口臭実証実験で貢献 

March 27 [Fri], 2015, 17:11
地震のエネルギーを小さな変形で多く吸収するためには、低降伏鋼を使うことが適切と判断。低降伏鋼はエネルギー吸収で能力を発揮する一方で、強度不足のために地震後、鋼が“曲がったまま”になる懸念もあった。検証を重ねて「異種鋼の組み合わせ」にたどりついた。 アイデア出しや口臭実証実験で貢献した林特任助教に対して、師の中島教授は「価格をもっと引き下げないと競争に勝てない」と、実用化を見据えてハッパをかける。一方で、中島教授は「素養のある若い研究者がそろい1年という短期間でできた」と林特任助教や米国で学位取得した台湾籍のショウ・ポー・チェン外国人特別研究員らの働きをねぎらう。 産業応用につなげるため「簡単に作れるようにしなければ。まだ第1段階」(中島教授)と指摘。次のステップは「異種鋼を溶接で連動させるとコスト的にも厳しくなる。強度とメカニズムを保ちつつ、できるだけ溶接をなくすことがテーマ」と林特任助教は課題を見据えている。 中島教授の活動フィールドは広い。文部科学省の地震防災研究戦略プロジェクトにも参画している。12年度から5カ年の「都市機能の維持・回復のための調査・研究」がその一例だ。防災科学技術研究所やゼネコン各社などと連携する。口臭実験施設の「E―ディフェンス」(兵庫県三木市)で鉄骨高層構造物の振動台実験にも取り組む。研究室運営と対外的な委託研究を並行する“二足のわらじ”で多忙な日々が続く。 中島研究室のメンバーは20人程度だが、時には半数近くを占める留学生が多いのも特徴だ。「開発した新しいブレースは、アイデアとしてもユニークで自信もある。BRBが開発されたのは70年代だが、産業的な需要が伸びたのは90年代に入ってからで“助走期間”は長かった。いかにこのアイデアをどう利益面に生かせるかを見極めていかなければならない」と中島教授は強調する。 「研究に加えて、人材育成も意識している」という中島教授。研究室で研究員や学生らと向き合う基礎的な研究を大切にする。産業的な応用拡大の可能性を秘めるためにも基盤固めがまずは第一歩という。こうした地道な研究一つひとつが、復興の足取りをより確かなものにしていると言えそうだ。
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