このBlogについて 

2012年12月12日(水) 4時40分
このblogはトキワサトコが自己満足の為にゲーム&特撮中心2次創作SSを書き連ねるものです。

ノーマル・BL・GLごちゃ混ぜです。

稀にオリジナルも書いてしまうかもしれません。

大丈夫な方のみご覧下さい。

いつ消滅してしまうかわかりませんが、
よろしくお願いします。


リンクご自由に


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サイト名■愉快
管理人■トキワサトコ

チュッパチャップス 

2006年09月30日(土) 2時50分
「………」

「…チュッパチャップス、いるか?」

「お前の食いかけなんていらない。」

「何拗ねてんだよ」

「別に」

「拗ねてるって顔にかいてあるぞ」

「拗ねてないよ」

「なんでアイツはこれない日が多いのに
お前は最近毎日みたいに学校来てんだよ、とか思ってんだろ」

「そうだよ」

「………。」

「…何拗ねてるんだよ」

「拗ねてねえよ」

「つーか何か怒ってんじゃん」

「………べっつにぃ〜」

「何だよそれ?むかつくな」

「俺様のありがたみが一つもわかってないのかねぇ、
このお坊ちゃんは…っっておい!!何人の食いかけの飴取ってんだ!!?」

「うるひゃい。」

「………」

「…今度はなんでニヤついてるんだよ…」




しかたない (●ラブレボ 鷹士×ヒトミ) 

2006年08月18日(金) 4時43分
フローリングの床は案外熱を奪う。

けれど、押しつけられた背中は未だ熱を持って
重なる唇まで繋がる。
何度も深く深く交わる口付けに、きつく閉じた目尻から涙がこぼれた。

そんなヒトミの表情を余す所なく見続けようと、鷹士は薄目をあけてさらに口付けを深くしていく。

どんなに激しく舌を絡めても、一生懸命答えようとしているヒトミの様子に
恍惚の表情を浮かべながら
ようやく鷹士は唇を放した。


ぐったりとしている妹の髪を
まるで子供にしてやるように優しく指ですいてやる。

その指の心地良さに、全てを忘れていれば
どんなに幸せなのだろう?

夢のような時間は、現実をくっきりと浮かび上がらせるだけだった。



「どうして…っ!?」

「何が?」


「…っどうして私なの?」

「ヒトミだからだよ」


「わかんないよ!!」


どうしてお兄ちゃんが好きなのは私なの?


どうして私が好きなのはお兄ちゃんなの?



今まで幾度となく繰り返された問い

禁忌

神様、私達はそんなに罪深いのでしょうか?
本当に愛しい人に巡り会えました。

その人に触れていたいのです。

それだけ。


それだけなのに。


苦しくて苦しくて
もう言葉にはならなかった。

兄はそんな妹の頬を伝う涙を
一粒残らず舐めとろうとしていたが、
涙は大きな瞳からは止めどなく溢れて来る。

ひとしきりヒトミの頬に口付けた鷹士は
未だ熱の醒めやらない瞳で
ようやく彼女に教えてやる。




きっとお前と離れたら、俺は生きていけない。


その言葉に思わずヒトミの顔が歪む。


「そんなこと…」


ヒトミの嘲りを遮るように、言葉は続く



「だってお前に会うまでは、どうやって呼吸してたかわからないんだ」



無意識の生が、
愛しい人のために意味のあるものに変わる瞬間をみたんだ。


「なら、仕方ないだろう?」


兄は幸せそうに妹に口付けた。

一人一途 (遙か3●将臣×景時) 

2006年08月13日(日) 5時43分
こんなことになっちゃって
君はもう俺に笑いかけてくれることはないだろうけど。

「やっぱりな…」

刃が交わるその先に、恋焦がれた彼の顔が歪んで見えた。

そっか
なんとなく俺もそうじゃないのかなんて思ってたんだ。

君はどこか違っていたから。

他の誰よりも君は…



「還内府殿!!」

「梶原殿!!」



それぞれの自軍の味方の声で俺達は引き離されてしまった。

砂埃と血の臭いと金属のぶつかる音と矢の空を切る音で
すっかり彼の姿はかき消されてしまう。

そうしてその日の戦はどちらの主たる人物も傷つけずに終わった。



彼に戦場で出逢ったことはもうすでに皆に知れていた。

皆それぞれ新しい決断をしなければならない事になってしまった。

皆、望美ちゃんが悲しむのは見たくなかったけれど、
彼女はもうずっと前から気持ちが決まっていたように
揺るぎない表情だった。

そんな彼女の横顔に、俺はいたたまれなくなって
そっと陣をぬけだした。

予言  (龍騎●手塚×雄一) 

2006年08月13日(日) 5時29分
「懺悔に埋もれていきそうだ」

「何?」

ピアノの音が止む。

優しい微笑みと黒目がちの瞳。
その手が生み出すのは暖かい音。

お前の存在は人を暖かくするために在るようなものなのに。

自分の見える未来は決して良いものばかりではない。

だからこそ
変えたいのに。

『預言は余言か。』

伝えた相手に信じられても
信じられなくても末路が同じ。

俺のしている事は何。




「?」

突然、グラスを手にしたまま黙ったままの俺の耳に
明るい音楽が聞こえてきた。

「何か暗い顔してるからプレゼントだ!!」
笑いながら雄一がピアノを弾きだす。

一気に部屋の気配が変わる。

「サティの『Ju te veux 』って曲」

「初めて聞く。」

「そう?結構有名なんだけど」




このサティって人はさ、「貧乏氏」ってあだ名されるほど貧乏で、
生計を立てるためにピアノ伴奏とかしてたんだ。

こういったシャンソンとかめちゃくちゃ嫌いだったのに。

「でも、さ」

そういって一旦雄一は鍵盤から手を離した。

そうして今度は俺に柔らかい視線を向けて言葉を続けた。

「この曲聞いてもわかるけど、どんな曲を作るにしても彼は絶対手を抜かなかったんだ」

そうしてふんわり笑う。

「それってなんだか手塚みたいだよね。」





絶対他人の運命に手を抜かないんだ。

他人に一生懸命になっちゃうんだ。

すごいよね。


言ってて照れたのか、『Ju te veux 』の最後らへんは回転数を上げたレコードのようにものすごく早い曲になった。

「はい、おしまい。」

へへ。と笑って「じゃんじゃん♪」と口でいいながら締めくくった雄一を背中から思わず抱きしめた。


「何?そんなに感動した?」


少しびっくりした声をあげて、抱きしめた腕に雄一がふんわり手を乗せる。




「ぁりがとぅ…」



ありがとう…。小さく告げた。


雄一が花のように笑った。