OROCHI 曹三&?×三 

2007年08月04日(土) 11時27分
『望月』

情事の後。
再びおそって来た眠気を振り払いながら横たわる三成は傍らに座っている曹丕の背中を見つめている。
その背には先程、三成がつけた爪痕が痛々しく残っていた。
三成は重い躯を起こしあげる。

「起きたのか。
明けの鴉もまだ鳴かん、遠呂智との戦の前だ。もう少し眠れ。」

三成から視線を外した曹丕の背の爪痕を曾そっと指で撫でる。

「痛いか?」
「お前からの傷なら痛くなどない。」
「そうか・・・。」

呟き、三成は爪痕に唇を寄せる。

「三成?」

次の戦で全てが決まる。
コレが最後の夜になるかもしれないのだ。

「曹丕・・・    “ずっと愛している”    。」

これが最後となろうとも・・・。

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『もう呼んでも届かない』

遠ざかる・・・声も姿もあたたかさも。

遠呂智を倒し、その歪んだ世界から戻って随分と経った。
薄れていく記憶。忘れ行く感覚。
その歯痒さに何度頬を濡らした事か。
今では、一番に思い出すのは最も多く見たであろう後姿。

こちらを見て欲しい。
もう一度だけでも名前を呼んで欲しい。

自らの中の“彼”にさえ届かない願い。
もう呼んでも届かない。

現在の拍手小説 

2007年07月22日(日) 13時51分
『約束』


お前はあの約束・・・覚えているかい?
最初で、最後の約束。

『必ず君に会いに戻ってくる。約束だ。』

笑顔でそう言い残して、熊野を去って行ったね。
その言葉を信じていつもお前を待ってた。
雨の日も、雪の日もどんな日であろうと俺は何年も待ち続けた。

「頭領!!」

烏(からす)の声が響き渡り、悲しい知らせを耳にした。

友の死だ。

信じられなかった。いや、信じたくなかった。
きっと何処かで笑って暮らせていると信じたかった。
そして、いつか俺に会いに来てくれる。
そう、信じたかった。

何の冗談だい・・・?
アイツが死ぬなんてありえない。
約束したじゃん。
戻ってくるって・・・約束したじゃん。

その夜、俺はアイツの夢を見た。
アイツは、いつもと変わらない笑顔で・・・。

『君を泣かせたりなんかしない。だから、待っていてくれ』

そう言って消えていった友の姿。
まさかと思い、いつも2人で遊んだ場所に向かった。
そこには、見覚えのある友の後姿。

「・・・敦盛?」

彼は立ち上がって振り向き

「待たせてしまってすまない・・・約束、守りたかったんだ」

別々になってからあまり変わってないその姿。
すぐに、この世の者じゃないことがわかった。

やっぱり、お前はもうこの世の人間じゃないんだね?
烏が言ってた事も本当だったんだね・・・。
でも、そんなお前でも構わない。
死してなお、俺に会いに来てくれた。
約束を守ってくれた。
感謝でいっぱいだよ、お前には・・・。

「もう1度生まれてきてくれて、ありがとう」

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『貴方のためにある存在』


思い出したい、私を・・・。
思い出したい、貴方を・・。
何もかも思い出したいのです。
ですが、思い出せない・・・。

愛らしい顔を悲しませているのは私なのです。
そんな私をお許しくださいますか?
思い出す日が来たときには、貴方は笑顔を向けてくださいますか?

貴方を悲しませたくないのです。
いつも、貴方のお傍にいたいのです。
悲しまれないで、どうか笑ってくださいませ。

そうすれば、私も安心できます。
このまま、貴方を思い出さずにはいられないでしょう。
努力して見せます。
貴方のためならばどこまででも。
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