6/25…鴨は水の中で脚を掻き
2009年06月26日(金) 19時08分
お初にお目にかかります。
コール・ソレイユ2年生、副学生指揮者の三代川と申します。
本番を明日に控えた遊声、昨日が最後の練習日となりました。練習について、少々長くなりますが書かせていただきます。
まず練習は鈴木先生の体操・発声で幕を開けました。OCはあっという間に熱気に充ちていきました。
身体をほぐす体操の他に、西洋音楽のリズムパターンを身体に染み込ませるような練習をしていただきました。足踏みを様々な拍子で感じる練習(例えば8拍子を3+3+2拍子に感じたり)、それから3拍子=舞踊のリズムでステップを前後左右に踏む練習もしました。するとたちまち酔っ払いが続出。食生活から暮らしまですっかり欧米化しても、農耕民族のDNAは簡単には拭えないようです…。
発声で特に注意を受けたのが、自分の中で音程とリズムを正しく感じ、テンポを刻み続けるということ、発声練習であってもメロディックに、ただ声を出すだけでなく発声から歌にするということ、それから前歯を見せて「笑顔!!」
合唱において最も大切な「合わせる」という作業は、周りに何となく合わせたり、出来ている人に頼るということではなくて、全員がちゃんと出来ている状態の集合でなくては、なしえないことなんですね。
次は曲の練習についてです。
初めに、曲全般についてご指摘いただいたことを先にだーっと書きます。曲線的にメロディーを描くということ。カクカクした人工的なニュアンスではなく、回転運動、有機的に音楽が運ばせるように意識するということ。最後の音はきちんとカウントして、息を送り続けること。オブリガートもただの声でなく、弦楽器の弓を大きく使ったような歌にすること。大事な言葉はきちんとメリハリを付けて発語すること。弱音はひそひそ話と同様、伝える対象が限られるからこそ、伝えようとする気持ちはとても強いのだということ。
そしてとても大事なことは、曲の世界の登場人物に成り切る、ということ。宗教曲では敬虔なクリスチャンとなり、スピリチュアルでは黒人の長い苦しみを背負い、ミュージカルの中の曲ならばその登場人物を演じて歌わなければ、お客様には何も伝わらないですよね。照れてて中途半端なのが1番みっともなくて恥ずかしいのです。
では個別の曲について。
・女声曲については、私は聴いていませんでしたので、割愛します…ごめんなさい。
・男声曲BANJO
「西部劇に出てくるギラギラした肉食系の男達」に成り切るようご指導いただきました。草食男子の典型みたいな私ですが、曲中ではそうも言ってられません。皆さん、もっと女の子を本気で口説きに行きましょうね!それで…公共の場に書くのは憚られるのと未成年もいるのでこの辺にしておきます。下ネタのせいか、男声陣は絶好調な感じでした。本当男って単純よね。
・nobodyknows
本番では合同ステージ頭の曲ですね。BANJOとは打って変わって切々たる苦しみが歌われます。表面的に音をなぞるだけでなく、フレーズの膨らみを意識して、黒人の心の底からの祈りを深いブレスと豊かな声で表現したいですね。テンポが少し前に運ぶようになりかなり歌いやすくなったと思うので、先生の指揮にしっかりとついていきましょう。
・小鳥
ピアノがとってもMisteriosoで、幻想的なウシュマル遺跡が眼前に浮かんでくるようです。メロディーをもっと柔らかくレガートに描き出せるようになりましょう。最初と最後演出はきちんと情景を想像出来るか否かが全て。
・Ave Verum
Aveという呼びかけを丁寧に繰り返し、間の取り方は指揮を見て。緩急の変化が多いので、敏感に周りを感じ取らないと取り残されちゃいますから気をつけましょう。特にLargamenteは祈りの思いが最高潮に達していく感動的なシーンなので、テンポはきつめですが身体の準備をしっかりと、たっぷり息を使いましょう。いやぁーこの曲は客席で聴けないのが残念なくらい良い曲です。
・ローリゼン
とってもロマンチックな曲ですね。山内先生のピアノの前奏でうっとり、さらに鈴木先生の指揮で最高に気持ちがノってきますよね♪ソレイユはこの曲を含む組曲を定演で演奏できる機会に恵まれ、本当に幸せです。この歌を歌っている時こそ、合唱やってて良かった、と思える瞬間です。
・America
これがまた難しいんだなぁ。女声はアメリカ大好きでグラマラスなラテン女性、男声はシニカルでカッコイイ男を演じましょう!!謎の東洋人ではいけません。舞台芸術では、表情もとっても重要な要素です。音程は勿論正確に、踊るように曲線的な歌い方で、かつ3/4のところのリズムがつんのめらないように。それから暗譜は完璧に。リズミカルに手拍子やシャウト出来たらいいですね。ぬれせんべいみたいな湿った感じじゃなく…。
・練習の最後は、演奏会の最後と同じく…。ゆったりとロマンチックな曲の世界にもっとどっぷり浸りたいですね。
曲については、駆け足ですがこのくらいにしておきます。昨日の練習での「自然とは死に行くこと、減衰していくこと」だという鈴木先生のお話が、個人的にはとても印象的でした。スポーツであれ芸術であれ、それに逆らっていくことに美しさがあり、価値がある人類の営みであるのですね。息がなくなりそうなときは身体を広げていく必要があるし、息を送ろうとしなくてはならない。また、自然な声に聴こえるためには、本番に至るまでの図り知れない努力が必要ですし、普段使わないところの筋肉を使い神経を相当に研ぎ澄まさなくてはなりません。自然に身を委ねるだけでは、人間としての活動は出来ない、ということですね。
さてさて、明日の今頃はもう本番。
無数に合唱曲というものがある中、今回歌うことになった曲と出会えたのは、やはりなんかの縁があったのだと思いますし、1曲1曲を大事にしたいなあ、とひしひしと感じます。(私はロマンチストの豚じゃありませんよ)これらの曲との出会いが、今回の演奏会のためだけ消費されるのではなく、これからもずっと残るようなものにしたいなあと、鈴木先生のお話を聞いて心の底からそう思いました。。いつか、これらの曲が古い友人のように思い出されたり、どこかでひょっこり逢うようなことがあったら感慨深いですよね。
最後になりますが鈴木先生、山内先生ありがとうございました。明日の本番でもよろしくお願いいたします。
そして団員の皆さん、最後まで集客を諦めずに、明日は満席の文京シビックで楽しんで歌いましょう♪
長々と失礼致しました。
コール・ソレイユ2年生、副学生指揮者の三代川と申します。
本番を明日に控えた遊声、昨日が最後の練習日となりました。練習について、少々長くなりますが書かせていただきます。
まず練習は鈴木先生の体操・発声で幕を開けました。OCはあっという間に熱気に充ちていきました。
身体をほぐす体操の他に、西洋音楽のリズムパターンを身体に染み込ませるような練習をしていただきました。足踏みを様々な拍子で感じる練習(例えば8拍子を3+3+2拍子に感じたり)、それから3拍子=舞踊のリズムでステップを前後左右に踏む練習もしました。するとたちまち酔っ払いが続出。食生活から暮らしまですっかり欧米化しても、農耕民族のDNAは簡単には拭えないようです…。
発声で特に注意を受けたのが、自分の中で音程とリズムを正しく感じ、テンポを刻み続けるということ、発声練習であってもメロディックに、ただ声を出すだけでなく発声から歌にするということ、それから前歯を見せて「笑顔!!」
合唱において最も大切な「合わせる」という作業は、周りに何となく合わせたり、出来ている人に頼るということではなくて、全員がちゃんと出来ている状態の集合でなくては、なしえないことなんですね。
次は曲の練習についてです。
初めに、曲全般についてご指摘いただいたことを先にだーっと書きます。曲線的にメロディーを描くということ。カクカクした人工的なニュアンスではなく、回転運動、有機的に音楽が運ばせるように意識するということ。最後の音はきちんとカウントして、息を送り続けること。オブリガートもただの声でなく、弦楽器の弓を大きく使ったような歌にすること。大事な言葉はきちんとメリハリを付けて発語すること。弱音はひそひそ話と同様、伝える対象が限られるからこそ、伝えようとする気持ちはとても強いのだということ。
そしてとても大事なことは、曲の世界の登場人物に成り切る、ということ。宗教曲では敬虔なクリスチャンとなり、スピリチュアルでは黒人の長い苦しみを背負い、ミュージカルの中の曲ならばその登場人物を演じて歌わなければ、お客様には何も伝わらないですよね。照れてて中途半端なのが1番みっともなくて恥ずかしいのです。
では個別の曲について。
・女声曲については、私は聴いていませんでしたので、割愛します…ごめんなさい。
・男声曲BANJO
「西部劇に出てくるギラギラした肉食系の男達」に成り切るようご指導いただきました。草食男子の典型みたいな私ですが、曲中ではそうも言ってられません。皆さん、もっと女の子を本気で口説きに行きましょうね!それで…公共の場に書くのは憚られるのと未成年もいるのでこの辺にしておきます。下ネタのせいか、男声陣は絶好調な感じでした。本当男って単純よね。
・nobodyknows
本番では合同ステージ頭の曲ですね。BANJOとは打って変わって切々たる苦しみが歌われます。表面的に音をなぞるだけでなく、フレーズの膨らみを意識して、黒人の心の底からの祈りを深いブレスと豊かな声で表現したいですね。テンポが少し前に運ぶようになりかなり歌いやすくなったと思うので、先生の指揮にしっかりとついていきましょう。
・小鳥
ピアノがとってもMisteriosoで、幻想的なウシュマル遺跡が眼前に浮かんでくるようです。メロディーをもっと柔らかくレガートに描き出せるようになりましょう。最初と最後演出はきちんと情景を想像出来るか否かが全て。
・Ave Verum
Aveという呼びかけを丁寧に繰り返し、間の取り方は指揮を見て。緩急の変化が多いので、敏感に周りを感じ取らないと取り残されちゃいますから気をつけましょう。特にLargamenteは祈りの思いが最高潮に達していく感動的なシーンなので、テンポはきつめですが身体の準備をしっかりと、たっぷり息を使いましょう。いやぁーこの曲は客席で聴けないのが残念なくらい良い曲です。
・ローリゼン
とってもロマンチックな曲ですね。山内先生のピアノの前奏でうっとり、さらに鈴木先生の指揮で最高に気持ちがノってきますよね♪ソレイユはこの曲を含む組曲を定演で演奏できる機会に恵まれ、本当に幸せです。この歌を歌っている時こそ、合唱やってて良かった、と思える瞬間です。
・America
これがまた難しいんだなぁ。女声はアメリカ大好きでグラマラスなラテン女性、男声はシニカルでカッコイイ男を演じましょう!!謎の東洋人ではいけません。舞台芸術では、表情もとっても重要な要素です。音程は勿論正確に、踊るように曲線的な歌い方で、かつ3/4のところのリズムがつんのめらないように。それから暗譜は完璧に。リズミカルに手拍子やシャウト出来たらいいですね。ぬれせんべいみたいな湿った感じじゃなく…。
・練習の最後は、演奏会の最後と同じく…。ゆったりとロマンチックな曲の世界にもっとどっぷり浸りたいですね。
曲については、駆け足ですがこのくらいにしておきます。昨日の練習での「自然とは死に行くこと、減衰していくこと」だという鈴木先生のお話が、個人的にはとても印象的でした。スポーツであれ芸術であれ、それに逆らっていくことに美しさがあり、価値がある人類の営みであるのですね。息がなくなりそうなときは身体を広げていく必要があるし、息を送ろうとしなくてはならない。また、自然な声に聴こえるためには、本番に至るまでの図り知れない努力が必要ですし、普段使わないところの筋肉を使い神経を相当に研ぎ澄まさなくてはなりません。自然に身を委ねるだけでは、人間としての活動は出来ない、ということですね。
さてさて、明日の今頃はもう本番。
無数に合唱曲というものがある中、今回歌うことになった曲と出会えたのは、やはりなんかの縁があったのだと思いますし、1曲1曲を大事にしたいなあ、とひしひしと感じます。(私はロマンチストの豚じゃありませんよ)これらの曲との出会いが、今回の演奏会のためだけ消費されるのではなく、これからもずっと残るようなものにしたいなあと、鈴木先生のお話を聞いて心の底からそう思いました。。いつか、これらの曲が古い友人のように思い出されたり、どこかでひょっこり逢うようなことがあったら感慨深いですよね。
最後になりますが鈴木先生、山内先生ありがとうございました。明日の本番でもよろしくお願いいたします。
そして団員の皆さん、最後まで集客を諦めずに、明日は満席の文京シビックで楽しんで歌いましょう♪
長々と失礼致しました。
- URL |
- コメント(0) |
- トラックバック(0)






