劉尚悲恋話(続) 

January 13 [Fri], 2006, 0:38
前回に続きます
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涙が溢れる。思い描く最悪の言葉を事も無げに言われたから。

この状況を良く理解していない阿斗を、半ば力ずくで抱き上げる。
訳も判らず泣きじゃくる姿を見向きもしないで。
そして、物を捨てるように趙雲ののる船へと放り投げた。
川に落ちるすんでの所で、趙雲は阿斗を抱き取る。



「義母上、どこへいくの?帰ろう。」
落とされたというのに、この子はまだ私を母親だと言っている


「父上が待っているから、早く帰ろう」

「…っ!私の事なんて待っていないわよ!!」
激昂した私に向かって、趙雲は再び槍を身構える。

何で追ってきたのがこの男なのだろう、嫉妬に身を包んで、浅ましい想いを抱えていたこの男に、私は脅かされなきゃいけないの?

「どうして!どうして私は連れて帰れと言わなかったの!」
「何を。貴方は呉の人間だ」
「…そうよ…でも私は劉備の妻だわ!」
「だから、殿は貴方を返せと言ったんだ」
「なんでっ…やっぱり私は愛されていなかったのね、所詮唯の道具だと…」

認めたくなかった。
たとえ政略結婚だとしても、あの人は私の初めての夫で
愛さない筈はなかったのに


「義母上…父上は…」
阿斗が私を悲しい顔で私を見上げた。

「父上は、義母上の事、スッゴク愛していたよ。


だって父上、誰にも向けない優しい笑顔を、義母上に見せていたじゃない…」



頬に涙が伝った


その笑顔一つで、自分は安らいでいたことを思い出して泣いた。
いつも挿すような視線を身体に受けながらも、慈しみ愛してくれた。
自分と父ほど年が離れている筈の相手を、私は”夫”として愛せた。




遠ざかる船を見ながら、私はずっと見つめていた。
もう戻ることは出来ない。
幸せだったとは言えないけれど…
「でも、私は貴方を愛していたわ…」



流れ落ちる涙を拭おうともせず、立ち尽くす私の瞳から落ちた滴が、騒然と流るる川水の中に消えて見えなくなった。



忘れられれば良いのに。



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劉尚スキなんですけどね。悲恋書きやすい為にこんなん書いてしまった(汗)

明日から忙しくなると思います。たぶん日記かけません。
たぶん月曜あたり戻ってきますー!早くて日曜。

劉尚悲恋話 

January 13 [Fri], 2006, 0:36
旧サイトでかなり気に入っていた劉尚悲恋話を加筆修正してお送りしますー☆
本当は私説三国志書く気だったんですが、今日は気分が乗らない…(ばかめ)


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一言言葉が欲しかったのかも知れない
愛してる、とかそう言う言葉ではなくて
心からの信を。



船の中ではしゃぎまくる夫の子供を見て、かつて兄たちと共に船遊びをしていた頃を思い出した。
何もかも幸せだった、無邪気なあの頃。
上の兄は快活で、下の兄は慎重な性格で。
どちらかと言うと上の兄の方に自分は似ていたから、話も合ったし、よく遊びに出かけていた。
けれどその日は珍しく、下の兄も自分から船遊びに参加していて、とても嬉しかったのを覚えている。
大人しい兄を駆り出すように、自分がはしゃぎ、遊びの限りを尽くした。
苦笑しながらも、一緒に遊び、満喫したのだ。


嗚呼、何て遠い過去なんだろう。


変わってしまった、何もかも
上の兄は既に亡く、下の兄もいまや一国の主で。
自分は物のように、敵方の夫にさせられた。


敵方の主に嫁いで居心地がよい日など在るはずもなく、窮屈だった。
常に監視の目に曝されて心休まる時もない。
唯一、夫がお渡りになった時には、安らぐ想いがした。



しかしまた、私はこうして兄によって連れ戻されようとしている



「奥方様。阿斗様を帰して頂こう」
劉備の飼い犬、忠実なる部下がやって来た
私は夫の配下の中でも、この男が一番嫌いだった。
いつもいつも射るような視線で私を見、そして無言で立ち去る。
明らかな嫉妬を向けられていたのだ、女の身として愛されている自分に。



何て、浅ましいんだろう、常日頃から思っていた



「嫌よ!この子は私の子だわ」
「いいえ、阿斗様は主君の御子です」
「劉備は私の夫よ!夫の子供は私の子供でしょう!」
「違います、大事な、大事な後嗣様です。帰りたいのなら、貴方お一人で帰ればいい」
歴戦の武将のにらみは、周りの女達を怯ませるのに充分だった
腰砕けになった侍女達を余所に、自分はしっかりと趙雲を見据える
此処で負けてはいられない、そう強く感じながら




「連れ戻しに来たのは、阿斗だけなのね」
「はい」
「私は、呉に帰れと」
「そうです、さぁ」
もう我慢できないとばかり、趙雲は槍を握った。


(続)

天に望むのは覇か乱か 第一話続 

January 11 [Wed], 2006, 0:20
昨夜、張飛の酒に少し付き合ったので眠りが浅かったのか、夢を観たのである。
それも奇妙な夢であった。

村を歩いていると、突然賊に襲いかかられ応戦しようと思ったつかの間に、何処からかきた者に助けられるという夢。
その者も、女か男か判らずただ二刀流の使い手だったということぐらいしか覚えがない。

まるで、舞のようだった。
ふとそう思う。


しかし、よく考えてみると女かも知れない奴に助けられたという事実は関羽にとって恥ずべき事であり、張飛に言うのは躊躇われたのである。
故に、急に考え込んだように黙ってしまった関羽を不思議そうに見た張飛に誤魔化すのを苦労したのは言うまでもなく。



馬は、村に着こうとしていた。






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意外に書けたもんでした。健全は楽だなぁ(笑)
劉備でてませんが、今日はここまでということで。
気まぐれに続くかと思われます。よろしくお付き合いの程を〜☆

天に望むのは覇か乱か 第一話 

January 11 [Wed], 2006, 0:19
[天に望むのは覇か乱か]


蒼天已死
黄天當立
歳在甲子
天下大吉



近頃、ちまたで流行りだしている流言飛語。
或る者は其れを親しみをもって言い、
或る者は世も末だと聞いて嘆いた


ここにいる二人は、どちらかというと後者に近い。
かといって嘆くまでもなく、呆れていると言った方が正しいのであろう。
尤も、前者は"恩恵"に肖れた者のみ発しているようで、大部分の人は後者であることは間違いない。


馬に乗って後ろに荷を背負い、目の前に見えてきた朝日と共に見える町を楽しみに歩いている。
一人は顔に傷が多く、体格もがっしりしている。
もう一人は赤ら顔で、顎に人よりも少し長めの髭を蓄えていた。
二人の共通点は乗っている馬や身なりが立派だとしたら、ひとかどの武将に見えそうな様子であるということ。つまり、背が高くたくましい。
早朝から駈けてきた様子なのに、まるで疲れている風でもない。


「悪いな、関羽。手伝わせてよぉ」
「…今更遠慮などするくらいだったら、仕事前の酒ぐらいよしたらどうだ」
後者の男の方が、どうやら兄貴分らしい言い方である。
言葉は諫めているように聞こえるが、もう半ば諦めているのは言い方で見て取れる。
それも弟分の方は判っているらしく、へーへーと曖昧な返事をして話題を切り替えた。

「しかし…胸糞わりいの!商売所の村を次々に襲われちゃぁ、満足に売れないでやがる。黄魔の奴め」
「世も末だな。時代の節目とか言うやつかもしれん。」
「…んなのどうでもいい。くそ!次襲いやがったらぶっつぶしてやる!」
馬上でぶんぶんと勇ましく腕を振るう張飛をよそに、関羽は別なことを考えていた。


(続)

拍手レス 

January 11 [Wed], 2006, 0:17
戦国マガジンを今更ながら買いました。
知らなかったんですよ、BASARA漫画載ってるなんて…まぁ其れ聞いた時には"立ち読みはしようかな"と思ってた程度だったんですが、いざ立ち読みしてたらぁぁ!
謙信様出てるじゃないですかぁー!!


BASARA謙信様ダイスキです…vv
もう、あれはキャラ単体でスキ。CPあんま考えてないです。
読むとしたら武田杉とか伊達杉がイイです。
BASARAはマイナーカプにハマってます。上二つは勿論、他は蘭丸×信長(無双は逆が好き)とか明智×信長(リバも好き)やら。
地元人として、伊達もダイスキ。BASARA漫画は小十郎素敵ですね!しかもちゃんと成実も出てるから嬉しい。
そうすると…政宗×小十郎かな…まぁリバでもスキですわ。


では、語り尽くした所で拍手レスいきます。

侯司様
おいでませ侯司様vvまだ何もなくてすいませんです…もちろんリンク大歓迎です!これからもどうぞ宜しくお願いします☆私こそいつも楽しみにしてますぜvv
拍手ありがとうございましたー!!



さくさく… 

January 10 [Tue], 2006, 0:16
いい加減、小説書きたいです…
でも明日実力考査なんで今日は自重。
後日!なんだか私説三国志書きたいんで、しばらく健全思考になるのかな?

うん、考えてるのは天華劉備主人公バージョン(爆)いや全然健全じゃないですね。
つまり劉備総受け三国志ですよvv
関劉から始まり、讃劉趙劉曹劉水魚馬劉などなど(多すぎだ)
私の根本的劉備受思想は1つのCPなので、
それを軸に書けたらいいなー。
リハビリかねて。なにやら裏テキストが書けません、
いかんもう少しで呉劉カーニバル(近い内にリンク貼ります)始まるのに!
前回は陸劉裏を投稿させて戴いたので、
次は凌劉か甘劉どちらかで行きたい(願望)


…メジャーな劉備受書いてないよ最近…!
ああ明日天華も返さなきゃいけないしヤダヤダ!もう一回借りる気満々ですけど(三度目)

おぉう、愚痴すいません。温かい拍手コメントレスいきます!



朝香様
ああありがとうございます!お越し戴き嬉しいです〜☆頑張りますvvまだ何もなくてすみません徐々に増やしていきたいと思いますです…又来てくだされ!



佐倉さん
掲示板奇襲失礼しました!百戸さん宅からいらっしゃったのですね?ああすいませ…すっかりアドレス送ったのかと思いこんでいて…凡愚です(陳謝)これからも頑張りますのでどうかよしなに…!




メモメモ
書きたい物リスト(いつも忘れるので)
・呉劉カニバル献上品
・天華魏諸雪ネタ
・天華魚←水
・馬姜雪ネタ
・曹劉どっきり裏(何)


頑張って消化出来ればいいな…!
今日もテキスト無しですいません。数学嫌いだー!(泣)



初めましてっ! 

January 09 [Mon], 2006, 0:51
ようやっと日記書けた…10日から本格的始動ですが、
日記ぐらい書こうねユミカさん(汗)
んー…でも初めての日記って何書いたらいいか判らないー!
お、とりあえず早速拍手にメッセを下さったので返信から行きますか。

遅くなってすみません!
トビヲさま→わぁー!ありがとうございます早速の御来訪vv感謝します!
なんだか更新は亀くさいのですがお暇な時にでも覗いてやってくだされ♪


いちおうブログメインサイトなので此処に小説とか投下しますが、1ヶ月ごとぐらいに
ログページ作って載せるつもりです〜
あ、基本的に書きたい時に書くので一回では完結しないような感じです(汗)
だからログページ作ろうかと。


今日はとりあえずこれくらいで撤退します☆
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