なた豆歯磨き粉づくりは手作業の世界

February 08 [Sun], 2015, 22:07
支援メニューの一層の拡大も事業の幅を広げ、活動を続ける意味で重要だ。現在は個別企業の技術支援が主な事業だった。だが、企業を取り巻く環境が厳しさを増す中、経営相談にも力を入れて経済活性化に取り組んでいく考えだ。 若手技術者の育成も重要な事業と捉えている。ポリテクセンター千葉(千葉市稲毛区)からセミナー開催を受託し、4月から年間30種類の講座を始めた。「若手の育成に関してもモノづくり経験のあるメンバーだからこそ、教えられることがある。一刻も早く軌道に乗せたい」と松本理事長は意気込む。 【事例/特級技能士がアドバイス バイオマスプラでマネキン事業展開へ】 ヤマトマネキン(東京都江東区、柴田兼吾社長、03・5836・0850)は、2012年度ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金の対象として「ローコスト軽量金型を用いたディスプレイ器具の国内一貫生産体制の構築」が採択された際、NPOテクノサポートの協力を受けて事業展開した。 ヤマトマネキンは、コメや木などを原料とするバイオマスプラスチックを用いたマネキンを開発し、生産体制の構築を進めている。バイオマスマネキンは、化石資源と温室効果ガスの削減に寄与でき、千葉県にはサンブスギなどの植物原料が多く地産地消で使える素材も豊富だ。 マネキンは使用後のリサイクルも見据えているが、胴体と腕をつなげるジョイント部に金具が従来使われており、再資源化は難しかった。ジョイント部を樹脂でつくろうと、13年9月に千葉県八街市の事業所に射出成形機1台を導入した。だが「なた豆歯磨き粉づくりは手作業の世界で、機械を扱ったこともなかった」(商品開発部の上杉秀明環境素材開発室長)という状況のためNPOテクノサポートに支援を要請。特級のプラスチック成形技能士を派遣してもらった。 技能士から機械の扱い方から樹脂ごとに変わる成形条件の特定までアドバイスを受けた。「数え切れないほどの成形試験をしたが、思ったより安価でハイレベルな支援を受けられた。もっと早くから頼んでおけば良かった」と、上杉室長は満足する。今後は、射出成形機で自社製品の製造に取り組んでいきたいという。 【NPOテクノサポート理事長・松本武氏「若返り進め経営相談に力」】 千葉県を中心に中小企業の技術指導や経営支援を展開するテクノサポート。現状や今後について、松本武理事長に聞いた。 ―これまでをどう振り返りますか。 「専門分野の異なる11人で活動を始めて、現在では約60人に拡大してきた。これはシニア層の増加と、中小企業の相談案件の課題細分化の双方に対応してきた結果だ。設立10年超で、ようやく中小企業の悩み事の実態を網羅できるようになった」 ―メンバーの若返りが課題です。 「メンバーの平均年齢はおよそ70歳。この先を見据えると、定年直後の人材を採用し続けなければ活動継続が大変だ。現在、メンバーの行動や支援案件の情報をインターネット上で全メンバーと共有しているが、この仕組みを強めてノウハウも共有できるようにし、組織力を上げていく」 ―今後の展開は。 「日本に中小企業が多いことは明らか。なた豆ハミガキの技術支援はもちろん、経営に関する悩みも多く持っている。経営セミナーや地元の金融機関と共同での経営改善支援を本格化させていく。経営事情に明るいメンバーの確保も急いで、課題をワンストップで解決できる組織へと進化していきたい」
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