移転しました

March 12 [Fri], 2010, 19:26
移転先はここ

http://heiankyoto.blog117.fc2.com/

よろしくお願いします。

ザエル語り。

March 11 [Thu], 2010, 20:10
うちのザエルアポロ様プロフィール。

・本名、ザエルアポロ・グランツ
・外見年齢27歳程度
・身長は178センチくらい。これでも破面の中では低いほう。
・体重は55キロ以下
・ガブリエールを使えるのでほぼ不死。
・超ドSでドM。精神的にドS.。鬼畜なんてレベルじゃないほどS。肉体的にはドM。
・超淫乱で色魔。でも、一応相手は選んでるお← 一定の美的基準に達した相手ならOK
・関係を持っているのは、兄、グリムジョー、ノイトラ、ウルキオラ、スターク、藍染。でも藍染のことは大嫌い。
・市丸あたり誘惑したいなぁと思っている。けどのらりくらりと相手のペースに流されていつも機会を逃しちゃう。(馬鹿)
・みんなのアイドル
・IQ200の天才。
・しかしおばかさん、そこがかわいい←
・天然
・敵との相性を考えて冷静に戦えば、ノイトラくらい強いと思う。
 ex)ノイトラ=バリンバリンの物理攻撃、お妃様=頭脳プレイの遠隔派・技巧派
   ノイトラがいくら解放しようと、頭から毒薬ぶっかければ一撃だと思われ。・・・あれ、ウル様くらい強いかもw
   ガチで戦ったら、勝てない相手は藍染とバラガンくらいしかいないんじゃないでしょうか。
・しかし自称「戦闘能力は高くない」 。というより、あまり強さとかにこだわりは感じていない。
・超ナルシスト。世界で一番自分が美しいと思っている。
・兄貴(イールフォルト)はカスだが、自分と同じ血が流れているから(←これ重要)、外見の美しさは認めている。←ナル
・「世界で一番好きな相手?僕だよ。」

・しかし最終的にはイルザエに落ち着けばいいと思う
・ウルキオラは自覚がないだけでお妃様にめろめろだと思う
・いやいやノイトラだって「自分より弱い奴」→普通は興味ない、けどお妃様は庇護欲をかきたてられる。
・グリムジョー「俺のものは俺のもの。ザエルアポロは俺のもの。」
・スタークは自覚ありでお妃様にめろめろ。

こんなかんじ?


以下、語ります。ザエルの最期。


マユリ様の、「100年後までご機嫌よう」の殺し方は、いろいろな解釈があるとは思いますが、36巻冒頭にザエルの思考が残っているあたりをみると、あれは即死はしていないと思うんです。


作者の意図するところは、
「即死しているけれど、自分が死んだと気づくのは100年以上先」
っていう、皮肉で酷い死に様、なんだろうけれど、
痛いファンなボクは、ザエルがあの一撃で死んだとは思いたくないし、
立ったままの状態で放置されてたから、きっと100年以上後まで立ち尽くしたままだと思っています。

(更に言えば、35巻冒頭のザエルは老いていた。あれはザエルの精神状態が模倣されたものかもしれないけれど、実際老いていたとすれば、やはり体の時は進んでおり、つまり即死はしていない。…まぁ、あれは半狂乱になったザエルの精神世界でもあるという見方もありますけどね)


で、なんとはなしにアニメを見ていて、ふと気づいた一言。
ザエル様「兄貴を治療した時に、君の卍解はすべて見せてもらったよ、恋次君」
みたいな言葉があるんですよね。

え、ちょっと待って?

治療した?

いま治療したって言った?
イールフォルト治療したの!?

ってことは、兄貴生きてるって事じゃね!?

解放状態で倒された=ダメージがでかいから、ポッドの中からは出られないくらいの状態ではあると思うけど、イールは生きている説がここで生まれます。

間違いなく、保管場所はザエル様の研究所。
そして、その研究所は、ザエル様を倒したあとに、マユリ隊長たちが開けてしまいます。

ここで、イールを閉じ込めていた部屋の錠が開いたことになります。

ザエル様のことだから、自分になにかがあっても、栄養供給や治療は滞りなく進むよう設計してたに違いない。
そしてやがて、回復してポッドから出たイール兄様は、心臓一突きされて立ち尽くす、最愛の弟の姿をみつけて、絶対駆け寄ると思うんです。

でもイール様は研究者じゃないから、弟の体になにが起きているか分からなくて、どうにかして助けようとすると思うの。
時間だけはたくさんあるから、何年もかけて、ザエル様の体がどういう状態にあるか調べて、それから、その治療薬になり得るものを、ザエル様の研究室から探し出して、治療してあげるんじゃないかなと思いたい。

しかも、「その薬を完成させるには近親者の血液を混ぜることが必要」とかだとメシウマすぐる

で、ザエル様はもう、マユリ様の薬のせいで精神崩壊してると思うから、兄貴が治療薬を打ってなんとか普通の感覚を取り戻すことが出来ても、
「死にたい」
もしくは
「さっさと僕を殺せよカス!!!」
とか言うに違いないんです。

イール様はきっと、一緒に死んであげると思うんです。
ザエル様を抱き締めて、抱き締めた腕に逆手に持った剣で、ザエルごと自分の体を貫いて一緒に死ぬんじゃないかな。
そこではじめてザエル様は破面が持ち得なかった「感情」「愛情」「哀惜」を覚えて、死ぬとか。

そういうのがいいです!!!!!!



熱くなってしまいました。すいません。
以後は小説のみの更新にします(たぶん)。

ウルキオラ→ザエルアポロ(死ネタ)

March 11 [Thu], 2010, 17:53
「こわくないよ」

そう、俺に言った女の顔は、そう------憐憫と、切なさと、哀愁に満ちていて。

これが、 こ こ ろ 。

そうか・・・。

これが、ココロというもの、だったの、なら・・・







初めてザエルアポロと関係を持ったのは遥か遠い昔のこと。
行為を終えた後も、「僕は科学者だから君みたいに体力がないんだ」と、乱れた着衣を直そうともせずに、彼は悠然とベッドの上に横たわっていた。
そして、胸を撫でる。
自分の胸と、俺の胸とを。

「きみはほんとうにいつも無表情でさ。無感情でさ。胸にぽっかり穴でも開いてるみたいって思ってたらさ」
そしてその手が、俺の胸の空洞をそっと撫でる。
「本当に胸に穴が開いてるんだもの。なんだかきみが、いろいろ足りない生き物だっていう理由が分かった気がするよ」
俺は・・・

俺は、なんと答えただろうか。
愉しかっただろうか。
不愉快だっただろうか。

・・・思い出せない。

ただ、感情を知らなかったあの頃。
彼の細い手首を取って、くちづけた、あの甘い味、それだけはくっきりと、覚えている。

自分はなんと言っただろうか。

「お前は俺にどうして欲しいんだ」

組み伏せられた妖艶な科学者は、やや目を細めて微笑する。

「そうだね・・・僕に執着して欲しいかな。あとのことは、それから」
「あとのこと、とは」
「さぁ?そればっかりは人に教えられるものじゃないからね」

俺はただ、静かに彼を見下ろしているだけだった。
あの夜。



ああ。



これが、ココロ、なのだとしたら。



自分はあの時、彼を愛し始めた、のだろう。


そう。

溢れ出すのは、感情の本流。

--------愛していた。

誰にも渡したくないほどに。

彼の霊圧が消えたときに感じた感情。
些細なことだと、目を細めたあの一瞬。

自分はきっと、泣き出したかったのだ。


愛していた。
誰よりも誰よりも深く。


なぜ、今になって。

なぜ、彼も自分も滅びたあとになって。
今更すべてが、遅いのに。

愛していた。
こんなにも強く。

ザエルアポロ。
お前をこの手にもう一度抱けたなら。

その耳元に、はっきりと告げてやれるのに。

愛していたと。愛していると。
こんな陳腐な言葉でも、受け取ってくれるだろうか。あの高慢な、美しい男は。

「ザエル、アポロ・・・。俺は・・・お前を、愛して・・・」

愛している。



fin


文才ないね!!もう最悪アル!!!
でもウル様が感情を最期に知ったのはよかったよおおおお

藍染×ザエルアポロ(R-15)

March 11 [Thu], 2010, 0:30
気が重かった。

破面として誕生させてくれたことには感謝してやってもいい。
だがこの、天才たる僕が仕えてやっていることには感謝してもらうべきこと。
つまりは等価交換。
これで釣り合いが取れているだろう?

  藍  染  。


「第八十刃、ザエルアポロ・グランツ、参りました」

気が重い。
呼び出しに応じて扉を開ければ、悠然たる笑みを浮かべ、この世界の事実上の王たる男が玉座に座っていた。

「わざわざご足労すまないね。・・・さて、ギン、要。君たちはどうする?」
「藍染様のお傍に」
すかさず答えたのは東仙。
残るもう一人は、
「面白いもんも見れそうやし、ボクも残らしてもらおかな」
いつものように微笑んでそう言った。
「そうか」

趣味の悪い男。

藍染はゆっくりと僕のところまで歩いてくると、顎に手をかけ、上をむかせる。
「相変わらず、綺麗な顔をしているね」
「・・・ありがとうございます」
「研究は順調かい?」
「はい」

僕は確かに色魔だけれど、この男ばかりは好きになれない。
統治者。
僕等の王。
いつか、その座から陥落すればいい。
なぜ、ウルキオラはこんな男に忠誠を誓っているのか。
理解に苦しむ。

くちづけがやがて首筋へと降りてきて、僕はひそやかな吐息をこぼした。

「藍染様・・・、せめて、床で・・・」
立ったままはしんどい。
「駄目だ」
しかし、優しい声色で、けれど冷たい言葉で阻止される。
乱された着衣の合間から、僕の体に手をすべらせる、この男が僕は大嫌いだ。
「あ・・・」
弱い脇腹をすうっと撫でられて、声が上がる。
その瞬間、脳裏に閃いたのは、悲しげなウルキオラの顔、優しいスタークの顔、征服の喜びに歪んだノイトラの顔、お前は俺のだと抱き締めてきたグリムジョーの顔、そして、

兄貴。

僕が誰と寝ようとも僕の勝手。
けれど、この男に蹂躙されるときだけは。
この男と寝るときだけは。

皆を、酷く裏切ってしまっているような気がして、こころ、というものがあるのならそこがとても痛む。
臓腑で言えば、肺のあたり。

「藍、染、さま・・・」

死んでください。
消えてください。
いなくなってください。
僕らを、解放、して、下さい。

「う、ぁああ!!」
立ったまま、何の準備もなく突き入れられて、思わず悲鳴ににた声が上がる。
視界に一瞬移った市丸の歪んだ笑み、無表情な東仙の顔。

死んでしまえ。
みんな、死んでしまえ。

「あっ・・・、は・・・、ぁ・・・!藍染、さま・・・!」
「ほら、もっと大きな声が出せるだろう?ギンと要が見ているぞ?」
「や・・・、ぁ、くっ・・・」

早く、早く終わってくれ。
そう望むのに、体だけは快楽に弱く、勝手に背筋を快感が駆け巡る。

助けて欲しい。
誰か助けて。
誰か。
・・・・・・兄貴。


ぐったりした僕の着衣を、藍染自らの手で直される。それも、屈辱だったが、体に力が入らない。
そのとき、トントン、とノックの音が響いて、僕はその時まで近づいてくる霊圧にすら気づけなかった自分に舌打ちをした。
「第一十刃コヨーテ・スターク、参りました」
そして扉が開かれ、リリネットと共にスタークが入ってくる。
瞳が僕をとらえ、一瞬僕の視界がぶれる。けれど、それも気のせい。

「ああ、スターク。すまないね、彼を君の宮に運んでやってくれないかい?どうも、自力で歩けそうにないから」
「・・・分かりました」
やさしい手が、僕を抱き上げる。
「失礼します」
背後で扉が閉まる前に、市丸の笑い声が聞こえた気がした。


「・・・つらいよな、あんたも」
かつかつと、第一宮を歩きながら、砂をかみ締めるようにスタークが言った。
僕は彼の腕の温かさに、思わず涙をこぼしそうになる。
「別に?見方を変えれば、藍染様だって面白い研究対象だよ」
「・・・・・・」
「ちょっと、なにさなにさ!意地張っちゃってさ!スタークがいつもどんな思いであんたのこと・・・」
「リリネット」
「だって・・・」
「いいから、ちょっと黙ってろ」
二人の言い争いが収まり、リリネットはぷうっと頬を膨らませたままで、少し遅れて後をついてくる。
「あの人も嫌がらせが好きだからねぇ」
(俺の気持ちを知ってて、こうして迎えに来させるんだから)
「・・・スターク」
「ん?」
「お風呂貸して」
「んあ?いいけどよ、別に・・・」
僕は腕を伸ばして、スタークの首に抱きつく。
「一緒に入ろ。一人は・・・いやなんだ」
少し驚いたように、霊圧がほんの少しだけ、乱れる。
そして、ふっと優しく微笑する彼の顔が、僕はとても好きだ。
「嬉しいお誘いだ、お妃様」

優しい優しいスターク。
無関心なくせに、僕が誘うと決して断らないウルキオラ。
子供が新しい遊びを覚えたように、最初に誘ったときはあたふたしていたグリムジョー。
僕の体に傷を刻みながら、結局は大切に抱き締めてくれるノイトラ。
そして、僕を愛していると繰り返す兄貴。

「自由に。・・・なりたいな・・・」

僕はスタークの腕の中で、彼にも聞こえないようにつぶやく。
視界の隅でリリネットが、悲しげにそっと顔をそむけるのが、みえた。



fin


お妃様は藍染様が大嫌いだとおもうよ。

イールフォルト×ザエルアポロ(イール死ネタ)

March 09 [Tue], 2010, 21:56
星が見たかった。
現世に浮かぶ星。

星座が見たかった。
さまざまな神話から生まれたという星座。

けれどここにはなにもなくて。

この空は、空っぽで。



「何してるんだ・・・こんな時間に」

私室から繋がるベランダで、ぼんやりと空を眺めていたザエルアポロに声がかかる。
どうやらいろいろ探し回ったらしい。イールフォルトは、弟の隣に並び彼を見下ろす。

「・・・を、数えてた」
「何をだって?」
星を。見えない星を。
「・・・素数を」
「・・・それはまた・・・」

イールフォルトは苦笑する。そういう分野の話は得意ではなかったから。
「で、幾つあるんだ?素数っていうのは」
弟が、ちら、と金色の目をこちらに向ける。
「馬鹿?素数は無限にあるんだよ。今まで数え切れないほどの科学者たちが、素数の謎を解こうと一生を費やして死んでいった。結局、誰にも解き明かせない。幾つあるのかも分からない」
「・・・そんなの数えててお前、楽しいか?」
「カスには分かんないだろうね」
少し、むっとしたようにイールフォルトは視線をそらした。
「分かってたまるか、馬鹿」

しばしの沈黙が流れる。
わずかな風が流れる。

「・・・現世に、行って、みたいなぁ・・・」

ふと、ザエルアポロが夢を見るようにつぶやいた。
「現世に?なんでまた」
・・・星がみたいから。
「・・・いい研究材料が転がってそうだろう?なにせ、破面として生まれてから一度も行ったことのない地だ。さぞかし面白いだろうね」
「なら、ウルキオラあたりについて行けばいいじゃないか」
「・・・藍染様に禁じられてる」
「は?なんでまた」
弟はふうっと息を吐くと、体ごと兄へと向き直った。
「僕を手離したくない、だってさ」

そっと、頬に手を触れる。
兄は弟の、弟は兄の。

「僕等は、藍染様のためにある」
「そこは共通だな」
「カスが。本心を言ってみたらどうだ」
「これでも命が惜しいんでな」
「聞かれているとでも?」
「さぁ」
「だとしたら本当に救いようのないカスに僕は惚れたことになるね。僕のために藍染様を裏切る勇気のない男なんて、」
「違うな、兄弟。命が惜しいのは、お前を置いていきたくないからだ。藍染様の<所有物>であり続けるのは、お前と同じ立場で居たいからだ」
「・・・・・・」
「理解したか?兄弟」

星を。
僕のために星を。
プレゼントしてくれといったら、馬鹿なあんたは必死に叶えようとするんだろうな。

「兄貴」
「なんだ?」
「いつか、兄貴が現世に行くことがあったら」
「ああ」
「・・・夜空で、戦って欲しい。散りばめられた星空に、兄貴の金髪はよく似合うから」
イールフォルトが、わずかに目を細める。
愛おしさや、慈愛、そんな感情をこめて。

「約束するよ、兄弟」


お前にこの星空をプレゼントしよう
この世でもっとも美しい僕の半身
お前が欲しがっていたこの星空をあげよう

だけど許してくれ、兄弟
お前があんなに欲しがっていた星空も
気に入ってくれていたこの金髪も

いまは俺の血にまみれて、
もう、なにも、見えな・・・・・・


fin



れんじ!との上空戦にはこういう背景があったらいいなあ。
あ、厳密にはイールは死んでないお!このあとザエルが集中治療してポッドに放り込まれて延命。
死ネタは基本的にやらないのです、つらいから。

あと、お妃様は別にイールに惚れてないよ、自分が一番好きだから!イールにわざわざ「惚れた」って言ってあげてるだけです、だって十刃ほぼ全員と関係持ってるもの。です、が、潜在意識ではやっぱり兄貴に惚れてると思います、自覚はない。

ザエルアポロ(バレンタインデーのギャグ)

March 09 [Tue], 2010, 18:11
2月14日。
現世はバレンタインデーとかいうもので沸いているようだ。
だがそんなものは自分には無縁、もとより女性に興味はない。
なぜなら、塗りたくり飾り立てた「女」などという生き物より、素のままで居るだけで、自分のほうが余程美しいから。
それがザエルアポロの思考だった。

砂丘を歩き回り、研究対象を捕縛し、従属官にそれを自分の宮まで持って帰らせる。
朝からそれの繰り返し。
「こんなものか・・・。飽きたな」
そろそろ帰るか、とザエルアポロは砂丘を背にする。


第八の宮が近づいてきた頃、向こうから一人の女がこちらに走ってくるのがみえた。
霊圧になんとなく覚えがある。
「ザエルアポロ!」
甲高い声で、女は彼を呼び捨てる。それが気に食わなくて、彼は少し眉をひそめた。

彼女はザエルアポロのすぐ前まで走ってくると、肩で息をつきながら、きっと鋭い視線で彼を見上げてくる。
「・・・何の用だい?君は確か、ハリベルの従属官の・・・」
ばっ、と女がザエルアポロの胸元に小さな袋を突きつけた。
黒い包みはとても丁寧にラッピングしてあり、小さなリボンで結んであった。
「言っておくけど勘違いすんじゃねーぞ!」
「・・・は?」
「あたしは別にあんたの事なんか!ただその、ちょっと余っちゃっただけっていうk・・・」
その言葉が終わるか終わらないかというところで、横合いからの容赦ないキックで彼女は数メートルほど吹っ飛んだ。
「何一番乗りしてんだアパッチてめー!」

また別の女の登場。
そしてアパッチ同様、彼女も小さな袋をザエルアポロに突きつける。
「受け取れよ!」
「・・・・・・。ちょっと待ってくれ。状況を整理したい」

???マークを浮かべるザエルアポロの前で、女二人がきぃきぃと取っ組み合いの喧嘩をしている。
「ざけんなミラ・ローズ!!昨日からこそこそしてると思ったらやっぱりてめえもか!!!」
「こっちの台詞だ馬鹿が!可愛い子ぶってんじゃねーぞテメエ!」
武器こそ抜いてはいないが、髪の毛を千切り合うわ、顔を引っかき合うは、それはそれは熾烈な戦い。
いや、武器を抜く、という発想に至らないほど頭に血が上っているのだろう。

「なんなんだ、まったく・・・」
名前もよく知らないような、廊下で何回かすれ違っただけのような、そんな女たちが自分にいったい何の用だというのか。
無残に、地面に落っことされ、二人の足元でぐちゃぐちゃに踏みつけられた小さな小袋はいったいなんなのか。

「バレンタイン・デーですわ」
砂埃をあげて取っ組み合う二人を尻目に、長い袖で口元を隠すような仕草をしながら、また別の女の登場。
「わたくしはスンスンと申します。ハリベル様のお供で、何度かお会いしましたわ。よろしかったらこのチョコレート、受け取って頂けないかしら?」

そっと彼女が差し出したのは、白い花のついた小さな小箱。
さすがに身分の違いからファーストネームは憚られたのか、「グランツ様へ」とのカードがついている。
「君が作ったのかい?」
「ええ、お恥ずかしながら。お口に合うと良いのですけれど。それでは失礼いたしますわ」
それだけ言って、頬を染めて彼女は駆け去ってしまう。

その後姿でようやく、取っ組み合いをしていた二人が、先を越されたことに気づいたらしい。
「スンスンてめえええ!」
「ぶっ殺してやる待てこらあああ!!」

・・・結論。女は怖い。

面倒な、と頭をかいて、これ以上の面倒を避けるために、ソニードを使ってザエルアポロは自分の宮に逃げ帰った。
「で、これ。どうしよう・・・。」

自室でザエルアポロは小さな小箱を前にため息をついた。
正直、女の手で作られたものなんか食べたくないし、かといって、捨てたらなんとなく後味が悪い。
「・・・面倒ごとは後回しにするか」
まずは今日運び入れた実験体を解体するのが先だ。
テーブルの上にプレゼントを置いたまま、彼は研究室へと姿を消した。





30分後。
「おーい兄弟、いるか?」
ひょい、と顔を覗かせたのは彼の兄、イールフォルト。
「また研究室に篭ってるのか・・・。まぁ、悪い遊びに出かけるよりはマシ・・・ん?」
ふと、テーブルの上の小箱に目がとまる。
そこに添えられているカードは、「グランツ様へv」

「こ、これは・・・俺のために!?うおおお、愛しているぞ、弟よ!お前はなんて可愛い奴なんだ!!!」

一人勘違いしたイールフォルトは、幸せと共にチョコを味わった。


fin


お妃様は女の子にもモテるんだよという話。
でも女心にはとても鈍いアポロ様。

この話を書くまでミラ・ローズとアパッチが、どっちがどっちだか分かってなくて何度も39巻を読み返しました・・・。(BLEACHファン失格)

ノイトラ×ザエル(総受け?)

March 09 [Tue], 2010, 13:10
研究結果のレポートを提出した帰り、L字になった廊下を曲がると、壁に背を預け腕を組んだまま、こちらに目をむけるグリムジョーが居た。
「よぉ」
彼が霊圧を消して待ち伏せしているときは、100%の確立で僕を抱く気でいる。
はぁ、面倒くさい。僕はわざとらしくため息をついた。

「なんだよ。乗り気じゃねえってか?」
肩に手をまわされ、ぐいっと引き寄せられる。
どうしようかな。振りほどいて逃げられる相手でもない。
そんな僕の思考を読み解いたように、グリムジョーが、はっ、と口の端を上げて笑った。
「無駄なこと考えてんじゃねえよ。やめとけやめとけ。どうせすぐその気になるんだからよ、テメエは」
確かに。
僕は性的な快楽にはめっぽう弱い。
けれど、今日ばかりはそんな気分にもなれない。

「これがね」
自らの着衣を少しはだけさせると、まだ生々しい、縫いたての傷口が一筋。
「痛いんだよ、まだ」
「なんだそりゃ!てめ、どいつにやらせた!」
おや珍しい、嫉妬か?

と、そのとき、体中をわしづかみにされたような圧倒的な霊圧が突然背後に生まれた。
「俺だよ」
あっという間にグリムジョーの腕の中から僕を掻っ攫い、ノイトラは挑発的な笑みを浮かべる。
「てめえ・・・」
「あぁ?なんか文句あんのか?俺が俺のもんに何しようと俺の勝手だろ?」
僕は君のものになったつもりはないんだが。
ていうか君はジャイアンか。

「いっ・・・!」
傷口に指をめりこませ、ノイトラがニヤリと笑う。明らかにグリムジョーへの挑発。
傷口が開いて、血が流れる。
それをべろりと舐めて、
「どうする?」
とノイトラはグリムジョーに問いかける。
つまり戦るか、退くかだ。

グリムジョーの性格上、退くなんてありえないだろうな・・・。
開いてしまった傷口を見下ろしながら、あーあ、せっかく縫ったのに、と僕は一人部外者の顔。
一触即発の空気が流れているようだが僕の知ったことじゃない。
せいぜいカス同士頑張って僕を取り合ってくれ。

そこに、新たな霊圧が生まれた。
L字の角からゆっくりと姿を現したのは、その霊圧が告げるとおり、ウルキオラの姿。
「グリムジョー」
緑色の目を、ちらりとそちらに走らせる。
「ンだよウルキオラ!いま取り込んでんだ、邪魔すんじゃねえ!」
「藍染様がお呼びだ」
そして、無表情のまま付け加える。
「至急、との事だ」

一瞬、迷いの表情を浮かべたグリムジョーは、やがて、ちっと舌を打つと
「くっだらねえ。やめだやめ!」
と負け犬の遠吠え的なことを言いながら、大股で去っていった。
「ザエルアポロ」
グリムジョーの後姿をみつめていたウルキオラが僕の名を呼ぶ。
「なんだい?」
気づけばけっこう血まみれになってる、嗚呼、また新しい服に着替えなければ。
「悪い遊びも大概にしておけ。お前は誰のものか、忘れるな」
「ハイハイ。僕等は皆、藍染様の-----」
「違う」
驚くほど冷たい声だった。
そして、無言で成り行きをみつめていたノイトラの腕の中にいる僕に、視線を走らせ、腕を伸ばして顎に触れる。
「お前は俺のものだ」
「・・・!」
「てめえ!何勝手言ってんだ!」
ノイトラが喚き始めるが、全く意にも介さずウルキオラは言いたいことだけ言ってさっさとその場を去ってしまう。

残されたのは、中途半端な怒りをぶら下げたノイトラと、割と血まみれの僕。
「ったく、胸クソ悪ぃ」
ウルキオラが去った方向に、ぺっと唾を吐きかけ、ノイトラはようやく僕を見下ろす。
「てめえが誰のものか、再確認させてやるよ」
執務室かどこかからくすねてきたのだろう。
小さな脇差を抜いて、僕の鎖骨にゆっくりと刃を埋めてゆくノイトラの表情は自分の行為に完全に酔っていた。

恐らく僕は、それを上回るほど、恍惚とした表情を浮かべていたことだろう。



fin


みんなでアポロ様取り合っちゃえばいい。
ていうかなんか自分がアポロ様を書くと、ドMになっているのは何故か。
あれだと思います、お妃様は、精神的にはドS、肉体的にはドMなんだと。

今更だけど、お妃様は色魔だと思います。すんませんほんと今更ですね^^

スターク×ザエルアポロ(R-15?)

March 09 [Tue], 2010, 0:21
ラス・ノーチェスの奥深く、会議室を出たところで、スタークとばったり出会った。

「ザエルアポロじゃないか。どうした?呼び出されたのか?」
その声は少なからず心配する響きが篭っていて、裏はなく、まっすぐに自分に接してくる唯一の人物だ。
「レポートの提出を、ね。ん、今日はリリネットは一緒じゃないのかい?」
「ああ、あいつなら外に遊びに行ったよ。・・・少し、睡眠不足じゃないのか?」
スタークが、ザエルアポロの目の隈に気づいて、そうっと頬に手を伸ばす。

正直、ザエルアポロは少し驚いた。
女のように塗りたくる趣味は無いが(そんなことしなくても自分は十二分に美しい)、さすがに隈がひどかったので、女の従属官の一人からコンシーラーを借りたのだ。
メイクは完璧で、まさか、見破られるとは思っていなかった。

少し、微笑する。
「なかなかレポートの量が多くてね。さすがに腕が4本欲しかったよ。初めてノイトラの奴をうらやましく思ったね」
そういうと、実におかしそうにスタークは笑った。
「どうだ?俺の宮のほうが近いし、なんなら仮眠していくか?」
「んー、そうだな、それじゃあ、お言葉に甘えるとするよ」
「それじゃあ、ホラ」
「?」
「お姫様抱っこだ!」
「・・・馬鹿だろう、きみ」
「ノリが悪いと嫌われるぜ?」


かつん、かつん、階段を上る音。
腕の中には美しい蝶。艶やかな肢体と、鮮やかな桃色の髪を持った、美貌の。
「ん、改装した?前来たときと少し違うね」
「ああ。間接照明でムードもばっちり。お前さん一人のためにさ」
「それは光栄だね」

部屋につくと、恭しくスタークは、ベッドにザエルアポロを寝かせる。
「スターク」
「なんだい?」
「言い忘れてたけど、僕、最近、不眠症でさ」
「そうなのか?」
「疲れていても眠れない。ま、頭脳労働だから当然といえば当然だけどね。薬も増える一方で、困ってるんだよね」
「それは深刻だな・・・」
「だから、ほら」
「ん?」
「肉体労働」

ぷっとスタークは吹き出した。
「こっちからどうエスコートしようか迷ってたけど、手間が省けたよ、お妃様」



「あ・・・、だ、め・・・・!」
「なにが駄目だ?」
「ん・・・キス・・・」
「おいおい、誰に操立てしてるんだよ」
「そんなんじゃ、な・・・ァッ・・・!」
「まぁ、そのぶん体で楽しませてもらうけど、いいね?」
「もっ・・と・・・」
「気絶するまで抱いてやるよ。安心してな」

スタークの手はすごく優しくて
あたたかくて
裏もない、真っ正直で、きれいなこころをもっていて。

それが、苦しくて、つらくて。
でも、嬉しくて、もっともっと触って欲しくて。

ノイトラやグリムジョーとは明らかに違う。
絶頂だけを目指して理性を飛ばすような行為じゃなく
そこには確かに暖かさがあって
けれどそれは兄とも違い、
言うなれば、そう、庇護欲。

「あぁ、あ・・・・っ!!!」

意識がはじける瞬間、強く抱き締められた。
「スター・・・ク・・・」







しばし眠っていたらしい。久しぶりに、薬ではない眠りを得たから、気分が良かった。
頭痛もなし。なるほど、眠れないときはこいつのところにくればいいわけか。

パタン、と扉が開いて、シーツを下肢に巻きつけただけのスタークが入ってくる。
「熱いココア。飲むだろ?」
「風呂、入らないのかい?」
「久しぶりにお妃様の匂いを嗅いだんだ。洗い流すなんて、勿体無い」
「ははっ・・・!それは光栄」
スタークに手渡されたマグカップを手に、すこし熱いココアが冷めるのを待つ。

ふと、スタークの手が、太股の刻印に触れた。
オクターバ。第八の刻印。
「俺、意外でさ。あんたほどの頭脳があって、どうして第八にとどまっている?」
「そりゃ、戦闘能力が劣るからさ」
「それはおかしな話だ。あんたの戦い方は、相手との相性に大きく左右される。逆に言えば、あんたのペースに持ち込んでしまえば、グリムジョーも、いや、ノイトラですら上回ると思うね」
「それは買いかぶりだよ。・・・・でも、嬉しいな。第一にそんな風に思ってもらえているなんて、ね」

汗ばんで顔に張り付いたピンクの髪をかきあげて、その頬に触れるスタークの手の平に、目を閉じる。
「あんたみたいな奴は、初めてだ」
「そう?」
「誰にでも足を開くくせに、その聖性は失われることがない。まるで聖女だ」
「また、買いかぶる」
「いや、そうでもないさ。事実俺は心底そう思っているね」
「そう」

さて、とザエルアポロは立ち上がり、伸びをする。
「久々にいい運動したし、よく眠れた。礼を言うよ、スターク」
「こちらこそ。また気が向いたらおいで、お妃様。蕩けるくらい優しく抱いてやるからさ」
「スケベ。じゃあ、またね」

ひらひらと手を振って、ザエルアポロは部屋を出て行ってしまう。
残されたスタークは、さっきまでザエルアポロの頬に触れていた自分の手を見下ろし、独白した。
「どうかしてる、よな・・・」
キスを断られて、こんなに傷つくなんて。
「本気になっちまった?・・・まさか。この俺が」
・・・・・。
「クソッ!」
眠ろうと思って身を投げたベッドは、先ほどまで居たザエルアポロの香りに染められていて、彼を忘れることなどできそうにない。
あの美しい男。
手の中から零れ落ちてしまう、もっとも愛してしまった男。
「くそ・・・」

スタークは後悔にも似た想いと共に、自らの下肢に手を這わせた。


fin


スタークはすごく優しくアポロ様を抱くと思う。
そして本気になっちゃえ!

イルザエ(ギャグ)

March 08 [Mon], 2010, 22:38
ここはザエルアポロ専用に作られた、第8の宮。
その研究室の奥にある私室の更に奥、泡風呂に赤い薔薇を浮かべたバスタブに漬かって、ザエルアポロはとてもご機嫌だ。
両手に泡をためて、ふぅ〜っと飛ばす。小さなしゃぼん玉が散ってゆくのが実に儚い。

「始まる総勢・強制SHOW〜♪」

鼻歌どころか、バスルームの反響が気に入ったらしく、自分の美声を完全に楽しんでいる。
もはやカラオケと化していた。

「理性・前線でBANKしろ〜♪」

(この角度、最高・・・!)

「・・・一人で何やってんだ、カス」

そこに、一人の来訪者。
明らかに不機嫌な顔をしてザエルアポロはバスルームの入り口を振り返る。

「勝手に人の入浴シーン覗かないでよカス」
「風呂場にアヒルはどうかと思うがな、兄弟」
「僕の趣味をとやかく言われたくないね」
「それと、全面鏡張りもなんとかしろ。ラブホかここは」
「バスルームに鍵がついてないってのも、ラブホっぽいだろう?」
「カス」
「そのカスが覗きに来るんじゃないかと思ってたら、やっぱり来た」
「なんだ、誘ってるのか」
「一緒に入る?」
「断る。またへんな霊蟲でも移されたらたまらんからな」
「ふぅん・・・?」

ざば、と音をたててザエルアポロがバスタブの中で立ち上がる。
湯気の中に、ほのかに熱を持ったなめらかな肢体。
「解析終了直後のCruel〜♪」
艶かしいポーズで歌の続きを始める。
さすがにイールフォルトも頭がくらくらした。

「だからやめろ、音痴」
「耳腐ってない?カス。僕の美声が・・・」

そこで、不意にザエルアポロの体が大きくかしぐ。
「おいっ!」
思わず手を伸ばし、支えてしまった。クソ、と頭の中でののしるが後の祭り。
「服が台無しになっただろうが!」
「ああ悪いね、なんか、立ちくらみ」
「馬鹿が。のぼせたんだろう。もう上がって横になれ」

全裸の弟にバスローブを着せ、まだ足元がおぼつかないのを見て、舌を打って抱きかかえる。
ベッドにおろすと、案の定キスを迫られた。
あとはもう、言わずもがな。

この弟の唇には、・・・いや、この存在には、中毒性がある。
口は悪い、態度も悪い、なのにどんな女でも敵わない色香を持っている。
休め、と言ったのは自分なのに、休ませるどころかそのまま3ROUND。





夜もふけ、明け方間近に、ザエルアポロは目を覚ました。
自分の体にからみつく長い金髪。兄貴だ。
またやってしまった、と自嘲気味に微笑する。
「・・・・カスの分際で」

しばらくそうしてため息をつくことに専念していたが、やがて、まったく目を覚ます気配の無い兄に対し、一瞬怒りを覚え、・・・それから。

「・・・分かってるだろうけど、僕は僕以外の存在なんてみんなカスだと思ってるさ。でもね、気づいてないだろうけど、ちゃんと口に出してカスって呼んでやるのはあんただけなんだよ、兄貴。馬鹿なあんたはどうせ分かりっこないさ。・・・だから一生、僕だけのカスでいてくれよ・・・」

「分かってるさ」

「な!!!!」

あわててがばっと上体を起こしたザエルアポロを、すかさず抱き込み体の下に押さえつける。
「このっ・・・いつから、おきてっ・・・!!!」
「そもそも寝てない。こんな色っぽい弟が隣で眠っているのに、グースカ眠れるとでも思うか?だからお前はカスなんだ、兄弟。どれだけ俺がお前を愛しているか理解してない。一生お前だけのものでいるに決まっているだろう?」
「ばっ・・・も、もう、忘れろ!さっきのは!」
「いやだね。それに、そうそう、これまで散々人の体に霊蟲埋め込んだりしてくれたんだ。ついでに、俺を食べてお前が回復できるように、そういう改造もして欲しいね」
「馬鹿かあんた・・・」
「恋をすれば、誰でも馬鹿になるさ、兄弟」
「くっそ・・・だから、だからあんたはカスだっていうんだ!」
その言葉に、イールフォルトはにっこりと笑ってみせる。
「最高の愛の言葉を有難う。光栄だよ」
一瞬でザエルアポロの顔が真っ赤になる。

「も・・・もう死ねこのカス!!!」
「あ、また言った」
「黙れ!」


fin

つくづく自分の小説は山なしオチなし意味なし、そのまんまだな・・・。
ザエル様が歌っているのは公式のキャラソンです。
アヒルネタはお友達のコメントから勝手に頂きました。むふ。

ウルキオラ×ザエルアポロ

March 08 [Mon], 2010, 22:05
「苦しむ必要はない」

「苦しいんだろ?本当は。すごくすごく。」

「悔やむ必要は無い。」

「悔やんでるんだろ?取り返しがつかないほどに」

「悲しむ必要は無い。」

「悲しいんだろ?涙も流せないほどに。」

だからお前はいつも泣いているように見えるんだ、ウルキオラ。



ラス・ノーチェスの一角で、なんの偶然かちょうどすれ違った二人。
すれ違いざまに仕掛けたのはザエルアポロのほう。いつもの戯れ。いつもの。いつもの・・・。

「この顔が好きだな、すっごく。後悔することも許されず、涙を流すことすら自ら禁じて、けれど苦しくて堪らなくて、その苦しみ全てを封じ込めたっていう顔。・・・ああ、ちょっと哲学的過ぎたかな?非科学的なものはあまり信じたくは無いんだけどね、ウルキオラ。でもきみはそういう顔をしている。いつも、いつも」

ウルキオラのその白い頬に手を添え、振り払われないことをすこし不思議そうにザエルアポロは2、3度まばたきする。
いや、残念がっているのかもしれない。

「けどねウルキオラ。僕はきみがなにをそんなに悲しんでいるのか、については実はそう興味はないんだ。ただね、きみが僕を抱くときは、まるで贖罪のように神聖な儀式みたいに触れてくるからさ!それが、・・・大好きなんだ」

無言だったウルキオラが、自らの頬に添えられたザエルアポロの華奢な手に視線を移す。
そして再び、彼をみつめた。
「下らんな」

反響する、ザエルアポロの笑い声。
いいよ、堪らないよ、そう繰り返して。

「だけどきみは、感情がなにか、ってことに興味を持ち始めてる。あの売女の影響かい?くだらない。心なんてものは、存在してないのさ。所詮はただの電気信号。そんなものにとらわれかけているきみは本当に滑稽でさ。・・・・でもさ、そういう不器用なところが、堪らなく僕を刺激するんだ」

「・・・・・・」

ウルキオラの手が、頬に添えられたザエルアポロの手に伸びる。
その手首を静かに、しかし強い力で掴んで、壁際に追い込んだ。

「なにを高揚しているのかは知らないが、お前と俺とが分かり合うことは永劫、無い」
「だろうね」
「ただ。・・・あの女のぶつける<感情>は俺を苛立たせるだけだ。だが、お前のそれは、なぜか俺には心地良い」
「ははっ・・・!当たり前じゃないか。僕の存在そのものが快楽の象徴。僕に触れて、僕に関わって、悦いと思わないほうがどうかしている」
「非科学的だな」
「科学的だよ。存在の証明。今こうして君が僕を求めている、それが、僕の存在している確固たる証」
あいているほうの手で、ザエルアポロがウルキオラの下肢を衣服の上からなで上げる。
「なら、証明してもらおうか」
「いいよ」
「違う。お前が俺の<モノ>であるという証を、だ」

楽しそうに、実に愉しそうにザエルアポロが笑った。

「逆だよウルキオラ。きみが、僕の<存在>であるということの証明をしよう」
「下らん。もうどちらでも良い」
「そうだね、どちらでもいいさ。・・・ウルキオラ、ちょっと、脱がす前に話しを聞いてよ」
「何だ」
着衣をかなり乱された状態で、ウルキオラの手を押しとどめながらザエルアポロは微笑する。
とてもとても、美しく。

「あのカスみたいに、簡単に死なないでね。死ぬときは、僕のモノになるときだよ。だから、なるべく綺麗に死んでくれ」

答えは無かった。
ただ、ぶつけられる唇と、絡まる舌の温度が、彼の答えを雄弁に物語っていた。


fin


通路で致しちゃうお話。
なるべく綺麗に死んでくれ〜はキャラソンから。
ウルキオラは無言なイメージがありますが、会話してるとしたら、なんか哲学的なややこしい話なんじゃないかなぁとかの妄想。
あと、彼の顔ってすごく悲しげに見えるんですよね私だけですかそうですか。
P R
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我らが愛すべきお妃様、破面のアイドル ザエルアポロ・グランツ様を、おもに邪まな目で愛でるブログ。
基本的にお妃様は右側。
お相手は自分より上の十刃全部です。(兄貴は例外)
いわゆるHOMOサイト。苦手な方はお引き取りを!!
最期にお妃様を救いに来るのは我らが王子、兄上に違いないと思いつつ、今一番アツイのはウルキオラ×ザエルアポロです。


・・・しかし、男性としか経験のないお妃様は、童貞に含まれるのか否か←
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