし誤りや転載されていない叙事詩がありましたら

コメント欄にてご指摘頂けると幸いです。



それでは、この辺りで前書きを締めさせて頂きます。

απορια