「それだけでしあわせ。」

February 27 [Fri], 2009, 18:26
「ビールが飲みたい。」
そんなあなたのひとこと。夜中の電話。
あたしは瞬間、生き返る。





あなたの部屋で。
あたしはいつになくよく喋った。
仕事の愚痴。
日々のこと。
いつもは聞くだけの、他愛ないことを。
そうやって笑っていると何故かあっという間にビールはなくなって。
人からもらったというお酒をふたりで飲んで。



ふわふわふわふわ。
やさしく流れる時間。






すき。






どちらともなく眠たくなって。
ふたりで布団に転がり込む。

酔っ払ってよく喋ってふたり抱き合ってねむる。
触れ合って繋がっている時間がすきだとあなたは言う。
そんなことしなくたって。
息を切らして求め合わなくたって。
こうやってだきあっていられればしあわせだとあたしは言う。



ずっとこうしてまどろんでいたい。
明け方のけだるい空気ととけていたい。
酔いと眠気にすこしだけ素直なふたり。
核心になんて触れないで
ずっとずっと泳いでいたい。






そんなことできないってわかっているからこそ
ずっとずっと泳いでいたいよ


すきよ。




このまま目が覚めなければ。
朝が来なければ。
このまま眠らなければ。



あたしに触れてくれるあなたの肌と
あなたに触れられるあたしがあって
くたくたになって滑り込める時間があるなら

それで
それだけでいいから


こっちを向いて。
そして笑いかけてくれたら。

そうすればあなたを失っても今日を歩けるから。

ヒカリの奥の、

February 16 [Mon], 2009, 22:54
とぷとぷと。
静かにあたしが沈んでいく音を聴いた。
揺らいでいく水面がみえた。

ああ。
ヒカリは。



もう遥かむこうだ。







手をのばすのに。
たしかにそこにあるのに。
つかむことも、
散らすことも、

ただ
かざした手で翳った
隙間からさしこむヒカリすら
つめたくて
遠い



てのひらを透かしたヒカリがもたらす
そのあかい皮膚が唯一、

確かにあたしを灼き尽くしていく。




ああ。








このまま、






このてのひらからすべて融けてしまえればいいのに。



P R
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