「アニソンの帝王」今度は道徳教科書にもデビュー

April 15 [Wed], 2015, 17:35

 世界90カ国語以上のウィキペディアに登場する日本人歌手がいます。アニメ主題歌(アニソン)の帝王、水木一郎さんです。持ち歌は1200曲。フランスや中国などこれまで世界7カ国9都市で公演。英公共放送BBCの独占インタビューも受けたという、「世界一有名な日本人歌手」です。今度は道徳の教科書にもデビューします。

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デビュー後は、鳴かず飛ばず

 水木さんは、1968年、「君にささげる僕の歌」で日本コロムビアからデビュー。先輩歌手の舟木一夫さんにあやかり、舟には水、夫ではなく郎に、という理由で水木一郎になりました。

 しかし、デビュー後は鳴かず飛ばずでした。レコードキャンペーンのサイン会場。各社の歌手の前は列ができましたが、水木さんの前には誰も並ばなかったそうです。やっと並んでくれた1人から言われたのは「個性がない。あなたは無個性人間だから駄目なのよ」でした。
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「漫画の主人公になりきろうと切り替えた」

 転機は1971年、石森章太郎(当時)原作のアニメ「原始少年リュウ」のオープニング曲の仕事が舞い込みました。テレビに顔は出ない。名前だけ。しかも「漫画の歌」という理由だけでレコード店の片隅に追いやられ、ヒットチャートでもランク外扱い。それでも、水木さんは引き受けました。
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 「プロの歌手でもみんな恥ずかしがって歌おうとはしなかった。でも子どもたちに夢を与えられる。『無個性』を逆手に取って漫画の主人公になりきろうと気持ちを切り替えた」
ミカン箱の上で歌ったことも
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 その後は、仮面ライダーショーの「司会兼歌のおにいさん」として全国のデパート屋上を巡業して回った時期もありました。ミカン箱の上で歌ったことも。そんな無名時代の水木さんを、レコード会社の先輩で後にピンク?レディーや小泉今日子、SMAPなど時代を彩った歌手をヒットさせたエイベックス?エンタテインメント顧問の飯田久彦さんは、こう評価します。

 「どんなジャンルでも挑むのがプロの歌手。『アニソンの帝王』と呼ばれるようになったのも、こうした地道な草の根活動があったからだ」

 マジンガーZ、バビル2世、超人バロム?1、侍ジャイアンツなど、次々とアニソンのレコーディングをこなしていき、いつかしか帝王と呼ばれるほどになっていきました。
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