刀剣乱舞-みかつる小説

April 26 [Sun], 2015, 22:10
【変わらない笑顔】※現パロ、腐向け注意
中途半端なところから書いてたら地味に完結してしまったー。みかつる小説……こんなんでいいのかな。
語彙が少ない泣きそう文章力カスか死にたい
うおおおおおおおおおお
一応いち→つる→←みかなんだけどいち兄最初しか出てこない。
そしてその最初も本当に最初だからね。ははっ。
拙い文章でもよきかなって人だけどうぞ(っ'ヮ'c)



「鶴せんぱーい?」
「っ…」
突如聞こえてきた一期の声に、僅かに体が跳ねる。あいつは苦手だ。けど、今この状況から抜け出すには有り難い。
「じ、じゃあ俺……一期が呼んでるから……」
「…………」
三日月の顔を見れず、俯いたまま告げる。何も言われなかったから、そのまま振り返って行こうとした。だがその直後、強い力で腕を引かれて、俺は体勢を崩した。
「えっ…」
気が付いたら、俺は三日月の逞しい腕と胸に包まれていた。人知れず鼓動が速まる。三日月からは、何だか懐かしい香りがした。
「行くな」
耳元で囁かれた言葉に、身体中に痺れが走った様な気がした。それは甘く疼いて、俺の胸を締めつける。
「……みか…づ、き…?」
「…………」
俺の肩口に顔を埋めていた三日月と視線が交わると、流れる様に口を吸われた。
「っ……」
ぞわり、と全身に鳥肌がたつ。先程の痺れと同じ様なものがまた身体中に走り、俺は目を閉じた。離れなきゃ、と思うのに、その胸を押し返すことは出来なくて。
やがて唇が離れ、俺は濡れた瞳で三日月を見上げた。三日月は少し困った様な、悲しそうな顔をして微笑んでいた。俺といる時によくする顔だ、俺はそれが嫌いだった。
「……すまない…」
そう一言だけ告げると、先程の俺と同じ様に顔も見ずに去ろうとする。何だよ、それ。キスしといて、ただ謝るだけかよ。
「謝るくらいなら……何でするんだよ…」
三日月が止まった。止まったけど、振り返ろうとはしなかった。俺を見ないで、また謝る。何だよ。何で謝るんだよ。俺が今、どういう顔してるか知らないくせに。
「訳分かんねぇよ」
「……っ…」
俺に背を向けた三日月の身体を抱き締める。何だかすごくモヤモヤする。胸が苦しい。心臓バクバクいってる。何だ、これ。この気持ちって?もうどうでもいい。
「自分から近付いて来て…、勝手に離れるなよ」
腕に力を込める。俺は細いから、三日月なら簡単に解けるだろう。でも、三日月は解かなかった。俺の手を包みこむように、優しく重ね合わせる。
あぁ、そうか。やっぱり、この気持ちは…。
胸に何時の間にか居座っていた気持ち。三日月を見るとドキドキして、誰かと話していると嫉妬して。
笑うと子供みたいに可愛くて。
「…………鶴」
名を呼ばれた。あぁ、三日月のこの声も好きだ。落ち着く。
三日月は振り返りながら指を絡ませると、ぐっと腰を抱き寄せた。この温もりは懐かしい。昔もこうしてよく抱き締めてもらったものだ。
「鶴、顔を上げろ」
「…………いやだ」
「なぜ?」
「…………」
案の定、顔を上げると三日月の唇が落ちてきた。先程のキスより一段と深く、頭が警報を鳴らす。
「んッ……」
やばい、声がもれた。恥ずかし過ぎる。だけど三日月は止めようとはしなかった。制服の中に手が入ってくる。
「っ!?み…みかッ…づ、き……」
息も絶えだえで名を呼ぶと、ふっと唇が離れた。あまりの息苦しさに三日月のシャツを掴む。よしよしと頭を撫でられる手が妙に気持ちいい。餓鬼か、俺は。
「……ばか三日月…」
「ははは。よきかな、よきかな」
「全然よくない…」
何だこいつ、好意を表した途端急に態度変わりやがって。
「鶴」
「……何」
「好きだ」
「…………ん」
コツンと額を合わせる。顔が火照ってるのか、冷たい三日月のデコは非常に気持ちがよかった。照れてるのは俺だけか。
「お前は幼子の頃、俺によくついて回っていたなぁ」
「……忘れた」
「はっはっは。忘れたとな。俺はあの頃から片時もお前を忘れたことなどないよ」
「…………ごめん、俺ついこないだまですっかり忘れてた」
「ははは。よきかな、よきかな」
「いや、よくないだろ」
「思い出してくれたのだろう?それだけでよい」
「…………あっそ」
何だか恥ずかしくてギュッと腕に力を込めると、後ろ髪をさらりと梳かれ、擽ったさを感じた俺は目を閉じた。あぁもう、ホント嫌だ。初々しいとか思われてそう。
そっと三日月の胸に耳を傾けると、鼓動の音が聞こえた。それは俺のよりも速く大きく打ちつけていて、俺は微かに目を開く。
「……三日月。もしかしてさ…」
「それ以上訊くなよ、鶴。犯すぞ」
「…………」
こいつは驚いた。さらりと悍ましいことを言う。チラと三日月を伺うと、あいつは背が高いから顔までは見えなかったが、耳はほんのりと赤に染まっていた。何だか可愛いな。
「三日月」
「……何だ」
「好き」
「…………襲って欲しいのか」
「まさか」
ふふっと笑みをこぼして再び腕に力を込める。あぁ、何てあったかいんだろう。随分久しぶりに温もりを感じた気がする。
ふと三日月が顔を上げた。つられて俺も顔を上げる。
「鶴。俺に何か言う事は無いのか?」
「へ?何かって?」
「……一期ときすしたのだろう?」
「っ…あ、あれ、は……」
『した』と言うよりも『された』の方が正しい。まだ三日月への気持ちに気付いていなかった時。一期に言い寄られていた俺は、不覚にも隙を突かれて唇を奪われた。
「…………」
あんなの、思い出したくもない。何で、三日月はこれを言い出したんだ?俺にとっては、早く忘れたいことなのに。
「黙っている、ということは、したのだな?」
「…………した。けど、本意じゃない。一期が無理矢理……ッ」
俺の言葉はそこで途切れた。否、塞がれた。生暖かい感触が、口の中を探るように動き回る。そして目当てのものを見つけると、吸い取るようにそれを絡め取った。
「━━━━んんッ!?」
突然のことで何の準備もしていなかった俺は、急にやってきた快楽にも似た不思議な痺れに腰を抜かした。膝から崩れる様に倒れそうになると、三日月が更に俺を抱き寄せる。それこそ骨があたるくらいまでに。
「ぷはあッ……ぁ、ん…ッ」
唇が離れたかと思うと次は間髪入れずに首筋に噛みつかれ、俺は身を捩った。最早立つことさえもままならないのに、三日月はそれでも止めようとしない。
「ひぁッ……ッは……みか、づ、きッ……」
我ながら女々しい声が出るもんだ、と驚く。三日月を離すまいとして袖を掴むのが精一杯だった。耳元で音がするとぞくぞくする。もうやだ……身体がおかしい…。
と、飛びかけた意識の中で、昼休み終了を告げる鐘の音が聞こえた。ハッと意識が覚醒する。
「みかづきっ…!」
俺は腰を抜かしていたことを忘れて三日月の胸を押し返した。途端がくりと廊下に倒れ込み、無様に膝をつく。
「…………」
「…………鶴」
「うるさい……言うな…アホ……」
「立てるか?」
「……ん」
差し出された手を取り、ゆっくりと立ち上がる。
「保健室に行くか?」
「あんたが言うと意味深なんだけど……」
「はっはっは。俺はそれでもよいがのぅ」
「ばかだろ。学校でするとか」
「おや。学校以外ならヤってもよいのか?」
「…………その顔でヤるとか言うなよ……」
どさくさに紛れて三日月は手を握ってくる。指を絡め、愛おしそうにそれを眺めていた。俺の手を見ているのだと気付くと頬が熱くなる。恥ずかしいなぁ、もう…。
「…………三日月」
「ん?」
「────ありがとう」
「…………真に鶴は…可愛い事を言ってくれるなぁ、ははは」
「…?どういう意味だ?」
「こういう意味さ」
ぐっと腰を抱き寄せられ、三日月の胸に倒れた俺は額に口付けされた。目を瞬かせていると、ふっと微笑んだ三日月が告げる。
「愛しているぞ、鶴や」
突然の告白にどう返していいのか分からず、ただただ赤面していた俺は三日月の体に身を委ねた。しばらくそうしていると、三日月が子供をあやす様に背中をポンポンと撫で始める。度重なる不思議な行動に首を傾げつつも見上げると、三日月は少し困った顔をしていた。
「…………鶴。どうしたら……お前は涙を止めてくれる…?」
「…へ?止めるって、別に俺は泣いちゃあ……」
と言いかけたその時、つ…と頬に何かが流れた。温かいそれは顎を伝い、首筋に落ちていく。
触れてみると確かに涙が流れた痕があった。一度流れ出すと、今までそれを抑えていたのだと分かる程に次々と零れていく。
「…?なん、だ……これ…」
「鶴…?」
拭っても拭っても、涙は止まらなかった。終いには声を上げて泣いていた。色んな感情が溢れて出してきて、訳が分からなくなる。
「う……ぐすっ……みか、みかづき…」
「どうした?」
「俺……おれはっ…」
本当は、三日月のことを忘れていただなんて嘘だった。初めて出逢ったあの日から、初めてあんたを見たあの日から、一瞬たりとも忘れたことなんてなかった。だから、2年になって、新任として三日月が来たと知った時、心臓が止まるかと思った。ある日突然いなくなって何処にいるのかなんて知らなかったから、また会えるなんて思いもしなかった。でも、きっと三日月は忘れているだろうと思ったから、敢えて距離を置いていた。だって、約10年ぶりの再開だったんだ、覚えてる方が珍しい。
「おれはっ……三日月が……っ」
でも、三日月は覚えていてくれた。
昔と同じ顔で微笑んでくれた。
声も、優しさも、温もりも、何一つ変わってなかった。
それが途轍もなく嬉しくて。
「みか…づきの、こと…が……」
「……鶴、もうよい……もうよいぞ……」
ぎゅーっと抱き締めてくれる。全てを包み込む様な、そんな優しさが、三日月なんだ。
「もうよい…。待たせてしまって、すまぬな」
三日月の腕の中も、あの頃と変わらず温かかった。
最後の滴を、三日月が優しく拭ってくれる。
「鶴。鶴は可愛いなぁ」
「……俺男だぞ…」
「可愛いものは可愛いんだ。鶴は真に可愛い。世界一可愛い。可愛い可愛い可愛い可愛い……」
「そんな連呼するなっ」
三日月の鼻を詰まんだら微笑まれた。だから、俺も笑い返した。
「もうとっくに授業始まってるよな」
「そうさなぁ。このままサボってしまうか」
「教師が授業放棄はどうかと思うんだが」
「なぁに。ほんの1時間蹴ったところで皆の成績が変わる訳ではあるまい」
「ダメ教師の典型だな……」
「ははは。よきかな、よきかな」
何年経っても変わらないその笑顔。
俺はいつまでも

「────三日月」

「ん?」

「愛してる」

君に恋をするんだろうな。
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  • アイコン画像 ニックネーム:結城心葉
  • アイコン画像 性別:女性
  • アイコン画像 誕生日:1月7日
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