男子は草食系だけじゃない 

2011年10月18日(火) 17時19分
帰り道、狭い歩道で倒れた自転車とうずくまっている、小さな男の子がいた。
年齢は3歳か4歳くらい。
転んで自転車を起こせなくなったのだろうか。

「大丈夫?」と声をかけると、男の子は無言で立ちあがった。
そして、倒れた自転車を起こし、私の顔を直視した。
その目の強いこと。
いわゆる(?)どや顔をして、自転車にまたがった。
見ると、脚にはたくさんのすれたような跡があった。
きっと、コマなし自転車に乗る練習をひとりがんばっていたのだろう。

そして彼は自転車をこぎ出した。
よろよろと、今にも倒れそうに。
でも、彼はもう私の方を振り返らなかった。
その小さな背中のたくましいこと。

草食男子とか言われる日本の男子たち。
だけど、日本男児は、きっと、まだまだ大丈夫なんだろう。

子どものつぶやき その27 

2011年09月29日(木) 17時05分
卒園まで後半年をきった年長さんたちは、いつも集団で活発に遊んでいる。
その中にとても聡明な女の子がいて、少し前から、ガキ大将的なやんちゃな男の子に、かなり敬遠されている。
男の子は「○○ちゃんと一緒にあそぶな!」とみんなに言ったり「たたいてやる!」と彼女に意地悪したり・・・。
見かねた先生が、女の子に
「先生が守ってあげる」
と言っても
「ううん、大丈夫」
と、彼女はへこたれることなく、気丈にふるまっている。

私と彼女が二人になった時、女の子が話してくれた。
「あー、卒園までに○○くんと仲直りしないと、卒園できないよ〜」
と!
こんな状況でも、彼女は落ち込まずに、二人がうまくやる方法を考えている!
たった、6年間で、ここまでの社会性を身につけていた。

そして、二人で仲直り(と言っても彼女は何も悪いことはしていない)できそうな方法を色々考えてみた。
「お手紙を書くのは、どう?」
私が提案すると
「お手紙、書いたんだけど、返事がないんだよね〜。」
「どうしたらいいんだろうね〜」
二人で途方に暮れている。

だけど、こんな彼女なら、社会に出て、でどんな境遇になっても、
前向きに自分の道を切り開いていけるのだろうな、とただただ、関心してしまう。

生きることは、悲しいこと。 

2011年08月31日(水) 11時16分
生きることは、選択の連続。
選択することは、選ばなかった選択肢を捨てること。
捨てることは、悲しいこと。

「人生悲しいことの方が多い」
という人が多いのは、必然のように思える。

子どものつぶやき その26 

2011年03月04日(金) 18時21分
「実は、転勤が決まったんです」
と、お母さんからの悲しいお知らせ。
わずか半年前に転入してきたばかりの3歳の女の子だった。

悲しい気持ちを隠し、明るく話しかけた。
「新しい幼稚園で、またたくさんお友達できるね!」
すると女の子は泣きそうな顔をして言った。
「やだー・・・。ゆきせんせいと○○ちゃん(お友達の名前)がいい・・・」

こちらも涙が出そうになる。
わずか半年でここまで愛着を持った子は初めてで。
それだけ相手と心を交わすことができる子なんだろう。
寂しいけれど、新しい環境でも、きっと大丈夫。

祖父のプライド 

2011年02月10日(木) 18時31分
時折、ふと祖父のことを思い出すことがある。
祖父は80歳を過ぎても小洒落たハットをかぶり、杖を持ちながらも
背筋を伸ばして歩いていた。
一度、靴を履くときに玄関で転んだことがあって、私が起こしてあげようとしたら、
助けはいらないと腕を払い、自分で起き上がっていた。
そして何事もなかったかのように、靴を履き、背筋を伸ばして出かけていた。
私は中学生ながら、そんな祖父に、“男のプライド”のようなものを感じていた。

時がたち、私自身、歳相応の顔つきになってきた。
歳だから・・・と諦めてしまうと簡単なのだけれど、
いくつになっても“女のプライド”を持ていたいと感じる。
80歳を過ぎても、背筋を伸ばしてかっこよく歩けるだろうか。
記憶の中の祖父が、ちょっとしたライバルのようだ。

子どものつぶやき その25 

2011年01月21日(金) 20時02分
3歳児は、干支のお話が好きみたいで、
十二支の塗り絵をして、12ページになるべく本をせっせと作っている。
塗り絵ができあがって、十二支の順に紙を並べるとき
「ねずみのつぎは、えーっと・・・うし」
とひとつひとつ確かめながら作業している。
「とらのつぎは“うー”」
どうやら、うさぎのことを“う”と呼ぶことは分かっているようだ。

「“うー”のつぎは、たつ・・・」
「たつの次は“へー”」
ん??
「“へー”のつぎは、うま・・・」

なるほど!
うさぎの“う”をとったように、
巳はへびの“へ”をとったんだね。
あまりに一生懸命になって並べているので、何も言えず。
また別の機会に。

助けて!! 

2011年01月20日(木) 19時55分
ちょっと困ったこと、
たとえば、机をうまく運べない、何かに手が届かない
といったことで、
「たすけてー!!だれか〜!たすけてー!!」
と力いっぱい叫ぶ小さな女の子がいる。

何事かと思うのだけど、きっとその子にしてみれば、
今、全力で取り組んでることなんだろうな。

おとなにの私も、たまには叫んでみたいものだな。
「たすけて〜!!」って。
全力で、心が苦しい時には。

子どものつぶやき その24 

2011年01月07日(金) 17時51分
新年初めての幼稚園。
朝の集まりで、先生が子どもたちに、お正月の話をしていた。
お正月に食べるのは「お節」と「お雑煮」
お正月にもらうのは「お年玉」
お正月に遊ぶのは「凧揚げ」や「羽根つき」や「かるたとり」
「知ってるよ〜」と言いながら、行事ものに興味津々な子どもたち。

帰る時間になって、子どものお母さんが、私に保育料を手渡した。
「今年もよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
いつもと違う様子に3歳の女の子が
「なになに??それ、お年玉?!」

ちょっと違うけど・・・
朝のお話を、よく覚えてたんだね!

先輩。 

2010年12月15日(水) 18時01分
できる先輩がいる職場と、できない先輩がいる職場。
自分にとっては、どっちがいいんだろう。
できる先輩がいると、その人たちからたくさん学べる。
できない先輩がいると、自分の力が試される。

今の自分の環境は前者で、学ぶことが多いのだけど、
後輩が入ってこない環境だと、自分はずっとずっと一番できない存在で。
「まだまだこれから」「期待の星」
と言われ続けるのも、ちょっと辛い。

でも、やっぱり。
いい先輩たちに恵まれている環境も何年続くかわからないこと。
今のうちにいっぱい盗んでおかないと・・・と思う。

豊かな大地、カンボジア 

2010年11月28日(日) 14時09分
池に大きく立派な蓮が咲いている。
道際にいる動物たちが、美しい毛並みをしている。
そして何より、人々の笑顔が明るい。

“後進国”と分類されるカンボジアに、豊かさを感じた。

「オネエサン、カワイイ。ワタシ、カワイソウ。」
観光地でお土産物を売りに来る、少女の笑顔は、「かわいそう」ではなく、輝いていた。
きょうだいを前と後ろに乗せて、自転車をこぐ男の子の姿は逞しかった。
川にしかけた網の魚をとる少年、
おばあさんの真似をして、竹を割る小さい子。
片言の日本語と英語で遺跡のガイドをして、
料金の交渉をする15歳の少年たち。
誰もが明るく懸命に生きていた。
そんな大地に「かわいそう」という言葉は似合わない。
むしろ、生きるために協力し合うことの方が、幸せなのではないか、
発展することが、必ずしもいいことではない、と考えさせられる。

環境保護のため、先進国にはCo2削減の努力が求められる。
後進国には、それは求めず、発展の余地を与えてあげる
それはなんと傲慢な考え方。
人々が助けを求めているのは、むしろ、先進国の方ではないか。

旅先で飛び込んできた、現地の人々の姿は、そこに存在してくれているだけで、私には大きな意味があった。
自分には、どんな存在価値があるのだろうか。
せめて、笑顔でいよう。
そう思っていると、すれ違う子どもたちが、大きく手を振ってくれた。
迷わず大きく振り返す。
少なくとも、その場にいた数人は、その瞬間、笑顔になっていた。

P R
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