ROCK LEGEND Vol.24  〜THE ZOMBIES〜

November 09 [Fri], 2012, 1:28
20121014sunat高田馬場AREAGoodmorningtoyouIhopeyourefeelingbetterbabyThinkingofmewhileyouarefaraway忘れ去られそうになっていた音楽。
どんなに輝いていても、誰の目にもつかない場所にあった音楽。
その、素晴らしい音楽に気付くのに、なぜ、人はこれほどの時間を要さなければいけなかったのだろう。
ロッドアージェント。
1970年代にHoldYourHeadUp、GodGaveRockAndRollToYouといった名曲を残した、雄大かつ美しいロックナンバーを残したARGENTのリであり、UKロックを代表するキーボーディストであり、天才ソングライター。
コリンブランストーン。
アランパーソンズプロジェクトの名曲OldAndWiseをはじめ、瑞々しく美しい声で魅了し続けた英国を代表するボーカリスト。
この二人が、キャリアをスタートさせたのはTHEZOMBIESというバンドだった。
THEZOMBIES。
今でこそソフトロックの至高の名盤ODESSEYORACLEを作り上げた、60年代のUKロックを代表するバンドのひとつとして数えられているが、1960年代当時はデビュー作ShesNotThereはヒットするものの、その後はヒット作に恵まれず、ほとんどの誰にも知られぬまま、1968年にTHEZOMBIESは解散する。
TimeOfTheSeasonがヒットし、人々が彼らの才能に気付いたときには、すでにTHEZOMBIESは存在していなかった。
それから数曲の新曲と未発表曲で編集されたRIPが発表され、TimeOfTheSeasonは映画レナードの朝で取り上げられるなど、彼らの存在は人々に知られ、記憶され続けた。
迎えた21世紀。
それぞれキャリアを積み上げたロッドとコリンは再び共に歩むことを選ぶ。
それがTHEZOMBIESの復活へとつながり、2011年にはBREATHOUTBREATHINを発表。
ロッドのメロディメイカーとしてのセンスと、コリンの瑞々しいボーカルが全く衰えていないことを証明する名盤だった。
その年に彼らは日本の地を踏み、今年、またやってきてくれた。
オープニングアクトは2組。
ザトランプはRBのカバーバンド。
東京jajoukaはブライアンジョーンズが在籍していたころのTHEROLLINGSTONESのトリビュートバンド。
どちらもTHEZOMBIESが活躍していた1960年代の音世界を見事に再現し、場内を暖めた。
東京jajoukaのポール岡田は元カーナビーツでTHEZOMBIESの曲をカバーしていたこともあり、感慨深いMCを披露していた。
そして、2000前に真打ちが登場。
もったいぶることなく、ロッド、コリンをふくむ5人のメンバーがステージに登場。
1曲目にはカーナビーツが好きさ好きさ好きさのタイトルでカバーし、日本でヒットしたILoveYouをもってきた。
60年代と同様、いや、BBCの音源あたりで聴くよりもこの日のコリンのハイトーンは力強く響いている。
2曲目はソロモンバークでも有名なムーディなCantNobodyLoveYou。
こういう歌ではコリンのボーカルも、ロッドのキーボードも見事にはまる。
3曲目には最新作のタイトルトラックBreathOutBreathInを持ってきた。
名盤PETSOUNDSの頃のTHEBEACHBOYを想起させる、明るいメロディと爽やかなハーモニーが特長的な曲。
ロッドがブライアンウィルソンにも劣らない才能の持ち主だということが証明される。
IWantYouBackAgainのあとのMCでコリンの特別な曲だとの紹介で披露されたWhatBecomesOfTheBrokenHeartedではコリンに促されて観衆は合唱する。
コリンの魅力的なボーカルが披露されたIDontBelieveInMiraclesのあと、新作BREATHOUTBREATHINに収録されたロッドのリードボーカルナンバーShowMeTheWayが登場。
ロッドは高音がきつそうではあったが、コリン同様、瑞々しいボーカルを響かせた。
ロッドのMCでコリンが書いた新作に収録にされた素晴らしい曲と紹介されて披露されたのはAnyOtherWay。
哀愁のメロディが漂うこの曲はTHEZOMBIESの新たな一面が見いだせる曲で、ロッドやアランパーソンズといった素晴らしい作曲家と仕事をしてきたコリンのキャリアが、彼にこのような名曲を書くまでに至る才能をもたらしたのだと感じる。
ロッドがここで1960年代のTHEZOMBIESについて語った。
奇妙な足取りを歩んだTHEZOMBIES。
そして、奇妙な足取りを歩んだ名作ODESSEYORACLE。
そこからあまりにも美しいARoseForEmilyが披露される。
ロッドのピアが観衆を魅了し、コリンのボーカルが観衆に至福の時をもたらす。
その感動に続いたのはCareOfCell44だった。
独房にいた愛する人を迎える、その複雑な状況を軽やかなリズムで、爽やかなコーラスで、明るいけれど、どこか悲しいメロディで歌い上げる名曲。
まさにTHEZOMBIESの真骨頂。
観衆からは自然と合唱が起こる。
音楽が世界を明るく照らすような瞬間だった。
見事な感動を作り上げた後、ロッドがTHEZOMBIESにはクリスホワイトというベーシストが在籍していたこと、彼が残したナンバーをLOVERS サクラ披露すると紹介し、ThisWillBeOurYearとBeechwoodParkが登場した。
そう、THEZOMBIESにはクリスホワイトという才能が存在した。
彼のナンバーも今の時代も色あせない素敵な魅力にあふれている。
ロッドがボーカルをとる明るいナンバーIWantHerSheWantsMeで会場を揺らしたあと、TimeOfTheSeasonがついに登場した。
THEZOMBIESが解散し、半年以上がたちヒットした、彼らに遅れて気付いた人々を魅了した名曲。
哀愁あふれるメロディ。
ロッドの鬼気迫るハモンドオルガンのソロ。
ロックの魅力を、カッコよさを、美しさを体現している名曲。
観衆からは当然のように合唱が起こる。
この曲が登場して40年以上たってもなにも色あせていない。
だから、THEZOMBIESは凄い。
ここまでODESSEYORACLEの曲が立て続けに登場し、改めてこの作品の尋常ならざる完成度の高さに驚かされる。
この後は新作BREATHOUTBREATHIN収録のAMomentInTimeを挟み初期THEZOMBIESのナンバーWheneverYoureReadyとTellHerNoが演奏される。
TellHerNoは彼らを代表するヒット曲ということもあり合唱が起こる。
ロッドはここで、予定外の曲を披露すると語り、まず登場したのはスモーキーロビンソンの名曲YouveGotHoldOnMe。
モータウンを代表し、THEBEATLESをはじめ60年代の若者を虜にしたナンバー。
今でこそポップロックの代名詞のような立場にあるTHEZOMBIESも最初はRBを演奏するバンドだった。
続いたShesComingHomeは彼ららしいキャッチーなコーラスが魅力的なロックソングで観衆を軽やかに踊らせる。
さらにあと1曲追加するというロッドのMCにさすがのコリンは焦りを見せたが、GoingOutOfMyHeadでは見事な歌声を響かせた。
さすがだ。
そのコリンが、自身のキャリアでももっとも思い入れのある曲だと紹介して披露されたのはアランパーソンズプロジェクトの名曲中の名曲OldAndWise。
コリンブランストーンという存在が、彼の持つ歌声がロックの伝説を彩ったことを再認識させるにはあまりにも美しいボーカル。
偉大さを痛感させられる。
その曲のあとにはロッドアージェントがロックの世界で見事にその才能を世に認めさせた名曲、ARGENTのHoldYourHeadUpが披露される。
キャッチーなサビでは大合唱が起こり、ロッドのハモンドオルガンのソロがカッコよく響く。
そして、彼らのキャリアのスタートとなった記念すべき名曲ShesNotThereで本編は終了。
アンコールではまずはコリン作のJustOutOfReachが披露される。
ハーモニーが素晴らしい。
現在のTHEZOMBIESはロッドとコリンが中心だが、ジムロッドフォード、トムトーミー、スティーブロッドフォードの3人も非常に良い仕事をしている。
コーラスではオリジナルにも勝るとも劣らない完成度を見せているし、トムは確実ながら時折テクニカルなギターソロを披露してバンドサウンドに華を添えていた。
その、あまりにも素晴らしいバンドが最後に披露したのはジョージガーシュウィン作曲で、ジャズのスタンドナンバーとしても名高い名曲Summertimeだった。
繊細な静かな世界を見事に作り上げる。
音が、心を洗い流していく。
そんな錯覚さえ覚えてしまう、あまりにも見事なパフォーマンス。
そして、静かに、THEZOMBIESのLIVEは大団円を迎えた。
見事だった。
素晴らしかった。
1960年代には人々に気づかれなかった才能、THEZOMBIES。
でも、その才能は見事に行きの頃続けて、現在も輝いている。
その素晴らしい才能に、最高の時間をもらった。
現在も活動を続けていてくれた彼らに感謝の意を示さずにはいられない一夜だった。
セットリスト1ILoveYou2CantNobodyLoveYou3BreathOutBreathIn4IWantYouBackAgain5WhatBecomesOfTheBrokenHearted6IDontBelieveInMiracles7ShowMeTheWay8AnyOtherWay9ARoseForEmily10CareOfCell4411ThisWillBeOurYear12BeechwoodPark13IWantHerSheWantsMe14TimeOfTheSeason15AMomentInTime16WheneverYoureReady17TellHerNo18YouveGotHoldOnMe19ShesComingHome20GoinOutOfMyHead21OldAndWise22HoldYourHeadUp23ShesNotThere24JustOutOfReach25Summertime
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