浮き沈みの激しい日。 

July 10 [Thu], 2008, 0:26
朝はゆっくり寝て幸せ。

皮膚科に行ったら混んでてため息。

薬局行ったら薬剤師さん優しくて喜ぶ。

新しく買ったサンダルで靴擦れおこして痛い。

学校ついて、図書室で探してた資料見つけてラッキー。

発表は小難しくて・・・うん。

写真撮影、一人で長蛇の列に並ぶ気もせずすっぽかす。後ろ向きな気分になる。

部活でセク練に遅刻する。申し訳ない。

セク練で誉められる。嬉しいけど、先輩に謙遜してほしくはなかったな。

帰り道。友達が同じ路線にしたらしい。喋りながら帰って楽しかった。

部活の演奏批評を読む。

誤字脱字が笑える。

でも内容はマジ凹む。パソコンで打ってるだけに、荒らし見てる気分だった。でも内容は的を射てて、また凹む。

けいえす1の2 

June 27 [Fri], 2008, 8:52
(2)クラスメート

「おはよう。」
「おはよ・・・。」
花歩は元気がない。
「どうしたの?」
「寝不足。」
「ああ、宿題でもやってたの?」
「美皐と一緒にしないでよ。」
「失礼ね。私は寝不足で授業が頭に入らなくなるくらいなら、宿題なんかやらないわよ。」
「威張れないし。」
「だから、ちゃんと土日にやってるんじゃない。」
「・・・美皐のせいだよ。」
美皐は、えっ?と聞き返した。
「昨日、ミスドで・・・何だったんだろうって考えて、なかなか眠れなかったから。」
「ああ・・・やだなぁ、もう。大した事じゃないのに。」
「何なの?」
「ちょっとした・・・昔の知り合い?みたいなもの?」
「はじめましてって言ってたじゃん。」
「そうだっけ?ま、言葉のアヤってやつね。あれっ、あっちゃんじゃない?おーいっ。」
「おはよーっ、美皐も花歩も。」
それで、昨日の話はうやむやになった。
しかし花歩は、美皐が誤魔化している事をはっきりと悟っていた。

「裕司君。」
国語総合の前の休み時間。隣に座っている裕司に、花歩は問う。
「何?」
「昨日のあれ、何だったの?」
「何のこと?」
「とぼけないで。美皐の事。」
「ああ・・・何ていうか・・・。」
「言えないようなことなの?」
「そうじゃないよ!何ていうか・・・昔の知り合い?」
(美皐と同じ事言ってる・・・。)
「でも、結構久しぶりだったから驚いてさ。」
「ふぅん・・・。」
チャイムが鳴る。先生が入ってくる。
そこで、その話はおしまいになった。

花歩はこれ以上、美皐に聞いても裕司に聞いても、きちんと答えてはくれないだろうと悟っていた。
それならば―。


「あの・・・。」
柚子(ゆず)は不思議そうに、その女の子の顔を見つめ返した。
「えっと・・・あの、美皐とよく一緒にいる子だよね?」
女の子―花歩の顔がパッと輝いた。
「はい!瀬川花歩って言います!よろしく。」
「私は篠崎柚子。よろしく。」
「あの、篠崎さんって―。」
「柚子でいいよ。」
「はい。あの―。」
「敬語もやめて。」
「はい―いや、うん。えっと・・・柚子って、花歩の中学時代の知り合い・・・なんだよね?」
「そうだよ。元クラスメート。」
「あと、佐々木裕司って知ってる?」
「え?まぁ、彼も元クラスメートだし。」
「えっ。そうなんだ・・・でも、何で隠したんだろう・・・。」
柚子はすっと目を細めた。
「花歩ちゃんって、佐々木と付き合ってるの?」
「えっ・・・何でそれを・・・。」
(なるほど。)
その瞬間、柚子は全ての事情を悟っていた。そしてしばらくは、美皐と裕司に加勢する事も決めた。
「何で隠したかって、簡単なことだよ。佐々木がどこに住んでるか知ってる?」
「海の近くだっけ。」
「そう。じゃあ、美皐は?」
「えっと・・・あれっ?」
花歩は気付く。
「山の中って言ってた。」
「ちなみに私はこの学校の近く。」
「何で?同じ中学なんじゃ・・・。」
「O学院中等部って―私立中学に通ってたのよ。だから、2人とも言いたくなかったんじゃない?」
花歩は目を丸くした。
「そういえば、中学の話聞いたことなった!―でも、何で隠すのかなぁ。すごいのに。」
「騒がれるのが嫌いな人達だから。」
「あっそれ、何か分かるかも。」
花歩はうなずいてから、柚子に笑顔を向けた。
「ありがとう。すっきりした。」
「いえいえ、どういたしまして。」
花歩は柚子に、柚子は花歩に背を向けて歩きだした。
花歩の顔には安心しきった笑み。
しかし柚子のほほ笑みは。
振り向いた瞬間、掻き消えていた。

けいえす1の1 

June 27 [Fri], 2008, 8:49
(1)チュロとリンゴパイ

「何で、急にミスドなの。」
口調はきついけれど怒っている様子はなく、むしろゆったりと笑いながら美皐(みさき)は尋ねた。
「ごめんごめん、どうしても話したい事があってさ。」
花歩(かほ)が答える。
駅前のミスタードーナツの一番窓側の席。窓の外を忙しく人が行き交う。喫煙席しか開いていなかったので空気が少し白っぽい。普段はそれだけで不機嫌になってしまうタバコ嫌いの花歩だが、今日ならニコレットのCMに出ているようなタバコ怪人、それも3メートルくらいあるやつが攻めてきても大丈夫だという自信があった。
「別に暇だからいいけど。・・・甘っ。」
ハニーチュロを一口かじって、美皐は顔をしかめる。
「甘いって・・・そりゃ甘いでしょ。」
「甘いもの、あんまり得意じゃないの。」
「じゃあ何でハニーチュロなんかにしたの。」
「ミスドに来るといつも、どうしても食べてみたくなるのよ。今回こそおいしく食べられるかもって。」
「変なの。」
「だからちゃんと、好きなものも頼んでバランスとるんじゃない。」
「これ?アップルパイだって甘いじゃん。」
「この甘さは好きなの。」
「ますます変なの。」
花歩はカラカラッと笑う。
「で。私の事はいいから―それでどうしたの?随分楽しそうじゃない。」
「へへっ。実はね・・・彼氏ができたんだぁ。」
美皐は目を丸くした。
「すごいじゃない!神奈総でピンクの青春手に入れるなんて、花歩も隅におけないわねぇ。お相手は?クラスの子?」
「ううん、同期だけどクラスは別。美皐は知らないかもね、私とよく一緒になるから。」
「って事は文系か。」
「うん。美皐も文系にすれば良かったのに。―でね、英語と国総とオーラルが一緒で、全部グループが一緒なの。運命じゃない?」
「うん、中々ないよね。あ、ちゃんと紹介してよ?」
「ご心配なく。もう、今日ここに呼んだから。そのうち来るよ。」「さっすが花歩。ぬかり無い。」
花歩はすかさずピース。
「で?どんな子なの?」
「うーん、見た目はそんなでもないけど、頭が良くて、すっごい頼りになるの。ほら、だから授業で色々教えてもらって、そこから仲良くなったんだぁ。」
「へぇ。何部?」
「弓道部。そうそう、弓道の授業も一緒なの。あれは惚れちゃうよ。」
「そうなの?どうしよう私も惚れちゃったら。」
「えっ。」
「冗談よ。―ああ、手がベタベタになっちゃった。ちょっと洗ってくるね。」
食べかけのハニーチュロと手を付けていないアップルパイを残して、美皐は席を立った。
「そうだ花歩、よかったらチュロ食べちゃってよ。私もういらない。」
「えっ、いいの?半分以上残ってるよ?」
「いいの。じゃあね。」
美皐が見えなくなる。それとほぼ同時に、店に入ってくる人影があった。
「わりぃ。遅くなった。」
「裕司君!」
花歩は飛び上がらんばかりに喜んで、自分の隣の席を示す。
裕司はそこに腰をおろす―いや、おろそうとして、動きを止めた。
視線を机の上におとして。
「・・・誰かいるの?」
「うん、友達。紹介してもいいでしょ?」
「あの、ごめん、俺・・・帰らないといけないんだ。」
「えっ、何で?」
「本当、悪い。今度ちゃんと説明するか―。」
「ごめん花歩。待った―。」
美皐が戻ってきて、そして、動きを止めた。
固まった2人を見て、花歩はうろたえる。どうしたのだろう?
「―花歩。この人?」
美皐はすぐに動きを取り戻した。花歩はほっとする。
「うん。そう。佐々木裕司君。裕司君、これが友達の宮本美皐ちゃん。」
「はじめまして佐々木君。」
「あっ、ああ。はじめ・・・まして。」
「花歩、ありがとう。私、お邪魔だから帰るわ。」
「えっ、そんな―。」
「それじゃ。」
美皐はさっさと荷物をまとめて立ち上がる。
「あと、佐々木君。」
「・・・うん?」
「花歩を泣かせたら、許さないからね。」
「・・・分かってる。」
そして、美皐は足早に立ち去った。
「変なの。裕司君も帰っちゃうのかぁ。」
「いや・・・しばらくいるよ。やっぱり、花歩と一緒にいたいし。」
「やったぁ!」
花歩は大げさに喜んで、そのまましばらくは、さっきの事も忘れてしまったのだった。

生徒教師と教師生徒(4) 

June 06 [Fri], 2008, 9:29
「だーめだぁー…。」
「まあまあ、高原君。最初っからそう上手くいかないわよ。」
「だってもう、2年も教師やってるのに…。」
「あら、私なんて7年目だけど、それでも伊藤先生に『あなたは経験が足りないから、そんな事言えるのよ』って口癖みたいに言われるんだから!」
生徒達が『ムカつく!』って言うときにそっくりな表情で言う野村先生は、やっぱり若い。
俺はつい笑ってしまう。
「笑い事じゃないんだから、もー…。」
「そうですか?」
「そうだよ!もう、私も泣きたい…。」
「いや、僕泣いてませんけど。」
野村先生が机に突っ伏して、話は、俺の失敗談から伊藤先生への文句へと変わっていく。

「お疲れ様でした。」
「うん、お疲れ。」
何だかんだで居酒屋を出た時には、もう結構な時間になっていた。
「送りましょうか?」
「いい。明日の準備があるんでしょ?」
「はぁ、まぁ。明日の分は終わってますけど。」
「けど?」
「その次の準備があります。」
「熱心よねぇ。」
「いえ。僕には経験がありませんから、その分努力しないと。」
「真面目ねぇ。」
「そんな事…。」
「それじゃあね。」

ベージュのスーツが闇に溶けていくのを見送って、俺も帰路につく。また補導でもされたら面倒だ、早く帰らなくては。

生徒教師と教師生徒(3) 

May 23 [Fri], 2008, 23:06
その一、フレンドリーに挨拶作戦。

挨拶こそ人との関わりの第一歩なんだ!
「おはよう獅童!」
彼は驚いたように(いや間違いなく驚いただろう。急に大声で名前を呼ばれたのだから)振り返ったけど、それは一瞬の事で、すぐに前を向いて歩きだす。
「おっ、おい!待てよ!」
だけど案の定、獅童はもう振り返ろうともしない。
俺が前に回り込むと、もう進めないと悟って、あからさまに嫌そうな顔をして、ようやく口を開いた。
「…職員会議は?」
えっ?
今朝、会議だっけ?
いやでも今日は水曜日…あれ違う?火曜日だっけ?
…いや、やっぱり水曜日だ。水曜日には職員会議はないはずで…。
「おい!適当なことを」
言うな!
と言おうとした時にはもう獅童の姿は見えなくなっていた。
挨拶作戦、失敗。


その二、弁当が信頼を築くんだ!作戦。

「おお、城山!」
城山が昼休み、いつも美術室で一人でいるのは知っていた。
そこに弁当を持っていく!一緒に食事をする事で、生徒と教師の信頼関係が芽生えるんだ!
「俺も一緒に食べていいか?」
「…は?」
彼女はようやく、握りこぶしくらいの大きさの弁当箱から顔を上げる。
「座るぞ。」
向かいに座った俺を、城山はいかにも胡散臭そうに一瞥する。
でも、その程度でめげるものか!
「いやー、知らなかったよ。ここって景色いいんだな。絵や彫刻もきれいだし。城山はここが好きなのか?」
城山はすくっと立ち上がった。
「どうした?もう食べないのか?」
「…食べおわった。」
はっ?
あの小さい弁当だけ?!
「ちょ…待ってくれって!おーい…。」
俺は城山のやつの6倍はあろうかという弁当を抱えて、ただ虚しくそう言うしかなかった。
弁当作戦、失敗。

その3。とにかく当たって砕けろ!作戦。

インターホンを押す。
「こんばんは。」
『はい山岸です。どちら様でいらっしゃいますか?』
「山川高校で教員をしています、高原と申しますが。」
『お引き取りください。』
ブツッ。

プリント届けに来ただけなんだけどな…。
本当に砕けてしまった感がある。

生徒教師と教師生徒(2) 

May 22 [Thu], 2008, 7:43
「じゃあ大石、ここの、絶対値ってところから読んでくれ。」
「はい。絶対値とは、下の数直線を見ても分かるように…。」
生徒が教科書を読んでいる間、俺は休憩ともいえないような休憩。
今授業をしているのは1年1組。担任は英語の野村美咲先生、ここでは俺の次に若い30歳の美人(ちなみに独身!)。
担任のせいだけではあるまいが、一番優等生の多いクラスである。優等が絶対の価値だとは思わないが、まだまだ未熟な俺としては授業がやりやすくて助かる、というのが本音だ。
「…また、|3|のように表す。」
「ありがとう。みんなも分かったか?質問ある人?―それじゃあ、問題の11番をやってくれ。時間は2分。はい、はじめ!」
ほら、今だって、多くの生徒が一斉にシャーペンを手に取った。
『多くの』というか、5人を除いてだ。
教室の一番後ろでお喋りを続けているのは、栗山玲と楢志みゆき。窓の外を眺めている獅童海斗。いつも空席の一番前の席の本来の持ち主、山岸健太郎。そして、教室の真ん中で頬杖をついている、城山美波。
他の35人だって話を聞かないことはよくあるのだが、この5人は多分今まで一度も話を聞いてくれたことが無いし、それどころか、俺が話しかけて反応してくれた事も無いのだ。

「何だかなぁ…。」
職員室に戻っても、俺はため息をついてしまう。
「どうかしたの?」
「のっ…野村先生。」
「座るわよ?」
野村先生が俺の隣に座る。微かにバラの香がする。
「悩み事?」
「まぁ…。」
「恋煩い?」
「違いますよ。」
「知ってるわ。」
「え…。」
俺は恋なんかしそうにないって事か?そりゃあ確かに、今だに、彼女いない歴イコールだけどさ…。(昔から女子には人気があったけれど、彼女らが僕に抱いていたのは恋愛感情ではなく、母性本能であると言った方が正確だと思う。)
「いやだ、誤解しないで。」
俺の不満を具象化したような表情に気付いたらしく、彼女が言う。
「高原先生はすごく一生懸命授業していらっしゃるから、自分のことまで手が回っていないんじゃないかと思ったのよ。」
「それを言うなら野村先生はどうなんです?僕と違って担任も顧問もやっているじゃないですか。」
「あら、顧問は全然大変じゃないのよ?部長がきちんと統率しているから、私は引率とか、どうしても生徒にはできない事だけしていればいいんだもの。ただ…担任はねぇ…そうはいかないわよねぇ。」
「もしかして、あの5人ですか?」
「あら、高原先生も気付いてらっしゃったの?」
「まあ。」
あれで気付くなと言う方が無理だと思う。
「どうしてあげたら、いいのかしら…。」
切なそうに呟く野村先生に、俺の胸がざわつく。

生徒教師と教師生徒(1) 

May 18 [Sun], 2008, 13:50
女性は若く見られるととても喜ぶ。
もっともそれは女性に限ったことではなく、男も、若く見られたいと思っている人がかなり多いはずだ。
そう考えると、俺ももう少し喜ばなくてはならないのだろうか―。

高原裕司。この春25歳になった、正真正銘高校教師。
だけど生れ付き超童顔で、昔はそのお陰で可愛がってもらえたけど、今じゃコンプレックス以外の何物でもない。
タバコは吸わないからいいけれど、酒を飲んだり車を運転したりすると、しょっちゅう身分証明書を見せるように言われる。夜遅く出歩いて補導されそうになった事も1度や2度ではない。
しかも、上にも書いた通り俺は高校教師である。高校生ともなれば大人っぽいのも結構いて、制服さえなければ、俺が生徒に混ざっても違和感ゼロ、それどころか俺の方が幼く見えるんだから困ったもんである。

くじらん1 

March 18 [Tue], 2008, 18:44
1:くじらん。

『くじらん』という生き物をご存知でしょうか?
知らない?
それでは、紙と鉛筆を用意して下さい。
まず、1センチ程の雫形を書きます。紙を右に90度回転させます。雫形の細くなっている右側に『く』の字みたいな尻尾をつけて、丸くなっている左側の適当な場所に目をつけて下さい。
あっ、そうそう、目のずっと上の方に、潮を噴いているみたいなリボンを付けるのもお忘れなく。
書けましたか?それが『くじらん』です。
えっ、ただの鯨じゃないかって?
いいえ、違います。
くじらんは、今あなたが書いたもの程に小さいのです。それに海ではなく、空気の中を泳いでいるのです。
そんな生き物見た事ないって?
そうでしょう、くじらんは普段は空気の色をしているのです。おまけに臆病だから、人がたくさんいる所には近づきたがりません。

ただ、あなたが1人きりで悲しみや苦しみと向き合っている時、くじらんはきっと傍にいて、あなたに何かを気付かせてくれるのです。

眠られぬ夜(3) 

March 09 [Sun], 2008, 9:06
不許可通知が来た事をやたら明るく報告した後、健治は言った。
「…俺達付き合ってるよね?」
「多分…。」
「それじゃあ…別れよう。」
やっぱり、だ。
私達に遠距離はできない。すればお互い不幸になるだろう。その事は彼だってよく分かっている。
私はどう応えたらいいのだろう?笑顔で「さよなら」を言うべきなのだろうか。悲嘆に暮れるべきなのだろうか。外部枠の試験をうけるよう、説得するべきなのだろうか。はたまた、自分が内部進学の権利をかなぐり捨てて、健治に付いていくべきなのか。
選択肢は浮かぶ。幾つも、幾つも。私の脳は選択肢を探す事に使われて、選択する事から逃げている。
「…ごめん。」
「健治が謝る事じゃないよ。」
私は辛い。でも、もっと辛いのは健治なのだ。
答えが見えたような気がした。私が健治に執着していたら、彼をもっと辛くしてしまうだろう。健治は優しい人だから、私を傷つけたと思って悩んでしまうだろう。
だから、私がすべき事は…。
「うん。」
私がすべき事。私にできる事。それは、頷く事だけだった。

帰ってから、泣いた。
泣いて、泣いて、泣き続けた。
少し泣くと気持ちがすっきりして前向きになれるのがいつものパターンなのに、今日は後から後から涙が止まらない。止めたくても止められない。

伝部case1-8 

February 29 [Fri], 2008, 23:18
カンカンッ。
「はい?」
『唯、本当に行くの?』
「うん。…もう決めたから。」
信用したとはとてもいえない。むしろまだ大部分疑っている。
だけど、やってみる価値はある。
踏み出してみよう。
失敗するかもしれない。でも、成功するかもしれないんだもの。
何かが変わる事は間違いない。
変えたいと思うから。
扉を開ける。
驚きの声が聞こえる。
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