ニュースタート 

April 23 [Sat], 2016, 15:02
「行ってきまーす。」

母「忘れ物ない?気をつけてね、いってらっしゃい。」





春風があたしの背中を押す。

あたし、愛坂ユキ(あいさかゆき)は今日からガーベラ女子高等学校の生徒になった。

新しい制服に通学かばん、ピカピカのローファーに身を包んで、期待と不安を抱えながら学校へ向かう。

ユキ ((うう、まだ寒い。今日から高校生かあ。友達できるかな。今日は入学式のみだから体育館に集合か。場所わかるかな。))







高校の門をくぐると先生たちや上級生が出迎えてくれ、入学式が行われる体育館へ誘導してくれた。

体育館には続々と新入生が入ってきて、クラスごとに用意されたパイプ椅子に座っていた。

ユキ((んーと、あたしは1-8やから、一番端っこか。))

?「おはよう、英語科の人?」

ウェーブがかかった髪型が特徴の控えめそうな子が話しかけてきてくれた。

ユキ「おはよう!うん、1-8なんやけどここで合ってるんかな?」

?「合ってるよ。誰も来んけん、一人でなんか焦ってた。わたし野田茉莉花(のだまりか)。よろしく。」

ユキ「うん!わたし、愛咲ユキ。ユキって呼んでね。」

茉莉花「ユキはどこ中やったん〜?」

ユキ((良かった。とりあえず話せる子おった〜。))





入学式が始まり、校長先生や生徒指導の先生、上級生がステージでマイクを握って話している。

ユキ((退屈やな、早よ終わらんかな。))

先生「それでは新入生代表で挨拶を、1年8組神崎すみれさん、お願いします。」

すみれ「はい。」

「あの子、めっちゃかわいいな!」
「キレー!」
「大人っぽいなー!」

すらっとした長身に整った顔立ちの神崎すみれはその容姿から、周囲をざわつかせた。

すみれは凛とした表情でステージに上がり、新入生代表挨拶を始めた。

ユキ((めっちゃ綺麗な子〜!あんなすごいスピーチしてる子が同い年で同じクラス?てか、どっかで会ったことがあるような、、?))







入学式が終わり、生徒たちは各学科の教室に誘導された。

教室に着くと、担任教師と思われる男性が出席番号順に着席するように指示を促した。

ユキ((あたしの席はど真ん中の列の、、ラッキー!一番後ろ!クラスメイトは全部で22人か。))

?「みんな、入学おめでとう。今日から英語科(1年8組)を受け持つことになった平須忠夫(ひらすただお)です。担当は基礎英語です。よろしく。クラス委員や役員決めは明日にする予定なので、今日してもらうことは特にありません。机の上に置いてある資料を持って帰って目を通しておくように。以上。もう解散してもらって良いです。」







帰り道

ユキ((あー!帰る前に周りの子らに声かけたらよかった、、。茉莉花とは話せるし、何とかなるか。高校デビューとまではいかないけど、でもあたしここで変わりたい、、!あんな自分にはもううんざり!))

今日からあたしは変わっていく。

自分の理想に。


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  • アイコン画像 ニックネーム:ユキ
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