Information 

March 31 [Sat], 2007, 20:20
ここは、BLEACHの2次元創作小説サイトです。
ちなみに、日番谷冬獅郎のみ扱っております。
初めていらした方は、まずこちらをお読みください。


初めまして、管理人の由宇です。
HPを作りたくても、時間がない。
ブログは簡単に作れるという理由からブログにて小説を更新していくことにしました。


もちろん、ブログですから名前変換の夢小説と言うわけにはいきません。
それでも、書いたものを皆さんに読んでもらいたいと思っています。
物足りない方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは少し読んでみてください。
決めるのは、それからでも遅くはないはずですから。


なお、「雪の降る夜」内の小説における設定、キャラクター、背景等は、すべで原作者様、出版社様
に帰属致します。


はじめに必ず、右のカテゴリリーからInformationをお選びください。
当サイトは、ブログを利用しているため、小説の読み方が多少複雑になっております。

では、ごっゆくり。

                                              由宇

5.感じる恐怖は過去にも一度 

March 31 [Sat], 2007, 19:58
突きつけられた死神という責任と
過去を掘り起こす 一面の紅


5.感じる恐怖は過去にも一度


何が起こったのか判らず、ただ立ち尽くしていた。
いくらか離れた先で倒れているのは、数回でも言葉を交わしたことのある級友。

「おい!!花風!!」

肩を強くゆすられて、はっと我に返った。

「あ…日番谷君。」
「しっかりしろ!ぼーっとしてる暇があるなら周り見て気ぃ張ってろ!!」

言い終わるのが早いか、彼が駆け出すのが早かったか…。
倒れた生徒に向かって駆け出した日番谷の後を優希も追った。
その通りだ。今は突っ立っている場合ではない。




「雛森八席!!」
「これは何事ですか!?」
「はっ。虚が現れた模様です。数は十数体。いずれも低級ですが、生徒の数が多いだけに
 侮れません。すでに、生徒が一人襲われました!」

周りを見渡すと、実習が終了している班も多かったせいか、現世に残っている死神は
雛森を入れて四人。
生徒の数は、ざっと十五といったところか…。

「確かに、気は抜けないみたい。大至急救援要請をお願いします。何とか生徒達だけは
 守ってください。」
「はっ。」

今回の実習監督の死神の中で、席官は八席の雛森のみ。
いくら低級虚とはいえ、数が数だ。
その上、生徒達に怪我をさせるわけにはいかない。

考えている暇はない。
他の死神の誘導で、生徒はだいぶ非難している。
後は、持ちこたえればいい。

「桃!!」

反射的に、呼ばれたほうを振り向けば倒れた生徒の横に立つ日番谷。
脇を見れば、優希が応急処置を行っているのが見えた。

「何してるの!?早く逃げて!!」
「倒れたやつを放って逃げれるか!!それよりお前、回復系の鬼道、少しは使えんだろ!!
 何とかしてくれ!!」


この子達は、強くなるかもしれない。
こんな状況下で、そんな暢気なことを考えてる自分もどうかと思うが、そう感じた。

死神になり、上を目指すには、実力と同じくらいの覚悟が必要だ。
他人の命を背負う覚悟。期待を背負う覚悟。命に代えても、何かを守る覚悟。

二人は、覚悟を持っている。
まだ、死神の卵である二人が、自分の危険を考えず、他人を助けようとしている。
一番大事な、守る覚悟。

「桃!!早くしろ!!」
「う、うん!!」

すぐさま倒れた生徒に近づき、手当てに入る。
その間も、仲間の死神達が虚を倒していく。

「うん、とりあえずはこれで大丈夫。もうすぐ四番隊も来るはずだから。」
「あぁ、助かった。」

少し安堵の表情を見せた優希と日番谷に、雛森は微笑む。

「さぁ、二人も早く逃げて。後は、私達の仕事だから。」




斬魄刀を抜き、虚に向かって飛び上がった雛森を見て、日番谷は悔しそうに呟く。

「くそっ、行くぞ花風。」
「は、はい。」


他の生徒が非難している場所に向かい、走り出した日番谷を追う。
背筋がぞくりと波打ったのは、数十歩進んだ時だった。

『オマエ、ウマソウダナ。』
「っっ!? 」

左に飛んだのは、反射的にだった。
飛んだすぐ横を、虚の爪が通り過ぎた。

「つっ!!」
「花風!!」

右わき腹にかすった。
優希が地面に着地すると同時に、ボタボタっと地面に赤い斑点が出来た。

日番谷の目に映るのは、爪の先を赤く染めた虚と、血が流れ落ちるわき腹を押さえ、
片ひざを突く優希。

『オマエ、ウマイカ?』
「知らない。そんなこと。」

まずい。傷が思いのほか深い。
あの時、咄嗟に左に飛んでいなかったら、腹に穴が開いていただろう。

手にあるのは、生ぬるい感覚。
見なくても、かなりの量の血が流れていることくらいわかる。
その感覚が、優希の心の奥にしまいこんだ記憶を、掘り起こす。






満月の夜、血まみれの兄を抱いていた。

『お兄ちゃん!!やだよ!!お兄ちゃん!!』

どんどん広がる血溜まりに、何事もなかったかのように笑った死神。

『ちょっと来んのが遅かったか?休憩時間くらい休みたいもんでね。』

兄を殺した旅過、その旅過を殺した死神。
そしてその死神は、旅過殺された兄を見て笑った。







吐き気がした。
目の前にいる虚が、あの夜の旅過と重なる。
自分の腹から流れる血が作った血溜まりに、兄の死を思い出す。



『オマエ、オワリダネ。』



やめて、やめて、来ないで!!



振り上げられた虚の腕が、あの夜の旅過の腕に見えた。
兄に止めを刺した、あの腕に…。



「いやああぁあぁあぁああ!!」




4.偶然か必然か 

March 27 [Tue], 2007, 20:13
運命のいたずらなのか
偶然と呼ばれるものなのか


4.偶然か必然か


死神になるために、真央霊術院の生徒には何度かの現世実習が課せられる。
魂葬の実習から虚討伐まで内容は様々だが、
すべてにおいて、教師や護廷十三隊の死神が引率する為、危険にさらされる事は無い。


今、日番谷が目にしているのは、これから行われる現世実習の班分けだ。


今回の実習内容は、魂葬。
何の危険もない。
日番谷が気になるのは、唯一つ。

班が悪い。


日番谷の班は、2人組みで引率は護廷十三隊の死神一人。
掲示されている班の振り分けには、自分の名前と見慣れた二つの名前。



五番隊 雛森 桃
 班員 日番谷冬獅郎 花風優希



これは、班が悪いだろう…。




まさか日番谷君と同じ班になるなんて…。
最近自ら避けていただけに、優希にとってこれほどつらい班はない。
しかし、だからと言って実習を休む訳にもいかず、
こうして優希は、気が重いまま、現世実習の注意事項を聞いている。


『以上が実習内容である。ではこれより、各班責任者の指示に従い実習に移るように。』


先生からの指示も終わり、生徒達は自分の担当の死神の元へ歩き出した。
しかたなく、日番谷を探そうと辺りを見回した。

「おい、花風こっち。」
「あ、日番谷君。」

後ろから声をかけてきた日番谷に、ゆっくりと振り返る。

「よろしくな。」
「うん…。」

会話がないまま、気まずい空気だけが漂う。
このままじゃ気まずいだけだと、日番谷が口を開こうとした時だった。

「シロちゃーん!!」

後ろから思いっきり抱きつかれる日番谷。
前に倒れそうになりながら、何とか持ちこたえ自分の背中に怒鳴りつける。

「おいっ!!離せ雛森!!」
「もぉ、久しぶりに会ったのに。シロちゃん冷たいね。」
「シロちゃんじゃねぇ!!」

目の前で起こっていることが、いまいち理解できない優希は首をかしげて、
その光景を見守っていた。
そんな優希の視線を感じたんだろう。
未だに抱きついている雛森を引き離して、日番谷は口を開いた。

「雛森はとは、こいつが死神になるまで一緒に暮らしてたんだ。」

まぁ、家族みたいなもんだ。
そう言って日番谷は、少し微笑んだ。

「五番隊第八席、雛森桃です。今日は宜しくね。優希ちゃん。」

優しい笑顔と共に右手を差し出す雛森に、お願いしますと一言告げ、右手を差し出す。

この人が、あの晩日番谷君が言っていた人だ。
なんとなく、そう感じた。
可愛らしくて、優しそうな人。

「お前、八席なのか?」
「出世したでしょ?」

懐かしむように、会話を交わす二人を見て何故か胸が苦しくなった。
家族の愛を見たからか、日番谷の愛を見たからか。
分からなかったし、考えたくもなかった。

「じゃあ行こっか。ほら、優希ちゃんも。」
「あ、はい!!」



実習自体は、何の問題もなく進んでいった。
別に難しいことではない。
ただ、さっきの胸の痛みが、どうしても消えてくれなかった。
雛森と日番谷が、会話を交わすのも見ていられなかった。
日番谷が、時折雛森を見つめていることにも気がついた。



だめ、集中しなくちゃ。
そう言い聞かせ、最後の魂葬を終える。





「ふぅ…。」

実習内容を終え、一息ついた時だった。


「きゃああぁああぁぁぁ!!」


突然背後から聞こえた悲鳴。
反射的に振り返り目に入ったのは


ゆっくり倒れ落ちた、同じ組の生徒と


綺麗だと思えるほど、透き通った赤い鮮血だった。





3.想われるには程遠く 

March 26 [Mon], 2007, 13:53
小さな背中
その背中に背負っている悲しみは
計り知れないもの…


3.想われるには程遠く


初めてあいつを見た時、素直に綺麗だと思った。
まっすぐな黒髪に、深い茶色の瞳。
ただ、時折見せる優しい笑顔には、どこか淋しげな感じがした。


ただ、彼女に惹かれていった。
理由なんか、考えようともしなかった。
ただ、惹かれた。それだけだった。


会話らしい会話が出来たのは、お互いに4回生だったあの夜が初めてだった。
つい最近見つけたその林は、静かに白打に励むには最適だった。

『何してんの?お前。』
『ひ、日番谷君!?』

まさか、こんなところで会えるとは思わなかった。
ただ驚いて、会話の話題を考える余裕すらなくて、足早にその林を後にしたことを
あの後、どれだけ後悔しただろう。


それからは、俺は毎晩あの林に通った。
もしかしたら、また花風に会えるんじゃないかという、淡い期待を抱いて。


最初の頃は、週に一度、花風は林に稽古に来ていた。
いつしかそれは五日に一度になり、やがては三日に一度になった。
続かなかった会話も、徐々に増えていき、彼女から声をかけてくれるようになった。


『何でそんなに頑張れるの?』


その問を、そのまま彼女に返した日から、花風は林に来なくなった。
統学院で顔を合わせても、目をそらすようになった。


『でも、私が守りたい人はもういないの。』


悲しさに包まれた、淋しそうな笑顔で花風は言った。
何があったのかと、聞いてはいけない気がした。


ただ、守りたいと思った。


すべての悲しみから、守りたいと思った。
彼女の、優しい笑顔を守りたいと。
想われなくても、いいのかもしれない。
想う事を許されるのであれば、それでいいのかもしれない。
そう思った。

『だから、大切な人がいる日番谷君が、羨ましい。』

俺が、お前の大切な人になってはいけないのか。
俺の中で、花風が段々と大切になっていくように、お前もそう感じてはくれないのか。


わかってはいる。
今の関係は、想われるには程遠い。


あの晩から、少しづつ縮まったと思った俺達の距離は、また元に戻ってしまった。
いや、前よりも遠くなってしまった気がする。


今は、その小さな背中を、見つめる事しかできないんだ。




コメント・リクエスト専用 

March 24 [Sat], 2007, 20:48
今回は、「雪の降る夜」の小説を読んでいただき、本当にありがとうございます!!
感想や、メッセージがおありでしたらこちらにお願いいたします。


なお、リクエストの場合は出来る限り詳しい設定を書いていただけたら嬉しいです。


コメントに対する返信は、必ずさせていただきますので気軽にどうぞvv


コメント・リクエストについて 

March 24 [Sat], 2007, 20:37
「雪の降る夜」の小説を読んでいただき、管理人由宇にメッセージ等がありましたら、
右のカテゴリーから、messageを選択してください。
そこに、コメント用の記事を作成してありますので、そちらにお願いします。


なお、コメントの返信につきましても、message内で行います。
中傷・荒しはどうかご遠慮ください。


また、当サイトでは、小説のリクエストを受け付けております。
なお、リクエストにつきましては、今のところ短編のみとさせていただきます。
リクエストは、message内でお受けいたします。
お気軽に、どうそ。


注意事項 
       ・日番谷冬獅郎のみ受け付けておます。
       ・短編小説としてのリクエストであること(長編の番外編はOKです)
       ・一回のリクエストにつき、一作品であること
       ・出来る限り、詳しい設定を記入してください

以上のことを理解された上で、リクエストお待ちしております。

2.想うには程遠く 

March 24 [Sat], 2007, 20:28
才能って何だろう
天才と言われる人ほど努力の人だったりするものなのに。



2.想うには程遠く



院に通い始めてから、ずっと同じ組の男の子。
それが、日番谷冬獅郎だった。


すぐに才能を見せ始めて、神童と密かに囁かれ始めていた彼は、
誰よりも早く上に上がっていった。
それは、優希も同じだった。
日番谷ほどではなかったが、劣っている訳でもなかった。
だから日番谷が1つ上に上がれば、少しの遅れはとったものの優希もすぐに追いついた。


別に、彼を追っていたわけではない。
ライバルだと、意識したこともない。
これだけ同じ時を過ごしても、この間の夜まで会話をした記憶は、ほとんどなかった。
思い出せるのは、初めて交わしたこの一言。

「あなたの名前、何て読むの?」
「ひつがや」


いつも眉間に皺を寄せて、しかめ面で。
友達といても、その顔が微笑むことはなくて。
そんな日番谷を、苦手とさえも感じていた。


日番谷に想いを寄せる女生徒が沢山いることも知っていた。
何であんな人がいいんだろう、と何度となく思ったものだ。
せっかく綺麗な顔をしているのだから、笑えばいいのに、とも。


あの夜、林の中で日番谷と会ってから、何度か夜に彼とあの場所で会った。
もちろん、約束を交わしていた訳ではない。
今まで会わなかったことが不思議な程、日番谷は毎晩あの場所を訪れ、稽古をしていた。

「才能だけじゃないんだね。」

いつかの晩、白打の型をとる日番谷に優希が言った言葉。

「その言葉、そっくりそのまま花風に返す。」

日番谷が、珍しく笑いながらそう返した。
だから良く覚えている。
そしてそれとなく、日番谷が自分の実力を認めてくれていると知って、
嬉しかったことも。


努力はしていた。
でも、日番谷には敵わないと思った。

「何でそんなに頑張れるの?」

日番谷に聞いた事がある。
月明かりの中、振り返る彼に少しどきっとした。

「俺を置いて、さっさと死神になることを決めたやつがいた。
 ずっと一緒だとか、暢気に構えてたら、そいつは上を目指しだした。」

そいつは家族みたいなもんでさ。
そういっている日番谷の口元には、少し笑みがこぼれていた。

「俺は、あいつを見返してやる。」


素直に、羨ましいと思った。
大切な人が、家族と呼べる人がいる日番谷が。


「お前は、何で頑張るんだ?」

迷った。
答えていいものか。
でも、日番谷の真っ直ぐな目を前に、嘘も付けなかった。

「大切な人をを守るため。」

少しの間が空いた後、口にした。

「でも、私が守りたい人はもういないの。」

そう一言だけ告げて、優希は開いていた鬼道の本を閉じて立ち上がった。

「だから、大切な人がいる日番谷君が、羨ましい。」

少し微笑んで、優希は林を後にした。


その夜から、林には行かなくなった。
日番谷といると、自分が情けなく思えるから。
前を見ている日番谷と、後ろを振り返る事をやめられない優希。


あの時、月明かりに照らされる日番谷を見て、どきっとした。
かっこいいと思った。強い心を持つ彼を。
でも、この気持ちは想うと言うよりは程遠く、幼稚なもの。


だったら、今のうちに閉まってしまえばいい。
大切な人が、目の前からいなくなってしまうことは、もう耐えられない。


今なら、まだ間に合うから。
優希にとっての日番谷は、しかめっ面の、とっつきにくい人。
それでいい。
ただ、それだけでいい。

1.出逢いは静かに偶然に 

March 22 [Thu], 2007, 21:14
運命って決まっているのかな。
偶然って本当は必然なのかな。



1. 出逢いは静かに偶然に



季節は初夏。今宵は綺麗な満月の夜。
でも、満月の夜はあまり好きではない。
兄を失ったあの夜も、こんな満月の夜だったから。


その夜、優希は眠れずにこっそりと宿舎を抜け出した。
こんな満月の夜は、どうしても落ち着かない。
だからいつもこっそり宿舎を抜け出して、裏の林の中に入る。


しばらく歩くと、月明かりに照らされた少し開けた場所にでる。
ここでいつも、独り鬼道や白打などの稽古をしていた。


今日もそのつもりだった。
ただいつもと違うのは、優希しか知らないと思っていたその場所から
どこか記憶のある霊圧を感じたこと。


(誰かいる…。)


自分の霊圧を出来る限り抑えて、林の影からその霊圧の主を覗く。


「あ…」


優希の目に映ったのは、見覚えのある銀髪と翡翠色の目を持つ少年。
月明かりの下で静かに、でも力強く、白打の型をとる。


(綺麗…)


ただ、見惚れてしまった。
彼のとる型は、とにかく美しかった。
月明かりに照らされて、整った横顔が一段と綺麗に見えた。


どのくらい、見惚れていたのだろう。
彼が消えて、優希は我に返った。


「あれっ」


彼のいた場所に一歩足を踏み出した時だった。


「何してんの?お前。」
「ひ、日番谷君!?」


自分のすぐ後ろに、瞬歩で現れた彼に心臓が飛び跳ねる。


「あのっ鬼道の練習をしようと思って、えっと、そしたら日番谷君の霊圧感じてっ、
 白打の型がすっごく綺麗で見惚れちゃって…それでっ」
「分かったから、ちょっと落ち着け。別に怒ってねーからさ。」


優希の慌てっぷりに、日番谷は苦笑いを浮かべた。
初めて見る彼の表情に、優希は少し驚いた。
普段、しかめっ面しか見たことはないから。

「ごめんね、覗くつもりはなかったの。」
「別に良い。それより、花風がここ知ってるとわな。」

あ、名前。
知っていてくれたんだ。

「ん?」

不思議そうに首を傾げる日番谷に、優希は微笑んだ。


「名前。覚えててくれたんだって思って。」
「同じ組にいるんだ。名前ぐらい知ってる。」


そういうと、日番谷は宿舎に向かって歩き出した。
そして、優希を振り向かずに、歩きながら告げた。


「今度ここで俺を見かけたら、見惚れてないで相手しろよ。」


独り残された優希は、しばらくそこに立っていた。
いつまでも、彼が消えた林を見つめたまま。

0.つぼみはいつか花開く 

March 22 [Thu], 2007, 20:33
家族を失った時、死神になろうと決めた。
独りでここにいるよりは、強くなることを選んだ。
大切な人を、二度と目の前で失わないために…。





0. つぼみはいつか花開く





成績優秀。容姿端麗。
大人しいが、刀を握れば男だって叶うものはいない。
周りから見れば、優等生。


友達だって多くはないけれど、それなりにいる。
だけど、何か物足りない。


―なんで死神になる?―


よく聞かれた。だから答えた。
大切な人を、護るためだと。



でも、分かってる。
私が護りたい人は、もういない。
じゃあ、何を護るために死神になる?



何か物足りない。
理由は、考えなくても分かっていた。





大切な人が、私にはいない。






サイト案内 

March 22 [Thu], 2007, 20:15
当サイトは2次元創作小説サイトです。


ただいま長編小説1作を扱っております。
   ・つぼみ(原作沿い)


右にあるInformationの下より、タイトルをお選び下さい。
新着記事がトップに来てしまうため、タイトル選択後、一番最後の記事までスクロールして
お読み下さい。長編には、タイトルに番号が振ってあります。
多少読みづらいかもしれませんが、ご了承下さい。
時間を見つけて、対策していきたいと思います。


では、ごゆっくりお楽しみ下さい。
P R
プロフィール
  • アイコン画像 ニックネーム:由宇
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文章を書くのが、好き。
ただ、書いているだけじゃ物足りなくなってしまった。
少しでも多くの人に、少しでも多くのことを伝えられたら・・・。
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