Digging to America 

June 22 [Sun], 2008, 3:44
Digging to America
Digging to AmericaAnne Tyler

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現時点で、Anne Tylerの最新作です。

アン・タイラーの物語では主に「家族」が描かれることが多いのですが、この作品も例に漏れず「家族」が描かれています。
ただし、特殊な点があります。それは、今回は、「家族」よりも「異文化」に焦点が置かれていることです。


主人公は、60代の女性Maryam。
イラン人女性ですが、19歳でアメリカに渡米し、以降ずっとアメリカで暮らしてきました。
イラン人の夫との間に生まれた息子は、アメリカ人同然に育ったほど。

さて、その息子夫婦には子供ができず、彼らは韓国から養子をとることにします。
長い手続きを経て、空港に養子を迎えに行った時、彼らは同じように韓国の養子を出迎えようとしているアメリカ人夫婦と出会います。

それをきっかけに、2つの家族ぐるみのつきあいが始まるのですが・・・。


**********


アメリカという国においてイラン人(=外国人)であることへのコンプレックスや、アメリカ人への愛憎が、いろいろなエピソードを通して描かれていきます。移民が多い国ですから、Maryamの心理的葛藤に共感する人も、アメリカには多々いるものと思われます。


作品を読み終え、最終的に私が抱いた感想は、

「やっぱりその対象を愛しているからこそ、悩み、時にそれを憎くも思うのだろうな。」

ということです。憎む気持ちの根底には、強い愛情があるのだと思います。


全体的に、静かな調子の作品で、アン・タイラー特有のユーモアも抑え気味に感じました。

Key Lime Pie Murder 

June 22 [Sun], 2008, 3:37
Key Lime Pie Murder (Hannah Swensen Mystery With Recipes)
Key Lime Pie Murder (Hannah Swensen Mystery With Recipes)Joanne Fluke

Kensington Pub Corp (Mm) 2008-02
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ミネソタ州を舞台に、クッキー店主ハンナが殺人事件を調査解決しちゃう・・・というシリーズの9作目です。
今回も、ハンナの周囲で、殺人事件が起きてしまい、ハンナは調査を開始します。

このシリーズの特徴は、なんといっても流れの良い英語。
使われている単語から、作者の気の利いた表現法まで、自分の英語に取り入れるように心がければ、こなれた英語の使い手になれそうです。

ハンナはあいかわらず、30代独身ですが、そのことをコミカルに描写しており、そこがけっこうおもしろいです。

The Chronicles of Narnia 

June 22 [Sun], 2008, 3:29
The Chronicles of Narnia (Narnia(r) Narnia(r))
The Chronicles of Narnia (Narnia(r) Narnia(r))Pauline Baynes

Harpercollins Childrens Books 2001-10-02
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おすすめ平均 star
starお買い得です(大人用)
star次世代に受け継ぐ名著だが・・・
starHaving read the Narnia books when I was about eight

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『ナルニア国物語』シリーズの全巻(7巻分!)がこの一冊に収録されています。
コストパフォーマンスが非常に良い一冊で、その点はおすすめですが、ひとつ難点が。

それは、重い!!

辞書並みの厚さですので、ゴロゴロして読んだりできません。


内容については、こども向けのお話ではありますが、創意工夫に富んでおり、ファンタジーの世界を存分に楽しめます。

作者であるC. S. Lewisさんの英語は美しく、また文法的にも正しく、読んでとても参考になります。

収録されている7作中3作を読みましたが、途中で他のペーパーバックが読みたくなり、ちょっと休憩中です。というわけで、まだ全部読破していません。

Speaking With the Angel 

February 02 [Sat], 2008, 5:35
Speaking With the Angel
Speaking With the AngelNick Hornby

Riverhead Books 2001-02-06
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おすすめ平均 star
starベッドサイドに置く本
starばかみたいに汗だくで踊ったんだ。それが宣言代わりだった。
starお薦め

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イギリスとアメリカの人気作家12人による短編集です。

映画『アバウト・ア・ボーイ』の原作などで有名なニック・ホーンビィさんが編集をしています。

この本を買うと、代金の一部を、アメリカやイギリスの自閉症児をサポートする団体に寄付することになります。ニック・ホーンビィさんの息子さんが自閉症を患っており、自閉症患者へのサポートのために、このような仕組みの本をつくったようです。


とはいっても、内容はまったく自閉症とは関係がありません。
ニック・ホーンビィさんの短編をはじめ、『ブリジット・ジョーンズの日記』のヘレン・フィールディングさんや、俳優のコリン・ファースさん(!)の短編なども含まれています。

以前このブログでも紹介した"The Girls' Guide to Hunting and Fishing"の作者であるメリッサ・バンクさんの短編を目当てに買いました。この短編は、ほんわかしたムードのお話でした。

どの短編も、それぞれの作家さんの個性を反映していて、おもしろかったです。


英語については、イギリス人作家が多いので、「イギリス英語では、こんな単語がよく使われるんだ〜」などという発見もあり、おもしろかったです。


<以下はアマゾンより引用>

世界が注目する人気作家たちが描く──12人の“私”が語る、珠玉のアンソロジー
ニック・ホーンヴィ『乳首のイエス様』……美術館で警備係をしている“おれ”
アーヴィン・ウェルシュ『カトリックの罪(好きなくせに)』……同性愛恐怖症の“おれ”
ヘレン・フィールディング『殺しても死なない女』……アルコール依存症気味の“わたし”
デイヴ・エガーズ『僕が川に投げこまれてから溺れるまで』……野良犬の“僕”
ゼイディー・スミス『いや、おれだけさ』……映画監督志望の姉を持つ“ぼく”
メリッサ・バンク『小さな奇跡が起こる場所』……10歳年下のB.Fとデートしてる“わたし”
ジャイルズ・スミス『最後のリクエスト』……刑務所の厨房で働いている“あたし”etc
世界が注目する奇才たち──12人の“私”が一人称で語る、珠玉のアンソロジー。

Back When We Were Grownups 

December 28 [Fri], 2007, 14:52
Back When We Were Grownups
Back When We Were GrownupsAnne Tyler

Ballantine Books (Mm) 2004-10-26
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おすすめ平均 star
star人生に迷ったら原点に戻ることが大事

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うーん、やっぱりAnne Tylerの作品はおもしろいです。

ユーモアと洞察力が良い具合に混ざっており、読んでいてほっとするような、独特の心地よさがあります。


今回は、ちょっぴり『グレート・ギャツビー』を思い出させるような、過去の自分を取り戻そうと模索する人の話。

50代のレベッカという女性が主人公。

若くしてバツイチのジョーと結婚し、突然3人の女の子の母親になり、おとなしい文学少女を返上し、ジョーが経営するイベント用貸し会場の仕事を手伝い始めます。

50を過ぎ、ふと人生を省みた時、「これは本当の私の姿じゃない・・・」と思ったレベッカ。
「過去の自分」を取り戻そうと試み始めますが・・・。



大家族が描かれており、大家族ならではの、ワイワイガヤガヤとした描写が楽しいお話でした。

そんな中、「結婚」とか、「人生の選択」などについて考えさせられる面も多々あり。


いろいろあっても、結局「今の自分」は必然であり、また「本当の自分」なんだろうな、と思ったりしました。